第２回 読書の秋 １８日目 「男の一枚レッドカード」

男の一枚レッドカード


作者：島本和彦
連載誌：エース連載
巻数：全４巻

今回は島本三回目。
「男の一枚レッドカード」です。

サッカーのエリート学校「帝国学園」を目指していた赤井剣の前に現れた全力学園サッカー部の姿。
帝国に入るのではなく、打倒帝国を目指さないかと誘われます。
姿は赤井のほかにも他校の選手にもすでに声をかけており、赤井も悩んだ末帝国のスカウトを断り全力学園に入学する。
しかし、そのとき見かけた他の生徒は帝国学園入りしていた！


逆境ナイン、無謀キャプテンに続く全力学園スポーツシリーズです。
不屈、堀田も少しだけ登場します。

逆境を作る男、墓穴を掘る男に続く赤井は「選択を間違う男」といったところでしょうか。

サッカー部に入ったはいいものの、打倒帝国派とそれに反発する保守派との試合では人ごみにのまれて保守派メンバーに入れられてしまった挙句、半ば逆切れ気味に帝国にスカウトされた男として帝国に恨みを持つ打倒帝国側の選手と対決したりします。

選手はトンデモ系で、味方には過去につぶされた足をサイボーグ化したり、敵の帝国学園のバードユニットチームは空を飛び空中から襲い掛かってきたり、試合後とに選手が違う「？」の覆面チームだったり。
赤井もそれらに負けないような能力があり、砂煙をボールに見せるフェイント技や、ボールに気を送り込み鉄球化させたりととんでも必殺技ばかりです。

最後は「？（マヨイ）」の覆面チームに対し「！（ケツイ）」の覆面で挑むというビジュアル的によくわからない展開です。

後半では全力の他のメンバーも必殺技を作るのですが、それらがほとんど車田演出の見開きだったりと後半のプチ投げっぱなしとかあったりと見所はそれなりにある作品です。


遅れを取り戻す。次も島本。