FXと四国遍路の物語

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第204回 FXとお大師様の言葉

2017年03月19日 11時53分32秒 | 日記
おはようございます。3月19日日曜日です。広島は晴れ、暖かな朝となっています。黄金山麓から鶯の鳴き声がよく聞こえて来るようになりました。活動が活発になってきたようです。我が家の愛犬君も雌を求める春になってきたようです。小生の右足をめがけて、タックルしてくる日が多くなりました。困った、、、、。


さて、本日のお大師様の言葉です。

生まれてきた道

生きとし生けるものはみな父母である

もし恵眼(えげん)をもってこれを観ずれば、一切の衆生はみな、これわが親なり。  ( 『教王経開題』 空海 )

輪廻というサイクルの中では親子も同然

 「仏の眼で世界を観れば、すべての人、すべての生きものが自分の親である」。
 
 命のつながりをたどっていけば、生き物はみんな親と同じであり、尊ぶべき存在だと空海は言っています。

 仏教に少しふれたことのある人なら素直に頷けるかもしれません。なぜなら私たち世俗の人間(衆生)は、生まれては死ぬことをくり返しながら、六道ーーー地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道の六つの世界ーーーを転生(てんしょう)しているというのが仏教の考え方です。その「輪廻転生」のなかで、人や生きもの”互いに父母となったり子となったり”しているのです。生前の善行が多ければ人間や天(神々など)に生まれ変わりますが、悪行(あっこう)が多ければ地獄で残忍な罰を受けたり、餓鬼(飢えと欲望の世界)・畜生(愚かな動物の世界)の道が待っています。修羅は「修羅場」ということばがあるように争いの世界です。

 地獄も餓鬼も避けたいならいまのうちに善行を積むこと。人を傷つけず、嘘をつかず、だれもが「父母」だと思ってやさしさと寛容をもって接することです。

  ( 出典 生き方が変わる! 空海 黄金の言葉 宮下 真 著 名取 芳彦 監修 ナガオカ文庫 抜粋 )

 つい、家族とつまらないことで、本当につまらないことで、言い争いをしたりすることがあります。何も良くなることはなく、自分の身勝手なことを言い並べているだけなんですが、その後、満足するわけでもなく、ただ、時間経過を待って、「元の鞘」に収まるような状況です。何の問題も解決したわけではないのです。そんな時、これも修行、これも「さあ、お前ならどうする」と仏様が自分に問いただしているような気がしています。

 「ここは、どのように判断し行動することがよいのか」とまずは考えます。

 これは、FXの世界とて同じことです。時々刻々と変化する相場状況にあって、今の状況をどう判断し、どう動くのがよいのか、瞬時にぱっぱと判断し行動します。結果として自分の思い通りになったときもあれば、相場が逆行してストップをかけたりすることもあります。その場合も瞬時に判断して行動することになります。

 仏の世界と異なるのは、FXの世界は「銭儲けの修羅場」の真っ最中にあるということではないかと思います。暴利をむさぼるために、常に一喜一憂し、心穏やかならない状況に陥ってしまう恐れが強い環境だということです。

 そのようなことにならないようにするため、暴利ではなく、謙虚な利益で満足するように努め、できるだけ心の平穏を保つようにしています。

 小生の経験では、スキャル取引の時が一番、一喜一憂が多いような気がしています。スイング取引のほうが、ドローダウンを前提として取引へ織り込んでいますので、この一喜一憂は少ないようになっています。

 人それぞれで、どの取引形態でも一喜一憂はありますが、自分の心理状態や性格と照らし合わせて、一番適していると思われる取引形態を採用し実施すればよいと思われます。

 荒れる相場も、時間経過とともに落ち着きを取り戻します。相場参加者の総意がまとまってきた証となります。次への準備に入ってきます。そのようなときに、「現在の相場は天井か、それとも底か」をまず考えます。次に、それが決まれば、「天井からの中段か、それとも底からの中段か」を考えます。これが決まれば、これから行く相場の方向は決まってきます。「天井からの中段」なら、これから行く先は、下降方向であり、「底からの中段」であれば、これから行く先は、上昇方向となります。 このようなことが分かっているから、スイング取引が可能となるわけです。

FX相場は、ある程度、その動きは、慣性の法則に従うことが多く、これは他の相場ではあまり見ない状況のようです。これもあって、FX取引は取引しやすい相場ともいわれることもあります。

そのような取引で、稼げないということは、まだFX取引の常識的なことも習得しておらず、目先の動きに振り回されているのではないかと思われます。いつも言いますが、このような状況の一般大衆投資家は、特に短期投機筋の餌食となって、早いうちに相場から撤退を余儀なくされてしまいます。

出来上がったチャートを見て、ここは買い、ここは売りと判断するのはたやすいことです。しかし、これから行く未知の世界で、ここは買い、ここは売りと判断することには強い意志が必要となり、それが正しい判断なのかどうか、迷いも生じてくるようになります。そうなると決断もできず、行動もできないとなります。様子見するということも判断であり決断です。

このようなときに頼りとなるのが、自身の経験値ということになりそうです。どれだけ多くのチャートを見て、相場の動きをパターン化し、ローソク足の組み合わせから、これからの相場の動きを、過去パターンを参考にして考えていきます。

経験値は、相場参加時間が1万時間とか10万時間になれば、相場とはこうなんだというようなことも含めて気付いてくることも出てきたりして、相場の見方も従来のものとは変化してくるようになると思われます。「おや? この動きは、、、、」というように感じることが多くなってきます。

こうなれば、下手な鉄砲(無駄なポジション取り)は打たなくなり、ポイントを押さえた取り組みができるようになります。

そこで、現在の相場をみると、下値が112.562円まで来ています。これで下押しは終わりという状況ではないと判断しています。
下値としては、日足の800SMA付近、112.332円付近、もしくは、日足のBB-2σ、111.990円付近というものも念頭に入れているところです。

これらは、2月7日安値111.592円付近、2月28日安値111.686円付近でもあり、これまでの動きからでは、買い方の動きもありますので、この付近は底の可能性も出てくるとみてもよいところと思われます。

ダブルボトムから反発するのか、トリプルボトムまで形成してから反発するのか、を想定しながら、相場をチェックしているところです。
現在の動きは、115.5円台の天井から、下降へ向かっている相場と理解していますが、4時間足で「入った」という小生独特の相場のシグナルの見方もあって、今週中には、そろそろ下押しも終了という見方もしているところです。

明日20日は本邦は「春分の日」の祝日で、株式市場はお休みです。その中での為替相場の動きですから、動き自体は緩慢となって大きな動きは期待できそうにありません。
しかし、欧米タイムでは取引は通常通りですから、動きは出やすいと思われます。東京市場がお休みの時、円相場を動かして来る、そういうことも欧米の短期筋の取り組みにはありますので、注意は必要と思われます。

金曜日NY大引けは、112.614円となっています。明日月曜日6時寄り付きは、これより高く寄り付くのではないかと想定しています。しかし、東京タイムの動きはその後の動きを形成する元とは思われず、結局欧米タイムになってからの動きが重要となりそうです。15分足までの眼先短期のチャートでは、また、押し目買いシグナルが点灯しそうな環境です。今週はまだスキャルやデイトレでの取引が適切というところではないでしょうか。スイングロングで臨む場合、111円台入りを待つのがベターと思われます。111円台入りはないかもしれませんので、112円台前半などでのポジション形成も計画しておきますが、さらに下振れしてきたときは、買い下がりを実施して、ポジション更新をすることも計画しておきたいと思っています。

念頭には、「節分天井、彼岸底」の格言があります。先人の知恵も参考にして相場を見ていきたいと思います。

FX相場は修羅場の世界ではなく、自身を鍛錬する場と考えれば、取り組み方も違ってくると思われます。このような環境にも仏の道を見つけたいものです。

本日も訪問いただきありがとうございました。今週もよろしくお願いします。合掌