まず告知から。
明日はナイト・コスモスです。
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ナイト・コスモス
7月1日(花金)18:30~20:30 手作りの夕飯付き
会場 秋櫻舎 会費 3,150円
http://www.kos-mos.com/schedule/schedule.html
食事の支度がありますので、
参加ご希望の方は、15時ごろまでにご連絡ください。
電話 03-5350-4261
さてと。
本日は熊野神社へ大祓えの儀式にみんなで行ってきた。
儀式は17時から。
大祓えの儀式といえば、この時間からと
どうやら決まっているようだ。
儀式が始まる前までは雨がふっていたのだけど、
式が始まると雨は上がる、というのは毎度のこと。
日差しが濡れた石畳に映ってきれいだった。
夕方の日差しは激しくないのに、遠くまでよく通る。
禰宜、神官、参列者ともにみんな一列になって
茅の輪をくぐる。
それから本殿で儀式。
水の中を泳いでいるような湿気の中、
冷房も、扇風機も、風も皆無の殿中だ。
ひらいた窓から、外の緑がみえる。
中は金銀、錦の色彩が滋味にあふれているのに、
四角い窓からは、みずみずしい木々の葉がみえるのだ。
禰宜さんと神官さんは白い装束に身を包み、
祝詞をあげたり、祓用の白い紙を配ったりしている。
美しい。
神社のなかの小宇宙ってすきなんだな。
式の間はされど、眠くて眠くて仕方がなく、
実際ワタシはほとんど眠っていたのだけど、
終わるとすっきり軽い。
儀式はそれでも起きてちゃんとやった。
白い小さな紙片の束を手渡されるのだけど、
それを左、右、左の順番で自分の肩のあたりに
ふりかけて穢れを祓うのだ。
最後はひとりひとり祈りとともに
榊を神前に供え、禰宜のお言葉をきく。
式が終わると、本殿の入り口で、
神官からお神酒を少々盃にいただき、
紙に包んだ三つ巴紋入りのどら焼きを頂戴して
退出である。
祈り、眠り、笑う。
犯した罪や穢れは数あれど、
それでも人は生きていくのだ。死ぬまで。
何だかコーデがかぶりまくりな
姐さんとワタシ。
「かなちゃん、来年からは紋付ね」
比佐子さんに云われて
ハッとしたこともひとつ。
この6月の夏越しの大祓えは、12月の年越しの大祓えと
格的に並ぶものなので、それを思えばやはり
紋がついているきものじゃないとおかしいのだ。
次は比佐子さんの装い。
紗袷風にということで、小倉貞右センセと
話しあって、裏から柄を友禅描きした絽のきもの。
地色は比佐子さんの大すきなターコイズ・ブルー。
分かるように白黒加工してみた。
うっすら見える鳥。
裾には葦(あし)などの水草。
帯も絽で、柄は芙蓉。
これは、浦野理一のきものを作っていた久呂田氏の作品。
ちなみに浦野理一のきものとは、
かつて雑誌『ミセス』の創刊時からグラビアの主役であり、
当時のおしゃれな女性たちの憧れだったブランド。
小津安二郎映画の着物担当でもあった。
今年、帯の部門で「こすもす賞」を受賞した
西澤幸雄さんも理一のきものを作っていらしたが、
この帯を見ていると、全体的にどことなく、
お二人の作るものは似てるなと思う。
http://blog.goo.ne.jp/karasukaa/e/4838a022268812966446ae9bb44a90c6
ユニークなのがこの帯留。
龍の模様なのだそうだけど、
「この帯留めは何ですか?」
ふつうに帯留の種類を聞いたのだが、
「え、ふうちん」
ふうちんとは風鎮。
つまり、掛軸の軸先に付けるおもりだ。
ってそれは帯留ではない。
「風鎮を帯留にしたんですか!」
「だって片方なくなっちゃったんだもの」
「・・・片方しかなければ、
風鎮としては使えないですもんね」
「風鎮って穴があいてて帯留にちょうどいいのよ」
とくにこの時期にはこれぴったりでね。
龍は雨を呼ぶから」
ああ、工夫ってこうやってするものなんだわと思う。
これはワタシ。撮影者は比佐子さん。
「その帯、かわいいから撮ったげる」
となんと直々にポーズをつけてもらったー!
帯はご存じ、熱帯魚。
姐さんに触発されて締めたくなったのだ。
そして今日は衿元にアドバイスをもらい、
直してまでもらったので記録用に一枚。
ワタシの胸の形、首の感じからすれば
衿元はVじゃなくてUにするほうがいいと。
ワタシの場合、Vにすると「オバサン臭く」なり、
実際体型も影響して、どんどん衿が開いていって
ダラしなくなっていくのだ。
衿元に関してはもうひとつ、
ものすごい改善策を教えてもらったが、
これは・・・秘密。
昨日の日記で紹介した、姐さんの絽のきもの。
地紋を胡粉染めした流れ星きもの。
地紋、これならわかるでしょ?
明日も暑いのだろうか。
暑いんだろうな。でも花金だもんね。
たのしく〆ていきましょう。
ナイト・コスモスのご飯のほうは、
またまたちょいと乙な美味しいものと
旬の美味しいものをWでお出ししますよ。
お時間のあう方はどうぞ
遊びにいらしてくださいね。