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観た映画の感想など

宇宙戦争

2005-06-30 | 新作
ウェルズの古典的SFを映画化。圧倒的な力で侵略してきた宇宙人に翻弄される人間たちを描く。

監督はスピルバーグ、主演はトム・クルーズという最強コンビ。映像はハリウッドらしい迫力。トム・クルーズが宇宙人にぜんぜん立ち向かわず、逃げたり泣いたりするだけというのも意外感があった。ダコタ・ファニングは可愛かった。


ただ、原作のストーリーは今となってはちょっと古くさい。結末にリアリティがない。少しアレンジしたほうがよかったのではないか。パニックムービーやリアルなCGはさんざん見てしまったので、どんなに凄くても陳腐に思えてしまうのも困ったものだ。いろいろ観すぎて感性が擦り減ってしまったのかもしれない。

公式サイト:http://www.uchu-sensou.jp/
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評価:★★★★★

オープン・ウォーター

2005-06-26 | 新作
二人のダイバーが広い海に取り残される。待っていても救助はやってこない。サメが周囲を泳ぎまわり、二人はいつ食いつかれるかとおびえる。

サンダンス映画際で話題となり、ヒットした低予算映画、とのこと。私はこういう宣伝文句に弱いようだ。だまされた。ストーリーは実話に基づいていて、出てくるサメも本物、というだけが取り柄。映像は素人っぽさが目立つし、ストーリーは単調すぎる。

公式サイト:http://www.openwater-movie.jp/
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評価:★★

観たい映画をつなぐタスキ

2005-06-26 | 雑記
日本未公開の映画「ホテル・ルワンダ」を観たい人たちのタスキリレーが始まってるらしい。おもしろそうなので私も乗ってみることにする。

  1. 過去1年間で一番笑った映画
    迷わず「スウィングガールズ」。一番笑った映画であり、一番泣けた映画でもあります。

  2. 過去1年間で一番泣いた映画
    「スウィングガールズ」を除いて考えれば、韓国映画の「サマリア」

  3. 心の中の5つの映画
    私の好きな映画十選で書いたとおり。「風の谷のナウシカ」、「バンディッツ」、「少林サッカー」、「七人の侍」、「スパルタカス」。

  4. 見たい映画
    「ホテル・ルワンダ」、というのがお約束でしょうか。

    数年前にボスニアの内戦を扱った「ノー・マンズ・ランド」という映画があったのですが、その中で前線の砦にいる兵士が新聞を読んで「おい見ろよ! ルワンダはひどいな!」と隣の兵士に語りかけるシーンがありました。爆笑シーンです。お前、よその国を心配してる場合じゃないだろ、と。

  5. このタスキをつなぐ方々
    鹿島拾市さんBORAさんあたりなら「ホテル・ルワンダ」に興味を持ってくれそう。

機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者

2005-06-19 | 新作
地球連邦軍とジオン公国の1年戦争から10年弱、反地球連邦組織の「エゥーゴ」と連邦軍内の組織「ティターンズ」の間で始まった戦いを描く。シャアはクワトロ・バジーナと名乗ってエゥーゴで活躍し、前回の戦争でシャアと戦った「ホワイトベース」の乗組員たち(ブライト、ハヤト、カイ、アムロ)もティターンズに反発してエゥーゴに参加。新しい主人公のカミーユも連邦軍の新型ガンダムを奪ってエゥーゴへ。

簡単に言えば、Zガンダムの「善玉」は地球連邦ではなくて反地球連邦のエゥーゴ。

1年戦争後の「ガンダム」については全く知らなかったので、私にとっては新作だ。しかしストーリーが複雑で、一回観ただけでは細部まで理解しきれなかった。実際にはエゥーゴ対ティターンズという単純な図式ではなかったようだが。DVDになったらまた観たい。

公式サイト:http://www.z-gundam.net/
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評価:★★★★★

ザ・インタープリター

2005-06-12 | 新作
ニューヨークの国連本部で通訳として働くシルビアは、ある日たまたまアフリカの某国の独裁者に対する暗殺計画を耳にし、通報する。ところが彼女の前に現われたシークレット・サービスのケラーは彼女の狂言ではないかと疑う。

シルビアを演じたニコール・キッドマンは美しかった。昨年「ドッグヴィル」を観たときは全然そうは思わなかったのだが、今回はそう思った。とりあえず彼女をみれただけで満足。その反面、ケラーを演じたショーン・ペンは必要以上に嫌味な感じがした。彼が家族を失った話は押しつけがましくて鬱陶しかった。シルビアがなぜ少しずつケラーを受け入れていくのか、理解できなかった。

国連の通訳という仕事がほとんど描かれていないのも不満だ。アフリカの独裁国家で起こったモメゴトにアメリカ人が付き合わされる、という物語でしかない。

しかし、ニコール・キッドマンは美しかった。それだけで良しとしよう。


公式サイト:http://www.inpri.jp/
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評価:★★★★

ミリオンダラー・ベイビー

2005-06-12 | 新作
ボクシングジムの経営者兼トレーナー、フランキー。元ボクサーで現在はフランキーのジムの雑用係、スクラップ。そして、フランキーにボクシングを教えてほしくてジムに押しかけてきたボクサー志望のマギー。この三人の物語だ。

30すぎのマギーが無謀にもプロボクサーを志し、成功の階段を上っていくのが前半。しかしこの作品は後半になると展開がガラリと変わる。終わってみれば痛快なサクセスストーリーでは全然ない。生と死に関わる重いテーマが扱われる。

アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞をさらったというのは納得できる。マギーを演じたヒラリー・スワンクはリングでの豪快なファイトシーンを披露。輝いていた。モーガン・フリーマンは、フランキーにひどい罵声をあびながら彼の最高の理解者でありつづけるスクラップを好演していた。

それにしても、この作品を観てボクサーになりたいと思う女性はいないだろうなあ。クリント・イーストウッド監督の作品を観たのはこれが初めてだが、こんな重厚な作品をつくる人だったとは。

公式サイト:http://www.md-baby.jp/
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評価:★★★★★