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グローバル・メタル

2008-09-27 | 新作
メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー』に続く、メタルファンの監督によるドキュメンタリ。

前作がヘヴィ・メタルの起源や特徴から「なぜヘヴィ・メタルは嫌われるのか」を探ろうとするものだったのに対し、今回は欧米圏以外の国でヘヴィ・メタルがどのように受容されているかを追跡している。ブラジルから始まり、日本、中国、インド、インドネシア、UAE、イスラエル。同じ音楽が各地に普及したわけではなく、各地域の状況に応じて受け入れられていることが分かる。メタルが文字通りの意味で弾圧されていて、メタルTシャツを着ているだけで逮捕される国から、日本のようにメタルがストレス解消の手段でしかない国まで、さまざまだ。

ヘヴィ・メタルと言えばヘッドバンギングとメロイックサイン、という固定的なイメージを振りまいた前作を見て、私はメタルファンを自称するのをやめた。しかし今回はメタルの多様性が捉えられていて、好感が持てた。

しかし、日本のメタルに関してビジュアル系バンドが注目され、X JAPANのYOSHIKIがインタビューで出てきたのにはやっぱり違和感ありだった。歌舞伎の伝統がある日本でもっとも成功したメタルはビジュアル系だ、という解説は正しいのかもしれないが、私はそんなのは嫌いだ(笑)。やっぱり今後もメタルファンではなくロックファンを自称することにしよう。

公式サイト:http://www.amuse-s-e.co.jp/globalmetal/
評価:★★★★★
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