お産・育児ママネットワーク パム

皆様の周産期医療・産科医療に関するご要望、ご意見をお聞かせください。合わせて私達の活動記録です。

お産・医療 母が考える

2006-02-22 17:08:32 | 新聞記事
->会の概要
◆→第2回総会報告へ

<信濃毎日新聞 朝刊 掲載記事より引用>


お産・医療 母が考える


お産で大切なことはなにか、そのために医療に何かを望むかー。県内でお産のあり方を考える動きが広がっている。産婦人科医の不足などから産科休止が相次ぐ中、医師の確保だけを求めるだけでは問題解決にならないーと、女性たちが中心となって始めた取り組みだ。
2月9日、安曇野市堀金公民館で開いた「豊科日赤婦人科存続についての懇談会」。7月から常勤産婦人科医がいなくなり産科部門を休止する予定の豊科赤十字病院(安曇野市)の荻原廸彦院長が、これまでの経過と、医師不足から必要な人材確保が難しいと状況を説明した。
参加者の一人、高嶋真由美さん(32)=同市=は「もし産科の医師が見つかっても、負担が大きくて辞めたくなるようでは困る。助産師のかかわりを増やして、女性自身がお産にリスクがあることや、自分の体の状態をしるような勉強が必要。そうすれば医師の負担も減らせるのではないでしょうか」と発言した。高嶋さんは一年ほど前から母親グループ「あづみのうぶごえネットワーク」をつくり、お産について話し合ってきた。「地域の選択肢が減ることに不安がある」と懇談会に参加。地域の助産師との連携などを訴えた。
懇談会を呼びかけたのは亀井智泉さん(39)=同市=地域のお産の環境を知り、医師の負担を軽減しながら医療サービスをうける仕組みを考えたい、と子育ての仲間らに声をかけた。この日の説明を聞いて「医師が足りない以上、地域の病院の連携や助産師の活用などを含め、地域でできること、産む側でできること考えたい」と話す。
医師不足は、新しい医師の研修制度や過酷な労働環境により産科を目指す医師が減っていることなどが背景にある。相次ぐ産科休止に対し、お産を考える会が広がっているのは、育児の出発点であるお産の場を大切にしたいという思いがあるからだ。
4月以降休止する方針の下伊那赤十字病院(下伊那郡松川町)の産科存続を求める母親たちは5日、「心あるお産をも求める会」を発足させた。会長の村松道子さん(34)=上伊那郡中川村―は「医師の確保には賢や国の対応を求める必要がある」と訴えつつも。「自分の体の状態を知り、いいお産ができるような体調管理するなど、母親ができることを考えたい。その経験がもう一人産みたいという気持ちにつながるはず」とする。
存続を求める運動が全国的な広がりを見せた上田市産院は、母親達の熱心な訴えで存続が決まった。決定を喜ぶ一方で母親たちの中には「ここだけが残ってよかったという問題ではない」という思いも芽生えた。今後は「いいお産を求める母の会」として、産院のスタッフとともに勉強会を開く予定だ。
豊科赤十字病院の問題では、亀井さんらが「安曇野でいいお産をつくる母の会」をつくり、近くの女性たちが何を望んでいるかを把握するアンケート調査を始める。「産科医療に対して住民が何を求めているかを具体的に示し、行政や医療側に伝えたい。そんな動きを全県に広げていければ」と亀井さんは期待している。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

女性専門外来休止へ

2006-02-08 11:18:25 | 新聞記事
->会の概要 ◆→第2回総会報告へ

<信濃毎日新聞 2月8日 朝刊(東北信版)掲載記事より引用>


上田市産院 女性専門外来休止へ
  4月から 市「医師確保に努める」


上田市は7日の定例市議会一般質問で、市産院(上田市常磐城)で開設している女性医師による「女性専門外来」を4月以降、休止する考えを示した。医師不足を背景とした市産院の存廃問題に絡み、女性医師がいなくなるため。市は「非常勤の女性医師の確保に務め、再開したい」としている。

女性専門外来は2004年度に開設。月2回の予約制で、患者1人につき診療時間を30分とし、患者の声をじっくり聞くのが特徴だ。2004年度は延べ126人、本年度は昨年12月までに延べ97人が利用した。患者の訴えの内訳は、体の相談が54%、更年期に関する相談が17%、不定愁訴が14%など。

当初から女性医師が担当してきたが、医師を派遣している信大医学部(松本市)が市産院からの引き揚げを通告。結局、女性医師に代わって4月から男性医師が派遣される形となった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

署名 95,671人分に

2006-02-01 17:04:37 | 新聞記事
->会の概要 ◆→第2回総会報告へ

<信濃毎日新聞 2月1日 朝刊(東北信版)掲載記事より引用>


上田市産院存続署名 95,671人分に


上田市産院で出産した母親でつくる「『いいお産』を望み産院存続を求める母の会」は31日、存続を求める署名が最終的に95,671人分集まった-と市に報告した。新たな医師が確保され、市産院の存続は決まったが、同会は「『産院があってよかったね』と言える未来が欲しい」と長期的な対応を求めた。

事務局の4人が市役所を訪ね、7万9千人余の署名を市に出した昨年11月以降に集まった約1万6千人分を提出した。今後は「いいお産を求める母の会」と改称し、お産にかかわる勉強会活動を続けていく。

母袋創一市長は「(産院存続は)お母さんたちの情熱あふれる、使命感に燃えた取り組みの成果。地域の力が解決に導いた」と話した。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

追加署名をを市長に提出

2006-02-01 16:57:13 | 新聞記事
->会の概要 ◆→第2回総会報告へ

<信州民報 2月1日 掲載記事より引用>


「『産院があってよかった』といえる未来がほしい」
追加署名を母袋市長に提出 全部で95,671人分


「振り返ればとても厳しい時間だった」「子供たちにとっても貴重な体験だった」「いい仲間に会えたことが幸せ」と、「『いいお産』を望み産院存続を求める母の会」事務局の桐島真希子さんらは語る。上田市産院存続の最大課題であった産科医師が決まり、産院存続が正式決定したことを受け31日、産院で出産した経験がある母親でつくる同会が、母袋創一市長に産院存続問題に関しての市の取り組みに、お礼を述べた。

この日は桐島さんら4人が市役所を訪れ、前回11月28日に母袋市長に提出した署名以降に集まった署名、16,409人分を渡すとともに、産院存続決定に対し感謝を述べた。署名は前回と合わせると95,671人分となる。

同会は「医師が確保され、存続が正式発表されたことをうれしく思う。ご尽力に感謝する」としながらも、「産婦人科医不足は大きく、根本的な問題。上田地域の周産期医療体制確立など、解決しなければいけない課題は多々ある。署名に寄せられた思いは、単に一時的な存続を求めている訳ではなく、さまざまな問題を解決し5年後、10年後に『産院があってよかった』といえる未来がほしいということ。そのためにも課題を明確に、新上田市にきちんと引き継いで解決してほしい」と要望。さらに「今後も市民、地域の人たちの声を聞き、行政に反映していってほしい」と訴えた。

母袋市長は署名を受け取り、「重く受け止めている。身の引き締まる思い。母の会の皆さんの使命感に燃えたパワフルな取り組みの成果」と評価し、「考えさせられた。上田市のみならず上田地域全体に広がりを見せた。新市になってしっかり考えていく。新しい医師については、周産期医療を視野に入れていくということになっており、県にもお願いしていく。今後も情報を共有化してやっていきたい」と、母の会に協力を求めた。

会からは「心配なことは、この存続が長期的なものになるのかということ。長期的な存続をお願いしたい」との声があり、母袋市長は「思いは同じ」と答えるにとどまった。同会では今後、「いいお産を求める母の会」として引き続き、お産に関する勉強会を行っていく予定だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

存続の取り組み感謝

2006-02-01 16:41:44 | 新聞記事
->会の概要 ◆→第2回総会報告へ

<東信ジャーナル 2月1日 掲載記事より引用>


上田市産院存続の取り組み感謝
   「母の会」市長を訪問


上田市産院の存続が決まったことを受け、署名活動を展開してきた「『いいお産』を望み産院の存続を求める母の会」事務局の4人は31日、市役所を訪れ、母袋創一市長に医師確保など存続への取り組みを感謝すると共に昨年11月28日の前回提出後に集まった16,409人分の署名を追加提出した。署名は15日の勉強会で終了、最終的に95,671人分集まった。

母袋市長は「市としても産院の問題を最重要課題として年度末までに一定の方向性を出したいと総力を挙げ取り組んだ。関係者に気持ちが通じ医師の確保が図られた。母の会の皆さんの情熱と使命感にあふれたパワフルな取り組みの成果だ」と述べた。

また、今後の課題として地域での周産期医療と高度産科医療の確立を挙げ、「一緒に考えてほしい」と呼びかけた。

事務局の桐島真希子さんは「いいお産はそれぞれ違う。母乳で育てることを大切にする産院は上田に一つしかなく、なくなること母親にとって大きなダメージ。長期的に『赤ちゃんに優しい病院』を必ず残してほしい」と訴えた。

同会は今後も独自に勉強会を重ねていくという。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最終署名を提出しました。

2006-02-01 01:52:11 | お知らせ
->会の概要 ◆→第2回総会報告へ

本日1月31日午前10時に、上田市役所の応接室において最終の署名を提出しましたので、ご報告します。

平成18年1月31日

上田市長  母 袋 創 一 様

『いいお産』を望み上田市産院存続を求める母の会


上田市産院存続を求める署名も、現時点で95,671筆となりました。
ここに前回(平成17年11月28日)提出以降に集まった署名をお渡しします。

去る1月24日、医師が確保され、上田市産院の存続が正式に発表されたことを、母の会一同大変うれしく思っております。かさねて母袋市長を始め、関係各所の方々のご尽力に感謝申し上げます。
しかしながら、産婦人科医の不足という大きく、かつ根本的な課題、そして上田地域の周産期医療(二次医療)体制の確立など、今後解決しなければいけない課題は多々あります。母の会に寄せられたご意見の中にも、「産院存続はうれしいが、女性専門外来がなくなってしまうのは残念」との声もありました。署名に寄せられた思いは、単に一時的な存続を求めているわけではありません。さまざまな課題を解決し、5年後、10年後「産院があってよかったね」といえる未来が欲しいのです。そのためにも、これらの課題を明確にし、新上田市にきちんと引き継いで解決していただきたいと切に願っております。
 また、今後も市民、そして地域の人たちの声を聞き、行政に反映していただけるようお願いいたします。


今回、活動を通じて署名に寄せられた多くの方々の声、そして「いいお産」に関するさまざまな課題に触れ、私たち母の会のメンバーも多くのことを学びました。その中のひとつにお産に関する認識不足がありました。今後私たちは新たに「いいお産を求める母の会」として引き続きお産に関する勉強会を行っていく予定です。その中で今後の上田市産院についても見守って行きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


以上
            

とお礼を述べ、懇談に移りました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする