『ふきげんな過去』(8/9 劇場にて)
制作国:日本(2016年)
監督 / 脚本:前田司郎
出演:小泉今日子(未来子)、二階堂ふみ(果子)、
高良健吾(康則)、山田望叶(カナ)、兵藤公美(サトエ)、
山田裕貴、児玉貴志、大竹まこと、きたろう、斉木しげる、黒川芽以,
梅沢昌代(サチ)、板尾創路(タイチ)他
面白いか面白くないかと言えば、私は面白かった。海水の混じった運河の匂いが、暑さでそこらに漂っているのが 画面から見えてくる様な息苦しさは、こことは違うどこかへ逃げ出したい様な なにか漠然とした不満を抱える果子の気持ちを象徴しているのかも知れない。けど、作品を通して描かれているものが何なのか、そこは ちょっと... f^_^;)
『ロブスター』(8/9 劇場にて)
制作国:アイルランド、イギリス,ギリシャ、
フランス、オランダ、アメリカ(2015年)
原題:The Lobster
監督:ヨルゴス・ランティモス
出演:コリン・ファレル(デビッド)、
レイチェル・ワイズ(近視の女)、
レア・セドゥー(独身者たちのリーダー)、
ベン・ウィショー(足の悪い男)、
ジョン・C・ライリー(滑舌の悪い男)他
:::68回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。
独身者は身柄を確保されてホテルに送り込まれ、そこで45日以内にパートナーを見つけなければ、動物に変えられて森に放たれるという近未来。妻に先立たれたデビッドもホテルへと送られるが、ほどなくして独り者たちが隠れ住む森へと逃げ出す。デビッドはそこで恋に落ちるが、それは独り者たちのルールに違反する行為だった。:::
なんだか訳のわからない設定だけど、考えさせられた事が二つ。ひとつは、「ホテル」でのパートナー探しも、森で恋に落ちた相手とも、デビッドに限らず みんな伴侶と自分との共通点について 執拗に拘るという事について。でも、本当は 自分には無いものを相手に求めるものなんじゃないかしらと思うし、互いに補い合う事が大切... でしょ?
もうひとつは、森に隠れ棲む独身者の集団について。新興宗教や共産主義、或いはレジスタンスなどの共同生活を思い起こさせるに難くないのだけれど、それぞれの主義主張は自由だから構わないのだけど、こういう集団って最初は 共通の考えに基づいてそれぞれ同じ立場の筈だったりするのに、必ずリーダー格が権力をふるい始めるんだよなぁ〜って事。
互いの共通点を重要視するあまり、映画のラストシーンのデビッドは 切なすぎる行動をとる事となります。絶対 間違ってるから!!!
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