まだ一度もトウモロコシを収穫できたためしがありません。というのも、原因は虫。いい感じで育ってきても収穫前に実は見るも無残にボロボロ、ひどいとあのぶっとい茎さえ折られてしまいます。原因はアワノメイガという虫。そこで今年はやられないように対策を講じました。なんでも水切りネットぐらいの網目幅があれば侵入できないようなことを聞いたので、雄花にかぶせてみました。アブラムシが大量に、そしてそれを食うアリンコも大量についていましたが、アワノメイガに比べれば微々たるもの。で、これで大丈夫かしらとネットで調べてみると。なんでも、敵は、まず葉裏に産卵。雄花が顔を出す頃幼虫が侵入。たらふく食って成長し、雌花や実に入り、甚大な被害を与えるそうで、葉の付け根にフンが落ちてたらいる証拠だそうです。と、いうことは雄花が咲いた時点で入ってる可能性大じゃないですか！いったいどうしたらよいのとさらに検索してみると、いい案がありました。雄花が咲いた時点で花ごと切る。そしたらその花粉を他の茎の雌花の頭から生えてる毛につける。雄花は発生源になるので遠くに捨て、受粉させた雌蕊に水切りネットをかぶせる。なるほど、いけそうです。さっそく明日やり直し！
種まき後や定植後ならまだしも、畑に水を撒いている人の姿をめったにみません。我らもそうしたいのですが、一週間も雨が降らないと、特に日当たり満点の第三は気が気でなりません。大豆、雑穀、ゴマなど少々雨がなくてもへっちゃらですが、まだ小さいトウガラシ類や、オカボ、カボチャはヒーヒー言っています。なので、雨天だとたいへんうれしいのです。今日は、暑いながらも午後は雨の予報、次第に暗くなり雷もゴロゴロとやってきましたが、いっこうに降ってきません。音だけかとがっかりしつつ仕事を終え、買い物指令をうけるために家に電話をすると、ザーときてるとのこと。でも市内はまったく降っていません。「司令官は夢でもみておられるのだろう」と、家路につき、熱塩加納町に入り、グングン進んで行っても、アスファルトは乾き、ビタ一文ふった気配がありません。「今日も、ジョウロかついで水をやらねば」とがっくししてると、家まで３００メートルぐらいのところから、急に道路に水たまりが！家の周りだけドシャドシャふったもよう。念のため畑に行ってみると、こちらもだいぶ湿っておりました。マンガのような雨ってホントにあるんですね。さて、そんな一回分得した日のよるごはんは、ズッキーニンニクキャベツシメジのナンプラー炒めにキュウリオクラトマトのシーチキンポン酢サラダできょうもはらぺこ。
夏の醍醐味といえば胡瓜。野良仕事で汗だくになって、畑にぶら下がってる胡瓜をもいで、冷水でかるく洗って、バキっと食う、夏の楽しみに一つです。もったいないので、なるべく自家採種している我らですが、胡瓜はけっこう在来種が出回っていません。なので、野口種苗より、「四葉胡瓜」なるものを購入いたしました。なんでも、夏の暑さに強く、多収は見込めないが食味最高とのこと。なるほど、いつもはシーズンともなれば食べるのが追いつかないほどバンバンできますが、こちらの方は、超スロー・ペース。しかも、ゴツゴツのイボイボで触ると痛いくらい、ビジュアルからは、とうてい美味さが想像できません。ところがだす！まず、特筆すべきはその食感、気持ちいいくらいバキっといきます。サクっではありません。さらに、口に入れた時のかすかな甘みと、身のしまった水加減が絶妙。こいつを食ったら、他の胡瓜は食えません。早速種取決定、ただいま大きな実が黄色くなって、熟すのを待っている次第でございます。胡瓜の種って高いですから。
本日東北地方の梅雨があけました。明日からはピーカン、野菜たちの姿をみながら灌水を続けなければなりません。収穫までは毎年のことながら安心できませんので。さて、テントウムシダマシの食害にあいつつも、なんとか梅雨を乗り切り、収穫まであと二週間ぐらいとなったジャガイモ・チーム。概ね調子はよさそうですが、第三の一部に疫病らしきものが蔓延、葉っぱが枯れそうです。なので、チト早いですが、やられた株を掘ってみました。そしたらきれいなイモ族がゴロリゴロリ。病気にもやられていないようなので、一安心。このぶんだと、大収穫になりそうな予感がいたします。
目隠しジュークボックというのがあります。演奏者を明かさずに音源を聞いてもらい、どうなのよ？とやるゲームです。私も先入観なしに音楽を感じたいので、車で聞くためにウォークマンに２０枚ぐらいぶっこんだら、液晶表示を見ずに聞くことにしています。「いいね！」ってなったのが無名の人だったり、「なにこれ！」が有名人だったり、爆音で真剣に聞くので楽しいのです。最初、このCDの一曲目がかかった時、「最近のヨーロッパのピアノ・トリオ？」か、「現代音楽？」なんて思いました。こんなの買ったかしら。なんだろーねーと聞いているうちに、なんだかスピーカーの左右で、違うスタイルのピアノだということがわかりました。それで、すぐに思い出しました。「セシルとメリーね」と。セシル・テイラーはフリー・ジャズ・ピアノと言って真っ先に名の上がる人、一方、メリー・ルー・ウィリアムスは本国では超有名な女性ジャズ・ピアニストだそうです。年の差１９歳プラスやってる音楽はまったく違います。なので、左からはラグ・タイムやブルース・コードを弾きまくるメリーさん、右からは鍵盤を破壊するかのごとく弾きまくるセシルさん、二人とも、お互いのスタイルを貫き、まったく迎合いたしません。よく、これだけ、お互いの音楽に影響されずに延々と弾けるものだなあと思います。会話なし。それなのに、騒音にならないのは何故？シカトぶっこいてたら、険悪なムードになりますが、己を主張しまくってるのに、そういういやらしさが感じられないのは、お互いが本当にリスペクトしあっているからなのでしょう。普通では成立しない音楽です。さて、そんな日の夜ご飯は、自家製採りたてニンイクと春菊のナムルにトマト缶でエビチリ風で今日もはらぺこ。
お金がもったいないので、肥料も薬もまいていません。こっちに来る前、小さな市民農園を借りて野良仕事をやってみて、それでも作物が育つというこを知り、おもしろくて六年目になるでしょうか。なので虫や病気がけっこう出ますが、虫に関しては毎日捕獲すれば問題なし（例外はひょうたんにやってくる尺取虫系の方、葉裏に出没して葉脈に沿うようにしているので見つけるのが大変な植え、幼果までバリバリ食う！）。一方、菌系は出ないように輪作したり、コメのとぎ汁でうどん粉病防除したり、出たらとりあえずやられた箇所をちぎって遠くに捨てたりなんかして、なんとか収穫までもたせているのですが、困ってるのはトマト。肥料を蒔いていないので必ず実の尻が腐ります。原因はカルシウム不足だそう。病気ではなく栄養失調なので、こちらはカキ殻でもまけば解決できそうですが（もったいないので春先に卵の殻をいれてみようかしら）、問題は謎の黄化。黒い斑点も出ていかにも病気めいております。立ち枯れ病？萎凋病？輪紋病？なんだかいまいち違うような。胞子らしきものも見えないし、茎を切って水につけるのも、もったいなくてできません。病気というより栄養不足な気がしますが、とにかく毎年のことなので、特定して対策を講じなければなりません。
磐梯町に会社のブドウ園があるのですが、そこで作業していたら、隣の畑の方が、チョットチョット手招きします。なんでしょうと、話を聞いてみると、「クマ、クマ、クマ」と言って畑を見せてくれました。１０センチ以上はあるでしょうか、携帯を広げたサイズよりお大きな足跡がズボズボと散在していました。家のすぐ近くにも出没したようです。まさかクマが身近にいるような生活をするとは夢にも思っていませんでしたが、油断していての出会いがしらが一番怖いので、野良仕事時は必要以上に大声を張って歌いながら作業したいと思います。さて、そんな裏声ちっくな夕ご飯は、ジャガイモとピーマン、ベーコンの炒め物に、車麩と白菜、卵の煮物で今日も腹ペコ。
高原のような気候じゃないと、実がならないといわれている花豆、去年はバンバン花を咲かすも、ただの一つも実をつけてくれませんでした。性懲りもなく今年も再チャレンジ、ただ同じことはいたしません。といっても何のことはない、畑の場所を変えただけです。一番山際で半日蔭の第二農場を使用、そしたらなんと実をつけてくれたじゃありませんか。数は少ないですが何個かはできそうです。
トウガラシ類、トマトと並び、我らの保存食の最重要作物、ニンニクを収穫しました。今年は自家採取種も植えて生育を比べようと思っていたのですが、慌てていたためすっかり忘れてしまい、結果が分かりません。ただ、みなさん同じように出来上がっていたので一安心でございます。新ニンニクはリンゴのような香りがいたします。育てた人だけが味わえるみずみずしさを、ちょこっと楽しみ、あとは軒先に吊るして、一年間の食卓のスパイスとして登場していただきます。
帰省から帰ってきたら畑が物凄いことになっていました。一週間前に除草したのにもかかわらず、第二、第三とも草原状態に。慌てて、草刈り機で畝間を除草、急場をしのぎました。一方、第三に植えたbush beans。やっぱりちょっと前までインゲンっぽく緑色だったのに、あっというまに熟したのか、黄色になってしまいました。もちろん、種をとって来年用にもするのですが、どんな味かを確かめねばなりません。意に反して黄色くなってしまい美味いのかどうかテイスティング中です。
世界一おかしいネーミングで今年の流行語大賞は早くも決定、「国民の生活が第一」党。これほど汚らしい人々が他にいるのでしょうか。原発やめようとした前首相に対立していたくせに、言動が謎すぎます。柔ちゃんはどうしてこんな嘘つきな人についていくのでしょう。日本一国民のことを考えていない人に投票する人もいるのだから、人間て凄いですね。一方、再稼働など国民の理解は得つつあると夢のような言葉を吐き出す野田首相、頭の中はどうなっているのでしょうか。毎週金曜日のデモに、「大きな音だね」なんていってる先のない人には、一斉にオナラをかけてあげましょう。クルクルパー達を一掃するチャンスと思ってる国民は大きなオナラをだしますよ。デモに行けなくても念を送ってる人はたくさんいます。そいうのを感じることができないから政治家なんだろうけど、かたがつくまでヌーメラウーメラし続けます。選挙では賛成してる人、保留してる人には絶対いれません。誰もいなければ鼻くそでバッテンつけて出しますよ、と腹がたってもおなかはへるので、大辛鶏肉豆腐にカブとしめじの豆乳炒め煮できょうもはらぺこ。
今年初めてチャレンジしている陸稲、雑草との戦いだとはうすうす気づいていましたが、加えて灌水もかかせません。水稲のように芽出しをして育苗してから田植えしたのですが、今にも枯れそうで毎日水をやっています。同じようなアマランサスやゴマ、タカキビは自然の降雨だけで生き生きしているのに大違い。ただ、そのかいあってか、心なしか茎も太くなり背も伸びてきた気がします。梅雨明け前になんとかグングンいってほしものです。
熱塩加納トウガラシ類部課長の私、外国のトウガラシをネットで買うついでに、bush beansなるものを注文しました。インゲンのようなので普通にビニールポットに種まきして、芽が出たので畑に植え、蔓を這わす支柱もブユと格闘しながら立派に設営いたしました。せっせと水をやり、花が咲き、順調順調などとニヤニヤしていたのですが、何日たっても一向に大きくなる気配がございません。もしやと思って海外のサイトを見てみたら、「支柱が必要なpole beansとちがって、大きくなっても２．３フィート、コンパクトで簡単よ！」的なことが書いてありました。つるなしインゲンだったのね！なので、美味そうな実をはやくもならしております。ただ、つるありと比べて短命なので、食いたきゃ２．３週間おきに蒔けとのこと。さっそくそういたしました。
去年から新しく借りた第三農場、トマトが大豊作で、三度の飯に食卓にのぼるのはもちろん、トマトごはん、トマト味噌汁、トマト納豆、トマト風呂、トマト長靴など、あらゆる生活シーンに出現するはずだったトマトが、不作で、夢が大破した昨年、日当たりがよすぎるのか、水がたりなかったのか、原因はわかりませんが、とにかくできなかったのです。それが、今年はどうでしょう。今のところ過去最高の伸び具合で、気の早いのはもう実をつけております。特になつのこまの太さといったら、頼もしい限り。とにかく、第三は日当たりがよくて灌水がたいへんなので、今年は本葉が二枚ちゃんと出てから定植（本当はもっと大きくなってからじゃないといけないのですが、ビニールポットのままだと一向に大きくならないので）、水が少しでもたまるように畝上を凹にして定植、さらに、いつもはやらない芽欠きもやりました。そのせいなのか、グングン伸びて５０センチくらいにはなっています。そして、一番違うのは、自家採取の種だということ。在来種から種取りしたので、同じ性質のものができるはずなのですが、さて、どうなることでしょう。とにかく楽しみです。
とうとう、本気で怒らせたな、てっめえ。オレらにとってネギがどんだけ大事かわかってんだろうな。てめえらが食うより、食ってんだよ。買えば高けえから自分でつくってんっだてのに、ずーっとうまくできなくて困ってたのが、いい調子で育ってきてたってのに、夜中にこっそり出てきてチョンギリやがってよ。だいたい土ん中に隠れてるってのが卑怯じゃねえか。コガネムシの幼虫だかなんだかしんねえけど、やりすぎちまったよ。しかも、ネギばっか。もうブチギレたかんな。少しくらいだったらシカトしててやったけど、ほっときゃ全滅じゃねえかよ。植えても植えても朝んなりゃ切られてる、最悪だね、てめえ。お前らがその気なら、こっちもやってやるよ。やられたとこに火鉢つっこんで、姿みつけるまでは、地殻だろうがマントルだろうが、徹底的に掘ってやっから。切ったら、お終いだと思ってな、今度は手前が切られるばんだぜ、シーン。てな具合で思わずギャングスタめいてしまうほど、怒り心頭の我ら。テントウムシダマシと違って、やられてからじゃないと居場所がわからないので、後手後手に。もう頼むからネギを刻むのはやめてけれ！
