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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

3期「大抜擢」で懸念される乃木坂のAKB48化、大量の「負け組」を生み出す選抜に未来はない [12Jul17]

2017-07-12 22:30:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント・リリース)

07月12日(水) [TV_地デ] 22:30〜22:40 TOKYO MX ほか アニメ『クリオネの灯り』に、松村沙友理が声優として出演

07月13日(木) 松村沙友理の出演舞台『FILL-IN〜娘のバンドに親が出る〜』初日。紀伊國屋ホール

07月15日(土) [TV_地デ] 12:00〜14:30 テレビ東京系「土曜スペシャル『新緑の那須&金沢を満喫!人気観光地でナゾ解き旅』」に、山崎怜奈が中軸出演者として登場

(演劇)

生田絵梨花がコゼット役でトリプルキャスト出演するミュージカル『レ・ミゼラブル』
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05/21(日)〜05/24(水) プレビュー公演 in 帝国劇場
05/25(木)〜07/17(月) 東京公演 in 帝国劇場
08/01(火)〜08/26(土) 福岡公演 in 博多座
09/02(土)〜09/15(金) 大阪公演 in フェスティバルホール
09/25(月)〜10/16(月) 名古屋公演 in 中日劇場
[出演メンバー] 生田絵梨花
[公式サイト] ミュージカル『レ・ミゼラブル』 

松村沙友理の出演舞台『FILL-IN〜娘のバンドに親が出る〜』
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07/13(木)〜07/23(日) in 紀伊國屋ホール
[出演メンバー] 松村沙友理
[ゲスト出演] 伊藤かりん{07/15(土)昼公演} 秋元真夏{07/22(土)昼公演}
[公式サイト] 舞台『FILL-IN〜娘のバンドに親が出る〜』 


「ブックマーク」内にある「定期日程」と「重要日程」のリンクは、乃木坂のスケジュールをまとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。



18th選抜が発表されてから、更新された公式ブログやネット上のファンのコメントを、あれこれ読みましたが、乃木坂界隈、空気が重いです。

プロ野球のヤクルト界隈ほどではないという話はあるけど(笑)、反発している人だけでなく、受け入れようとしている人も、何かしらのわだかまりが残っていて、諸手を挙げて賛成する雰囲気ではない。

メンバーには、受け入れるしか選択肢がないけど、選抜から外れた人はもちろん、起用された人も、事態を理解し、何とか肯定して、心に生じた重たいものを、乗り越えようとしている。


18thで3列目となった若月佑美は、発表翌日に更新したブログに、

色んなことが変わるのは前に進んでいる証拠なはず!

と、自分に言い聞かせるように、記している。
(若月佑美の2017/07/11_00:06ブログ)

また、『バナナ♪ゼロミュージック』の中国ロケから帰ってきた秋元真夏は、

私たちはいつでも2人の味方だよ

と書き込み、生駒里奈は、

どんなことがあっても大丈夫だよ。
全部受け止めるからね。

と3期Wセンターの2人を支えると「宣言」しています。
(秋元真夏の2017/07/11_21:06ブログ) 
(生駒里奈の2017/07/12_11:24ブログ)


昨年の夏シングル「裸足でSummer」で、齋藤飛鳥が初センターに抜擢されたとき、周りのメンバーから、こういった「宣言」が出なかったのは、あしゅがセンターに就くことに対して、彼女なら安心して任せられるという、十分な合意がグループ内に形成されていたからです。

今回、選抜常連1期から、自分は3期センターの味方であるとのコメントが相次ぐのは、メンバーとファンの中に、そういった合意が出来ておらず、反対の声が根強くあることを、むしろ浮き彫りにしている。

生駒里奈がAKB48を「兼任」したとき、渡辺麻友が「生駒ちゃんは私が守る!」とコメントしたのと同じ構図です。


3期のセンター「大抜擢」に関して、私がもっとも心配しているのは、最初に目を付けた、特定の1人か2人以外、運営は3期を起用する気がないんじゃないかという点です。

もし、3期全体を考えているのなら、いきなりセンターに抜擢するような、軋轢の大きな手法は避け、北野日奈子や寺田蘭世を新福神にするなど、2期に配慮した上で、3列目に3期を入れるというステップを踏むでしょう。

3期選抜入りに伴う衝撃を出来るだけ和らげ、新人を歓迎する雰囲気をまず作ることが重要で、それがなければ、19枚目以降、他の3期メンバーを積極起用することが難しくなっていく。


大園桃子と与田祐希は、センターだけでなく、福神扱いになっているので、次の秋シングルも選抜入りすることがほぼ確実です。

従って、山下美月や久保史緒里を19th選抜に入れるためには、3期の枠数を、さらに3枠、4枠と増やさなければならない。

しかし、2期枠を2人に据え置いたまま、これをやってしまうと、グループ内の亀裂が決定的となり、失望した2期のファンが大量に乃木坂を去る危険がある。


秋シングルのプロモーション期間は、年末の大型音楽祭など、重要イベントが目白押しの季節と重なり、19th選抜は、乃木坂初の東京ドームコンサートや2017年NHK紅白歌合戦の主役になる可能性が高い。

この選抜で、3期を2期より多く選抜入りさせるのは、乃木坂にとって、破滅的な結果を招きかねません。

18th選抜のWセンターは、運営が、19枚目以降、大園&与田以外の3期メンバー起用を睨んでいるなら、採用しない措置だと思います。


17th選抜までの2期枠数を維持するか、新福神を誕生させた上で、3期を3列目に2人入れ、18thで様子を見ながら、19th、20thで3列目メンバーを交代で起用していくのが、3期全体の活用を視野に入れたやり方じゃないでしょうか。

3期人気は、大型音楽祭への出演や冠番組の設定など、猛烈な重点プロモーションによって、運営が演出したものですが、一定の成果を挙げてきました。

しかし、それはあくまで試運転で、3期メンバーの真価が問われるのは、選抜に入ってパフォーマンスをリード出来るか、バラエティ番組を盛り上げられるか、舞台やドラマで印象的な演技を見せられるかなど、これからが本番です。


3期は、出来るだけ多くのメンバーが選抜を経験し、それを切っ掛けに、自分の才能やスキルを伸ばしていくのが理想で、特定メンバーだけを、いきなり突出してフィーチャーするのは、運営に、そういった意思がないことを示唆しています。

今回の3期Wセンターに多くの人がわだかまりを感じているのは、2期に対して「アンフェア」というだけでなく、3期メンバーの多くが、今後、何年にも渡って、「乃木坂3期」という枠に閉じ込められ、長らく選抜から外されるかもしれないとの不安を覚えるからじゃないでしょうか。

実際、2期は、堀未央奈だけが特別扱いされ、他のメンバーは、多くがアンダーに据え置かれ、「バレッタ」の大抜擢から4年が経った今でも、選抜未経験メンバーが6人も存在している。

そして、3期も、数年後、4期が華々しく登場する中、同じ未来を迎えるんじゃないかという懸念は、決して杞憂ではなく、今回のWセンターを期に、リアルな恐怖として頭から離れません。


AKB48は、新しいメンバーを、何期にも渡って採用し続けていますが、加入が遅いと、一つの期から選抜入りするのは、1人かゼロという状況です。

その一方で、松井珠理奈が典型例ですが、最初から目を付けた特定メンバーには、滅茶苦茶な重点プロモーションを仕掛けて、何があっても、選抜上位から外さない。

フィーチャーされたメンバーは、注目度が上がり、人気を獲得していきますが、そういった人気メンバーが数人誕生しただけでは、AKB48全体の人気は支え切れない。


むしろ、いくら応援しても報われることのない多数のメンバーからファンが次々と去っていき、AKB48は、歯止めの掛からない人気低落に苦しんでいる。

乃木坂も、現在の2期がそうであるように、3期、4期、5期と、特定メンバーの重点フィーチャーが続き、各期から1、2人しか選抜に入れない時代が来ると、やがて、人気のある1期メンバーが「卒業」するたびに、ファンが離れていき、AKB48と同じ道を歩むでしょう。

2期枠減少の3期Wセンターは、その時代へ踏み込む第一歩に見えます。


乃木坂が1期2期の30数人で、AKB48に迫るほどの人気を獲得できたのは、生駒里奈や白石麻衣といった、初期から重点フィーチャーされてきた人気メンバーに加え、衛藤美彩や中元日芽香など、アンダーが長く続いたにも関わらず、その中で、ファンの支持を徐々に拡大し、人気を獲得したメンバーが何人もいたからです。

そして、北野日奈子、寺田蘭世、渡辺みり愛、山崎怜奈、鈴木絢音らも、コツコツとファンの応援を集め、それを追い風にして、アイドル、タレントとして、経験を積み、スキルを磨き、大きく成長してきました。

まさに、彼女たちこそ、みさみさやひめたんと同じく、乃木坂というグループが誇るべき、「ゴリ推し」ではない、ファンが育てたアイドルだと思います。


今回、「天の声」によって、3期がいきなりWセンターに抜擢される一方、2期枠が半分の2人に減らされ、きいちゃんと蘭世が選抜を外れ、みり愛、れなち、あーちゃんの誰も起用されなかった。

これを「おかしい」と感じる気持ちが、メンバーとファンの中に少なからず存在するのは、まさに、そういった感情こそが、乃木坂をここまで成長させてきた原動力だからじゃないでしょうか。

乃木坂は、大所帯アイドルながら、メンバーを切り捨てるのではなく、スポットライトがなかなか当たらないメンバーも、同じグループの一員として、メンバーとファンが支える結束力があった。


選抜アンダー関係なく、「乃木坂には、要らないメンバーは1人もいない」という風土が、多くのメンバーを育て、AKB48より遥かに少ない人数で、ここまでの人気グループに成長させてきた。

この伝統を壊し、グループ内に深い亀裂を生じさせるような選抜選考は止めるべきです。

総合プロデューサーの秋元康氏は、放送作家や作詞家であることが影響するのか、オーディションで多人数を採用しながら、全体をチームとして生かすことを考えるのが、苦手なようです。

1人の突出したスターが、グループ全体を引き上げると信じている節があって、AKB48Gでは、特定メンバーの重点フィーチャーが日常茶飯事になっている。


対照的なのは、つんく♂で、モーニング娘。は、誰かをセンターに据えても、音楽的文脈の中で、チームに上手く溶け込む構成にしており、センター以外のメンバーにも、十分な見せ場を割り振っていた。

シャ乱Qというバンドが出発点だったため、個々メンバーの持つスキルを、最大限引き出すことで、良い音楽が生まれるという意識があったのかもしれません。

それが、自身がプロデュースしたアイドルグループにも生かされ、チームの結束が配慮される手法となった。


現在、アイドル界を席巻し始めているのは、間違いなく欅坂46ですが、このグループが、平手友梨奈という強力なセンターを擁しながら、チームとしては、全員選抜というモー娘。風の構成を採用しているのは、興味深い光景です。

特定メンバーの重点フィーチャーを、音楽面の意味のある範囲に限定し、アイドルグループとしては、「負け組」や「ベンチウォーマー」を作らない。

まあ、グループ内に「負け組」を大量に生み出すシステムなんて、グループそのものを「負け組」に追いやって終わるだけなのは、当たり前ですから(笑)。

所属メンバー全員が「勝ち組」になるような形がもっとも理想的で、乃木坂が成功したのは、AKB48よりは、その理想に近づけたからだと思います。


最後に、3期が選抜入りしたので、少し、3期メンバーのことを書いておきます。

個人PVを見て、一番印象に残ったのは、中村麗乃ですね。

パンダの着ぐるみで、何か大暴れしてましたが(笑)、テンポと間合いが良く、動作に思い切りがあって、感心しました。

演技や音楽パフォーマンスで、活躍しそうな雰囲気を持ってます。


それから、「れんたん」こと岩本蓮加が良かった。

人懐っこい、明るいオーラを放っていて、言葉がすっと出てくる賢さがある。

バラエティ方面で頭角を現しそうですが、ビジュアルが凄まじい美人なので、女優仕事も視野に入れたら面白いんじゃないかと。


ステージパフォーマンスに関しては、『AKB48SHOW!』で、山下美月が、ダンスが上手くて、存在感を発揮していたのを記憶しています。

ただ、曲の流れに合わせて、表情も変化させた方が、良かったんじゃないかと。

カメラ目線でずっと微笑んでいる感じで、もう少し、楽曲への没入感が欲しかった。

伊藤万理華のダンスがお手本ですが、顔の表情も踊りの一部で、身体の動作と合わせて、一つのイメージを作り上げる。

その辺りをさらに磨いていけば、センスは抜群なので、乃木坂のパフォーマンスを引っぱっていく「エース」に成長する可能性があると思います。


今回のWセンターによって、大園桃子と与田祐希以外の3期メンバーで、焦りや不安を感じる人がいるかもしれません。

選抜発表前ですが、中村麗乃は、かなり長文の熱い「私頑張る!」的ブログを書いてたし(笑)。

(中村麗乃の2017/07/06_13:48ブログ)

それを読んだとき、誰か、3期メンバーが選抜入りしたのではないかと、ふと頭を掠めました。

しかし、ナンダかんだ言っても、まだ始まったばかりなので、今後、何がどう転ぶか、さっぱり分かりません。

今は、目の前にある課題を、一つずつ丁寧にこなして、少しずつで良いから、前に進んで下さいませ。

1期2期と同じように、3期の成長を心から応援しています。


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