万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

壮大なテーマ

2011-11-20 20:43:16 | 万華鏡ブログ

浜田市世界こども美術館に展示されているのは、依田満さん・百合子さんの投影式の万華鏡だけではなく、今までにご夫妻がアメリカの万華鏡のコンベンションで発表なさってきた大作も並んでいます。

このブログでも、その時々にご紹介してきた作品ですが、あらためて並んでいるところを見るとすごいなあと思います。 今日は映像から先にご紹介していきたいと思います。

上の写真は「古代の天球儀」という2007年の作品の映像です。
1900年にギリシャのアンティキティラ島の海底で発見された、紀元前82年ごろの謎の機械(古代のコンピューター)から想像して製作された万華鏡で、たくさんのギアが連動して動くようになっています。大昔のギリシャの人たちが見ていた夜空を思い、製作なさったそうです。

次の映像は大きな覗き口から見える球体の映像。 ぽっかりと宙に浮かんでいるように見えます。

「優しい時間(Time)」という2005年の作品で、日本人の時刻の感覚を和時計の動きに合わせて万華鏡にした作品です。 アクリルを通して美しい時計盤と機械仕掛けの機能美も見ることができます。

次は「永遠の生命」という作品から、四季のひとつ、夏をあらわした映像です。 四季ごとのオブジェクトセルがあり、それぞれの季節を表しています。

ピラミッド型のこの作品は、アクリルと金属とガラスオブジェクトがとても美しくデザインされています。

次は「宇宙2006 空(そら)と宙(そら)」のインパクトのある映像です。ビッグバンのイメージと伺いました。 この万華鏡にはもうひとつの景色があって、そちらは星のきらめく濃紺の世界の中で変化する万華鏡模様です。

この作品もアクリルの多面体の中に天球儀が見える斬新なデザインで、宇宙への夢を掻き立てる万華鏡ですね。

「古代」「宇宙」「永遠性」、そして「時間」と言う広がりのある大きなテーマで生み出されたこれらの万華鏡。 外観のデザインも、内部に展開する映像にもみごとにそのテーマが表現されています。 これらの作品に込められた大きなエネルギーを感じます。
この美術館を訪れるこども達が万華鏡の世界で遊ぶ中で、このエネルギーをもらって、自分よりはるかに大きな世界への一歩を踏み出してくれますように。

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