ITインフライターが日経産業新聞を読み耽る

ITインフライター(ITライター兼インフラエンジニア)のぐっちょんが日経産業新聞で日本の経済や産業を変える人を追いかける

人の位置 地球の磁気で NECの測定技術 工場作業員など…

2016-10-31 23:00:35 | NewsPaper
磁気ってそんなこともできるとは…
そこに気付いてシステム化しようとする発想がおもしろい


本日の日経産業新聞から7面のデジタルトレンド欄からこの記事をピックアップ
『人の位置 地球の磁気で
 NECの測定技術 工場作業員など』

NECが地球の磁気を手掛かりに室内にいる人の位置を
測定する技術を開発したと発表した
という記事

地磁気センサやモーションセンサを備えた端末を活用することで
屋内の対象者の位置を正確に測定可能

どの位置でどのような特徴の測定データが表れるか事前に調査
この情報を基に、磁気センサーをもった人がどこにいるのかを
誤差2㍍以内で把握する

室内では磁気の測定データが乱れ、位置によってことなる
異なる特徴が表れることをシステム化、いうわけだ


これまでだと、位置を測定する技術には全地球測位システム(GPS)がある
ただし、電波を反射する特性を持つ鉄鋼製の部材を多用した建物の中では
GPSの信号は届きにくい

また、室内で位置を測定する技術としては、ビーコンやWi-Fiがある
これらは室内に基地局を設置する必要があり、コストは磁気を使用した
ものよりコストがかかるようで…


現在、センサーを所持する作業員や警備員が、工場や商業施設の中の
どこにいるのかを把握するといった使い方を想定し
2017年度中の実用化を目指す

地球の磁気とその影響範囲を把握することで
このようなシステムがつくられることは興味深く
今後も多様な使われ方がされていくのか
ワクワクしますね

作業員の異常を検知 監視カメラ 普段の動きと比較 三菱電機…

2016-10-28 23:50:18 | NewsPaper
人間の動きを分析して異常検知する仕組みとしては
興味深いものが開発されていきそうです…


本日の日経産業新聞から3面の総合欄からこの記事をピックアップ
『作業員の異常を検知
 監視カメラ 普段の動きと比較
 三菱電機』

三菱電機が、指紋や声紋が一人ひとりことなるように
体の動きにも個別の特徴があるという考え方を基にした
監視カメラ技術を公開したという記事<参考>

各作業員それぞれ個別に腕の動く方向などをグラフ化しつなぎあわせて
声紋ならぬ「映紋」のデータを作成する

映紋と実際に作業している映像を高速で自動的に比べて
作業者がしゃがみこむなど通常とは異なる動きをした際に
異常として検知する

作業員が異常な動きをしたと判断した際には
その時に製造した製品などの番号をDBに
保管できるようになっている

トレーサビリティ(生産履歴の追跡)の管理や
異常の検知が多い従業員の再教育にも役立てられる

映紋を使って熟練技術者と若手などとの動きを比較できるため
研修などに取り入れることも可能


まずは比較的大きな動作の違いを検知する仕組みのようですが
次第に細かな違いを理解でき、より早く異常を検知できるように
なっていくでしょうか

3年以内の実用化を目指すようですが、はたしてその時には
現場ではどのように活用されていくのでしょうか

デジタル文具技術 標準化 米で共同推進団体 筆跡データ、数十社と ワコム…

2016-10-27 22:54:07 | NewsPaper
デジタル文具が各社から出てきていますが
標準化ということでは、これからなんですね


本日の日経産業新聞から6面のデジタルBiz&Tech欄からこの記事をピックアップ
『デジタル文具技術 標準化
 ワコム、米で共同推進団体
 筆跡データ、数十社と』

デジタルペンなどを手掛けるワコムが、デジタル文具の共同推進団体
「デジタル・ステーショナリー・コンソーシアム」を米国で設立した

という記事

ワコムがノートに専用ペンで書き込んだ内容を電子データに変換し
保存や位置情報を把握できる文具を開発

この文具で使われる筆跡データのやり取りを標準化する自社のプログラム
「WILL(ワコム・インク・レイヤー・ランゲージ)」を国際的なフォーマットとして
推進しようと取り組んでいる

ワコムのシェア拡大を大いに狙った取り組みにも感じられるが
メーカーの垣根を越えてWILLが浸透すればハードウェアやOSに関係なく
筆跡データをクラウド上で共有することができることで
エンドユーザに大いにメリットがありそうだ

つまり、あるメーカーのタブレットに入力した筆跡データを
別メーカーのタブレットで開いて続きを作業する
といった互換性をあることができるわけだ


ワコムとしては、共有推進団体を立ち上げ、デジタルインク(筆跡データ)の
フォーマット強化やルール作り、技術としての素材をどう活用するかなどを話し合っていく

文房具メーカ各社がデジタル文具に力を入れているなかで
どこまで各社が協力してエンドユーザのためになるものが
開発されていくのか今後が楽しみな取り組みであります

コンクリ老朽化 ICタグで検知 大日本印刷…

2016-10-26 22:16:24 | NewsPaper
ICタグでそんなこともできるんですね
と関心してしまいました…


本日の日経産業新聞から7面のデジタルトレンド欄からこの記事をピックアップ
『コンクリ老朽化
 ICタグで検知
 大日本印刷』

大日本印刷が、ICタグを使いトンネルなどの老朽化コンクリートの
ひび割れ拡大を検知するシステムを開発した
という記事

外部の電波で起動するICタグを内蔵したシートと
専用のリーダーライターを用いる

ICタグは外部の電波で起動し、リーダーライターを近づけると
複数のシートの情報を一括で読み取り効率的に点検できる


http://www.dnp.co.jp/news/10128714_2482.htmlより

シートはコンクリート部材の表面に発生する微小なひび割れがある場所に貼り付ける
ひび割れがある場所は将来的に拡大して事故の原因となりうる

数㍉㍍単位のひび割れでもリーダーライターをかざすだけで検知し
特別な技術を持たない作業者でも点検できる
取得したデータはPCに転送して簡単に点検記録を作成が可能

ひび割れ検知シートには電源を搭載しておらず、バッテリー交換が不要
通信距離の長いひび割れも容易に検知できるため、数㍍の距離での読み取りが可能

http://www.dnp.co.jp/news/10128714_2482.htmlより

これは、ICタグを内蔵したシートのシート部分がひび割れを検出できる
インテリジェンスなものであり、その情報を外部に伝えるべく
ICタグを活用するのが一つのポイントであるといえるでしょうか

このシートを開発できるのが大日本印刷の長所であり
さらにICタグと組み合わせることが強力な武器といえますね

大日本印刷としては2018年春の製品化を目指すそうですが
トンネル保守にとって重宝される製品になってほしいものです

AI実装へ開発支援 設計・運用、VBと組む インテージテクノスフィア…

2016-10-25 22:12:53 | NewsPaper
AI指南役ともいえるでしょうか
今回のサービスは…


本日の日経産業新聞から7面のデジタルトレンド欄からこの記事をピックアップ
『AI実装へ開発支援
 インテージテクノスフィア
 設計・運用、VBと組む』

インテージテクノスフィアが、人工知能(AI)ベンチャーと共同で
AIの設計から開発、運用まで一貫したサービスの提供を始める

という記事

資本提携している東京工業大学発のAIベンチャー
クロスコンパス・インテリジェンスと共同で
サービスを提供する

クロスコンパスが製品にAIをどのように組み込めるかについて事業者と情報共有し
インテージがAIの学習に必要な画像や音声などのデータを収集、作成

クロスコンパスが学習データからディープラーニングに必要な
ニューラルネットワーク(神経回路)を開発する仕組み

クロスコンパスが学習に必要なデータを作成するのにあたり
従来は事業者が収集する必要があるものの、AIのノウハウがないために
修正を繰り返さないとうまく学習できずデータ作成に2カ月程度かかっていたのだとか
これをインテージが請け負うことで約1カ月にまで抑えられるようにした

https://www.intage-technosphere.co.jp/company/news/2016/20161024-001/より

大学発のベンチャーとはいえ、研究気質があるところでは
時間がかかっていたようで、そこを企業と組むことで
生産性が上がるなら、十分に取り組む価値はありそうです

今後、ここからどのようなAIを活用をしたシステムが作られ
顧客の事業に貢献していくのか見物でありますね

中小へ融資 AIで診断 VBの技術活用 TIS…

2016-10-24 23:57:27 | NewsPaper
融資の診断とAI
この関わりがどういうものなのか
気になり取り上げる次第です…


本日の日経産業新聞から6面のデジタルBiz&Tech欄からこの記事をピックアップ
『中小へ融資 AIで診断
 TIS、VBの技術活用』

TISが人工知能(AI)の技術を活用して
信用リスクを評価するシステムを開発するべく
ベンチャー企業に出資したと発表した
という記事

AIを活用することで人間では判断に時間がかかっていた
審査を効率化させる

ITベンチャーのココペリインキュベートに出資し
開発されたシステム「シェアーズ ファイ」のAIの技術を活用する

月次の取引状況など数百から数千項目のデータを分析して
企業の経営状態を判断する特徴を抽出
中小の融資判断を素早く、的確にできるようにする

TISとココペリは来春までに金融機関の組み
AIを活用した融資審査の実証実験を始める計画

TISとしては与信管理を効率化する「スコアリンク」を提供
融資を求める企業の財務諸表を電子化して保存し閲覧できるシステム

ココペリインキュベートの審査エンジンと組み合わせたシステムを提供し
さらに共同で新サービスを開発することも視野に入れる


もともと金融系には強いといわれているTISが
さらに処理能力が高いシステムをつくるべく
AIの技術を活用する、といったところでしょうか

AIの活用方法はビジネス向けにも多様に活かせる
ことを感じさせてくれる記事であります

感情関連データ抽出 血流・心拍活用のソフト 日立ハイテク…

2016-10-21 23:10:18 | NewsPaper
体内データと感情の関係を見つけ
そこからどのようにビジネスにするのか
興味津々です


本日の日経産業新聞から6面のデジタルBiz&Tech欄からこの記事をピックアップ
『感情関連データ抽出
 血流・心拍活用のソフト
 日立ハイテク』

日立ハイテクノロジーズが脳血流量や心拍、視線の動向などの
様々な生体計測データから、感情や行動変化と相関する指標を
自動抽出するソフトウエアを開発した発表した
という記事

日立ハイテクは赤外線で脳血流量を計測する小型装置を手掛ける
血流量は脳活動の活発度と関連があり、広告やCMを見たときに
受けた印象がどうだったかを示すと考えられている

脳血流のデータでCM効果を評価できれば客観的な指標になる
とはいえ、被験者が実際に感じていることを高い精度で一致する
指標を作成するには様々な条件を加味する必要がある
心拍や視線の動きといったほかのデータも組み合わせると
作業はさらに膨大になる

これら実験で集めたデータを解析し抽出するのに
いままでは人手で数週間かかっていた
指標の自動抽出により数時間で終わるようになり
指標の開発期間を大幅に短縮した

さらに、ソフトですべての可能性を網羅的に検証する仕組みのため
人が見落としていた観点を拾うことができる


日立ハイテクとしては、広告の効果測定以外にも
健康食品が認知機能に与える影響を検証したり
製品デザインを評価したりするのにも利用できる


体内データと感情の関係自体は以前から解析できていたようですが
時間を短縮することで、よりビジネスにつなげることができるわけですね
多方面に活用できそうなデータではあるので、今後、異業種とも
どんなコラボ展開をしていくのかも気になります

「TOEICを100点上げ」 AIで学習効率5倍 コーリジャパン…

2016-10-20 19:51:14 | NewsPaper
これだけのサービスを強気の値段設定で行うことで
どれほどの企業が活用するのか気になります…


本日の日経産業新聞から6面のデジタルBiz&Tech欄からこの記事をピックアップ
『「TOEICを100点上げ」
 コーリジャパン AIで学習効率5倍』

人工知能(AI)技術を手掛けるコーリジャパンが
自社のAI英語学習システムを使うことで
従来の講義形式の学習法に比べて学習効率を
約5倍に高められることを確認した
という記事

79人分の学習データを明治学院大学で分析すると
英語テスト「TOEIC」のスコアを470~550点から
100点上げるのに必要な学習時間は44時間だった
これは従来の講義形式の学習法に比べて約1/5の時間にあたる、と


コーリジャパンは人工知能とクラウドを組み合わせ
時間・場所・デバイスを選ばない言語学習プログラムの
開発・強化・普及に特に注力してきた

学習法は、スマホアプリを使った
1回15分の学習を1日3回、12週間続ける仕組み

学習者に最適な問題をAIが選んでくれて、学習者を飽きさせない
工夫も盛り込んでいるのだとか

法人向けサービスの価格を1人10万円(税別)と高めに設定しているが
TOEICのスコアが100点上がらなかった場合は一定の条件で
受講費用を全額返金する制度を採用している


全額返金制度をうたっているということは
よっぽどの自信があるサービスだということでしょう

社員の教育費用に余裕がある企業は導入するでしょうか
あるいはサービスを利用する社員を限定すれば
長期的にみれば十分にメリットがあるといえるでしょうか

果たして日本国内向けにどれだけの成果をコーリジャパンが上げて
導入企業の英語力が高められるのか、報告を待ちたいものです

交通状況を自動認識 監視映像から高精度で 富士通研…

2016-10-19 19:40:34 | NewsPaper
画像認識技術としてはかなり精度が高い
ように見受けられる記事であります…


本日の日経産業新聞から6面のデジタルBiz&Tech欄からこの記事をピックアップ
『交通状況を自動認識
 監視映像から高精度で
 富士通研』

富士通研究所が、道路交通の監視映像を解析して
渋滞や事故、交通違反などの状況を高い精度で
自動認識する技術を開発したと発表した
という記事

一般道路や高速道路に設置された監視カメラの映像をプログラムが解析して
渋滞、事故、違法駐車、逆走、道路占有、車道への人の侵入などの事象を
高い精度で即座に検出できる

http://pr.fujitsu.com/jp/news/2016/10/18-2.htmlより

プログラムを利用して人の目視では難しかった広い地域にわたる
監視ができるようになる

学習用データを雨、霧、夜間など様々な状況に自動分類し
その状況ごとに機械学習することで環境の変化に強くした

http://pr.fujitsu.com/jp/news/2016/10/18-2.htmlより

常時監視で利用するために計算を複雑にしない工夫を盛り込んだ
車両の走行状況から異常が発生している可能性が高いと判断した場合のみ
映像を詳細に解析する

http://pr.fujitsu.com/jp/news/2016/10/18-2.htmlより

安価なコンピュータでプログラムを動かせるために
運用費用を安くできる、としている


企業の研究所によって解析プログラムが開発された後に
データをどのように企業が活用していくかが今後の見どころであり
楽しみでもあるといえる発表記事でしょうか

「IoTトイレ」 オフィスビル用 三井不と開発 混み具合、スマホでチェック CTC…

2016-10-18 21:22:58 | NewsPaper
オフィス向けのトイレとIoTが絡んだ
サービスはありそうでなかったかも…!?


本日の日経産業新聞から7面のデジタルトレンド欄からこの記事をピックアップ
『CTC「IoTトイレ」
 オフィスビル用 三井不と開発
 混み具合、スマホでチェック』

伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が
あらゆるモノがネットにつながる「IoT」の技術を活用した
「IoTトイレ」のサービスをオフィスビル向けに展開する

と発表したという記事

「IoTトイレ」では個室のドアの開閉を検知するセンサーと
センサーからの情報を集約する機器「ゲートウェイ」をトイレに設置する

http://www.ctc-g.co.jp/news/press/20161017a.htmlより

ドアの開閉やそのじこくといったデータをクラウド上で集計し
個室が空いているといったことや混雑する時間帯を表示する

http://www.ctc-g.co.jp/news/press/20161017a.htmlより

オフィスで働く従業員はウェブサイトから使用状況を閲覧でき
混んでいれば他のフロアのトイレを使うなどの対応ができる

http://www.ctc-g.co.jp/news/press/20161017a.htmlより

ドアが長時間あかない場合、利用者が急病で動けない可能性を考慮し
警備員を派遣することも可能

カメラを使わず利用者のプライバシーに配慮できる
というわけだ

1フロア月4万円程度の料金を想定している


CTCとしては、今後も同様の技術を使ったオフィス向けサービスを開発する
部屋の入退を把握できるシステムなら会議室の効率的な利用や従業員の勤怠管理が容易になる
商業施設や交通機関などへの導入も視野に入れる

介護施設向けのこういったサービスについては記事として取り上げたことがありますが
それらはオフィスビル向けにも活用できるというわけですね
そういった視点をもった方がいることが頼もしいものです…

クラウド活用し移住計画支援…

2016-10-17 23:49:49 | NewsPaper
クラウドと移住を結びつける
観点はおもしろいものです…


本日の日経産業新聞から6面のデジタルBiz&Tech欄からこの記事をピックアップ
『【フラッシュ】
 クラウド活用し移住計画支援』

日本オラクルが、宮城県丸森町が推進する移住・定住促進プロジェクトに
クラウドサービスを提供し、支援すると発表した
という記事

観光客や町への移住・定住希望者のデータ管理の実施や
観光客へタブレット端末を貸与し、行動履歴を収集・分析して
新たな人気観光スポットや経路を発掘する

移住・定住希望者が訪れる生活利便施設の特定も視野に入れている
機械学習を活用した町役場への問い合わせ対応の向上にも取り組む


これは、移住者を増やすために、場所をある程度用意した後に
希望者のニーズを把握するための仕組みをつくろうとしたところに
大手ITベンダーに歩み寄って提案をいただき賛同した
といった流れでしょうか

ITベンダー側にとっては、地方にそういったニーズがあるならば
自社技術でどれだけ貢献できるか、そこから横展開するためのカギ
となると考えたといったところでしょうか

丸森町としては、2017年2月にシステムを稼働後
位置情報を活用した育児情報やイベント情報などの配信を通じて
移住・定住者への支援をすすめる

はたして、今後、どれだけの移住・定住者を増やす
実績をつくることができるのか興味津々です…

シネマ教育 幕開く 大学で社長ら講義 カリキュラム開発で受託料 イオンエンターテイメント…

2016-10-14 23:31:03 | NewsPaper
シネコンの活用法として、また一つ提示された
これは他の地域でも実現できるかがポイント!?


本日の日経産業新聞から9面のフロンティアビジネス欄からこの記事をピックアップ
『シネマ教育 幕開く
 大学で社長ら講義
 カリキュラム開発で受託料
 イオンエンターテイメント』

シネマコンプレックス最大手のイオンエンターテイメントが
新ビジネスとして「シネマ教育」を打ち出したという記事

一つは、神田外語大学と組んで、映画から外国文化・社会背景を学ぶ
生涯学習プログラムを共同開発


ドイツ映画『コッホ先生と僕らの革命』を上映するとともに
上映前には、大学から講師を招いて19世紀の英独関係がテーマの講義を受講
講義を聴けば映画がぐっと興味深く鑑賞できる

イオンエンターテイメントが名作を選び、講師が時代背景や文化を教えるといった
普段は呼び込めていない中高年を対象にしている


さらには、千葉商科大学と共同で映画を鑑賞して単位を修得できる
「シネマ教育事業」カリキュラムを開発


全8回の講義の中で、3回は映画を鑑賞する
講座では、映画会社で働く現役マネージャーや社長が登壇
国内の映画産業や、制作・配給とマーケティングについて講義する

社会貢献活動ではなくシネマ教育をビジネスとして育てる方針
カリキュラム開発の受託料を大学から得る形式


映画館での教育ということに気付いた視点は興味深いものです

これは、昨年に映画館のない地域にある5つの中学校で臨時上映会を開き
上映後には生徒たちから再開催のリクエストを受け
映画の影響力は大きく、娯楽に限らず教育にも活かせるはずと社長が確信し
アイデアとして温めていたからだとか

映画の解釈に正解はないが、考える力が養われる
ことから教育に向いている、と捉えている


映画館を運営している会社の社長が、こんな風に考えているのは頼もしい
ネット動画市場が成長し映画館に訪れてるお客さんが減少することが
予測されている中で、このような事業に行うのは希望が持てます

これが他のエリアでも実現させ成功するかは不明ではありますが
映画館活性化のヒントになりそうで、他社がどんな取り組みをしていくのか
今後が楽しみではあります

スマホの写真、安全送信 端末内に情報残さず 日本ユニシス系がアプリ…

2016-10-13 21:42:30 | NewsPaper
端末に写真を残さないタイプのアプリとして
企業のニーズをうまく捉えた、といったところでしょうか


本日の日経産業新聞から6面のデジタルBiz&Tech欄からこの記事をピックアップ
『スマホの写真、安全送信
 日本ユニシス系がアプリ
 端末内に情報残さず』

日本ユニシス子会社のケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズが
スマホから機密情報を含んだ写真を安全に利用できるアプリを開発した

という記事

「会議カメラ」と呼ばれるアプリ
スマホの普及で業務上で記録のために写真を撮る機会が増えていることから
会議で使用した板書や製品開発中の試作品、身分証明書などを撮影した際に
送信ボタンを押すと、クラウド上のサーバーを介して写真が自身のPC宛に
メールで送信される

サーバー上には写真は残らない仕様になっており、あくまでPC上での保存を目的とする
他のサービスでは、スマホからクラウド上に送って保存するものもあるが
IDやパスワードの漏洩や不正アクセスといった企業側が懸念することを
考慮した設計がなされている

他社や一般向けのサービスでも写真などの肥大化していくデータを
一括してクラウド側に保存する形式のものが増えてきているが
企業向けにPC側に保存することにこだわったことは
それなりに評価されるでしょうか

手軽に低価格で利用してもらうため、初期費用は無料、料金は端末ごとに月額300円としている
企業側としては、まずは情シスや管理部門で検証を目的に導入してみて、受け入れられるものなら
会社スマホに一括導入していくといった流れでしょうか

ケンブリッジ社としては、まずは取引先への提案をすすめ
2017年度までに20社2000ユーザーの利用を目指す

同業他社も似たようなアプリを開発してくるでしょうから
いかにアピールして導入先を増やせるか結果を楽しみにしたいものです

顔認証でフーリガン発見 コロンビアに納入 東京五輪で受注めざす NEC…

2016-10-12 20:46:01 | NewsPaper
顔認証システムの有効な活用方法は
世界中にあることを感じさせてくれます…


本日の日経産業新聞から10面のデジタルBiz&Tech欄からこの記事をピックアップ
『顔認証でフーリガン発見
 NEC、コロンビアに納入
 東京五輪で受注めざす』

NECが南米コロンビアにあるサッカースタジアムに
フーリガン(暴徒化したファン)を発見するシステムを提供した

という記事

NECが顔認証システムを提供したのは
コロンビア第2の都市メデジン市にある
4万5000人規模の市営サッカースタジアム

NECとしては、これまで空港の出入国審査ゲートを中心に
約40カ国に顔認証システムを納入してきたが、スタジアムへの提供は初めて

スタジアム側としては、これまで警備員が確保した数千人にのぼるフーリガンの
顔写真を撮影しており、ブラックリストを作成している

入口に設置した監視カメラの映像をフーリガンの顔写真データベースと照合し
目・鼻・口の位置などから、過去に騒ぎを起こしたフーリガンと一致すれば
警備員が入場を拒むなどの予防策を取る

メデジン市としては今後、他の自治体からもフーリガンの顔写真の提供を受け
データベースの規模を現在の数千人から、20万人規模に拡大させる


NECとしては、今回のメデジン市の実績を基に南米の他のサッカースタジアムに売り込みながら
4年後の東京オリンピックでの競技会場やその周辺での不審者の発見などの用途に用いられるといった
受注を目指している

東京五輪で採用されるためには世界的な実績が大事
ということも教えてくれる記事であります

ということは、企業規模によらずサービスと実績によっては
採用してもらえる可能性もあるというわけで、受注を狙っている企業は
いくらでも検討することがありそうですね

業務用VR構築 消火訓練・ホテル紹介向け NEC…

2016-10-10 17:49:58 | NewsPaper
業務用として活用できるVR
どういう志向なのか気になるものです…


本日の日経産業新聞から5面のデジタル欄からこの記事をピックアップ
『NEC、業務用VR構築
 消火訓練・ホテル紹介向け』

NECが業務用の仮想現実(VR)システムの
構築サービスを始めると発表した
という記事

利用者は目の前をヘッドマウントディスプレー(HMD)で覆う
頭の動きに連動して映像を上下左右に動かすことで
あたかもその場にいるように感じることができる

HMDに装着したカメラで検知した手の動きに合わせて
映像の中の物体を動かすことも可能としている

http://jpn.nec.com/press/201610/20161007_01.htmlより


消火や伐採現場の風景をVRの映像で再現して
現実には危険が伴う訓練を安全に実施するなどの
利用法を想定する

工場での作業をVRで体験し、作業者の負担が少ない
レイアウトに変更して生産性の向上を図る
といった利用法も提案する

他には、ホテルの客室や結婚式場を、展示会場で
来場者に紹介するといった使い方も想定

導入を検討している企業には、HMDなどVRシステム一式を試用として
2週間レンタルするサービスも提供、利用料は5万円(税別)から
VRシステムの構築費用は600万円(税別)から


現地に行かなくとも、とある空間のなかでの体験を再現するには
VRは最適な手法となるので、顧客の業務に合わせて
いくらでも対応可能ではないでしょうか

そのためにまずは、試用を目的にレンタルできるのは重宝しそうです
実際に使ってみて、どのようなシステムを構築するかを
顧客側が考えるかNECがコンサル・提案できれば
ビジネスとして成立していくといったところでしょうか