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五日大地震之節、近辺痛ミ

(当時、筆者「秋岡惣五郎」は川入村…倉敷チボリ公園の北西一帯…<地図>の名主でした)


一  川入にては、或は本家長屋一棟同様に付居申分、震候時分はおよそ壱尺五寸ヅゝ明き、是に而考候へば、瓦葺にて上み重き家は、壱尺五寸弐尺もかたむき候哉に被レ存(思われ)候、家々壁割れ、間には落候もこれ有り、ひさし等も痛み、落候もあり、

(壱尺は約30cm、一寸は3cm 壱間は182cm)

 大内村にては、東之方、北より南へ通し大痛、家々ひさし落、家ねじれ、地割れ、五寸位口を明け、青きどろを吹出し候家もこれ有り、又田地弐三尺もおし出し、すぐき畑大にゆがみ候も有、又壱間方、地面ずり込、其土いづれに行哉相知り申さず候、不思議千万、

又、下辺四十瀬新田之辺に而は、家も大痛、間には四五寸より壱尺位も地中にずり込候もこれ有り

一  水江村に、くりわた商ひ仕、舟積み場所、川原へ出し、俵数積かさね置候処、地震にてくずれ候節、砂場大に割れ、其割目へ壱俵転び込、其上へ砂かかり候故、其場居合候者、綿主へ知参候処、急ぎ参見候へども、壱俵紛失、いかがと疑念いたし候所、其所に高瀬舟居合、申には、相違もなく其割れ目へこけ込これ有り、掘て見よと申に付、砂にうもり居申候けしからぬ事に候

一  中嶋新田にては、ひさしなど落、急ぎ外へ出候へども、地面割、甚危くに付、歩行板、又ははしごなどに乗居候由、もっとも立ちながらは居られずと申位




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う~~ん、地割れに俵が転がり込んだとは……
高瀬舟が居合わせ様子をつぶさに見ていて「間違いなくその割れ目に転がり込んでいるから、掘ってみなさい」と言わなければ、「俵がひとつ足りない」と一悶着起きたかもしれません。




近所一帯を見て回った惣五郎は、岡山方面にも足を伸ばします。

つづく

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