気持ちのいいペース

ゆる~いウルトラマラソン

チャレンジ ヒルクライム 岩木山 ランニング2018~前日~

2018年11月29日 14時51分58秒 | マラソン大会
事の始まりは一昨年前のみちのく津軽ジャーニーランでのこと。
弘前変熊ランナー達の集い場 CAFE DO に立ち寄った際に
マスターのK嶋さんから「実はこんな大会もあるんですよ」と教えていただいたもの。

早朝に普段は自動車専用道の岩木山スカイライン10kmを駆け上る
チャレンジヒルクライムランニングと
そこから移動し大鰐温泉スキー場のゲレンデを駆け上がる前平アタック

「へぇ~、面白そうですね」と興味を示すと
「送迎とかやるので、ぜひ行きましょう!」とお誘いいただいた。

その年は別の予定が入っていたりして、出ることは敵わなかったが
1年間岩木山への想いを蓄積させていた。

残念ながら、今年はヒルクライムと前平アタックの日程がずれて
ダブルアタックは出来なくなってしまったが
ヒルクライムが片道から下りも走る、往復の20kmと変更となっていた。



早朝スタートなので前泊必須。
どうせなら、前日遊んでやろうと思い、始発に飛び乗る。
なにげなく出発前に「いってきまーす!」とFBに投稿



バスでのアクセスも空港の臨場感が味わえていいな。
あっという間に到着。
早過ぎて全員にドリンクサービスが行き渡らない程。



大間のマグロに続いて荷物を受け取るとゲートをくぐる。

さて、空港バスで弘前へ・・・
と思っていると
「pink_manさん!(本名)」
と声を掛けられる

振り向くとアレ? F見さんなんでここに居るの?
みちのく津軽ジャーニーランで知り合った、弘前市議のF見さんがにこにこしながら手を振っている。
確か、前日のFBで名古屋におられたはず・・・?
そうか、朝の便で弘前に帰ってきたのか!と思って聞いてみたら
「名古屋からは昨日帰って来ましたよ。今日はオフだったので迎えに来ました」
朝の私のFB投稿を見て、到着時間に合わせて来られたそうだ。
青森空港、弘前間は1時間くらいかかるのに・・・
ありがたいやら申し訳ないやら・・・

ささ、どうぞと駐車場へと誘導される。



乗り心地の良い車で出発
「今日はどこへ行くつもりなんですか?」
「う~ん、天気しだいですけど、岩木山のてっぺんに登ってみようかな~と・・・」
「よし、じゃ行きましょう」
と、ぴゅ~っと弘前へ

天気予報ではこの日が一番コンディションが良く、
その後、だんだん悪くなっていく傾向だった為、
レースでは行かない頂上に行ってみたかったのである。

道中、F見さんとはいろんな話をした。
ランニングや共通の知人、みちのく津軽ジャーニーラン設立までの裏話、
F見さんの過去話等々、あっというまに弘前市街に到着&通過。

「ちょっと寄りたいところがあるけど、いいですか?」
と言われ、もちろんOKです。
なんせ、バスで移動するのと比べ、かなり早くに弘前市街を通過している。

車を停めたのは岩木山神社の少し手前の高照神社というお社



その横に建つ「高岡の森 弘前藩歴史館」
まだ新築の香りがする建物で、F見さんも初めて訪れるという。

弘前藩の成り立ちや、高照神社の宝物など歴史好きにはたまらない展示があった。
ちょうど刀剣展もやっており、刀剣女子の姿もちらほら。

受付ではF見さんの知り合いの女性職員さんを紹介していただく。
K籐さんという方で、明日の大会にも出るランナーさんだそうだ。
(弘前にはK籐さんが多いので以下S子さんとします。)
明日がんばりましょうとエールを交わす。



隣の高照神社も少し傷んでいるが
なかなか渋い雰囲気の神社だ。



再び車に乗るとジャーニーランのコースを辿り
岩木山スカイラインへ


(岩木山スカイラインHPより拝借)

岩木山スカイラインとはこんな道



グーグルマップだとこんな感じ。



料金所を過ぎるとこんな道が続く。

「コーナーっていくつありましたっけ?」
と、F見さんに質問すると
「ん~?40いくつかでしたっけ?」とのお答え。
パンフレットを見ると、コーナーの数は69
「下見に来て良かったですね~」

この道が出来たのは昭和40年
私とほぼ同い年。
さすがに路面に古さを感じる。
今の時代、こんな道作るって言ったら、環境保護とかでとても無理だろう。
高度経済成長時代ならではの代物である。





ぐるぐる69のカーブを上り詰めると8合目に到着



レストハウスを備えた駐車場
雲は多いが、晴れている。
さすがに1200m越えると肌寒い。



リフトで9合目へ



日本海が見えた



目の前に岩木山山頂が現れる。

さすがに雄大な景色だ。
思っていたより急斜面でガレ場が多い。
ガスも多いので、大会前日の今日に山頂に登るのはあきらめる。

すぐ横に三つあるうちのもう一つの山頂、鳥海山への登り口
こちらならすぐに行けそうなので登ってみる。



あっというまに鳥海山山頂



こんな標高の高いところでも熊の目撃情報があるとか、怖っ!





やはりガスははれない。



噴火口跡の池も見えた。



覗き込むような感覚の下りリフトで下山。



「お昼食べにいきましょう」

と誘われ、弘前市街に戻る



F見さんの友達のお店に連れて行っていただく。



めかぶ岩のりそばをいただく。
めかぶそば、岩のりそば単体というのはよくあるが、
両方入っているってのは珍しい。

御接待ツアーは続き、食後のコーヒーを飲みましょうと



弘前市役所前のスタバに行く。



この建物は1917年に陸軍師団長の官舎として建てられたもので
登録有形文化財だそうだ。
将来スタバが撤退する時は、現状回復できるようにしているのだとか。
レトロな雰囲気がステキ
鎌倉のスタバもステキですよ、と鎌倉市民の努めも忘れない。

少し弘前をブラブラしますとF見さんに伝えここでお別れする。
一日お世話になり、本当にありがとうございました。



珍しく、岩木山の山頂がはっきり見える。
ん~やっぱり山頂が見えたら、てっぺん登りたかったな~、と思い返す。



毎度の旧弘前市立図書館



ミニチュア建物群

のんびり歩いて土手町の商店街を抜ける。



本日のお宿。
弘前の定宿の弘前屋にしようかと思っていたが、満室なのかなぜか予約が出来ず。
別の宿を探したところ、TOFRで使用したスーパーホテルが値段も安く、大浴場もあるので早割で予約。
フロントに行くと、「沖縄からの引き続きご利用ありがとうございます」と言われる。
沖縄は自分で予約した訳でもないのに、記録されてるのね。



シンプルだが、清潔な部屋。

大浴場で汗を流し再びおでかけ。

5分程歩くと、弘前市民の集い場、かだれ横丁



すでにK嶋さんとSUB3実力者のM谷さんが1杯やっている。
M谷さんとは彩湖70kmやオクムでもご一緒している。

明日の大会の話やジャーニーランの話。
やがて、地元のランナーH本さんやK藤さん(以下N樹さん)などが集まり
盛り上がる。
二人ともジャーニーランランナーだ。



どうにも、かだれ横丁のシステムは分からん・・・
ので、注文は皆様に甘えます。



店のおばちゃんがくれた、食べられるほうずき。初めてです。

翌日早いので、21時には解散

ふらふらとホテルに帰りおやすみなさ~い!
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第5回大月桃太郎伝説 扇山~百蔵山トレイルラン~ボランティア~

2018年11月14日 12時26分53秒 | ボランティア
本州北端の楽しい大会のレポも書きたいんだが、
先に、先日行ったボランティアのレポ上げちゃいます。


11月4日、たまたま休みになって、なんかイベントにでも参加しようかな?と
考えていたが
そういえばここんとこタイミングが合わなくてSAJのボランティア行ってないな~
と、思いついて調べてみた。
ちょうど、山梨でトレランの大会が開催されるようなので申し込んだ。

大会当日、早朝4時半車で出発。
圏央道~中央道を使い、上野原インターで降りる。
国道20号を甲府方面にしばらく行くと、
6時ちょい前に会場である桂川ウェルネスパークに到着。
この辺りは初めて来たが、いつもの毛呂山とかより近かった。

「第5回大月桃太郎伝説 扇山~百蔵山トレイルラン」
25kmと13kmの部、3kmのクロスカントリーの部がある。





本来なら眼前に富士山がどーん!と見えるはずだが、
雲が厚く裾野が少し見えるだけ。
昼前から雨の予報。
念の為、雨対策と寒さ対策は色々と用意してきた。

手馴れたSAJのスタッフ達がすでに会場設営を開始している。
ボラ受付をしてスタッフビブスを身に付ける。
本日の担当はエイドらしい
私の車にテーブルやらドリンクを積み込む。



テキパキと会場設営も完了。
受付開始時間が迫るなか、トイレと更衣室を使う予定の里山交流館の鍵が開いて無いというトラブル発生。
7時を回り、早く到着した選手の受付も開始するが、まだ開かず。
15分頃にやっと開錠。急いで更衣室のガラスに目隠しのビニールを貼る。
なんとか間に合った。

しばらくはやることも無いので、受付に来た選手に
「おはよ~ございま~す!」とご挨拶。
毎度のDJ、M崎ゆうこりんもアナウンス開始。

スタート前にボラリーダーのきしやんさんを乗せ、会場を出発。
きしやんさんは私が最初にボラやった時のリーダーで
その後も川の道ボラやみちのく津軽のエイドとかでお世話になっている。

会場からコース沿いに3.5km
ここまで舗装路でほぼ上り。
第1エイドは扇山林道への入り口。

2人でさくさくエイド設置していく。



大会側が用意してくれた警備員のおじさんもやってきて、
魔法瓶からコーヒーをご馳走してくれる。

大月市の職員さん3人もやってきた。

もうすぐスタート時間なのに林道入り口のゲートが開いてないというトラブル発生。
間に合わなければ、障害物競走になるね~、などと冗談言ってると
直前に鍵を持った職員さんが到着。無事開門。

このエイドはスタートから3.5kmしかないから出すのは水とスポーツドリンクのみ
後は梅干し、塩、飴ちゃん。
職員さんにドリンクの出し方をレクチャーしているとスタート時間。

来るぞ来るぞと待ってると思ったより早くトップが到着。
ずっと上りのはずなのに5分/kmくらいで通過。

しばらくするとぞろぞろと後続のランナーが通過。
ピークが来ると前を向く余裕もなくなり
ひたすらコップを並べることに集中。
両脇で職員さんがひたすらドリンクを注ぐ。

規模の小さな大会なので、流れはすぐに落ち着く。
後は落ち着いて応援しながら給水する。

スィーパーのS子姉さんとT夏さんを引き連れたラストランナーも無事通過

急ぎ撤収。
荷物を車に積み込み、辺りの清掃をしてから出発。

大月市職員さんの車の後に着いて次の場所へ。
途中、フロントガラスに雨粒がパラつくが、それ以上は降る事は無かった。
次はラストエイドだ。





着いた場所は日本三大奇橋の一つ「猿橋」

現地で先着していたスタッフのY口さんと合流。

皆でさくさくとエイド設営。



ここでは、水、スポドリ、リンゴ、オレンジ、お茶、コーラ
カステラ、チョコ、お菓子、梅干し、塩
そして、SAJ名物のフルーツポンチ
など、トレランのエイドにしては豪華

13kmの部のトップが来るまで時間があるので、ちょっと観光







紅葉シーズンということもあり、観光客も大勢いるので
その中のランニング大会なので、気を使う。

スタッフ、職員さんの他にも地元の方々が誘導をしてくれている。



「これ、私が切ったんですよ」と誘導係のお1人が教えてくれた、オードリーの切り絵灯篭。

やがて13kmの部のトップが通過。
速い選手はトレランスタイルというより、普通のマラソンランナーという感じ。
時々、転倒したであろう泥汚れがある選手もいて、トレランの大会であることを教えてくれる。

思ったより、ランナーが集団でくることも無く、給水はそれほど忙しくない。

なので、地元の方と共に誘導をする。
この猿橋、木造であり、観光客も渡っているので、
橋の上は走るの禁止。
なので橋の入り口で「橋の上は歩いて下さい」と声掛けをしていく。

ほとんどの選手は理解してくれて歩いてくれるが、
中には無視して走っちゃう人、
イヤホンしていて、聞こえず走っちゃう人
など困ったちゃんもいるわけで・・・

自然の中でトレランやってるなら、



こんな景色をゆっくり見ないなんて、もったいないよホント。

25kmの部のトップがやってくる
2つ山を越えて来てるのに、ほぼ6分/kmというスピード。

観光客の方も興味を持ってくれて
「何?マラソンやってるの?」
「今何キロ走って来たの?」
など質問くれる方もいたりする。

このエイド、川沿いにあるということは、コース中、一番標高の低いところにある。
ここを過ぎると、残り1.9kmはほぼ上りだ。

猿橋の風景に見とれていると



橋の向こう側の階段を見落とし、びっくりする。



お昼も過ぎ、落ち着いてきたので、交代で支給されたお弁当を食べる。
第1エイドと違い、ピークらしいピークも無く落ち着いているので、
ちょっとお遊び。

橋を渡り、階段を駆け上がってみる。



ハァハァ・・・なかなかハードだ・・・
ラスト1.9kmでこれが出てくるのはキッツイなぁ・・・



上から見てもこの角度。
選手でここ駆け上がったのは3~4人しかいなかったかな?





ついでに上の橋からも風景を眺めてみる。
雲が厚いのが残念だ。

1つ前のエイドから、ラストランナー通過の報が来る。

ゴール関門30分前にスィーパーと共にラストランナー到着。
まだまだ元気なようで、案内板を撤収しながら走るスィーパーも着いていくのがやっとといったところ。
この分だとゴールには間に合うだろう。

ラストランナー通過を確認後、撤収開始。

人数も多いのでさくさく片付け、車に積み込む

コース沿いに車を走らせ、案内板など外し忘れがないかチェックしながら帰る。

会場に着くと、あっという間にスタッフが群がり、荷物を運び出してくれる。
手馴れたスタッフ達により、あっというまに機材が片付けられていく。
うかうかしてると仕事難民になるのは、いつものこと。

最後にスタッフ、大月市職員さん全員で余ったジュースでお疲れさんの乾杯!

さて、渋滞が始まる前に帰ろうかな?と車に乗り込もうとすると
館山代表が来てくれて
「今日はありがとう」「もっともっと一緒に大会を手伝ってくれるとうれしいな」
など、うれしい言葉をいただく。
先日行った津軽の話も交えながら、しばらくお話させていただく。

帰りの中央道は少し渋滞していたが、車は流れていたので、それほど時間はかからず
圏央道に入ってからはスイスイ

スポクラ寄って、お風呂に入り、無事帰宅。

次のボランティアはやはりSAJの「第11回年の瀬マラソンin所沢」の予定。
選手、スタッフの皆さん、よろしくお願いします。
コメント (2)
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第13回佐渡島1周エコ・ジャーニーウルトラ遠足208km~ゴール~

2018年11月10日 11時33分03秒 | 佐渡島一周エコ・ジャ...


ゴールは見えたが、まだまだ遠くに霞んでいる。



海岸沿いのスペースで古民具のような脱穀機を使っているご夫婦がいた。
写真撮ってもいいですか?と聞くと「ええ~?」と言われるも
「いいよ~」と言ってくださる。
小規模の脱穀ならこの人力の方が便利なんだそうだ。
「機械は塩害ですぐ駄目になっから」とご主人
なるほど、島ならではの理由もあるのね。
「今日はリュック背負った人が一杯走ってるね~」と言われるので
佐渡1周している事を伝えると驚きながら
「がんばってね~」と応援してくれた。





うろこ状な文様の巨岩





溶岩による奇妙な岸壁
短い距離に色々な景色が広がる。



後半の難所である激坂に入る。



もちろん走れるはずなど無い。



一時、道端の鈴蘭で現実逃避・・・



まだまだ続くよ~



海抜0mからここまで上って来た。



一気に下り小さな漁村を通過
下り坂でセレブ3人組のお姉さま方に追いついた。
次の坂が見えているのが微妙にイヤン・・・



次の上り坂に取り掛かる。



歩きは遅いので、セレブな方々に追い抜かれる。



上りきったところの蕎麦畠は今年も満開。



上った後はジェットコースター並みの下り坂



めっちゃ下る



再び海抜0mまで降りる。
下りでセレブな方々に追いつく。

この時の会話は、「自販機無いね」
陽が傾いてきたとはいえ、まだ暑く
2度の上りで消費して水分が少なくなっていた。
ここから4kmに渡るなが~い素浜
その間、自販機があった記憶は無い
中間辺りのトイレの前に水道はあったはずだが・・・

セレブな方々と4人で進んでいくと、青少年の家の脇に自販機を発見。
喜び勇んで駆け寄るも、シーズンオフですべての商品が抜かれており売り切れ中。
がっかり・・・



失意の為か、疲れが出てきたのか、セレブ3人組から遅れ始める。



まだまだ続く直線路。
セレブな方々は順調なペースで離れていき、ゴールまで出会うことは無かった。

素浜を3km行ったところでようやく水道に辿り着く。
ペットボトルに継ぎ足せた。

素浜の終わりが見えた頃に、マントをひるがえしたタイガーマスク女子が颯爽と現れ
ぶち抜かれる。
後で聞いた話だが、この方、小木と宿根木の2ヵ所でたらい舟に乗ったそうだ。
さすが川の道ランナー。

素浜の終わりに辿り着き、右に曲がり上り坂を上って行く。



振り返ると既に太陽は西に傾いている。



えっちらおっちら上って行くと国道350に復帰
早いものでもう17時





夕陽に映える弁天岩



2回目の夕陽に出会う頃



コース上、一番嫌いな坂に辿り着く。



上って上って、終わりと思うじゃん?



更に上って行くわけよ・・・



先の勾配がゆるくなって、ピークかと思うじゃん



嘘ピーク!





こんな嘘ピークが何度も続き、体力、気力を削り取っていく・・・。
2回目だから覚悟が出来ていたが、最初の時は絶望の連続だったなぁ



前回オアシスに思えた商店は18時半には閉店している。

そこからひとつピークを越えたら、ようやく下りに入る。
楽になるかと思えば、歩道が無く、交通量も多いので、
気を付けながら走るのも気疲れする。

ようやく海沿いまで下り、歩道も復活してホッと一息。
しばらくはフラットな道。



街の灯りが見えてくる。

真野の街に入る。
歩道は細く、でこぼこしている為、疲れた足には辛い。
交通量もまだ多く、油断も出来ない。




前回コースは、海沿いの歩道を走ったが、今回は佐和田の商店街を通る。
時刻は21時近く。
佐和田の町に入る頃には、車はめっきり少なくなっていた。

街中で何組かのランナーを抜いたが、皆、足を引き摺ったり蛇行している。
私も途中、酒屋さんの前で座り込んで、靴を脱いで休憩した。

もう、足の裏は痛いわ、坐骨神経痛はあるわ、ザック背負った肩は痛いわ
でも進まなきゃ終わらない。



商店街を通り過ぎると、海沿いの歩道に出る。
外灯も無く真っ暗だが、フラットなので走りやすい。



やっと来ました、県道45号への分岐
ここからめおと岩まで8.8kmの表示。
約200km 時刻は22時過ぎ。

ここから最後の難関が始まる。

分岐してすぐに強烈な上り坂が続く。
もう少しだと思えるから頑張れる。

ずっと歩き倒して下りに入る。



対岸の灯りが見える。
あそこから来たかと思うと感慨もひとしお。
その対岸から見えた火力発電所の横を通り過ぎると
小さな集落がある。

バス停の小屋でランナーが寝ている。
もう少しなのに、睡魔に耐えられなかったのだろう。
幸い、私は眠気は感じていない。
ただ、足裏やお尻は本当に痛くて、何度も立ち止まる。

何度か上り下りがあるが、もうずっと歩いているので、あまり関係ない。

300mくらい後方にヘッドライトの光がチラチラしている。
もうこっちは走れないし、抜くなら勝手に抜いてくれ~と思っているが、
距離は縮まないので、向こうも状況は同じなのだろう。

来るときバスから見えた、巨岩と合体している家の横を通り過ぎ、
「あと3kmくらいだっけ?」とか思っていたら
「めおと岩まで1km」の標識。

え? あとたったの1km!?

時刻はもうすぐ0時

不思議なものである。
3kmだと思っていたら1kmだった。
もうすぐ日付が変わってしまう。
後ろからランナーが迫っている。

気が付けば、痛くて痛くてしょうがなかった脚で走り出していた。
とてもラストスパートとは言えないスピードだが、走っていた。
途中で日付が変わってしまったが、それでも走り続ける。

やっぱり気持ちなんだよねぇ。

コーナーを回ると、見覚えのある二つの岩が迎えてくれる。

階段を這うように上り、温かそうな光の中へ

ゴーーーール!!

スタッフ、その場に居たランナー達が迎えてくれる。



佐渡島1周 208km 42時間02分

とても褒められたタイムでは無いが、現状の私ではこれが精一杯
完走出来ただけでも満足

「ビールとかハヤシライスとかあるよ」と言われたが
「先に汗流しにお風呂いってきま~す」と部屋へと戻る。

帰り着いた部屋は真っ暗で、皆様爆睡中
起さないよう、そっと着替えを取り、浴室へ

身体を洗い、ゆっくりと湯船に浸かる。

風呂から上がるとロビーへ

ハヤシライス、ポトフ、ビールを貰い、
その場に居たランナー達と、かんぱ~い!!

暑かったね~!後半の坂イヤだね~!たらい船乗った~?
などと、各々の経験を語る。
ビール、もう1本くらい行きたかったが、残念ながら自販機は売り切れ~。
諦めて眠りにつく。


前回は早く寝たので、早起きして最終ランナーを出迎えたが
今回はギリギリまで爆睡
起きると荷物をまとめ





朝食と言う名の宴会に突入。

完走した人も、リタイアした人も
ランナーもスタッフも関係なく
話題は佐渡島1周

私も、いつも会うウルトラ常連さん、沖縄組、みちのくジャーニー、友達繋がりの
人達といろんな話もできた。
新しい出会いも沢山あった。

表彰式に続き、壇上で私の番号と名前が呼ばれる。
なんだろう?と思っていると
日付変わって24日の最初のゴールということで
飛び賞が当たったのだ



副賞は佐渡米のコシヒカリ・・・・重っ!!

楽しい時間もやがては終わる
宴会はお開きとなり
大会側が用意してくれたバスへぞろぞろと乗り込む。
普通の路線バスなので、ほとんどが立ち乗り。
立ち乗りはいいんだけど、つり革に掴まっている指が攣るのにはまいった・・・。
両手3本づつくらい攣って、1人で「イテテイテテ」と悶絶しておりました。



帰りのフェリーは4回目にして初のおけさ丸



ときわ丸よりは古い感じですね。



さらば!佐渡島!!

皆さんはラウンジで集まり2次会をしているが
私は、朝宴会だけで既に呑み過ぎで2等客室でダウン。
寝ている間に船は新潟港へ

混み混みなバスで新潟駅まで行くと、新幹線で一路東京へ。
無事帰宅。



後日送られてきた完走証。
ゴール写真、撮ったはずなのに集合写真になってた。
自分のスマホでも撮ってて良かったよ。


佐渡島は本当に魅力的な島で、いずれは山のほうも探検してみたいです。

この大会は制限時間も長く、宿も基本皆一緒のパッケージになっているので
超ウルトラ入門にはぴったりじゃないでしょうか?
もちろん、マジに走っても走り応えのあるコースです。

あなたも秋の佐渡島を走ってみませんか?
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第13回佐渡島1周エコ・ジャーニーウルトラ遠足208km~小佐渡南岸~

2018年11月06日 11時59分23秒 | 佐渡島一周エコ・ジャ...


朝日を浴びて、気分もリフレッシュ



朝日に映える手彫り隋道。

ほどなく松ヶ崎に到着。
ヒストリーパークに綺麗なトイレがあったので、朝のお勤め。

海沿いに走りやすい新道が出来ているが、あえて旧道へ





雰囲気のある町並みを走り抜ける。







「おけやき」日蓮上人がここで修行したとか。

新道に合流するとほどなく多田(おだ)の町に到着





第三エイド到着 127.6km 6時半ごろ

残念ながらカップ麺は品切れ
お湯はあるので、おにぎりをカップに入れお茶漬けに。
温かいものを食べたことで力が湧いてくる。
他にも笹団子をぱくぱく

スタッフにお礼を言い「気をつけて~」とのエールを背中に受けスタート。



すぐ隣には佐渡海洋深層水の工場。飲んでみたいな~。



そしてまた長いトンネル。



その長さ1510m



トンネル抜けると佐渡トラ標識



町と町の間には細かなアップダウンが続く。

陽が上りぽかぽかしてきたら、少し眠気がしてきた。

城が浜ビーチのオブジェのような広いベンチにごろ寝。
15分くらいうたた寝したらすっきりした。

再び走れるようになってサクサクと赤泊の町に到着。



参加賞にもなっている、佐渡の地酒、北雪酒造の酒蔵がある。
後で聞いた話だが、ここではいろいろなお酒の試飲が出来るらしい。
前を通った時には、まだ開いてなかったような・・・残念。



前回仮眠を取ったバス停。
前回は辺りは真っ暗だったが、今回はもう燦々としたお天道様がてらしている。



赤泊のフェリー乗り場。



呆れるほど晴れ渡った空。
だんだん暑くなってきた。





民家の裏にあった小さな滝。
小さな虹が架かっている。
帽子やアームカバーに水を掛け涼を求める。







前回は朝焼けの中だった人形達。
今年はお昼近くなっていて、汗が流れ出している。



なが~い塀に囲まれた御殿
なぜかクルーザーが据え置かれている。



佐渡トラ標識を越えると



小木の町に到着
折りしも直江津行きのフェリーが出航するところ。

前回は6時~7時頃到着だったが、今回は12時近く。
6時間近く遅い・・・
いや、遅ければ遅い楽しみもある。



念願のたらい舟に乗船

記念撮影をお願いすると、たらい舟同士で船頭のお姉さんが海の上でスマホをパス
落とさないかとちょっとドキドキしたが、そこはプロ。

「漕いでみますか~?」
と言われるので、せっかくなので小鹿の足でヨロヨロ立ち上がる。
意外と安定している。
説明を聞きながら、櫂を動かすが・・・
「進んでますかね?」
「バックしてますね~(笑)」
なかなか難しい。

約15分の船の旅。500円

お腹も空いてきたので、船着場の売店でめかぶうどんを食べる。

それにしても暑い!!
熱中症になりそう。
寒さ対策は考えてきていたが、暑さ対策は考えてなかった。
トイレで手ぬぐいに水を浸し首に巻く。
これだけでも効果抜群。

小木のレトロな商店街を通り抜ける。

急な上りの道をヒィヒィ言いながら進んでいくと



長閑な田園風景が広がる。







彼岸花の並びが美しい。



千石船の展示館。隙間から覗くだけ。



一旦舗装路から外れ、



階段を下っていく。



宿根木の町に入る。
撮影していると、3人のお姉さまグループに抜かれる。









宿根木の町を出ると、又、急な上り・・・

先ほど抜かれたお姉さま方に追いつく。
「すみませ~ん」と声を掛けられる。
「はい?」
「つかぬ事を伺いますが・・・」と前置きされ
「このコース、後半ただ辛いだけなんですけど、楽しいですか~?」
ん? これは難問だぁ・・・
「正直、辛いだけですね~」
「なんでゴール目指すんですか~?」
をを!マラソン大会の根幹に係わる問題だぁ~
「ん~?義務感かな?」
「あ~なるほど・・・確かに」

「私達も何回もこの大会出てるけど、なんでゴール目指してるか分かんなくなっちゃったので~。」
「ありがとうございます~、がんばってください~」
「は~い、がんばりましょう~」
この方達、後に「セレブ3人組」と呼ばれていることを聞き及んだ。
この方達とは、この後しばらく同じようなペースで進む事となる。



彼岸花に癒されながら



美しい長者ヶ橋に到着。



このコース中でも1,2番を争うであろう雄大なパノラマ



第4エイド深浦展望台 160km 14時頃

ここではミニカップ麺もあったが、小木の町でうどん食べたので、空腹は感じず、
笹団子やカステラをいただく。
セレブ3人組やタイガーマスクの女性ランナー(川の道完走者)とかも続々到着

15分くらい滞在して再スタート。



すぐに佐渡トラ標識。
しかし今は佐渡トラのバイクコースは小木からすぐにショートカットして
北上しているので、この標識は使っていないはず。
そうです、この大会は佐渡トラのバイクコースよりも長いんです。



沢崎鼻灯台の手前を右折
トンネルをくぐると



小佐渡の北海岸に出る。
対岸の大佐渡が見えてきた。
よく見ると、ゴール近くの火力発電所が見える。

残り45kmくらい。
これから後半の難所がはじまる。
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