鎌倉市議会議員 納所てるつぐブログ

日々の議員活動でのできごとや思ったことをつづっています。

なぎさづくり

2006年06月30日 | Weblog
今日は党県本部主催の県土交通部会の現地調査に参加してまいりました。

相模湾沿岸の海岸侵食をどう食い止めるのか、県庁の参事、各部長、担当職員からの概要説明と現地調査にいってまいりました。

相模湾沿いの各海岸の砂がなくなってしまっています。
たとえば下の茅ヶ崎海岸

以前は竹の柵まで砂があり、波打ち際までなだらかだったものが、砂の流出により、砂崖になっています。平成9年にはサイクリングロードが崩落してしまいました。

一方で、大磯海岸の東側のように砂がたまりすぎて困っているところもあります。

海の家から海岸までだんだん長くなってしまい、海水浴客が敬遠してしまうそうです。

砂の流出をふせぐために平塚海岸のようにテトラポッドで「ヘッドランド」を作り、砂浜を養浜しているところもあります。

3年前から平塚海岸に海水浴場が復活しました。

県では相模湾の砂を供給している相模川上流のダムのありかたから考え、浚渫の砂を持ってきたり、ダムで浚渫した砂を下流に流す置き砂を行ったりとさまざまな対策が採られようとしています。

しかし、砂浜を元に戻すといっても、さまざまな課題に直面します。
漁業への影響、サーフィンや釣り船など海洋レジャーへの影響、住民の生活への影響、環境、景観など多方面への影響が考えられます。

山、川、海の連続性を捉えた総合的な侵食対策を行うこと。
大事なのは、役所だけではなく、住民参加によるなぎさづくり、侵食対策への住民参加が必要であるとのことでした。

それでも今日、現地調査した湘南海岸は時間をかければなんとか進みそうなのですが、問題はわが鎌倉の各海岸です。

さまざまな意見が対立し、ひとつにまとまらず、県でもなかなか手がつけられないとか。
ただ砂を入れればよいという問題ではなさそうです。

新人議員勉強会が終わりました。

2006年06月24日 | Weblog
昨日は、新人議員の勉強会の最終回でした。
消防本部と選挙管理委員会事務局、監査委員事務局の業務について勉強しました。

午前中は消防本部。
消防長からのお話のあと、各事業のくわしい説明がありましたが、講義の最中にも救急指令が何度か入電するなど、実際の現場の様子も緊張しながら体験しました。

講義のあと指令室を見学しました。
119番の受信対応システムを実際に見せていただきました。

ほとんどの方が、動転して119番に電話をかけてくる中、正確な場所を聞き出す苦労も伺いました。
中には、「来れば分かる!」という電話もあるそうです。
ある議員が、模擬119番で火災の通報をしましたが、どちらも本番さながらの迫真の対応ぶりに感心しました。

そのあと、実際にハシゴ車に試乗させていただきました。
かなりの高さまで上りましたが、あの高さで消火、救出作業をするのは本当に大変なことだと実感しました。
隊員さんたちのキビキビした確認動作に感動です。

ある議員さんはかなりの高所恐怖症であることがわかり、ちょっと笑ってしまいましたが、実は自分自身も上の方で旋回動作に入ったとき、足がすくんでしまいました。
でも女性議員が、みなさん余裕しゃくしゃくだったのには驚きました。

レスキュー隊からの工作車のさまざまな機材の説明にも、驚きの連続です。
車をこじ開けるカッターがとても重かったり、座布団のようなゴムのマットに40tもの電車を持ち上げる力があったり、さらに1リットルの水で消火できる手持ち式インパルス銃も初めて見ました。

このインパルス消火銃は水や消火薬剤の微細な粒子を高速度で火や爆発性ガスの中に「撃ち込む」ことで消火を行うそうです。

微細な粒子とする事で、撃ち込まれた水分は一瞬で蒸発し、燃えている物質の温度を急速に冷却するそうで、高速度であるため、微細な水滴でも火の奥深くまで侵入する事が可能だそうです。

これは、現場到着と同時に動作可能で、ポンプ車に搭載すれば、現場に到着し、水利を確保して吸管と消防ホースを展開して放水準備が完了するまでの間にも、初期消火活動を行う事が可能ですし、オートバイに搭載して、先発隊として現場に急行する用途にも用いられるそうです。

また通常は水と圧縮空気しか用いませんので、環境汚染の心配がありません。
すぐれものですが、発射の瞬間の音には驚かされました。

高規格救急車では実際に乗車させていただき、救命救急士の方から説明を受けました。
本年4月1日より改正救急救命士法が施行され、特別な訓練を受けた救急救命士が心停止状態の救急搬送者に対して血圧上昇や心拍数の増加を図る薬剤「エピネフリン」を投与できるようになりました。
この薬剤は点滴で投与して心臓の活動を再開させ、蘇生させる働きを持ちます。

鎌倉市でも現在2名の救命救急士が、その訓練を受けているそうです。

部屋にもどって質疑応答の時間になりましたが、その途端に救急車の出動指令があり、先ほどの救急車はあっという間に出発していきました。

尊い仕事をしている消防本部の皆さんには本当に頭が下がります。

午後は、選挙管理委員会事務局と監査委員事務局の講義がありました。
市長部局とは独立して業務を行っている事務局ですが、苦労する面もたくさんあることを知りました。

選挙や監査がないときは何をやっているんだろうと言うのが以前の私の疑問でしたが、日常的にやるべきことが多くあることもよくわかりました。
ましてや少人数で大きな仕事を間違いなく遂行することの大変さは、話を聞かなければわからないものです。

新人議員の勉強会は今回で一応ひとくぎりです。
幹事役を務めてくれたY議員さんに感謝すると共に、忙しい中、たくさんの資料を準備して丁寧に説明してくださった各部課の職員のみなさんにも心から感謝しております。

そういえば、勉強会で「議会事務局」がありませんでした。

当選直後に新人議員の説明会で、ある程度の説明はしてくれましたが、今回の勉強会のような形式での議会事務局の事務内容のくわしい講義は受けていないかも。

いやいや、知らないほうがいいかもしれない。
いろんな意味で・・・


マニア垂涎の話!

2006年06月21日 | Weblog
今日、鎌倉市内の遺跡、遺物について、担当職員の方や学芸員の方のお話を聞くことができました。

議会の作業が長引き、待ち時間を利用して自動販売機まで買出しにいったときに、幸運にも声をかけていただき、担当者のお話を聞くことができたのです。

鎌倉にある仏法寺跡が国指定遺跡としての答申を受けましたので、仏法寺跡の詳しい話などを聞きたくてうずうずしておりましたところですので、まさにラッキーでした。

その中で、幕府があったとされる場所の北西に八幡宮、北東に荏柄天神がある理由。(そしてそのいわれが平将門までさかのぼること)

極楽寺の境内末寺である仏法寺からは飯島の和賀江島が一望でき、津料などの港湾管理は極楽寺が一手に引き受けたことの証左であること。

日蓮註画讃にでてくる大仏殿別当という呼称をそのまま鵜呑みにはできないこと。

などなど、教わっていて面白くて面白くてワクワクしましたし、武家の古都として世界遺産登録を目指す意味が歴史的にもよくわかりました。

とくに鎌倉時代に祖師たちが鎌倉新仏教を次々とうちたてた必要性とその時代背景にはずいぶん考えされられました。

立正安国論の冒頭に

「近年より近日にいたるまで、天変地異・飢饉・疫病、あまねく天下に満ち広く地上にはびこる。牛馬巷にたおれ、骸骨道に満ち、死せるものすでに大半をこえ、これを悲しまぬ者はあえて一人もいない。」

という部分がありますが、それはけして誇張ではなく、都市が形成された鎌倉の当時の事実そのものであったことが、発掘調査の結果からはっきりとわかることなどを教えていただきました。

遅い時間だったのに、担当者の方は丁寧に教えていただきました。

鎌倉歴史マニアには垂涎の話ばかりでした。
また、よろしくお願いします!!!

小学校に警備員さんが常駐します。

2006年06月19日 | Weblog
文教常任委員会で報告がありましたが、来月から鎌倉市内の全小学校に警備員が配置されます。 
  
全国的に児童に対する凶悪事件が多発していることから、児童が安全に登下校できるように、また、安心して学校での活動が行えるようにするため、この7月から委託により鎌倉市立小学校全16校に各1名の警備員が常駐され、警備業務を行うこととなりました。

警備業務は、学校の登校日(学校行事のある土日祝日を含む)の7時30分から16時15分までとのことです。(各学校の実情により異なることもあるとか)

警備員さんの主な任務は、登下校時には校門付近に立って安全確認を行い、それ以外の時間帯には小学校及び小学校周囲の巡回や来校者の確認等を行うそうです。

警備のプロにお願いできるのは一つ安心材料です。

学校の警備員の話で、東京のある私立名門女子中学校で私が目撃した登校風景を思い出しました。

警備員さんが生徒たちを出迎える朝のごあいさつの言葉は、警備員さんも生徒たちもみな「ごきげんよう!」でした。
「おはようございます」ではありませんでした。

いいとこのお嬢さんが通う学校はあいさつが「ごきげんよう」であることは聞いていたのですが、実際に目の当たりにすると、なんか私のような人間とは違う人々の世界が厳然と存在するんだなと思ったものです。

戦前、私の曽祖父がその学校の音楽の教師をしていたそうですが、我が家には「ごきげんよう」と挨拶するような慣習は残っておりません。(由緒正しき『庶民』ですから・・・)

でも、毎朝登校時にきちんと挨拶するべき人が校門にいるのは、気持ちに区切りがついて、よいことだと思います。

7月から児童たちが、登校時に出迎えてくれている先生方に加えて、警備員さんともきちんとご挨拶して一日が始まるのは楽しみですね。

もちろん「おはようございます」の挨拶で・・・

まちづくり

2006年06月16日 | Weblog
今日は議会日程の合間を縫って、新人議員の勉強会を午前・午後のダブルヘッダーで行いました。

午前中は市の拠点整備部、午後は生涯学習部のみなさんにお願いして、仕事の内容について教えていただきました。

拠点整備部とは鎌倉の各拠点を中心としたまちづくりを行うところで、鎌倉駅周辺、大船駅周辺、そして深沢を各拠点と位置づけてのまちづくりを進めています。

とくに勉強になったのが、「用途地域」についてでした。

用途地域とは、住宅地に望ましい環境づくりや、商工業に適した地域づくりなど、それぞれの地域にふさわしい発展を促すため、都市計画法に基づいて定められているもので、そこまでは分かっていました。

自分の家がなぜか「準工業地域」にありますので、その辺を詳しく知りたいと思っていましたので、今日のお話は大変にありがたいものでした。

地域区分には大きく分けて「住居系」「商業系」「工業系」の3つがあり、そのなかでさらに細かく分けられ、全部で12種類あること。

各区分によって、建てられるものと建てられないもの、その規模の制限がくわしく規定されること。

そして住宅が建てられないのは「工業専用地域」のみであることなどがわかりました。

ただ12種類の地域区分のうち、鎌倉市には11種類しかないことは驚きでした。

法改正に基づいて鎌倉市も用途地域の区分を実施しようとしたところ、静かな住居地域を求める声が多く、コンビニが建つような住居地域はいらないと12種類のうち1種類の用途地域は区分指定がなかったそうです。

それがいいのか悪いのか、しかしその後の経済状況の変化をみると、ある程度先見の明があったような・・・

そのあと、それぞれの拠点整備の計画の説明がありました。

それらが全て実現すると、いいなと思いますが、どうやら拠点整備とはとても長いスパンで行うものだそうで、気の短い私としては、聞いていてちょっともどかしいような思いもしました。

そういえば道路整備などでも、東京の環状8号線(いわゆる環八)は、路線の原形は、昭和2年に旧都市計画法により決定されたもので、当初決定が昭和21年、その後変更が加えられ、今年やっと全線開通ですから、80年かけて道を作っていることを考えれば、そういうものかと思います。

「早期の着工」の早期が10年後だったりするのも拠点整備や都市計画の感覚からすれば早期なんでしょうね。


午後は生涯学習部。
ここは、図書館や青少年やスポーツ、芸術文化に文化財と私にとってとても関心のある事業を行っているところですので、興味津々で話を伺いました。

前回、世界遺産登録推進担当のときに専門的な質問をしてしまい、みんなからブーイングされましたので、ここでのマニアックな質問は控えようとしていたのですが、「史跡」の話になるとつい身を乗り出してしまいました。
そして気がついたらマニアックな質問を・・・(悲しいサガ!)

話している途中でそのことに気がつき、引っ込むことに・・・

こんど直接、学芸員の方に伺いますね。

次は議会終了後に消防本部などにもお願いしています。
次回も楽しみです。

救命救急のホームページ

2006年06月15日 | Weblog
鎌倉市消防本部の救命救急担当のホームページが開設されました。

現在開会中の6月定例会の一般質問で、AED(自動体外式除細動器)の設置場所などをホームページなどで公表すべきと主張したところ、消防長より現在準備中との答弁がありましたので、その開設を待ち望んでいました。

そして、このほど開設されました。

アドレスは次の通りです。
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/qq-kyumei/top.htm

このページには、応急手当の重要性や心肺蘇生法、AEDの紹介や使用法、そして市内の設置場所の紹介、そしてとても大事な普通救命講習の実施予定などがとてもわかりやすく紹介されています。

このページを多くの市民の皆さんに見ていただきたい!
そして、救急救命の知識の普及と普通救命講習受講者が増えることを願っています。


それにしても鎌倉市のホームページから消防本部を探すことの難しいこと!
結局サイトマップで一番下の方にやっと救命救急担当のURLを見つけました。

火災予防、救命救急などいざというときの対処の方法をいちばん知りたいのが消防本部各課のホームページです。
トップページに消防本部のバナーがあれば楽なのに!と思いました。

防災安全部と消防本部の情報が混在しているところもありますので、少し探しにくいのですが、今、各課のホームページが次々に立ち上がっている時期なので、かまくらGreenNetのトップページも、きっと近いうちに整理されていくのでしょう。
期待して少し待ちましょう。

などとえらそうにと言いつつも、じゃあ、お前のホームページはどうなのかと聞かれたら、すいません!と謝るしかありません。

自分のホームページはブログ以外ほとんど手付かずの状態ですので、あまり大きなことは言えませんね。

大いに反省しつつも、かまくらGreenNetが洗練されていくことを望みます。


ぜひ鎌倉市の公式ホームページ「かまくらGreenNet」もご覧くださいね!

http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/index.html

ついでにそこから鎌倉市議会のホームページにもどうぞ。


ファシリテーター

2006年06月14日 | Weblog
今日は建設常任委員会を傍聴しました。
議案は2つだけだったのですが、報告が多いこと多いこと。
懸案事項の報告もあり、傍聴の議員も13人いました。

委員会所属議員が7名ですので、全28議員のうち20名が出席していました。
1人の委員の要求で追加の報告もありましたが、審査は順調に進みました。

JR鎌倉駅のバリアフリー化工事の計画が詳細に報告されました。
市民に限らず多くの人々が利用する駅ですので喜ばしい限りです。

また都市計画道路についての報告もありました。
鎌倉市には他の自治体と同様に何十年も手付かずの都市計画道路の計画がいっぱいありますが、時代の変遷とともに変更もしくは廃止が望ましい道路計画が少なくありません。
市では計画の変更・廃止に着手するとの報告がありました。

昨年まで、そんなもの、さっさと廃止すればいいのにと思っていたのですが、議員になってから教わったのですが、今までは法律上、都市計画道路の変更はほとんどありえなかったそうです。
平成14年に法改正がなされてから、変更が可能になったとか。

知らなかった。

それはそうと今日の審査の答弁で、走りテーター、走りテーターといっていたのがよく分かりませんでした。

「走りテーター」って何?

いや、走りテーターじゃなく、「ファシリテーター」ですって。

で、ファシリテーターって何よ?

思い出した!

2006年06月13日 | Weblog
昨日、文教常任委員会の審査の一環として野村総合研究所跡の視察に行ったのですが、野村総研から市に寄贈された建物は、無人の建物だけに、ましてや梅雨時でしたから、とにかくかび臭かった。

昨日は、そのドヤ街の一角で味わったかび臭さを思い出してしまったのです。
久しぶりに味わうこの感覚です。

というのも20代前半のころ、ボランティアで横浜市の寿町に1ヶ月くらい通ったことがあり、そこで体験した感覚が蘇ってきたのです。

そこはいわゆる「ドヤ街」といわれる地域で、現在はだいぶきれいな街になったようですが、当時は木造の簡易宿泊所が多く、各地から日雇いの仕事を求める人が多く集まってくる場所でした。

私は、社会科の教師になったばかりで、同じ学校の先生と2人で寿町のボランティアに通ったのです。

当時の夜の寿町は、路上で焚き火をしていたり、ちょっと怖い雰囲気の街でしたが、宿泊所のおかみさんの案内で、長期宿泊者の人を紹介していただき、そこで暮らしている人の話相手になったり、字を書く練習のお手伝いをしたりしました。

あくまでもかび臭さから、当時のことを思い出したまでですし、宿泊所の名誉のためにいっておきますが、部屋はきちんとしてありましたし、掃除もされていました。
それに宿泊者も、あまりにいい加減な人は追い出されてしまいますから、けしてドヤ街といっても、劣悪な環境とはいえません。

けれど、当時の街の通りの雰囲気自体は、ちょっと怖いものがありました。
日雇いの仕事にあぶれてカップ酒を飲んだくれている人もたくさんおり、私が道を歩いていて、カップ酒の空き瓶を投げつけられてこともありました。
けんかして殴られて血だらけになってピクリとも動かない人もいた時代です。

それでいて見上げる丘の上は、横浜山手のお屋敷街という不思議な街でした。

何日か通ううちに、若い友達もでき、行くのが楽しくなってきました。
ある日その若い友達は、毎日通う私に自動販売機から缶コーヒーを買って私にくれました。

「毎日ボランティアに来てくれてありがとう。これ飲んで」と言って・・・

喉が乾いていた私は、サンキュ!といって、その場で飲もうとしました。

でもそこで、ふと気づいたのですが、コーヒーは私の1本だけでした。

彼は私のために当時100円の缶コーヒーを、なけなしの100円玉で買ってくれたのです。自分の分は買わずに、いや買えずに・・・

私は「一緒に飲もうよ!」といって、1本の缶コーヒーを分け合いながら飲みました。(彼に見えないように涙をそっと拭きながら)

涙の味がする缶コーヒーを飲みながら、丘の上に見える山手のお屋敷を見上げて、どっちに暮らすのが幸せなんだろうなんていうことも考えたものです。

見た目の環境も大事ですけど、心の環境もきれいでありたいものですね。

どーみても、いいところのお坊ちゃんで、いいとこの大学を出て、なんとかヒルズとやらに住み着いて、マネーゲームにうつつを抜かし、「金儲けのどこが悪いんだ」とほざいているような輩の心の中は、きっとカビやダニが繁殖しているに違いない。

委員会中に視察あり

2006年06月12日 | Weblog
今日は文教常任委員会でした。

委員会の途中、先日の一般質問で指摘された生涯学習部や財団所有の印刷物の保管状況を確かめるために、保管場所である旧野村総合研究所跡の建物の視察が入りました。

直前までの話では、委員会終了後、希望する委員や議員で視察する段取りだったのですが、委員会開会まもなく、副委員長が先に見てから出ないと質疑できないと言い出しました。

ちょっと待ってよ。
委員会の段取りについては、正副委員長できちんと準備していたんじゃないの!
他の委員が言い出すならともかく、副委員長が言い出すのはおかしいじゃないか。

委員会冒頭、委員長が委員会にはかって決めるその直前で副委員長が言い出すとは何事か。
ましてや印刷物を保管していない教育総務部職員が揃って出席しているにもかかわらずです。

冒頭、私はいきなりフィーバーしてしまいました。

結局、教育総務部関係の審査終了後、視察に行き、戻って生涯学習部の審査が再開されることになりました。

教育総務部関係では、とくに全小中学校で実施された学習状況調査の結果と小学校の安全対策についての報告があり、細かく質問させてもらいました。

世界遺産登録担当関係では、新たに国の史跡指定が答申された仏法寺跡について報告されましたが、そこが極楽寺忍性が祈雨の修法を行った所だと初めて知りました。

祈雨の修法は田辺ケ池じゃなかったの?と質問しましたら、極楽寺忍性が祈雨の修法を行った場所は、仏法寺と田辺ケ池と江ノ島の3箇所あったそうです。

なるほど仏法寺の方が、地理的にも極楽寺に近く、修法の場所としてふさわしいかもしれません。

でも律宗の寺なのに、法華経を記した柿経(こけらきょう)という木簡が多数出土したのは何故?

思わず歴史オタクの虫がうずいてしまいました。

幻の反対討論

2006年06月11日 | Weblog
金曜日の本会議は、一般質問が終わり、議案上程のあと、民主党などが提出した意見書の提案と採決が行われる予定でした。

意見書の内容は現在国会で審議中の教育基本法改正について慎重に審議を求めるものでした。

私はこの意見書については、反対でしたので、反対討論を用意しておりました。

冗談じゃない、政府与党案に対して、民主党だって対案を出しているじゃないか、「拙速」とか「慎重」とかの表現はおかしい。これを削除できないのか。

と、意見書について事前に打診をされたときにといいましたが、提案会派から、これがこの意見書の柱だといわれましたので、ならば反対討論させてもらうと言っておいたのです。

提案理由の説明の後、私の反対討論の前に自民倶楽部から質疑がありました。

質問者からは、対案を出して今国会で積極審議しようとする民主党が、慎重審議を求めるのは矛盾しているとの指摘がありました。
それに対して提案者は、対案も含め慎重な審議を求めるものだとの答弁です。
そのうち質疑が紛糾し、平行線へ。

いやーな予感。
このまま休憩に入るんじゃなかろうか。

やがてこう着状態へ。
休憩のヤジが高まり、ついに休憩動議が・・・

休憩中、水面下で調整が行われましたが、どちらも譲らないとか、撤回するとか、さまざまな情報が耳に入ってきました。

その流れに応じて、控室で反対討論の原稿を直したりしていましたが、その内容を読んだ副議長が、「ちょっと過激すぎない?」
待っているうちに、反論がエスカレートしていたようです。

もういいや、はじめから用意しておいた原稿でやろうと開き直りました。

そして6時間経過・・・

ついに意見書の撤回が決まりました。
賛同者の会派の人数からみれば、多数で可決されていたものでしたが、質疑に反論することができず、国会の審議を見守るとのことで撤回にいたりました。

ということは、反対討論もなくなることに。
まぼろしの反対討論の原稿が、むなしく机の上に置かれました。

腰砕けするような意見書ならはじめから出さんで欲しい!

はじめは私も反対討論ではなく、質疑したいくらいでしたが、果たして自民倶楽部さんのような鋭い質疑ができたでしょうか。

ただやり取りを聞いていて、意見書を提出するならば、あらゆる角度からの質疑にも答えられるように準備しておかなければいけないという、当たり前のことを今更ながらに勉強しました。

今まで私が提案者となって提出した意見書は、全会一致で賛成してもらった意見書ばかりでしたので・・・