イラクに駐留しているトルコ軍の部隊が米軍に包囲され、テロリストをかくまっていると疑われて連行される。屈辱と感じたトルコ軍の将校は元諜報員のポラットに手紙を書いて自殺。ポラットは復讐のために仲間とともにイラクへ向かい、米軍を牛耳るサム・マーシャルと対決する。
アメリカ人はイラクの一般人を手当たり次第に殺し、臓器を売買するギャングのように描かれている。それに対してポラットの仲間は不死身の活躍。ハリウッド映画のスタイルを反米の文脈に置き直したような作品だ。まるでジェーン・フォンダとマイケル・ムーアの描く「ランボー」、というアメリカの新聞の評の通り。ただ、自爆テロや外国人誘拐を諌める導師を登場させているところから、制作者の立場は必ずしもランボー的ではないことが分かる。
日本でイラクと言えば、シーア派・スンニ派・クルド人の三つ巴、というのが一般的なイメージだろう。しかしこの作品は違う。サム・マーシャルはクルド人、トルコ人、アラブ人の各代表を集めて協議する。とくに米軍とクルド人の蜜月ぶりが繰り返し描かれる。トルコ人の感覚を反映しているように思え、興味深かった。
公式サイト:http://www.at-e.co.jp/ookami/
トラックバック先:めカラうりぼうシネマ
評価:★★★★
アメリカ人はイラクの一般人を手当たり次第に殺し、臓器を売買するギャングのように描かれている。それに対してポラットの仲間は不死身の活躍。ハリウッド映画のスタイルを反米の文脈に置き直したような作品だ。まるでジェーン・フォンダとマイケル・ムーアの描く「ランボー」、というアメリカの新聞の評の通り。ただ、自爆テロや外国人誘拐を諌める導師を登場させているところから、制作者の立場は必ずしもランボー的ではないことが分かる。
日本でイラクと言えば、シーア派・スンニ派・クルド人の三つ巴、というのが一般的なイメージだろう。しかしこの作品は違う。サム・マーシャルはクルド人、トルコ人、アラブ人の各代表を集めて協議する。とくに米軍とクルド人の蜜月ぶりが繰り返し描かれる。トルコ人の感覚を反映しているように思え、興味深かった。
公式サイト:http://www.at-e.co.jp/ookami/
トラックバック先:めカラうりぼうシネマ
評価:★★★★