kazhik.movie

観た映画の感想など

アビエイター

2005-03-27 | 新作
飛行機に一生を捧げた大富豪ハワード・ヒューズの物語。数十機の複葉機を使った映画をつくり、航空会社を買収し、みずから飛行機を設計し、試験機のパイロットを務めた。そんな生涯が描かれる。

ハワード・ヒューズを演じるのはレオナルド・ディカプリオ。陰影のある役を見事に演じており、もう「レオ様」ではないようだ。眼光鋭く人を睨みつける表情が印象的。「Ray」のジェイミー・フォックスよりもこちらのディカプリオのほうがアカデミー賞にふさわしかったような気がする。

ただ、作品自体はちょっと散漫になっている。様々な女性との恋愛や、潔癖症が昂じて人と会うことさえできなくなっていく様子など、ハワード・ヒューズの人生をまるごと描こうとしたためか。

公式サイト:http://www.aviator-movie.jp/
トラックバック先:(T_T)☆ルーツを探せ☆(T_T)
評価:★★★★

香港国際警察/NEW POLICE STORY

2005-03-27 | 新作
銀行を襲い、警官を殺すことをゲーム感覚で楽しむ犯人グループとジャッキー・チェン演じる警官が対決。

有能な警官が目の前で部下を殺されて自責の念に駆られ、いったんは酒浸りになり、周囲の支えで立ち直っていく、というシリアスな展開。今までのジャッキー・チェン主演作品とはちょっと違う。ただし派手なアクションは健在だった。ビルの壁を駆け降りるシーンなど、スタントもCGも使わずに演じている。50過ぎなのによくやれるものだ。

恋人役のチャーリー・ヤンもなかなか魅力的。もう少し出番が多いとよかったのだけど。

公式サイト:http://www.hongkong-police.com/
トラックバック先:俺の明日はどっちだ
評価:★★★★★

大統領の理髪師

2005-03-21 | 新作
軍事独裁政権下の韓国で大統領の理髪師を務めることになった男の物語。

小心でちょっと間が抜けた理髪師を演じるのはソン・ガンホ。不正選挙に加担し、投票用紙を呑み込むシーンや、誤って剃刀で大統領の顔に傷をつけてしまい、慌てるシーンなど、小ネタの笑いが満載。笑いの中に軍事独裁政権への風刺が込められているのが上手い。

北朝鮮のゲリラが侵入した事件をきっかけに、下痢をしている奴はゲリラとつながりがある、という荒唐無稽な理屈で逮捕者が続出し、理髪師の10才の息子も連れ去られてしまう。それで笑いの中に涙も加わる展開になっていく。

単舘上映なのは韓国史の知識がないと分かりにくいと判断されたからだろうか。笑えて泣ける素晴らしい作品だと思うのだが。

公式サイト:http://www.albatros-film.com/movie/barber/
トラックバック先:独身社会人映画ファンメーリングリストHP掲示板
評価:★★★★★

シャーク・テイル

2005-03-19 | 新作
大物になりたい軽薄な雑魚、オスカーと、気の優しいベジタリアンのサメ、レニーが出会ったところで物語が始まる。そこにサメの世界を仕切るドン・リノが加わる。

「ファインディング・ニモ」の絵で「ゴッドファーザー」のパロディを作ったような作品だ。ドン・リノの声はロバート・デ・ニーロで、自己自身のパロディをやってみせている。オスカーの声はウィル・スミス。どうもウィル・スミスのキャラクターにオスカーを合わせたようだ。

それなりに面白いのだが、ウィル・スミスの軽薄なキャラクターは疲れるだけだった。子どもには「ゴッドファーザー」のパロディは分からないだろうし、「ゴッドファーザー」のファンがアニメを見たいとは思わないような気がする。親子連れで観て、親は「ゴッドファーザー」のパロディを楽しみ、子どもはアニメーションを楽しめばいいのだろうか。

公式サイト:http://www.sharktale.jp/
トラックバック先:Driftingclouds
評価:★★★★

ローレライ

2005-03-05 | 新作
敗戦直前の日本。広島につぐ原爆投下を阻止するため、ドイツから提供された新鋭の潜水艦が出撃する。搭載されている秘密兵器がローレライ・システム。

1945年8月に秘密兵器を使って敵艦をつぎつぎに撃破、というのは、あまり現実感がない。ローレライ・システムの秘密はトンデモ系。途中で明かされる出撃の本当の目的は「なんじゃそりゃ?!とツッコミたくなる内容。

まあしかし、主演は役所広司だ。ハズレということはまずない。戦闘シーンの映像もまずまずだったと思う。飽きずに最後まで楽しめた。

公式サイトにある潜水艦ゲーム、ハマリました(笑)。

公式サイト:http://www.507.jp/
トラックバック先:日々徒然ゆ~だけ
評価:★★★★

セルラー

2005-03-01 | 新作
ある女性が誘拐され、監禁される。部屋には壊れた電話。なんとか直したがダイヤルできず、軽薄な若者の携帯につながる。彼はどうにか状況を理解し、女性を救い出そうとする。

原案は「フォーン・ブース」の脚本家。あっちは電話ボックス、こっちは携帯電話だが、切ると人が死ぬという状況は同じで、姉妹篇のような感じだ。

緊張感がつづき、無駄と思えるシーンがぜんぜんない。しかし笑えるシーンもところどころにある。いくら誘拐された人を救うためでも、そこまでやっていいのか?とツッコミたくなる場面も。

使われていた携帯電話はノキア。欲しい!(笑)。


公式サイト:http://www.herald.co.jp/official/cellular/
トラックバック先:Groovy Groovers
評価:★★★★★