
ハンク・ウィリアムズ物語 ロジャー・ウィリアムズ 著 南川貞治・望月雄二 共訳 1975(昭和50)年 音楽之友社
原題が「Sing A Sad Song THE LIFE OF HANK WILLIAMS」というハンク・ウィリアムスの伝記です。僕は発売になった時買いましたが、実のところ興味ありそうなところだけ読んで積んどくだけになって未だに読破するに到っていません・・・・でも古本で見つけられたらぜひお勧めです。 索引まで入れて411頁のハードカバー本 以下目次
著者まえがき
ハンク・ウィリアムズ物語(第1章から第20章まで)
ハンク・ウィリアムズLPアルバム総リスト(C & W 評論家 島田 耕さん作成)
ハンク・ウィリアムズ作品表 (同上)
ハンク・ウィリアムスに捧げる歌(同上)
訳者あとがき
ハンク幼少の頃からのつながりのあった人達の多くがまだ存命の頃に書かれたものだけに、その人達から聞いた話が載っており より実像に近いハンクの姿が見えてくるような内容の本になっています。興味があったのはハンクがギターを教わったという黒人street musician のティー・トットという人についてだったのですが・・・・ギターや歌(後年のハンクの歌の幾つかはティー・トットが歌っていたものだろうと云われています)もさることながら、「一回限りのステージでいかに聴衆を惹きつけるか」という技術 (面白く観客を魅了しなければ帽子にお金を入れてもらえない・・・・・というstreet musician の生きるための術) を知らず知らずのうちに学んだことが一番大きかったのでは と述べてあることでした。それに後年、ハンク自身がそのことを公に認める発言をしていた と知って感動しました・・・・人種差別の激しかった当時の深南部アラバマ州のことを考えればとても特異なことのように思えて・・・・。ティー・トットはハンクの才能を認めながらも後年大成したハンクの姿を知ることなく亡くなったそうです。
フィドラー(バイオリン奏者) のジェリー・リバースがハンクのバンド”The Drifting Cowboys”に入団する時の話も面白い・・・・先ずハンクが「Sally Goodin'」という曲を弾いて「この曲弾けるか?」と云われたのでハンクよりもスムーズに弾いたところ「俺よりも上手に弾けるってことは名フィドラーってことさ、君を雇うよ」・・・・とあいなったいきさつ等をジェリーが語ってくれています。(J.リバースは何年か前の熊本カントリーゴールドにも来ました・・・・僕は近くで見て、年とっていましたがああこの人がH.ウィリアムスと行動を共にした人なんだ・・・と思って感無量でした)
他のカントリー歌手がThe Drifting Cowboysの演奏について 「ハンク以外はみな10代か20代そこそこの若者だったけどとにかく上手かったよ」 と語っているのも印象的だし、ハンクのいとこが語る「彼はしらふの時より、酔っている時の方が天才的だったね・・・・」 というのも何だか解るような気がしてきます。 こんなエピソードが沢山なので ハンク・ウィリアムス ファンには必携の本と思います。ただ写真がハンクの顔だけの1枚のみしか載っていないのはいかにも不親切、著者まえがきに「多くの主要な情報資料を有するはずの関係筋が非協力的であった」 とありましたが(具体的にはハンクの前妻オードリー・ウィリアムス等のことかな??)そのためなんでしょうねきっと。 日本で版を重ねなかったのはあまり売れなかったということなんでしょうか・・・・・・廃刊になって久しく、ぜひ復刊を期待したいところです。
因みに、僕が初めて聴いたハンクの曲は 「カウライジャ」で、中学の頃同級生に写真屋の息子がいて彼がハンクのドーナツ盤 (茶色のジャケットで「Kawligia」と「Jambalaya」が入っているもの、恐らく彼のお父さんのレコードだったと思う) を聴かしてくれたのでした・・・・「変な歌い方だなあ」 と思ったのが第一印象。 初めて「いいなあ」と感激したハンクの歌は「I Saw The Light」でした。
原題が「Sing A Sad Song THE LIFE OF HANK WILLIAMS」というハンク・ウィリアムスの伝記です。僕は発売になった時買いましたが、実のところ興味ありそうなところだけ読んで積んどくだけになって未だに読破するに到っていません・・・・でも古本で見つけられたらぜひお勧めです。 索引まで入れて411頁のハードカバー本 以下目次
著者まえがき
ハンク・ウィリアムズ物語(第1章から第20章まで)
ハンク・ウィリアムズLPアルバム総リスト(C & W 評論家 島田 耕さん作成)
ハンク・ウィリアムズ作品表 (同上)
ハンク・ウィリアムスに捧げる歌(同上)
訳者あとがき
ハンク幼少の頃からのつながりのあった人達の多くがまだ存命の頃に書かれたものだけに、その人達から聞いた話が載っており より実像に近いハンクの姿が見えてくるような内容の本になっています。興味があったのはハンクがギターを教わったという黒人street musician のティー・トットという人についてだったのですが・・・・ギターや歌(後年のハンクの歌の幾つかはティー・トットが歌っていたものだろうと云われています)もさることながら、「一回限りのステージでいかに聴衆を惹きつけるか」という技術 (面白く観客を魅了しなければ帽子にお金を入れてもらえない・・・・・というstreet musician の生きるための術) を知らず知らずのうちに学んだことが一番大きかったのでは と述べてあることでした。それに後年、ハンク自身がそのことを公に認める発言をしていた と知って感動しました・・・・人種差別の激しかった当時の深南部アラバマ州のことを考えればとても特異なことのように思えて・・・・。ティー・トットはハンクの才能を認めながらも後年大成したハンクの姿を知ることなく亡くなったそうです。
フィドラー(バイオリン奏者) のジェリー・リバースがハンクのバンド”The Drifting Cowboys”に入団する時の話も面白い・・・・先ずハンクが「Sally Goodin'」という曲を弾いて「この曲弾けるか?」と云われたのでハンクよりもスムーズに弾いたところ「俺よりも上手に弾けるってことは名フィドラーってことさ、君を雇うよ」・・・・とあいなったいきさつ等をジェリーが語ってくれています。(J.リバースは何年か前の熊本カントリーゴールドにも来ました・・・・僕は近くで見て、年とっていましたがああこの人がH.ウィリアムスと行動を共にした人なんだ・・・と思って感無量でした)
他のカントリー歌手がThe Drifting Cowboysの演奏について 「ハンク以外はみな10代か20代そこそこの若者だったけどとにかく上手かったよ」 と語っているのも印象的だし、ハンクのいとこが語る「彼はしらふの時より、酔っている時の方が天才的だったね・・・・」 というのも何だか解るような気がしてきます。 こんなエピソードが沢山なので ハンク・ウィリアムス ファンには必携の本と思います。ただ写真がハンクの顔だけの1枚のみしか載っていないのはいかにも不親切、著者まえがきに「多くの主要な情報資料を有するはずの関係筋が非協力的であった」 とありましたが(具体的にはハンクの前妻オードリー・ウィリアムス等のことかな??)そのためなんでしょうねきっと。 日本で版を重ねなかったのはあまり売れなかったということなんでしょうか・・・・・・廃刊になって久しく、ぜひ復刊を期待したいところです。
因みに、僕が初めて聴いたハンクの曲は 「カウライジャ」で、中学の頃同級生に写真屋の息子がいて彼がハンクのドーナツ盤 (茶色のジャケットで「Kawligia」と「Jambalaya」が入っているもの、恐らく彼のお父さんのレコードだったと思う) を聴かしてくれたのでした・・・・「変な歌い方だなあ」 と思ったのが第一印象。 初めて「いいなあ」と感激したハンクの歌は「I Saw The Light」でした。
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