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(惣五郎は、東海道方面やその他の地域の被害に関する書付も、写し書き留めています。)


一  上方の様子およそ承り候、尤上方より書付参り候写し
   但、大地震後荒荒書付なり

嘉永七年六月(十四日夜)上方の地震書付写し(省略)

同年十一月の大地震、東海道書付写し

 十一月四日五日六日大地震、それより後少しずつ二十五六日までの様子


 【吉田】:半潰   【二夕川】:半潰   【白須加】:半潰
 【荒井川】:船壱艘もなし   【無坂】:津波   【浜松】:大地震
 【見付】:半潰   【袋井】:丸焼   【掛川】:丸焼
 【日阪】:無事   【金谷】:丸焼   【鳴田】:少し潰
 【藤枝】:半潰   【岡部】:半潰   【まりこ】:半潰
 【江尻】:丸焼   【府中】:江戸川より出火、大火となる   【沖津】:津波
 【由井】:無事   【蒲原】:出火半潰   【岩渕】:半潰  
 【富士川】:水なし歩行渡   【吉原】:丸焼

   右あらましにて、委細相分り申さず候


原宿より沼津、三嶋、箱根、小田原辺より東の様子、未だ相分かり申さず候
尾張、濃州、勢州、大地震。勢州亀山、庄野、石薬師辺、往来破れ、泥吹出し、一円野原となり候咄(はなし)

  右者、大地震後由来候写し



追々承り候処、讃州丸亀弐歩通り位、家潰候由、此辺より参込居申者も、数日舟留故、よう帰り申さず候、阿州も大地震、土州予州の様子相知申さず候

下筋は、備後、安岐、此辺右同様、九州も大損と申候へども、委敷(くわしき)事相知らず
北国筋沙汰なく、然る処、十二月末、伯州の者、年越に四国へ参候由に而話に、雲州伯州も、先この辺と同様くらひと申候

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う~~~ん、ゾッとするような広範囲の被害です。
同じ事が今の日本に起こったらどうなるのだろう?
この地震は定期的にやってくるので、起こることは確実なのだけれど……

しかも、前回の昭和南海地震が小規模だったため(蓄積されたエネルギーの1/10程度しか放出していない)、次に起こる地震は、この文書にある「安政」、もしくはもっと大きかった「宝永(安政地震のひとつ前でM8.6)と同規模になることが予想されているそうです。



惣五郎は、次の年、安政2年の出来事にも触れています。
次回が最終回となります。

つづく

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