ITインフライターが日経産業新聞を読み耽る

ITインフライター(ITライター兼インフラエンジニア)のぐっちょんが日経産業新聞で日本の経済や産業を変える人を追いかける

データを6重化にまで…

2013-01-23 21:30:40 | NewsPaper
こんばんは、ぐっちょんです

木曜日の雪マークが消えたかと思ったら
また復活したようですね
明日未明には雪か雨といったところでしょうか
それにしてもまだ道端にある雪はいつ溶けるのでしょうか


さて、本日の日経産業新聞から、5面のデジタル・サービス欄からこの記事をピックアップ
『データ自動分散 6重化
 IDCフロンティアが提供
 東北・九州の拠点提携
 割安さで顧客開拓』

IDCフロンティアが複数のデータセンター間で
データを自動で分散保存するサービスを始める
という記事

IDCフロンティアといえば、ソフトバンク、ヤフー系の
データセンター子会社として九州に要塞のような
巨大なデータセンターがあります
さらに、昨年10月には福島県白河市に
巨大なデータセンターが開設されました

今回はこの2つの巨大なデータセンター間で提携して
脅威の安定的なサービスを提供するというもの

片方のデータセンターに保存したデータを3つに複製し
さらに専用NWでつないだもう片方のデータセンターでも
同じ作業をすることで同一データを6つに複製することで
6重化をうたっているわけです

しかも、拠点間でその都度自動複製するという内容
顧客企業側で手動等で複製するサービスはこれまであったとしても
自動でのこのようなサービスは珍しいようです

といったサービスを従来の保存サービスの価格と
同水準程度の価格で提供するそうです
これは他社にとっては脅威といえるかもしれません


では、なぜこのようなサービスをIDCフロンティアがやるのでしょうか

一つは、Amazon Web Serviceが手掛けるストレージサービスを
意識しているのかもしれません
Amazonのクラウドサービスは注目されていますが
場合によっては不安定なところも見え隠れしています
そこに対してサービスの安定度で対抗することがあるのではないでしょうか

また、昨年はヤフー系のファーストサーバが大規模なシステム障害を
引き起こしてしまったわけですから、グループとしてまた信頼を獲得するためにも
今回のサービスは必須だったのかもしれません


記事の最後には、ITインフラサービスに従事している者には見逃せない数字として
SLAでは99.995%から99.999%へサービスレベルを向上すると書かれています
これは、月間を30日とした場合、99.995%では129.6秒までは不稼働状態アリだっところを
99.999%では25.92秒までは不稼働状態の時があるということをいっています
最早一切のサービスのダウンを発生させないといっても過言ではないといえます
これはまさしく驚異のサービスといえるのではないでしょうか

これだけのことをうたいながら、はたしてどれだけの顧客と
契約を結びサービスを提供し売り上げを獲得することができるでしょうか
その来年度以降の結果報告が気になるところです


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