kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

ジョン・ウィック:コンセクエンス

2023年09月24日 | ★★★★☆
日時:9月22日
映画館:イオンシネマ広島





人間には3種類ある。殺し屋と組織の人間とクラブで踊る奴らだ。
などと揶揄される(されているのか?)ジョン・ウィックワールド。

前作で犯罪組織の上部団体、主席連合に宣戦布告した伝説の殺し屋、ジョン・ウィックだが、本作では殺し屋ご用達のホテルチェーンの1つ、大阪コンチネンタルに身を潜める。
ニューヨークから大阪へ行くのだから、空港で張り込んで仕留めりゃいいじゃんと思うのだが、なぜか主席連合にはそういった知恵の働く人間がいないらしい(笑)

その大阪コンチネンタル、「ブレット・トレイン」の京都駅の次にあるのではないかと思わせる誤った日本感満載の楽しいホテル。支配人は真田広之、やっぱり新幹線ゆかりで行くようなホテルだ。

ジョン・ウィックを追う主席連合は、彼の旧友ケインを殺しに差し向ける。盲目なのだが、座頭市ばりに杖を片手に殺しの技を披露する。
さらにジョン・ウィックに掛けられた賞金を狙う賞金稼ぎ、名無しも介入して、殺しが殺しを呼ぶ事態に発展するも、当然、警察なんかは出てこない(笑)

大阪では○○とXXの剣対決となるが、ここはチャンバラではなく、抜刀一閃で決着してくれた方が印象的だったろうな。

ちょいといろいろあって、舞台はベルリンへ。主席連合、なぜ空港を張らない?
ジョン・ウィックはここのクラブを仕切る巨漢デブ、キーラの暗殺をする羽目になるが、こいつが驚くような身のこなし。後で調べたら、これがスコット・アドキンス。特殊メイクで巨漢デブに仕立てていたのだから、なかなか手が込んでいる。
ちなみにここのクラブもなかなか豪勢で、インテリアデザインの凝り方がこのシリーズらしいところ。

なのだが、ここまでアクションが過去3作のブローアップバージョンにしか感じられず、ちょっと水増し感もあり、この後が不安になる。

ストーリーは最後の決戦の場、パリへ。主席連合、なぜ・・・(以下略)
ここに来て、ジョン・ウィックの賞金も爆上がり。パリ中の殺し屋が彼を目掛けて押しかけてきて、まさにパリ中は「増える賞金、死体の山」に。
ここからの限度を超えた殺しのオンパレードに笑うしかなくて最高なのだが、これを黙認しているパリ市民も怖い。
鳥瞰で捉えたビル内銃撃戦など「ヨーロッパの解放/ベルリンの戦い」での国会議事堂市街戦を彷彿とさせる。

そしてラストの決戦につながるのだが、本作、いたるところにマカロニウエスタンへのオマージュが。ケインはオルゴールの入った懐中時計を持ち、賞金稼ぎは「Nobody」。キアヌ・リーブス自身、監督は「続・夕陽のガンマン」を意識していたと言及しており、ジョン・ウィック、ケイン、賞金稼ぎはまさに「イイ奴、悪い奴、汚ねえ奴」の変形だし、狙撃を阻止する時には頬に刀を押し当てる。もちろん「人間には・・・」とも言うし、「He killer is mine」のセリフもある。最後のオチもある意味、オマージュだ。

3時間という長時間だが、ほぼ飽きることもなく、殺しに満ち溢れるジョン・ウィックワールドを堪能できたので大満足。
よって、星になった人の数で映画の星も決まるワタシの評価も
★★★★☆

ところで、主席連合の代理人(告知人)のひげ面の巨漢、目元に見覚えがあると思ったらクランシー・ブラウン。過去のアクション映画で鳴らした人の再登場もこのシリーズの嬉しいところ。






題名:ジョン・ウィック:コンセクエンス
原題:John Wick:Capter4
監督:チャド・スタエルスキ
出演:キアヌ・リーブス、ドニー・イェン、イアン・マクシェーン、ビル・スカルスガルド
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