くつろぎ日記

ストーリーとセリフに注目したドラマレビューです。

わたしたちの教科書 第9話

2007-06-08 15:36:40 | わたしたちの教科書

珠子の電話がポーの局面をちょっとだけ修正したようです。

まずは間に合いました・・・ほっと胸をなでおろし・・・

ニワトリの歌が好きだと言う珠子。

もしかしたら明日香も自分のことをこう思っていたかもしれない。

誰かが気付いてくれるのを待っていたかもしれない。

でも珠子は突き放してしまった。その罪滅ぼしをしたいのでしょう?

鋭い一撃です。

 

加地と大城は相変わらず職員室。脅迫状は悪戯かもということでおちつき、

いじめの責任を取れるわけも無いのに暴走したことを謝っています。

しかし象のコースターを見つけた加地は思い出します。誰かがこの番号を教えて

くれたからロッカーを開けて教科書も出す事ができた・・・あの教科書はどこに?

大城にその件を話す加地。陰で戸板先生が聞いていました。

そのコースターはクラブのフライングエレファントのもののようです。


そのコピーをとって戸板は珠子のもとに向かいますが、珠子はマスコミに叩かれて

しまいました。子供の事故死をネタにして学校を脅迫!

ものすごい悪徳弁護士だね(苦笑

このコースターの店に出入りする先生がいじめを目撃した可能性が高い。

こちらの証言者は相手にとっては敵。相手もしっかりと囲い込んでくるから。

そして戸板も身辺に気をつけるように言いました。

それと加寿子から目を離すことのないようにと・・・


職員会議では加地は怪しい教師を割り出そうと目を光らせています。

同じように戸板も誰が怪しいのか気になりついガンを飛ばしてしまいます。

熊沢は加地と飲みに行く途中、娘の桜に出会います。聞くと友達の家を泊まり歩き

ひと月も帰ってこないらしい。心配ですよね・・女の子だし。


クラブに吉越先生を呼び出した珠子ですが、吉越の反応をみてもいまひとつはっきり

しません。いじめのことなど深く考えるのも面倒な様子。

雨木の息子@音也は、過去にいじめられてその相手を刺したようです。


裁判官と瀬里の三人で予定をあわせる珠子。吉越先生を承認申請するという珠子

を警戒した瀬里たちはすぐに吉越を呼び、注意を促しています。

そのころ熊沢は階段に座る加寿子を見ます。なんと前髪がぎざぎざにカットされて

それはあまりにも不自然なのです。すぐにいじめだとわかるのに、見てみぬふりの

熊沢は本人の言葉を鵜呑みにした顔をし、散乱する髪を掃除しろと言い残して

行ってしまいました。加寿子の絶望的な顔・・・

すぐに珠子に電話したポー。着信があったからと口実でしょうが、珠子に会いたいの

は本当ですね。声の様子で直感した珠子は今から会おうと切り出します。どこにいる

の?13階。なんと非常階段の一番上にいたのです。どうしてもビルの上に行きたい

みたいですね・・・


夜の店に桜はいました。たまたま加地が目撃。そんな桜は店長に万引きを疑われて

しまいました。決してそんなことはしてないと思っても、熊沢はまず頭を下げてしまう

のです。そこに落ちていたと品物をもってきた店員。桜は本当に何もしてないのに

父親が先に謝るというのは娘を信じてないようで傷つけますね。過去にも胸を触られ

てその先生をひっぱたいたら、逆に桜の不利となり熊沢が謝ったということがあった

ようです。本当は自分のために殴って欲しかったの桜。自身が教師であるために

学校というところを知っているという熊沢はつい保守的になってしまった。どちらが

正しいと思う?加地に問うたところでこの人にわかるわけもないでしょう。

熊沢はオトナの意見だし桜もいつか分かる日がくる・・・本当は父親として殴って

やるべきだったとなぜ加地は言えない?いつか自分の子供ができても同じように

すると思う?もちろんそんな偽善的な応えに反発する熊沢。わかってほしくねえよ。

「黒いものを黒いといえなくなる。白いものを白いといえなくなる。

それがおとなだ。それがおれだ」下を向く加地・・・


そして珠子はビルのところまでやってきました。

前髪のない靴下の真っ黒な加寿子は震えて泣いていました。

思わず抱きしめる珠子。ごめんね・・・藍澤さんがいじめられてることを知ってた・・

なきながら謝る加寿子を家に連れてきた珠子・温かい飲み物で落ち着かせて、

少し休むといいね・・ぽつんと語りだす加寿子。藍沢さんの次が自分だったと

いうのです。でも加寿子の靴をすてた須藤はシュークリームを見ると吐いてしまう。

子供のころお母さんが帰ってこない日はシュークリームがおいてあった。

学年女子でトップの山西さんは時々自分の足をコンパスでさしている。

誰かをいじめることでようやく心の平静を保っている子供たち。

自分がいじめられていることをようやく認めた加寿子ですが誰にも言わないでほしい

と言います。両親が泣くから両親にも隠しておきたい。でもあえて言わないといけな

いという珠子。両親が泣くのは恥ずかしいからじゃない。あなたのことが好きだから

涙が出るのは希望があるから。そして珠子は学校には行かなくていいと言いました

無理に行く事などないのよ。ようやく落ち着いてきた加寿子に少し眠るようにいいま

した。目がさめたら家に送ってあげるから。少しでも安心して眠れるといいね・・・。


さて法廷には吉越が欠席するという知らせが。瀬里は吉越が来ないようにしたのか

その日の尋問は熊沢一人だといいます。そのころ戸板先生は吉越を引きずりこんで

なんとか法廷に連れて行こうと必死です。学校から口止めをされてるのがありあり。

いじめのことなど何も知らなかったからもしも明らかになったら生徒を見捨てたという

ことになるのがこわいと言い出します。これは??本当に知らないのかも?それなら

とコースターのことを聞いてみたら、それは吉越ではなくて、店につれて行ってくれた

人は・・なんと・・・その足で珠子のところに向かいました。

ちょうど珠子は熊沢の尋問が無為に終わったところ。そこに戸板が現れ、

「ジョーカーは熊沢先生だ!」

おお~~びっくりな展開でした。八幡かと思っていたんですけど・・そうかあ・・・

瀬理は状況を察してすぐに切り上げようとしましたが、珠子が裁判長に申請。

すぐに尋問が開始されました。それは思っても見ない展開となっていくのです・・・

 

今現在、喜丘中学にいじめはありますか?無言の熊沢です。

応えてください。学校にいじめがあることはそんなにこわいことなのでしょうか?

教師がいじめの存在に怯えるから生徒もいじめを告白できないのではないですか。

どうしていじめがあるのにあると言ってはいけないのか。珠子の訴えは熊沢を

心底ゆさぶりました。先日「黒いものを黒いといえないそれが自分だ」と言ったばか

りの熊沢。桜との間の確執は熊沢のその態度が原因だったはず。

熊沢先生本当のことを話してください・・・

瀬里が遮ろうとしましたが、いつのまにか涙の熊沢になっていました。

明日香がいじめにあっていたことを熊沢は知っていました。

靴をはかずに帰ろうとした明日香のことを目撃したというのです。前の学校で

そういことがあったということ。それは靴を隠されたと直感したというのです。

明日香には声をかけず生徒たちが下校したあと、探しに探して給食室の裏の

ゴミ箱に入っていた靴を見つけたといいます。その汚れをふき取り、下駄箱に

もどしておいたというのでした。明日香との接点はそれだけ。話もしたことが

なかったといいます。しかし確実に熊沢は悔いていたようです。

その涙にすっかり貰い泣きしてしまいました・・・

なぜ明日香に声をかけなかったのか。

それは雨木が三澤先生の日誌を書き直させているところを目撃したから。

明日香のことは自分が解決するときつく雨木が言っていたこと。

だからここで明日香の話を進言したら今度は三澤と同じように自分が退職へと

追いやられてしまうことを察知したというのです。

当校に、いじめはございます。

今日まで私は教師としてそれを見過ごしてまいりました。

申し訳ございません。心よりお詫びいたします。

机に額をこすりつけました。

誰もが目を見開き、顔を見合わせ、呆然とした表情・・・

                        

桜とのことがあったから熊沢先生も動くことができたのね。

本当に言うべき事は保身じゃない。

オトナだとか子供だとかじゃない。

間違ってる事をただ間違ってるというだけでいいのに。

それができなかったから娘に捨てられたことを今更わかったようです。

ちょうどいいタイミングで娘とのことがでてきて、

しかも同じタイミングで裁判の尋問・・・

ちょっと都合よすぎましたが、でもこの人がジョーカーとは思わなかったから

本当にびっくりですわ。

黙々と明日香の靴を拭いてあげたというくだりですっかり貰い泣き。

桜と同じ女の子だというところにきっと罪悪感も持っていたんでしょう。

ようやく今まで苦しかったことを吐き出せてよかったですね。

裁判で言うことで逆に熊沢先生は守られたかもしれません。

でも辞めるかしら?

加地は辞表を出してた?


加寿子のことを救えた珠子もほっとしたでしょう。

いじめられたら学校に行かなくていいのよ。

これを知ったら自殺は減るでしょうか。

もっと声を大にしてもよかったかもしれません。

もしもいじめられたら絶対に一人で悩まないで

両親には話したほうがいいですね。

何もできないかもしれないけれど

一緒に考えてくれるかも・・・

私だったらきっと、誰も知らない遠くに逃げると思うな。



8 コメント

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やっぱり「愛」よね~~~! (まりりん)
2007-06-08 23:34:30
かりんさ~~~~ん!!
ああ~~~、こうしてまた同じドラマについて語れる。
本当に、また出来る時が来て嬉しいです。
かりんさんが、ここにいてくれて嬉しい。
頑張って続けていてくれてほんとにありがとう。

と、思わずお礼が言いたくなるような、昨日のこの
ドラマだった。だって、あまりにもみんなの愛が、
全然方向違いのところに行ってしまってて、あまりに
悲しいんですもん。ぐすん。

熊沢先生だってほんとにちゃんとハートの温かい
人なのに、ただあの職場でやっていくしかないがために
自分をある種殺してねえ。

>間違ってる事をただ間違ってるというだけでいいのに。
ほんとにね~。人間はどうしてこうも、保身というもののために、ほんとに大事なものをないがしろに出来るんだろうね。

ともかく最後まで、お互いしかと見届けましょう!!
Unknown (みのむし)
2007-06-09 17:10:56
熊沢先生の心の叫びがすごかった
搾り出すように、当校にいじめはありますって
勇気を出して言ってくれた。それがすごくなけました。後ポーちゃんに対して、珠子が言った言葉も
すごくすごくなけました。
本当に本当にそうだよね!って・・・
本当にいいドラマですよね。
こんばんはです (ikasama4)
2007-06-09 20:45:05
心が痛む。
この社会で生きるために自分を殺さなければならない。

でも、その度に自分が磨り減っていく。

そんな状況を救ってくれるのは
自分の本当の気持ちを話せる人
自分の言葉を受け入れてくれる人
自分を受け入れてほしい人

そういう方々がいる事が必要のようです。

二人が流した涙には希望があります。

流せる涙があれば人になれるのかもしれません。

おそらくぽー様はもう大丈夫でしょうね。

本当の事をいえるようになった熊沢先生は
桜さんとの距離を縮める事ができたのかが
気になります。


一番大変なのは
「イジメはない」と信じて疑わなかった
加地の価値観が崩れ去ってしまった事でしょうね。

それに次回、ぽーの事も気付くようですし。

その時、加地が罪の意識と償いから
積木と同じ側の人になれるのかもしれません。
おっはぁ~ (mari)
2007-06-10 07:35:07
けっさんや、家のことがあって、記事は書きっぱなしだし、すぐに眠くなるしで、散々な日々をおくってます。
このドラマ、見ているだけでも、胸が潰れそうになるので、核とまたもらい泣きしますね。
いじめられるほうは、誰が悪いのではなくてもとことん追い詰められるから、たまりません。精神的に、タフさが必要ですが、そんな教育してくれませんからね。感性が豊かだと標的にされて、深く傷ついた心は元には戻せません。だから教師が途中で阻止しないt加害者のほうの傷も、深いままになりますね。
実際もあるのだと思うと、どうにも出来ないもどかしさだけが募ります。
まりりんさん♪ (かりん)
2007-06-12 21:17:02
こんばんは!

すっかり遅くなってしまいました、ごめんね!!
私の愛に免じて許してね

言われて見ると何も変わらずずっと書いていますね。
野ブタからのお付き合い。結局一緒にドラマレビューを始めた私たちなんですねえ。感慨深いですわ。

このドラマは最初から面白くてのめりこんでみていましたが世間的反応は今ひとつだったようですね。
裁判に入ってようやく日の目を見たようですが、
でもまだ数字が足りません。こんなに面白いのに。
ここは事件のように謎解きとは違うので、結局いじめを描くことが大事なのかもしれませんねえ。

熊沢先生は自分の娘のことがあるからひときわ明日香には気持ちがあったでしょう。
何もできなかった自分を責めていますが、そうしなければならない環境を作ったのは学校ですね。
だからこそこの場での発言は嬉しいものですね。
今後この先生がどうなるのか、気になりますが、
その行方も今後のためにも希望的に見せて欲しいものです。

次回も間違ったという自覚のある発言をお子ちゃまに期待したいところですが、そのママも強いようで珠子苦戦するかしら。
まずは最後まで見届けましょう!!
みのむしさん♪ (かりん)
2007-06-12 23:03:40
こんばんは!

>搾り出すように、当校にいじめはありますって

あのシーンは圧巻でした。
いじめの恐さが覆っていたのですが、こういう勇気ある発言により良い方向に変わっていけるでしょうか。

学校そのものが教師達全員が変わることが大事なのですよね。
ikasama4さま♪ (かりん)
2007-06-12 23:20:31
こんばんは!

>この社会で生きるために自分を殺さなければならない

この学校に限って言えば、生徒もそうですし、教師も同じく心を閉ざすことが生きる道のようでした。
それが良心の呵責となって自分を追いつめたとしてもそれしか方法がないのね。

生徒はいずれ卒業して去っていくが教師はこの現場から離れられないとしたら、辛いのは教師の方かなあ。

>流せる涙があれば人になれるのかもしれません

そうですね。

流す涙があるということは希望があると珠子が言ってましたが、珠子はまだ泣くわけにはいきません。
どこにも救いがないから。
けれど明日香のためにもその死を認めるためにも
やはり戦わないといけないですね。

熊沢先生は今後どうなるでしょうか?
でもきっと桜との間は改善されそう。
それがうまくいったら世界は変わると思いますよ。

そして加地は?
一度裏切ったけれど、事実を認めることができればまあ良いでしょうね。
きっと加地も自分の間違いに気付いてくれるはずです。
mariさん♪ (かりん)
2007-06-12 23:30:10
こんばんは!

mariさん、お疲れ様。
お仕事柄週末もゆっくり休めてなかったようですね。
身体を労わって過ごしてくださいね。

本当、ドラマで泣いて、レビュー書いてまた泣いて。
このドラマはどこに救いを見出したらいいのでしょう。珠子に頑張ってもらうしかないのね。

>感性が豊かだと標的にされて、深く傷ついた心は元には戻せません

そうか・・感受性の強い子が狙われやすいのね。
しかし一度狙われたらもう地獄ですよね。
一生傷を引きずる事になるでしょう。
そのためにも教師にはもっとしっかりと立ち上がってもらわないと困りますね。

現実の問題をドラマにすることで多少はいじめ防止の効果もあるのでしょうか。
いじめをすることが人間として最低だという描き方をしてほしいものです。

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