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たんなるエスノグラファーの日記
エスノグラフィーをつうじて、ふたたび、人間探究の森へと分け入るために
 



2週間ほど前のことである。銃をかついだプナンの男の後について、ジャングルのハンティングに行った。途中見失いかけたが、必死に食らいついていった。そのときは、獲物はなかった。森を出て、焚き火にあたって一服していると、長ズボンの下で、何度か蟻に刺されたように痛みがあった。ズボンをまくってみると、脛から下が血だらけで、吸血ヒルが数匹、血を吸ってブクブクになっていた。そのときは痛みもそれほどではなかったが、数日経って、痒みが出てきた。そのうちに、患部はミミズ様に腫れて、熱を持ちはじめた。ズキンズキンと痛む夜が続いて、そのうちに、患部から汁のようなものが出て、やがてそれがつぶれた。昨日の朝、汚れた水溜りで水浴びをした(せざるをえなかった)。すぐに足の付け根が腫れて、しばらくすると発熱し、ひどい頭痛に襲われた。昨日は、一日寝ていた。今朝になって熱は引いたが、炎症を起こした皮膚のあたりがズキンズキンと痛む。車を乗り継いで、ビントゥルの町にやってきた。しかし、ビントゥルのクリニックは、ガワイ(先住民の死者祭宴)休暇で、4日までどこも休みだ。やれやれ、今年は、ニューギニアのダニから始まって、サラワクでも蚊やヒルなど、皮膚に難があるようだ。

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Penan Ethnography (Penan\'s dog)
2006-06-01 22:34:36
I did not mention famous practice of the Penan written by Rodney Needham about half a century ago. I remember: When Rodney Needham tried to kill leeches in the jungle, he was stopped to do so by a Penan. The Penan stated that if one kills or mocks an animal, thunder God gets angry to petify human beings. There seems no such practice here in the Western Penan society today.
 
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