ぬかが和子の想い

区議会議員ぬかがかずこ(額賀和子)の日々の活動や出来事、感じたことを綴るページ

新型コロナ 区内感染者4532人に(1/19現在)

2021年01月20日 | 区政報告

入院できない!自宅待機急増

  感染者、治療・療養中の方は一週間前と比べ何と700人以上増え4532人、治療中の方が1698人になりました。一週間前に衛生部長に聞き取りを行った時点で入院・ホテル療養者が3~400人、自宅療養者が5~600人、入院療養が必要だが調整中が100人以上(数字は絶えず動いている)でした。現在入院やホテル療養ができるのは、1/4以下。感染者の圧倒的多数は「医療の管理」のない状態です。
 入院の判断基準も、以前は「高齢者・基礎疾患」のどちらかであれば入院できたが、今は「高齢者かつ基礎疾患」でないと入院の対象にもならず、しかも保育園の指数の様に入院を必要とする方をリスト化(入院待機)し、優先順位をつけて入院という状況です。
 ホテル療養も、家族にエッセンシャルワーカーがいる場合などを優先。一人暮らしまたは家族全員が感染者の場合は自宅。無症状者も自宅療養です。 また感染しても、うつす可能性のある残期間が3日以内(2泊3日)の場合は入れません。入院もホテル療養も崩壊状態です。

区内の多くの保育施設・学校で感染者が

〇区立小中学校では 69校で155人の陽性者
〇区内保育園・保育施設(保育ママを含む)では 61か所で99人  
(いずれも 子ども・教職員合わせた数)

足立区の検査体制3つの問題点

1 エッセンシャルワーカーへの定期的な社会的PCR検査を拒否
世田谷とは大きな違い
 無症状の感染者が多く感染を広げています。ここを止めなければなりません。世田谷では先立って高齢者施設職員の全員検査を行ったところ、陽性になった大半が無症状で、クラスターの発生を抑えることができました。一方足立区が定期的に調査をしようという立場に立っていないことは重大な問題です。今回やっと介護・障害施設関連で全員検査が実現しましたが、今後の「無症状の方への検査」を否定する姿勢を崩していません。世田谷とは大きな違いです。
2「一人感染したらローラー作戦」のPCR検査を実施せず
 区内では130か所の保育施設・学校で感染者が出ています。しかし濃厚接触者の概念は「マスクをしないで1m以内で15分以上」なので、すぐ隣にいても濃厚接触にはあたりません。「心配な人には検査をしている」といいますが、今必要なのは無症状の感染者を見つけ出すことです。墨田区では「一人の感染者が出たらローラー作戦」と全員の検査を実施し、ある学校では4人の無症状感染者を見つけることができたそうです。しかし足立区では、保育・学校だけでなく、リスクの高い高齢者施設でさえも「一人出たら全員検査」はおろか「同じフロアの全員検査」さえもしていません。
3 症状がある方の検査体制は整ったが、任意の検査は3万円?
 症状がある場合は、平日は区内100の医療機関で、休日は区内PCR検査センター、または休日診療所で検査につなげることができます。しかし「症状はないが心配」では、検査機関は紹介されますが「3万円前後かかります」と言われた方もいました。一方で葛飾区では、65歳以上の方、基礎疾患がある方に助成制度を実施。症状がなくても3000円で検査を受けられます。


日本共産党区議団は「区長への緊急要望」を行い、改善を求めていきます。