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売れない作家の日本定点観測

イギリス地球平面説について

2019-02-27 15:14:42 | 日記
http://news.livedoor.com/article/detail/16078926/

https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1551239300/

フランスのイエローベスト運動は退潮したという報告がネット上に転がっておりましたが、イスラム化と右派政党勃発という問題は始まったばかりです。フランス革命の自由・平等・博愛という価値観をイスラム移民に逆手に取られ、それに憤慨した旧ヨーロッパ市民が右傾化しているのです。EUはフランス革命の帰趨ですが、イギリス人は伝統を守ってこうした革新と距離を取りたい。社会を平等主義だけで捌かれてしまうより、貴族的な知性を導入するほうが、国民国家をうまく運営できる、というところなのではないか。地球球体説はピタゴラスが産んでソクラテスが廃したようですが、ルネッサンスで再度注目され、現在ではスタンダードな科学観です。しかしイギリス人はルネッサンスの時代をEUの根拠とみて、掘り起こしてはひっくり返す足場を取ろうとしている、と忖度されます。つまり地球平面説は、イスラム化や右傾化から伝統を守ろうとする際の観測気球なのではないか。フランス革命は近代化が始まって君主と国民とのあいだに乖離が生まれたところに貴族が目につけて始まったのですが、この時代は近代化の過程で経済成長が進み、戦後の国民国家が分断されてしまった状態でEUではイスラム化とその反動で右傾化が始まったので、イギリス人は経験論の立場からEUを懐疑したいのではないか。地球平面説の再度登場は突拍子もない印象ですが、できる限り合理的に説明いたしました。イギリス人の苦衷を察し致します。