水瓶

ファンタジーや日々のこと

有楽町のぽん太

2014-11-09 13:35:50 | 民俗のこと
昨日は母が東京に出て来て、年に二回の一緒にお食事。
残念ながら姉は体調をくずして来られず、森のなかまと三人で銀座二丁目のお店でランチをしました。
予約したお店に向かう途中、有楽町の地下通路で森のなかまが突然「おっ!」と声をあげて引き止めます。
なんでしょう、信楽焼のタヌキたちが集まった、この愉快で楽しげなプチワールドは?
でかしたぞ!森のなかまよ。調べてみたら、なんとこんな由来が!
うそかほんとか、でもほんとだったらなんともいい話ですね。

(しかし、旅先の勢いで買ったものの、いざ家に置いてみるとなじまない大きな土産物ベスト3に入るのが、
この信楽焼のタヌキという気がしないでもないんですけども、、駅長さん。。。
でもなんっか愛嬌あって、なにっかを強くかきたてるんですよね。このタヌキどもは。


説明書きによると、駅長さんが持って来た初代ぽん太は、
どうやらこの写真の真ん中の、笠をかぶったタヌキのようです。
なかまが増えてよかったね。

東京というのも不思議な所で、参勤交代で地方の大名が屋敷を持って、その一族郎党が住んでいたけれど、
それだと故郷はやっぱりそれぞれの地方にあるわけで、自分たちを江戸者とは思っていない。
たしか赤穂浪士は、片っ方がもう一方に「この田舎侍が」とお国を侮辱したのが発端だったわけで、
やっぱり自分たちの故郷は江戸ではないそこにある、って意識でいたんでしょうね。
じゃあ江戸を、東京を故郷とする人たちってどんなだろう?
宮本常一さんによれば、それは武蔵野の方に古くからいる人たちがそうだろうと。
あと、上野浅草とかの下町の方の人たちは、いわゆる江戸っ子っぽいですよね。
でもこれも、時がたつにつれ変わっていくんでしょうけれど。東京は変化早いしね。

もと江戸は、地方から移住したりさせられたりした人が多く、
そういう人たちは同じ地区にまとまって住んでいていて、出身地を町の名前にしていたそうです。
たとえば佃島は、徳川家康が大阪夏の陣のあとに、摂津の佃島からシラス漁の上手な人たちを
江戸に連れて来て住まわせたそうで、ここのお祭りは東風のものとはちょっと違うんだそうです。
地方からひとりで江戸に来て暮らしていれば、故郷の風俗習慣はじきに消えてしまうけれど、
江戸に来てからも同じ地方出身の人たちが集まって暮らすなら、その風習は容易には消えなかったそうです。


というわけで、東京の真ん中に信楽ワールド出現!待ち合わせにいかがでしょう?
(※この写真はワイドレンズを使用した森のなかまの提供によります。)

てな具合にあちこち見てる内に、面白いサイト見つけました。

現在も残る地名の由来

へええ、新宿には箪笥町、納戸町、細工町ってあるのか。。。
駅名や区の名前になっている所は知ってても、なかなか細かい町の名前までは知らないもんですよね。
紺屋町、鍛冶町、人形町や馬喰町もありますね。あっそうか、麹町は麹を作るか使ってた町?
江戸は職人が多い町なんですね。
多分もともとは、それで有名な土地から連れて来たんじゃないかと思うけど。。。
ふんふん、紀尾井町は、紀州、尾張、井伊(彦根)の藩の大名屋敷があったから、
地名の頭の字をとって紀尾井町になったのか。なんかてきとうな付け方だなあと思ったけど、
今の、アルファベットの頭文字を取って略した組織名と同じようなもんですね。

銀座、有楽町の辺りもどんどん新しいビルに建て替わって、
交通会館はもうかなり古い時代のビルになりつつありますけれど、
地方のアンテナショップがいっぱい入っていて、いつも人がいっぱいなんですよね。
ついつい見て回って、ちょい買い物して来ました。
北海道、青森、秋田、千葉、茨城、長野、富山、静岡、高知、徳島、香川、兵庫、滋賀、大阪、和歌山、福岡、沖縄。
ざっとこれだけの県の名産品がいっぱい!
店を眺めてると、この県はこういうもの作ってるのかあと、民俗にはまってる今は特に面白いです。
うーん、なんかこんな感じなんだよね、東京って。人が地方を持ち寄って来る場所。

(ちなみに筋金入りの歴女の母に、「今宮本常一読んでるんだよ」と言ったら、
「あんたの行く方は大体わかるわよ」とあっさり言われました。まあそうか。。。)


レトルトのサラダカツオとカツオだしを買った高知県の店の前にいた安田町のゆるキャラ、
安田朗(あんたろう)くん。お店の前でゆらゆらと動いていました。
アユとナスと自然薯の複合体だそうです。うん、ナスのへたはわかった。
あ、そういえば信楽焼のタヌキって、元祖ゆるキャラみたいな感じですよね。

アンテナショップついでに、ここも面白いですよ。47都道府県の名産品・特産品
ただし見てるとお腹がすきますので、自己責任でどうぞ!


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