ウツケンのたまり場

今月の目標。
ブログを引っ越す。

読書の秋 30日目 グミ・チョコレート・パイン

2005-10-31 20:01:24 | 
グミ・チョコレート・パイン



 作者:佐々木勝彦・清水沢亮
連載誌:マガジングレート連載
 巻数:5巻まで発売


今回はこれです。

これは大槻ケンヂ氏の同名小説のコミカライズになるのですが、小説も青春小説として非常に面白いです。
コミックとして連載していたときは「グミ」「チョコレート」「パイン」の三部作のチョコまでしか発売しておらず、(チョコからパインまで約8~9年かかってた)原作とはまた違う展開をしていきます。

主人公は大橋賢三。趣味は映画鑑賞。クラスになじめず休み時間を水飲み場で過ごす毎日。
他人となじまないことで「自分は他人にはない大きな何かをもっている」と思っている彼と同じ意思を持つ同志のカワボンとタクオが何かしようと動き出します。
その「何か」とはノイズバンドでした。

初のスタジオ練習はベースのシールドを忘れたりギターをタイルでひこうとして弦を切断。口ギターと口ベースで練習しようとした挙句しまいにはスタジオ内でプロレスやって帰宅。
新メンバーを募集して金持ちだけど弱気で泣き虫、典型的ないじめられっこの小田(でも演奏技術は一番上)を蹴り一発で加入。
レパートリー曲0で望んだ初ライブはギターバトルと称して小田のギター(超プレミアもの)をぶつけ合うばかっぷり。

そしてもう一人の主役、山口美甘子。
賢三のクラスメートで(表面上)クラスになじんでいる側の存在。
たまたま賢三と映画館で会い意気投合。同じ趣味を持つ「同志」としての付き合いがはじまる。
そして初デートでは映画を見た後ファミレスで「集団・社会の中の孤独」について討論。
このとき賢三は完膚なきまでに論破され、「いつかこの山口を追い越してやる」と心に決めるのでした。

その後、クラスのはぐれものの一人、山之上の作詞の才能を目の当たりにし賢三は激しく落ち込みますがたまたま見た映画「ゾンビ」で悩みを吹っ切ります。
『俺はゾンビだ
 俺は不死身なのだ!
 不死身のゾンビなのだ!
 俺を止めたかったらショットガンで俺の頭をぶち抜け!
 もうくだらんことでグジグジと悩むのはやめだ
 さっきまでの俺は映画館の中でゾンビに喰われたのだ
 そして俺はゾンビになったのだ!
 もう怖い物などない!
 好きなんだよ 本も映画も音楽も!
 役に立つ立たねぇなんて貧乏くさい事いわねぇよ
 ゾンビだから本能のおもむくまま好きなことだけやってやる
 何の才能もないだぁ!?
 ゾンビにそんな小難しいことわかるか!
 ダメ人間だぁ!? 
 俺ぁもう人間やめたんだよ!
 人生だぁ!?
 俺ぁもう死んでるってんだよ!
 やってやる!
 好きなことやってやる!』

と自転車で全力疾走するシーンは大好きです。


そして山之上を作詞担当として加入。
バンド活動も再開した時、また波が立ちます。
山口美甘子がグラビアデビュー、学校を退学し芸能界へ、賢三の先へ先へといってしまうのでした。 


その後は初のオリジナル「荒井注伝説」が完成。バンド「脳髄ダイヤ」は演奏よりパフォーマンスの面白いバンドとして上へ上へと進んでいくのでした。



山篭りしたり「セックス・ドラッグ・ロッケンロール」を実践しようとかバカなことやったり、落ち込んだり立ち直ったりとあきさせないテンポのよさが心地よく。
風原さん本当に鬱になったときにこれを読んでさらに鬱になったりとある種の教典的な一冊だったりします。

で、ここにでてくる「荒井注伝説」
もちろん「高木ブー伝説」のパロディなのですが、比べると非常に妙です。
「俺は何もできない人間だ。愛する人との別れにも何もいえない人間だ。笑うなら笑え」というある意味自虐的反応なのが高木ブー。
「なんだバカヤロー!俺は何も出来ない人間だ!愛する人との別れにも何もいえない人間だ!それで悪いかバカヤロー!」逆切れ。これが荒井注。
「高木ブー」と「荒井注」というドリフつながりというだけでなく、意味合いはまったく逆の思想。でも根底はまったく同じ。これは非常に妙だと思います。

連載は終了し11月に最終巻が発売されます。買え。



そしていよいよラスト。
今日はもうちょっとだけ続くのです。


追記
ちょっとやんごとなき事情により今日はここまで。
明日をお楽しみに。

読書の秋  29日目 総理を殺せ

2005-10-30 23:27:45 | 
総理を殺せ



 作者:阿萬和俊
連載誌:ヤングサンデー増刊連載
 巻数:全2巻


ちょっと大会まわりで更新できなかったけど気にしないで、私は平気。

今回は少しだけダーティーな展開の漫画を紹介しようかな、というわけで「総理を殺せ」

主人公三浦は特異体質の持ち主で体に衝撃を受けるとタイムスリップししばらく後に元の時間に戻れる、そんな体だった。
その逆行する時間、滞在時間は衝撃の度合いと比例してバイク事故でも一時間さかのぼる程度。
その三浦が30年前の1995年にタイムスリップする。
いつまでたっても戻れずとまどう三浦は引ったくりにあい、ナイフで襲われるも遠藤という外務省の男に助けられる。

そして三浦は遠藤に未来から来たこと、未来の行く末を語る。
領海付近に沸いた油田を巡って中国と小競り合いが続く中、総理大臣・剣崎裕太郎が核の保有を宣言、中国に核ミサイルを放つ。
報復として中国も核ミサイルを発射。日本は核ミサイルを100%無力化できる迎撃ミサイルで迎撃し、日本の力を世界に見せ付けるはずだった。
しかし欠陥が見つかり迎撃失敗。東京は核の炎に包まれてしまい、三浦はその衝撃でここに来てしまった。

この真実をいまいち信じられない遠藤は「核の衝撃を受けたのならば被爆している可能性がある」と地質学研究所の放射能探知機で検証することに。
そのときに遠藤の家を訪ねた男、出版社に勤める遠藤の友人、楠木裕太郎。
この人物こそのちの総理大臣剣崎であることを知った三浦は未来を変えるために「総理」を殺すことを決意する。

この作品、1995年というのが物語の重要なファクターになっていて、この時代の大事件が実際に起きます。
まずは阪神大震災。

1995年1月16日。
楠木は出張で神戸に来ていた。そして三浦もそれを知り追いかける。そして遠藤も三浦を止めるために神戸へ。
三浦は楠木を追い詰めるが自らの手で殺めることが出来ない。そして地震での事故で心中することを提案し、あまり地震のことを信じられない楠木もそれを了解する。
地震で倒れる阪神高速道路の下敷きになるために車を止めて待機する2人。そして地震が発生するが、道路は2人とは反対方向に倒れてしまい二人とも生き残ってしまう。

他にも震災の数ヵ月後に東京で楠木を襲った三浦が警察に「地下鉄サリン事件」で有名なあの教団に勘違いされたりと史実にものすごく食い込んだ展開が面白いです。


ここに登場する人物は誰が悪いわけではありません。
未来を救うために人殺しをする純粋な熱血漢の三浦。
未来の償いという理不尽をさせられる楠木。
三浦を止めるため、友人を助けるために動く遠藤。
どれもいいやつなんですよ。

そして、1995年の物語と未来に戻った三浦に待っていた「三浦が過去に行ったが故に変化した」未来は誰も幸せになれない結末で終わる。
これが実に秀逸で鬱路線ながらもじっくりくる作品です。



次はセミファイナルとファイナル。一日の空きを取り戻すためのラストスパート。
二本連続に挑戦してみようかな。
どちらも風原さんの超大好き作品です。

読書の秋  28日目 スーパープロレスファン烈伝

2005-10-28 23:51:09 | 
スーパープロレスファン烈伝


 作者:徳光康之
連載誌:月刊マガジン連載
 巻数:全3巻


今回はこの作品で行きます。
この作品はプロレス「ファン」の物語です。

東京の大会場で生のプロレスが見たいがために東京の大学に入学・上京した主人公鬼藪宙道(きやぶ ちゅうどう)と他のプロレスファンがおりなす一話完結の物語です。

第一話で上京した鬼藪。東京にきていざプロレス番組の録画をしようと思ったらアンテナが無い。
これはテレビ局が近いということで自分が室内アンテナとなることで解決。
しかし、引っ越したばかりのこの部屋は電化製品がどれか一つしか使えず二つ使ってしまうとブレーカーが落ちてしまう!
そこで鬼藪はまずテレビをつけてチャンネルと画質を確認、テレビを消してビデオの録画を開始。片足立ちという不安定な格好で30分体制固定するという荒行できりぬけます。まさにプロレスファン。ちなみに話のオチは「地元(佐賀)と東京の放送時間の違いによりゴルフが録画されていた」です。

そして二話、大学のプロレス研に入部することにした鬼藪ですが、プロレス研のドアを開けたら「ノーロープ有刺鉄線電流爆破」装置に引っかかり爆破。
プロレス研の8年生、猪木ファンの奥飛掘三(おくとばす ほるぞう)の掛け声で起こされ、プロレス研の実情を目の当たりにするのですが、これがまたすごいです。
各部員それぞれすきな選手が違うのですが、それぞれが「自分の選手が一番」と大喧嘩。しかし一旦「プロレスは八百長だ」という声が聞こえると一致団結して制裁をくわえる。まさにプロレスファン。

で、この部員が個性的過ぎます。上記の2人はそれぞれキャプチュード、オクトパスホールドと技をもじってるのですが、馬場ファンの十六文菊(じゅうろくもん きく)や外人ファンの西等里熱人(にしらり あつと)などインパクトは十分です。

しかしまぁ、この作品は正直話が進むにつれて話題についていける人を削っている作品です。というのも、この作品の連載をしていた90年初期のプロレス史を中心にネタが続くのでこの時代の混沌としたプロレス環境がわかる人には非常に懐かしく楽しめると思いますが、わからない人にはとんとわからないかもしれません。

そういった意味では敷居の高い作品だと思いますが、プロレス事情ネタ以外の部分もはじけてて面白い作品だと思います。

この作品は月刊マガジンで連載され、講談社から単行本が全3巻ででました。
その後にまんだらけ出版として書下ろしを多数収録して全4巻になって復刊されています。僕のは講談社版なので書き下ろし部分はわかりません。


さてさて、いよいよこの企画もあと3回。
次はちょっとダークな作品をいってみます。



読書の秋  27日目 THE MOMOTAROH PART 2

2005-10-27 23:58:17 | 
THE MOMOTAROH PART 2


 作者:にわのまこと
連載誌:ビジネスジャンプ増刊連載
 巻数:全1巻


おいっす!
今回はプロレス漫画「THE MOMOTAROH PART 2」いきます。

これはジャンプで連載されていた「THE MOMOTAROH」のある意味の続編です。
そっちは有名ですので語らずともですね。

で、こっちは「モモタロウが実在の格闘家と戦ったらどうなるか」というIFに挑戦しています。

プロレスブームも下火、総合格闘技に押され気味でピンチの太平プロレス。
そこに今まで行方をくらませていたモモタロウが捕獲されて戻ってきます。
そしてモモタロウは太平プロレス再建のために総合格闘技の世界に足を踏み入れるのでした。

そしてこの作品では対戦相手は実在の人物をもじったキャラばかりです。
ミルモ・シロコップ
ブラジリアン柔術のノドリオ・ホゲイラ
モンゴル出身の相撲レスラー晩酌龍
どこかで見たような人たちばっかりなのですが、モモタロウも今までの技を駆使しながら魅せてくれます。

ルール上肘打ちがNGな試合なのでファイナルエルボーはないですが、ピーチボンバー、アグラツイスト、ロータリーデスロックと今までのモモスペシャルをきちんと見せてくれるあたりは好印象です。欲を出せばクロスライダースープレックスも欲しかったですが。

ギャグ面も「THE MOMOTAROH」という作品のノリをきちんと残しているので前作からのファンも乗れると思います。
試合中、(一応)実在の選手相手にモンガーダンスを披露しますし。
あと、復帰第一戦後の「いやぁ、一時はホントに同人誌だけで終わるかと思いました」は非常に重みのあるギャグだと思います。

今回は別のところに気合を入れたので文章少なめに。


明日はプロレス「ファン」漫画をやってみたいと思います。

ジャッジに必要なこと。

2005-10-27 23:34:17 | TCG
自分の思い通りの裁定にしたかったらどんな屁理屈でもいいから「理由」を探すこと。
あとジャッジは「ゲームバランス」を優先しないこと。

普段は「A」という裁定を「B」にしたかったら「B裁定の根拠と理由」をつくらなきゃいかん。それができなきゃ「A」に従うしかありません。
それを無理矢理「B」にするのはガキのすることです。


僕と組長がルールの話をしてた頃は必ず「君がそう思うソースはどれだ?」という会話が繰り返されていました。
きちんとTIが提示してある詳細ルール、FAQから参考になる情報を見つけ出して、「この情報はこう応用すればこの裁定の理由になる」「この情報ならその理論を看破することができる」ってな感じでやってました。
相手を納得させるのに必要なことだと思います。

ただし、これは「裁定が不透明」な場合。
公認大会である上、TIに確実な裁定がある場合はきちんとそれに従わないといけないと思います。

今回のケース。
「本当の自分は修正ではない」という裁定にしたかったら「本当の自分は修正ではないとする理由と根拠(参考ソース)」を作らないといけないわけですね。

でも、TIのFAQに「性格反転キノコは能力値修正に該当する」とありますので「性格反転キノコは能力値修正ではない」という裁定をだすことは不可能になりました。

しかし、「性格反転キノコは能力値修正であるが本当の自分は能力値修正ではない」という理由を見つければ「本当の自分は修正ではない」という裁定を作り出すことが可能です。

でも、僕にはその理由になる情報を提示できませんでした。

どうみても同じ「入れ替える」です。ありがとうございました。


まぁ、これを無理に覆した裁定にしてしまうのはいかがなものかと思います。
非公認で「こういう裁定で大会をしてみたらどうなるか」というのを試してみるのはいいと思いますがね。
それができない人は自分のわがままがきく別のカードゲームにでもいったほうがいいです。

最後に「ジャッジはバランスを優先してはいけない」ことについて。

ジャッジは「カードテキストとTIが白黒はっきりつけた裁定」を最優先すべきで、「ゲームバランス云々」はまた別の次元にあると風原さんは考えます。

ジャッジは「カードテキストとTIが白黒はっきりつけた裁定」を最優先として大会という円滑な進行とゲーム環境をプレイヤーに提供するのが仕事。
プレイヤーはその条件の下でゲームをプレイするのが仕事。
その結果どんなにゲームバランスが崩れても、それをどうにかするのはTIの仕事だと思います。
で、TIが正式にだしてないグレーな裁定はジャッジが判断して円滑な大会をつくりだすわけですね。

ファンタジーな話でたとえると、TIは神、ジャッジは国王です。
国王は国(大会環境)の頭に立つものとしてその国を治めるだけでいいんです。世界全体の秩序は神の領域です。
国民(プレイヤー)は神に祈りなさい。

以上、僕のジャッジとしての心構えでした。

ちなみにわが国は「問題はおきたらそのときに考えます」と「その裁定 やってもいいけど 空気読め」がモットーです。

読書の秋  26日目 スーパーバーコードウォーリアーズ

2005-10-26 23:52:18 | 
スーパーバーコードウォーリアーズ


 作者:はやさかゆう
連載誌:たしかデラックスボンボン連載だったと思う
 巻数:全1巻


僕は20代前半なのですが、この歳の人たちって玩具に恵まれていた時代でした。
ファミコンがあり、ゲームボーイが出てきた時代です。
そしてミニ四駆、ガンプラはBB戦士に元祖シリーズ。
バーコードバトラーにコレクションアイテムビックリマンとカードダス。
実に遊びに恵まれていた時代ですね。
ちなみにさらにその下の世代は「フルカウルミニ四駆、ハイパーヨーヨー、ポケモン」という時代もあるのですが、そのころの風原さんはジターリングでした。


今回は「スーパーバーコードウォーリアーズ」これもバーコード玩具ものだったんですが、バトラーではありません。ウォーズです。

スーパーバーコードウォーズ。バンダイがエポック社に対抗してつくったバーコード玩具で、最大のウリは「バーコード以外のものも読み込み数値化する」
バーコードだけなく名刺やカードダスなどただの印刷物もスキャンすることで数値化する謎仕様。バーリトゥードなアイテムでした。
ちなみに風原さんはボンボン派でしたのでバトラーでなくこちらをもってました。

で、この漫画です。
近未来、スーパーバーコードウォーズがスポーツ化される時代。そのなかにチャンピオンをめざして切磋琢磨していた5人のバーコード戦士がいた。
しかしその5人は数年後カイゼル=マーレイという人物に殺されてしまいます。
その後カイゼル=マーレイが皇帝として世界を支配する世界へと突入。
カイゼル=マーレイに対抗するレジスタンスのリーダーであった間一郎はマーレイを倒せる最強のバーコードを作成しそれを5つにわけ、タイムスリップして過去へ行き、後に伝説のバーコード戦士になる少年達に託すことにしました。
そして現代で主人公、縞田闘太は未来からきた間一郎の娘、間アイとともに仲間を探し出しカイゼル=マーレイを倒すために立ち上がる、そんなストーリーです。

この作品ではバーコードファイターのようなアトラクションマシンでの空間ではなく、現実世界にマクー空間みたいな特殊な空間をつくりだし、そこでバトルが行われます。また、ロボットではなくちょっとしたプロテクター武装レベルです。
空間にもレベルがあり、ダメージの少ない練習空間から生死に関わるハイレベルな空間までいろいろ作れるようです。

この作品はスーパーバーコードウォーズの「バーコード以外のものも読み込み数値化する」という特徴をフルに活用します。
同じバーコードでもスキャンの方法によって数値が違い、スキャン途中でバーコードを上に挙げてバーコードの半分まで読み込ませる「殺人L字スキャン」など小手先のテクニックで数値に変化をもたせることが出来ます。風原さんもこんなのやってました。
また、敵にバーコードを取られたときもたまたまもっていた名刺をスキャンしてピンチを切り抜けたりします。

そして中盤からスーパーバーコードウォーズの全国大会に参加して仲間を探すという展開になっていくのですが、この大会の主催がマーレイの部下でした。
会場に爆弾がしかけられていて観客が人質にとられるといった状況に陥り、ようやくみつけた仲間と殺し合いをするハメに。
そして1巻のラストで主人公の闘太がやられてしまいます。

ここでこの文のトップに戻ってください。



「全1巻」

です。

連載自体はこの後も続いていたんですがこのころのボンボンKCによくある単行本が完結しないというやつです。
前に語ったV8キッドも実は単行本未収録がかなり多いです。

しかしまぁ、1巻のラストで主人公死亡という非常に後味の悪い切りかたされてます。


最後に作者。はやさかゆう氏です。たしかこの作品が初単行本としてこの後もしばらくボンボン系でかきつづけてたようです。
今はなにしてるかいまいちわかりません。



明日はコロボン系から離れてプロレス漫画とかいってみます。

読書の秋  25日目 バーコードファイター

2005-10-25 21:54:08 | 
バーコードファイター


 作者:小野敏洋
連載誌:コロコロ連載
 巻数:全5巻


今回はなつかしのあの玩具のあの漫画です。
そう「バーコードファイター」です。
バーコードバトラーをモチーフにした体感アトラクション「バーコードファイター」で主人公が強敵相手に戦ったりするバトル漫画です。

まずここでバーコードバトラーの説明から。
バーコードバトラーとはエポック社から発売された玩具で、商品についているバーコードをスキャンすることで体力や攻撃力、特殊能力などの数値データ化させて戦わせる当時のものとしてはかなり画期的なものです。
このバーコードスキャンは最近のムシキングにも応用されていますね。
その後バーコードバトラーⅡになり、さらに呪文能力などデータが複雑化されました。

でまぁ、最初はバトラーⅠで主人公の烈が街中を歩き回りたりして強いバーコードを探し出したりと非常に現実じみた行動をしてたのですが、バトラーⅡになり、2巻あたりからバーコードエンペラーなる謎の敵が現れたあたりから物語が大きくなります。
で、3巻では古代バーコード文明やらDNA情報のバーコード化など完全に玩具から離れていき、ここでバーコードエンペラー編が終わります。
そして4巻からはまた少しだけバーコードバトラーらしさが出てくるエピソードがあるのですが、やっぱりその次のシリーズは古代バーコード文明がらみの話になり、全5巻で終わってしまいます。


しかしまぁ、この作品の真の恐ろしさはこのストーリーとまったく別な次元にあります。

ヒントは「単行本2巻」
わかる人はわかりますね。

この漫画の第一話から烈の幼馴染として「さくら」というキャラがでてきます。
名前、外見、性格どれをとっても女の子だと思われてました。・・・ました!
しかし2巻で突然このさくらが「男」だっかことが判明してしまいます。
ちなみに、僕はボンボン派だったのでリアルタイムで読んでないのですが、この事件は当時読んでいた少年達のトラウマとなって根付いてしまっているらしいです。
しかし、翌々読み返してみるとそれまでの話で「さくらの性別」に関しては語られておらず、海にいっても水着の上からシャツを着ていて肝心な部分は見えません。
一シーンだけシャツを着てないときもあるのですが座っているので見えません。
ここばっかりは小野敏洋の「してやったり」だとおもいます。

また、ここらへんの話で忘れちゃいけないのは主人公のライバル、関西人の「阿鳥改」の存在です。
初登場でさくらに一目ぼれ(この回でさくらが男とわかる)してしまう彼ですが、その後も「すきなコは男」という葛藤に悩まされます。
しかし最後は「わいは男のさくらちゃんが好きなんや!」と壮絶な告白。
当時読んでた小学生に「すきなものはすきだからしょうがない」理論というBLの大鉄則を植え付ける結果になってしまいました。

この作品、全5巻の単行本をそろえるのは結構難しく、一時期全巻セットで5000円オーバーという値がついた時期もありました。
しかし、復刊ドットコムで390票オーバーという希望があつまり近年上下巻で復刻されましたので興味のある人はそっちを読んでみるがいいです。

最後に作者について。小野敏洋氏はあっちがわでは上連雀三平という名前で有名ですね。至高のふたなり漫画家です。ちなみに究極はみさくらな。
なお、この作品連載中に同人でさくらのエロ漫画とかかいちゃってました。
その他にもさくらは別のエロ漫画に登場したりしてます。


さてさて、バーコード玩具にはもう一つ「裏」の存在があります。今度はその裏の漫画を取り上げたいと思います。

読書の秋  24日目 ダブルゼータくんここにあり

2005-10-24 23:12:47 | 
ダブルゼータくんここにあり


 作者:こいでたく
連載誌:SD-CLUB連載
 巻数:全2巻


今回はほのぼのできる癒し系漫画ということで「ダブルゼータくんここにあり」を紹介します。

これはもちろんガンダム漫画です。

SD村にすむ天然のおとぼけキャラのダブルゼータくんがアッシマーくんやゼータちゃん、ほかのSDモビルスーツのひとたちとふれあい、学び、成長していく物語でひたすらにのんびりした漫画です。

この、ダブルゼータくんがいろいろな出来事から素朴な疑問を思い、なんとなく考える。この淡々としたながれがゆるりと続くのがいいです。
そして最後には元傭兵で今は釣りばかりしているマラサイさんが教訓ある語りでしめくくってくれます。
たとえば、「なぜ僕たちは武器をもってるんだろう?」と考えます。それに対しマラサイさんは「武器に頼る力よりも力を持たないで生きる勇気のほうが大切だ」とダブルゼータくんに語ります。

そんな中でも金色のガウの話が一番好きだったりします。
ゼータちゃんの誕生日にダブルゼータくんとアッシマーくんはシャングリ山にすむ「金色のガウ」をとりにいきます。
しかし、捕まえたときに「このガウは空を飛んでいるときが一番きれいだ」と思ったダブルゼータくんはガウを逃がしてしまいます。
結果としてアッシマーくんについていたガウの羽をプレゼントするわけですが、「アッシマーくんには悪いことしたなぁ」とマラサイに話すダブルゼータくんに対し、マラサイさんは「なんで誕生日を祝うと思う?」と問います。
「命の誕生をすばらしいとおもうからさ だからそのために他の生き物の命をとるなんてつまらんだろ」と語りダブルゼータくんは「・・・うん」と答え物語は終了。
とくにオチがつくわけでないこの流れがじんわりきます。

また、この作品に登場する個性的で面白いキャラクターも魅力的です。
画家のジ・オ(裸の大将系)や鍛冶屋のドムじいさんなどいいキャラしてます。
そしてこのゼータちゃん、婦警のケンプファーちゃん、看護婦のリゲルグちゃんなどの女の子モビルスーツは近年の萌えMS擬人化の「元祖」ともいえる存在です。

とにかくほのぼのできるガンダム漫画は後にも先にもこの作品だけだろうなぁと思います。

この作品は最初「ダブルゼータくんここにあり」「ダブルゼータくんここにあり 風雲編」の全2巻でSDコミックスから発売されてましたが、SDコミックスレーベルがなくなった後にメディアワークスから発売されました。こちらの方は前単行本未収録もはいっているのでこちらをおすすめします。ってかSDコミックス版はいよいよ見つけるのが困難です。

最後に作者のこいでたく氏について。
TRPGについて描いた「RPGなんてこわくない!」や「RPGこわい」なんかが有名ですね。
そのほかTCGのイラストレーターとして参加したりしてます。カノンTCGにもいましたね。
あと、何気にまじかるカナン「恋のマジカル・デュエル」の作詞を担当しました。



さて、明日はあのバーコード系玩具のあの漫画といきましょう。

読書の秋  23日目 仮面ライダーSD 疾風伝説

2005-10-23 23:43:06 | 
仮面ライダーSD 疾風伝説



 作者:かとうひろし
連載誌:コロコロ連載
 巻数:全3巻


今日は仮面ライダー漫画です。
でも、スピリッツじゃないですよ。
仮面ライダーSDのコミックはコロコロとボンボン同じ時期に連載されました。
ボンボンの方の「マイティライダーズ」はあおきけい氏で、後のゲーム展開やOVA展開はこちらをベースにした(コミックはギャグ部分に人名ネタなどがあり完全にコピーは出来ない様子だった)ものでした。
今回紹介するのはコロコロ連載の歴史に埋もれてしまい黒歴史となってた方です。
でも面白い作品だったんですよ。

世界観についてはよくわからないのですが、とりあえず世界は大爆発で荒れ果て、グランショッカーが支配しようとする世界のようです。

V3とライダーマンがたどり着いた町、そこではバイクで戦う「マーシャルライド」という競技が行われていた。
その競技でストロンガーが9人抜きを達成したところでボロボロのRXが闘技場に現れ、近くの陽炎村にグランショッカーが現れたことを告げる。
助けて欲しいというRXに観客のほとんどは逃げてしまい残ったのはV3、ライダーマン、ストロンガーのみ。
「百人相手に何が出来る。いきがるな」というストロンガーにV3がブチ切れ。
ストロンガーとマーシャルライドで対決しますが途中でカメバズーカが乱入して戦いが中断します。
それを二人が協力してカメバズーカを撃退。V3、ライダーマン、ストロンガーの3人はRXとともに陽炎村に向かうことになるのでした。

その後は陽炎村でアマゾンと出会い、RXが戦士として覚醒し、V3らはアマゾンの所属するレジスタンス組織にはいり、自分らが伝説の1号ライダーの魂を受け継ぐ風の戦士であること、10人の戦士がそろうと1号が復活するということを聞かされます。

作品全体がかなり独特の世界で描かれているのですが、作品はかなり熱い作品です。
ただし、独特すぎて幼年層からも大人層からも受け入れられなかった作品だとおもいます。
両親を野盗に殺され、グランショッカーのジェネラルシャドウに育てられたスーパー1と幼馴染のXがスーパー1の両親の墓の前で語るシーンとかはかなり熱くていいシーンなんですがね。

まぁ、正直一応グランショッカーは壊滅という終わりに持ち込んだんですが、結局シャドームーンとの決着をつけてなかったりよく考えるとRXがロボライダーにはなれたのですがバイオライダーにはなってなかったあたりは打ち切りのようでした。
しかし、愛蔵版で復刻した上そっちのほうにはきちんと書き下ろしでシャドームーンと決着をつける話が追加されています。
そっちならまだ手に入るはずなので読んでみるといいです。


さてさて、仮面ライダーの次はウルトラマンもいかないといけないわけですが、次はちょっとほのぼのできる路線でいってみようかな。

読書の秋  22日目 機動戦士Vガンダム

2005-10-22 20:36:38 | 
機動戦士Vガンダム


 作者:岩村俊哉
連載誌:ボンボン連載
 巻数:全2巻


さて、これからまたいつものノリで本晒していきますよ。

今回はガンダム!というわけでVガンダムです。

この作品はアニメ放送当時ボンボンで連載していたもので、ボンボン連載のガンダムはある種「正統なコミカライズ」なわけなのですが、これは一味どころではないくらい違いました。

まずアニメの主人公、ウッソといえば比較的卑屈で消極的、アムロ・カミーユタイプの性格だったわけですが、このウッソは違います。
ガロード・ジュドータイプのアグレッシブな性格です。
そのほかウッソとオデロのケンカを止めるわけでなくピストルを天にぶっ放しながら煽るマーベットさんなど、どこかねじが抜けてます。
その代わり、ファラ=グリフォンやカテジナさんなどアニメでねじの抜けていたキャラは存在しません。これ最大の特徴。

で、第一話からクロノクルをシャッコーから引き摺り下ろして強奪するくらいアグレッシブなウッソですが、その戦い方も毎回どこかおかしいです。

2話で敵MS数機固まっているところにビームライフルをオート連射にしてそのまま投げつけるなどアニメではそうそうやってくれません。
そして3話では両腕のビームシールドを展開したまま回転し、相手に体当たりするローリングアタックなど素敵です。しかも、
ウッソ「ビームシールドをはって回転すれば、Vガンダムに死角なし!」
「死角なし!」じゃねぇよ!
んで4話、宇宙にでたVガンダム。
7本のビームサーベルを無理矢理束ねて大型ビームサーベルを作り、周りの敵を一掃したりとさすがです。

そして5話以降からいろいろなところが崩れだします。
カイラスギリーでの戦いなわけですが、Vガンダムに西洋甲冑が装備されます。

ウッソ「ありゃ?なんだこのVガンダム!?」
ロメロ「Vガンダムにさらに装甲をつけた『騎士Vガンダム』じゃ!」

もうわけがわかりません。

それに対するアビゴル。パイロットはゴッドワルドなのですが、このゴッドワルドがなぜかふんどし装備のサムライです。
アビゴルも日本刀を装備、居合い抜きでVガンダムと戦ったりします。もう何でも来いです。

その後もセナ・プロスト・シューマッハというパイロットのリグシャッコー部隊など悪乗りもすすみますが、一応タイアップコミカライズのはずなので打ち切りにならずにきちんと終わらせてもらえました。
ただし、それ以降のGガンダムからはときた洸一がやっていくことになるのでした。

これ、とりあえずコンビニ版でもでておりますのでうまく古本屋に行けばあるかもしれません。ちなみに僕はコンビニ版です。

そして久々に作者について。岩村俊哉氏は講談社や小学館、集英社、エニックスなど定置をもたずにいた作家です。
代表作に「電撃ドクターモアイくん」を出せばエニックス信者のあなたにもわかってもらえるはずです。

しかしまぁ、よくよく考えるとVガンダムのコミックってなにげに「ろくでもない」ものばっかりなんですよね。
一番知られてるのはたぶんことぶきつかさの「行け行け僕らのVガンダム」でしょう。これはこれで悪乗りが過ぎてて面白いといえば面白いですが、アレです。
そして一番マイナーな「Vガンダム外伝」があります。これは長谷川裕一が描いていて、金色のゾロアットや、やせ細ったジオング「ジョング」など他の作品とは違う形でアレです。ちなみにこの本の同時収録にはZZの外伝があるのですが、「ZZ VS イデオン」という(作者の)夢の対決が見られます。

さて、久々に色濃いノリですすめていったと思います。
明日は仮面ライダー漫画です。

読書の秋  21日目 絶対彼氏。

2005-10-21 23:53:21 | 
絶対彼氏。


 作者:渡瀬悠宇
連載誌:少女コミック連載
 巻数:全6巻


はい。
少女漫画特集もいよいよラスト。
行き着いた先は渡瀬でした。「絶対彼氏。」です。

好きなあの人に告白するも1コマで振られてしまった主人公のリイコ。
そんな彼女の前にちょっとしたきっかけで現れたセールスマン。
そいつから教えられたアドレスでみつけた彼氏ドール。
3日間お試しという言葉に惹かれて申し込んでしまう。
そして届いた恋人ドールは動く人形でした。

とそんなこんなで「彼氏」となった人形ナイトと3日間のときを過ごす。
そして3日目、寝ている間にお試し期間がすぎてしまい、ドールの値段「一億円」をはらうことになってしまうのでした。
しかしまぁ、このドールは「女心」がいまいちわからないらしく「女心」のデータを取るモニターとしてチャラにしてもらうことになったのでした。

てなお話で、ラブコメ色強い作品です。
しかしながら男の嫉妬、女の嫉妬が絡みだしてところどころアレな展開になるものみてて良いです。

絵のタッチは朱雀青龍ふしぎ遊戯の時代に比べてだいぶ変わってます。
玄武のほうもそうなんですが、数年離れてたらいまいち渡瀬だとわかりませんでした。

あと、最近の少女コミックの風潮は新条某の影響か「エロ路線」が強いのですが、こっちはコメディ色が強いのでうちの妹にも安心です。


少女漫画で駆け抜けた月曜~金曜でしたが、内容的にはアレでしたかね。


明日からラストまでは風邪原さんのおすすめ紹介していきます。

まず明日はリアルロボット系でいきます。

読書の秋  20日目 王子様Lv1

2005-10-20 22:50:31 | 
王子様Lv1



 作者:桑原祐子
連載誌:マガジンZERO連載
 巻数:全2巻


こんにちわ。
王様の次は王子様、うまくつながりましたけれどもちょっと少女漫画のカテゴリーからずれてきました。でも他に語れるものがなかったのですよ。

これはアリスブルーの同名ゲームのコミックなわけですが、激しく原作に忠実な流れです。

この作品、アリスブルーが最初に出したRPGです。敵キャラはほとんどアリスソフトの作品から登場しているキャラで、ハニーシリーズやヤンキー、オクトマンやサメラーイまでいます。女の子モンスターも男の子になってますがおおむね昔からいる女の子モンスターです。

主人公の王子カナンがお供のセレストとお忍び冒険者になりダンジョンを攻略していくストーリーです。
ダンジョンもいろいろありまして、氷の洞窟や炎の洞窟、泉と呼ばれる温泉まで。
ちなみに泉の精はちょっとくたびれたおっさんです。

ゲームを限りなく忠実に追いかけてるのでストーリーなんかもゲームやってる人がいたら見る必要はないといえばないです。

正直今回はここで終わりそうな勢いです。
まぁ、たまには短くてもいいかな。


明日は最終日。いよいよネタ切れです。


あと、種村先生がでてきた闇の人には勝てない。

箇条書き

2005-10-20 22:36:04 | 日記
最近本ばかりなので最近のことを箇条書き。

・三国志
騎霊将軍3枚目。
最近は鯖さんの槍デッキをインスパイアして蜀単の槍デッキや、呉の流星引き篭もりをメインに、開幕桃園でCPUと引き分けたりしました。
新RとSRはR趙雲だけです。

・妹に。
中学時代、初めていった同人誌即売会。
そのころは即売会三点セット「スケブ・カメラ・金」が必要だと思ってました。
もちろん僕もかいました。スケブ。

「お兄ちゃん、これなに?」
手にスケブ。

俺の中の南米が震えた。

しょうがないので
「あなたが即売会に行くときに使いなさい」
兄から妹へ受け継がれた。

・大阪公式行きたかった。
正直、中島と計画してました。んで今日見たら予約開始してるじゃないですか。
そしたら、
「申し込み者が申し込み定員を超えた場合の人数の制限につきまして、人数制限の際、公式大会未参加の方や開催地方在住の方を優先させていただく場合がございます」

・・・・・・・絶望した!

いよいよ地方民を隔離しだしましたよ。

そろそろきゅうりも独自リーグでやってくしかないね。

・そして今更東京公式を蒸し返す。
TIの見解をうけてのコメントということで。

まず、「厳正な抽選」なんかもともと存在しません。
あって宝くじくらいのものです。
狭い部屋の中でやってる抽選は厳正であるにしろないにしろ、応募庶民から見たら「厳正かそうでないか」は推測の域を超えられないからです。
今回の件も厳正であったかどうかは抽選に立ち会った人間のみが知るのでその人が「厳正であった」といえばそうなのでしょう。

あと、雑誌とかを見ると小さく、「このプレゼントに当たった方はこの号の他のプレゼントに当選できません」みたいなことかいてあります。
それでもこれを「厳正な抽選じゃない」と騒いだやつはいません。(これは法で定められているから騒いだところでどうということではありません)
つまり「公式に受かった方は次の公式で~」となってても厳正な抽選てことですよね。

ただし、TI見解みてても思うのですが、あの説明では「名古屋と東京に両方受かった人」に関しては触れられてないんですがねぇ。

読書の秋  19日目 カードの王様

2005-10-19 23:37:36 | 
カードの王様


 作者:立野真琴
連載誌:別冊花とゆめ連載
 巻数:全9巻

今回は少女漫画+カードゲーム漫画「カードの王様」です。

主人公、水見まなみがいとこのやっているTCG「CHAOS(カオス)」に興味を持ちスターターを購入。なぜか初版第一集にしかはいってないといわれる伝説のカード「サガン」を引き当てる。それから初心者のまなみはいろいろなプレイヤーと戦い、友人・そしてサガンの出てくる夢に助けられながら一人前のプレイヤーに成長していくストーリーです。

で、このカオスというTCG。
基本は引いたカードで役を作るポーカーのようなものなのですが、いまいちルールがわかりません。
「同じカードは3枚以上入れてはいけない」という構築ルールがありながらスリーカードが平気ででてきたりします。
そしてなにより「巧みな話術でねじ伏せたらOK」という力技が存在します。

たとえば「天上鏡」というカード、本来は相手の役をコピーするものだそうで、第一話から相手の役、最大の役といわれる「四大魔道師」をコピーした挙句それにサガンを加えて「魔道天」という最強の役でかえしたりという話があったわけですが、この鏡をゴルゴンの三姉妹に使うと「己の姿を見たゴルゴンは石になり動けなくなる」という追加効果が生まれます。

その他、どんな理屈コンボも審判は「有効」の判断しか出しません。
こんな力技がリーフでも通用するならウルトリィみたいな鳥系は今頃暗闇バトルペナルティで攻防0になってます。マナの賢さももう少し高いはずですし、葵だって料理できます。

その理屈を通すためにはそのカードにまつわる神話について調べなければならないわけですが、北欧神話や日本神話、中国神話までカード化されてるのでその全てを調べるのはほとんど不可能です。したがって、相手は自分の知らないコンボで攻め、自分はさらに相手の知らないコンボで返すというよくわからない展開がくりひろげられます。

そんなとんでもTCGなわけですが、少女漫らしさを出すための恋愛パートはこれと絶妙なバランスでかなり面白いです。
サガンそっくりなアウトロープレイヤーといつも助けてくれる友人との三角関係や、TCGにあまり恋愛感情をくいこませないあたりなんかよいです。

で。このTCG、デッキバリエーションがひろく対戦相手のデッキもさまざまです。
そんな僕の一押しキャラクターは天使デッキを使う「天使の氷上」です。
なんたって、



ネオポケユーザーだからな!


さてさて、明日は「王様」の次ということで「王子様」いきます。

読書の秋  18日目 東京ミュウミュウ あ・ら・もーど

2005-10-18 23:50:58 | 
東京ミュウミュウ あ・ら・もーど



 作者:征海未亜
連載誌:なかよし連載
 巻数:全2巻


よく考えたらうちの少女漫画なんてあんまりありませんでした。
というわれけで今回はコレ。

その昔
「地球の未来にご奉仕するにゃん」
「いちごは僕のネコなんだから」
で僕らの脳内を沸かせてくれた漫画がありました。
「東京ミュウミュウ」です。
一時期は大ブレイクしましたがアニメになったとたん話題がなくなっちゃいましたね。

今回のあ・ら・もーどはそれから半年後の第二部にあたります。

主役は中学生なりたての新キャラ、白雪ベリーです。
あいかわらずひょんなことから「アマミノクロウサギ」と「アンデスヤマネコ」のふたつの遺伝子が打ち込まれてミュウミュウになります。
そしてミュウミュウの新リーダーに。

前作の主役でリーダーだったいちごは第一部終了後青山君の留学についてってヨーロッパにいるそうです。
まるで一号ライダーかバルイーグルですね。

あと敵役。
エイリアンがキメラアニマを放置したまま帰っちゃいました。
今回は聖薔薇騎士団(セイントローズクルセイダー)とかいう団体で、いまいち目的が見えません。

そして忘れてはいけないのはあの決め台詞。
「きょうもげんきに ごほーしみゃ!」

・・・・・ところでさ、ウサギキャラってなんで語尾が「みゃ」なんでしょうねぇ(参考:ミルキーパイ)


とまぁ、そんなこんなで新展開のミュウミュウですが、いまいち本来の読者層にはあわなかったようで泣かず飛ばず。人気はすくなくともピッチのが上でした。
途中でテコ入れのごとくいちごを復帰させます。(3分間しか変身できない呪いつき)
しかしそれでもうまくいかずに最後は「愛が勝つ」で見事な打ち切り。


敵側のキャラクターに特技をもたせてバリエーションを広くしたり、ベリーと幼馴染のタスクとの関係をいちごと一転させて変化をもたせたりといろいろながんばりもありました。
あと、まりみてブームのさなか「ごきげんよう」なお嬢様学校を舞台にするあたり流行に敏感だと思いました。


明日はTCGプレイヤーおすすめの一冊です。