森友学園問題から明らかになった教育勅語を 今、現在教育実践しているところがあるということ。
何年も前に、朝礼で日の丸掲揚し、皇居の方を見て礼をする私立高校が三重の方にあるときいて驚いたことを思い出した。
その時からずっと続いて、安倍晋三氏を押し上げる稲田防衛大臣も鴨池氏も入っている日本会議の考えを実践する幼稚園が存在したこと
そして学校教育を系統的に行おうとするところが作られようとしていたのだ。
どんな考えなのかがはっきりしている。
教育勅語だ。
親孝行しましょう、姉妹兄弟仲良くしましょう。夫婦仲良くしましょう。・・・などの徳目のあと
「一旦緩󠄁急󠄁アレハ義勇󠄁公󠄁ニ奉シ以テ天壤無窮󠄁ノ皇運󠄁ヲ扶翼󠄂スヘシ是ノ如キハ獨リ朕󠄁カ忠良」
万一危急の大事が起こったならば、大義に基づいて勇気をふるい一身を捧げて皇室国家のためにつくせ。
(このあと、こうすることは、皇室のためだけじゃなく、祖先の残したものを表すことになるとある)
この教育に関する勅語は、明治天皇の了解の元に、
子ども達には、「一身を捧げよ」「命を捧げて」とさらには「国家のために死するより愉快なこるとなかるべきなり」
とダイレクトに訳され、修身【今の道徳教育)を中心として教育活動の隅々で徹底されていった。
勅語 天皇の言葉、みことのり(天皇が直接 臣民にむかって伝える言葉)
という意味だ。
臣民ということが既に、国民個々人を独立した人権を持つ人間として尊重するものではなく、天皇のものということを示している。
だから、勅語として天皇がこうしなさいと国民に言っている。
深く考えると、皇室国家のために親孝行しましょう、姉妹兄弟仲良くしましょう。夫婦仲良くしましょう。・・・などといっているともとれる。
菅官房長官は教育勅語は憲法違反だ。といいながら、教育勅語を教材で使用することはよいと言った。
松野文科大臣は、宮本氏の質問に対し、教材として利用することは、違反ではないと答弁した。
勅語として教材にする仕方は、歴史的にこんな事実があった。これは君主主権であり国民主権を否定するもの、
戦後主権在民の憲法に違反するとして否定されたとして教材にされる方法もあるが、
今回明らかになった様に、復古主義 戦前に戻そうとする人々の教材として教え込む事にもなる。
既に、道徳は戦前の修身教育になると、反対の声もありながら、長年かかってとうとう戦前と同じ、教科となった。
それに、友だち仲良くとか教勅語によい事が書かれてているといわれるような徳目は、
道徳教育の徳目として入っている。
しかも第一、教科として教え込まなければ行けないことですかねえ。言われなくても当たり前の市民道徳ではないのですかねえ。
教育勅語をきちんと否定できないのはおかしくないですか。
憲法を護るべき政府・大臣達なのに・・・