ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

懐メロショー化する紅白、第66回の視聴率不振は細切れ歌唱と過去の有名曲偏重が原因か [04Jan16]

2016-01-04 19:00:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

星野みなみ主演のミニドラマが1月もオンエア!
毎週月曜~金曜 24 : 30 ~ 25 : 00 [CS] スペースシャワーTV プラス『アイドルヒッツ』。この30分番組内で、星野みなみ主演の STATION ID『あたし、本と旅する』が、毎回、30秒分ずつオンエア。1月は、4日(月)第15話から29日(金)第34話まで、途切れず放送される予定。第35話以降は2月。全46話。

(1月の放送予定)
04(月)#15、05(火)#16、06(水)#17、07(木)#18、08(金)#19
11(月)#20、12(火)#21、13(水)#22、14(木)#23、15(金)#24
18(月)#25、19(火)#26、20(水)#27、21(木)#28、22(金)#29
25(月)#30、26(火)#31、27(水)#32、28(木)#33、29(金)#34

スペースシャワーTV プラス公式サイトの特設ページ

じょーさん出演の舞台がスタート!
01月05日(火) 舞台「『カードファイト!! ヴァンガード』~バーチャル・ステージ~」in AiiA 2.5 Theater Tokyo [初日] 第1公演(19:00~)。能條愛未が「戸倉ミサキ」役で出演。

01月06日(水) [2日目] 第2公演(14:00~)&第3公演(19:00~)
01月07日(木) [3日目] 第4公演(14:00~)&第5公演(19:00~)
01月08日(金) [4日目] 第6公演(14:00~)&第7公演(19:00~)
01月09日(土) [5日目] 第8公演(12:00~)
01月10日(日) [6日目] 第9公演(12:00~)&第10公演(17:00~)
01月11日(月祝) [7日目千秋楽] 第9公演(12:00~)&第10公演(17:00~)

生駒ちゃん主演映画のトークショー!
01月07日(木) 映画『コープスパーティー アンリミテッド版』Blu-ray&DVD発売記念トークショー in アニメイト新宿B2F animate hall SHINJUKU。生駒里奈が参加。原作者の祁答院慎氏も登場する模様。乃木坂公式サイトの関連記事

01月09日(土) 13枚目第4回個別握手会 in 幕張メッセ

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ 注目されるテレビ・ラジオ番組と重要イベントのスケジュール



明けまして、おめでとうございます。

大晦日の紅白歌合戦、「君の名は希望」のパフォーマンスは、表情が良かったですね。

緊張してはいるんだけど、大きな舞台に立っているという、晴れ晴れした達成感がメンバーの顔を輝かせていて、まさに「希望」に満ちた雰囲気がステージから伝わってきました。

衣装は、『DANCE&LIP Ver.』MVでメンバーが着ている、薄紫にピンクやブルーをぼかし込んだような柄をベースにしたファッションで、清楚で美しい、「乃木坂らしい」イメージを発信出来たんじゃないでしょうか。


歌唱は、生歌が入っていたとしても、比率は低く、「口パク」に近い仕様だったと思います。

NHKホールで完全な生歌だと、メンバーの声量から考えて、聴き取れないくらい歌が小さくなり、合唱もばらける危険があるので、無理をしなかったのでしょう。

乃木坂というグループが、パフォーマンスの面で、さなざまな制約や限界を抱えているのは事実で、歌唱をビジュアルでカバーするといった手法で、困難を乗り越えて紅白の舞台に立ったのだから、それはそれで一つの選択だったと思います。

大晦日のステージは今見せられる精一杯の到達点であって、善くも悪くも、これまでの乃木坂の集大成ということです。


しかし、パワフルなダンスを踊りながら、演歌歌手並の歌唱を披露する、ハロー!プロジェクトのこぶしファクトリーが、レコード大賞最優秀新人賞を獲得したように、アイドルは歌わなくてもよいという時代は終わりつつあります。

J-POP界全体を見渡しても、Perfumeなど、テクノポップ系は別として、歌をうたわないのは、乃木坂とAKB48Gくらいです。

SMAPの中居正広ですら、紅白で、果敢に生歌ソロに挑戦するくらですから(笑)。


アニメソングの人気が加速し、ボーカロイドが勢いを増し続ける中、J-POPは、存在意義をシビアに問われていて、最大の武器である生の歌声という魅力が、さまざまな音楽ステージで重視され始めていると思います。

この傾向は、2016年、さらに強まっていく可能性が濃厚です。

「口パク」や「被せ」に頼る乃木坂とAKB48は、もはや、アイドル界ですら少数派なので、大晦日のステージを一つの区切りにして、今後のパフォーマンスを考える必要があるんじゃないでしょうか。


今回の紅白では、「君の名は希望」の後も、乃木坂メンバーが随所に登場して、次はどの場面で映るんだろうと、ワクワクしながら観ていました(笑)。

藤あや子が「曼珠沙華」を歌ったステージでは、西野七瀬、白石麻衣、橋本奈々未、生田絵梨花、桜井玲香、生駒里奈が、赤いチャイナドレスに、両手に赤い扇子を持ち、華やかに舞い踊って、優美なバックダンスを披露。

ななみんが「持っているセクシーをすべて放出する」ように言われたと、『紅白宣伝部』で語っていましたが(笑)、確かに、深く切れ込んだスリットからのぞく細く長い脚など、艶っぽい雰囲気が漂ってる。

ただ、爛熟したセクシーというのではなく、どこか健康的で、若さを感じさせるダンスです。

超絶に美人なルックスと、色白で抜群のスタイルが、見惚れるくらい色っぽいけど、一方で、何か性格が良さそうで、健全な空気が流れている(笑)。

そういった魅力は乃木坂にしか出せないもので、夏まゆみさんの振り付けが秀逸ということもあって、乃木坂らしい色気が存分に発揮されていたと思います。


さらに、小林幸子が巨大衣装で「千本桜」を歌ったとき、ゲスの極み乙女。、大原櫻子、星野源と一緒に、生駒、白石、生田、西野が、舞台脇の司会者エリアからステージを見守っていて、その様子を映したシーンは、素晴らしかった。

座った源さんの左にキラキラ笑っている生駒がおり、右ではなーちゃんが微笑み、後ろにはまいやんが目を輝かせ、食い入るように幸子を眺めている(笑)。

そして、奥では、黒柳徹子が、目を真ん丸にして、凄い笑顔で一点を見つめている。

ああ、本当に乃木坂は紅白に出たんだ、あの華やかな祭りにメンバーが確かに溶け込んでいるんだと、しみじみ感じた瞬間で、個人的には、「夢の舞台にて2015」というタイトルを付けて、絵画にして保存したいくらい、貴重なお宝シーンでした(笑)。


第2部の最初に連続テレビ小説『あさが来た』の紅白特別編が流され、その後、主な出演者たちが、廊下を走って、NHKホールのステージに向かう様子が映し出されました。

廊下には、三代目 J Soul Brothers、ふなっしー、AKB48などが並んで、次々と映り込むんですが、どういうわけか、松村沙友理がたった1人で、結構良いポジションに立っていて、「おお~、まっちゅんやないか!ナイス位置!」と声が出そうになった(笑)。

今回の紅白出場で、一番、ホッとしただろうさゆりんが、そのために1年苦しみ抜いた、悲願だった夢空間のど真ん中にいる光景は、ファンとして本当に感慨深いものがあって、これも忘れられないシーンになりました。

嵐のステージでは、二宮君が、ウラトーク席にやって来て、たまたまゲストで座っていた白石、西野、松村がカメラに向かって手を振ったりと、今回の紅白には、乃木坂ファンとしては、堪らないシーンが散りばめられていて、2014年と比べ(笑)、段違いに心躍る大晦日でした。


乃木坂以外のアーティストで、個人的にグッときたのは、何と言っても、Superfly です。

心技体、あらゆる因子が研ぎすまされたレベルに達している、そんな歌唱力で、間違いなく、日本を代表する「ディーバ(歌姫)」と言えるでしょう。

とにかく、聴いていて、心が震えて、止まらなくなる。

これだけのステージを作れるアーティストは、滅多にいないと思います。

もう、紅組優勝というより、Superfly優勝と言いたくなるほど(笑)、圧巻のパフォーマンスだった。


さらに、巨大衣装による、小林幸子の「千本桜」も、非常に良かった。

これまでは、演歌をうたいながらの巨大化で(笑)、迫力はあるけど、今ひとつテーマ的な面白さを感じなかった。

しかし、今回は、初音ミクというボーカロイドの歌を取り上げ、しかも、ニコニコ動画の「弾幕」を流し続ける演出で、「今」という時代を切り取ったような、シャープなテーマ性が潜んでいて、見応えがあった。

「炎上」や「デマ」が日常茶飯のネット世界、そして、バーチャルアイドルが人々を熱狂させるリアル世界。

夢と現の境が曖昧になり、その中で、何かが暴走し始めていて、誰にも制御出来ない、巨大な流れになりつつある。

我々を取り巻く、「今」という時代の不安と情熱が、巨大化する幸子という狂気と溶け合い、一夜限りの果てしないお祭り騒ぎを生み出していく。

観ていて、心の中にある原始的な情動を揺さぶられるような、そんなパワーを感じるステージで、素晴らしかったです。


あと、初出場組では、山内惠介の歌声が心に滲みました。

三善英史の「雨」を彷彿させる、甘いテイストの声で、近年の男性演歌歌手には、あまりなかった方向性の魅力じゃないでしょうか。

演歌は、男性歌手が男性的に歌うより、女性的に歌う方が、個人的には好きで、山内惠介は、今後も、ちょっと聴いてみようかなと思わせるものがありました。

ただ、願わくば、もう少し、曲解釈をウェットにして、粘っこい感じで歌って欲しかった。

J-POPの影響を受けたり、あるいは、カラオケで歌い易いという要請もあるのか、昨今の演歌は、サラッと流れるタイプの歌唱が主流で、本来得意とする筈の情念的な表現が、やや物足りないんですね。

せっかく素晴らしい歌声を持っているので、是非とも、演歌オブ演歌といった感じの歌唱と楽曲に挑戦したらどうかなと。

いずれにせよ、山内惠介は、久しぶりに興味を惹かれた演歌歌手でした。



以上が、乃木坂ファンとしての感想なんですが、冷静になって、年末の大型音楽祭という観点で眺めると、今回の紅白は、幾つかのアーティストとステージには惹かれたものの、全体として、面白いとは感じませんでした。

セットリストの分析を通して、何が問題だったのか、その辺を探ってみたいと思います。

まずは、演奏時間を中心に、全体の流れを載せておきます。

(表1) 2015年大晦日の第66回NHK紅白歌合戦における各出場歌手の楽曲演奏時間

凡例
(対戦番号 紅or白) 演奏時間 歌手名 [今回を含む紅白出場回数]「楽曲タイトル」リリース年

#「演奏時間」とは、歌の前奏開始から後奏終了までの時間で、例えば、「2 : 03」は2分3秒を表す。
# メドレーの場合は、最初の曲の前奏開始から最終曲の後奏終了までを示し、次の行以降に「メドレー内訳」として、各曲ごとの演奏時間を載せている。
# スラッシュ「/」は、前後の歌手がデュエットによって一つの曲に一緒に関わったことを示す。
# 「リリース年」は、その曲が収録されたレコードやCDが発売された年。但し、「鉄腕アトム」はテレビ放送開始年を記している。カバー曲は、原曲のリリース年を載せている。
#「Pre」は、あるステージの前に、それに関連するVTRや中継があった場合に、その時間と内容を記している。
# 赤色の部分は、乃木坂メンバーが出演したシーン。

第1部 (19:15~20:55; 1時間40分)

(01白) 2 : 47 郷ひろみ [28]「2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン-」1984
(01紅) 1 : 56 大原櫻子 [初]「瞳」2015
(02白) 2 : 21 Sexy Zone [03]「ニッポン Cha-Cha-Cha チャンピオン」2015
(02紅) 2 : 17 伍代夏子 [22]「東京五輪音頭」1963
(03紅) 2 : 04 乃木坂46 [初]「君の名は希望」2013
(03白) 2 : 24 三山ひろし [初]「お岩木山」2015
(04紅) 1 : 59 E-girls [03]「Dance Dance Dance」2015
(04白) 2 : 21 SEKAI NO OWARI [02]「プレゼント」2015
(05紅) 2 : 16 坂本冬美 [27]「祝い酒」1988
(05白) 2 : 20 徳永英明 [10]「時代」1975

(企画1) 特別企画「アニメ紅白」
{メドレー内訳}
0 : 46 AKB48 (宮脇・入山・渡辺・兒玉・島崎)「ムーンライト伝説」1992
0 : 33 郷ひろみ/ゴールデンボンバー「めざせポケモンマスター」1997
0 : 20 TOKIO「翔べ! ガンダム」1979
0 : 22 石川さゆり/miwa 「残酷な天使のテーゼ」1995
0 : 48 E-girls/大原櫻子「おどるポンポコリン」1990
1 : 08 キング・クリームソーダ「ゲラゲラポーのうた」2014
0 : 53 V6「鉄腕アトム」1963

(Pre : 06紅) 0 : 35 アニメ「ラブライブ」の特別編 上映
(06紅) 1 : 30 μ's [初]「それは僕たちの奇跡」2014
(Pre : 14白) 0 : 47 横浜にいる福山雅治との生中継 トーク
(06白) 2 : 09 山内惠介 [初]「スポットライト」2015
(07紅) 2 : 04 AAA [06]「恋音と雨空」2013
(07白) 2 : 03 星野源 [初]「SUN」2015
(08紅) 2 : 44 島津亜矢 [02]「帰らんちゃよか」1995
(08白) 2 : 05 ゲスの極み乙女。 [初]「私以外私じゃないの」2015
(09紅) 2 : 30 藤あや子 [21]「曼珠沙華」1978
# 乃木坂の白石・西野・橋本・生田・生駒・桜井がチャイナドレスでバックダンス
(09白) 2 : 43 ゆず [06]「かける」2015
(10紅) 1 : 56 miwa [03]「fighting-φ-girls」2015
(10白) 2 : 23 氷川きよし [16]「男花」2015

(Pre : 11白) 2 : 54 コロッケ・クマムシ・ピスタチオ・とにかく明るい安村・ピース綾部が楽屋廊下で芸を披露
(11白) 2 : 16 細川たかし [39]「心のこり」1975
(11紅) 2 : 22 和田アキ子 [39]「笑って許して」1970
# 多くの出場歌手がステージに登場、乃木坂は、「君の名は希望」の歌唱18人から藤あや子のダンス参加6人以外の12人が出演した模様
(12白) 2 : 35 関ジャニ∞ [04]「前向きスクリーム!」2015
(12紅) 2 : 52 天童よしみ [20]「人生一路」
{メドレー内訳}
0 : 39「終わりなき旅」1988
2 : 16「人生一路」1970

0 : 57 HKT48指原、バナナマン日村、SMAP稲垣が後半お目見えする巨大衣装を一瞬だけ紹介

第2部 (21:00~23:45; 2時間45分)

(企画2) 連続テレビ小説「あさが来た」
1 : 58 紅白特別編の上映
0 : 50 主要出演者数人が廊下を走って NHKホールを目指す
# 途中、乃木坂の松村が映り込むナイスプレー(笑)
(Pre : 13紅)1 : 20 舞台袖で次の曲目であるドラマ主題歌を紹介

(13紅) 2 : 55 NMB48 [03]「365日の紙飛行機」2015
(13白) 3 : 01 三代目 J Soul Brothers [04]「Summer Madness」2015
(14白) 5 : 16 福山雅治 [08]「デビュー25周年スペシャルメドレー」
# パシフィコ横浜のライブ会場から中継
{メドレー内訳}
1 : 15「I am a HERO」2015
0 : 32「虹」2003
1 : 02「HELLO」1995
2 : 21「桜坂」2000
(14紅) 2 : 37 水森かおり [13]「大和路の恋」2015
(Pre : 15紅) 0 : 20  連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の数シーンを上映
(15紅) 2 : 37 いきものがかり [08]「ありがとう」2010

(企画3) スペシャルコーナー「ザッツ・SHOWTIME~星に願いを~」
0 : 35 ミッキーマウスと嵐が舞台袖に登場
3 : 12「“Wish”メドレー 星に願いを~夢はひそかに」
{メドレー内訳}
0 : 36 綾瀬はるか/井ノ原快彦「星に願いを」1940
0 : 25 V6「夢はひそかに」1950
0 : 33 Perfume/綾瀬はるか「夢はひそかに」
1 : 37 V6/全員「星に願いを」
# ミッキー、ミニー、ドナルド、グッフィーなど、ディズニーキャラが多数登場

(15白) 2 : 38 TOKIO [22]「AMBITIOUS JAPAN!」2003
(16紅) 3 : 28 椎名林檎 [03]「長く短い祭 ~ここは地獄か天国か篇~ 」
{メドレー内訳}
0 : 35「神様、仏様」2015
2 : 52「長く短い祭」2015
(Pre : 16白) 3 : 06 スターウォーズのダース・ベーダー 、R2-D2、C-3PO、BB-8が登場してミニショーを披露。最後、ステージ上に、嵐がジェダイの騎士という設定で出現して、曲がスタート。
(16白) 5 : 07 嵐 [07]「New Year's Eve Medley 2015」
{メドレー内訳}
1 : 46「Sakura」2015
3 : 19「愛を叫べ」2015
# このパフォーマンス中、二宮が、乃木坂の白石・西野・松村のいるウラトーク席を訪問
(17紅) 4 : 46 AKB48 [08]「AKB48 紅白2015 SP ~10周年記念メドレー~ 」
{メドレー内訳}
0 : 42「会いたかった」2006
0 : 50「フライングゲット」2011
1 : 05「ヘビーローテーション」2010
1 : 27「恋するフォーチュンクッキー」2013
(17白) 4 : 50 EXILE [11]「EXILE 紅白スペシャル2015」
{メドレー内訳}
1 : 20「24karats GOLD SOUL」2015
3 : 28「Rising Sun」2011

(企画4) 特別企画 震災から5年「花は咲く」
0 : 41 羽生結弦選手の活躍の軌跡を描いたVTRを上映
2 : 50 YOSHIKIピアノ伴奏/全員合唱 「花は咲く」(2012)
# 乃木坂も大人メンバーが全員参加

(18紅) 3 : 01 Superfly [初]「Beautiful」2015
(18白) 2 : 19 ゴールデンボンバー [04]「女々しくて」2009
(19紅) 2 : 19 西野カナ [06]「トリセツ」2015
(19白) 4 : 55 BUMP OF CHICKEN [初]「ray」2014
# 幕張メッセのライブ会場から中継

(Pre : 20紅) 1 : 03 70周年を迎える「NHKのど自慢」への出演で、岩手県山田町をSMAPが訪れたときのVTR
# 次の曲目は、この番組でもっとも愛されてきた歌と紹介
(20紅) 3 : 15 石川さゆり [38]「津軽海峡・冬景色」1977
(20白) 3 : 03 五木ひろし [45]「千曲川」1975
(21白) 3 : 51 V6 [02]「ザッツ!V6メドレー」
{メドレー内訳}
1 : 42「MUSIC FOR THE PEOPLE」1995
2 : 08「愛なんだ」1997
(21紅) 2 : 27 Perfume [08]「Pick Me Up」2015

(企画5) 「ザッツ、日本!ザッツ、紅白!」特別企画
2 : 35 小林幸子 [34]「千本桜」2011
# 曲紹介から、ゲスの極み乙女。、大原櫻子、星野源、乃木坂46(白石・西野・生田・生駒)が、舞台袖に登場。パフォーマンス中もその場から応援。途中、星野源を先頭に、左に生駒、右に西野、後ろに白石が、目を輝かせながらステージを注視するお宝ショットが放送(笑)。

(22白) 4 : 41 X JAPAN [06]「紅白スペシャルメドレー ~We are X !~ 」
{メドレー内訳}
2 : 23「Forever Love」1996
2 : 17「BORN TO BE FREE」2015
(Pre : 22紅) 0 : 48 原爆詩の朗読などを通して戦争の悲惨さを伝える活動を続けてきた吉永小百合からのメッセージVTR
(22紅) 3 : 28 MISIA [02]「オルフェンズの涙」2015
# 長崎市平和公園の平和祈念像前から中継。「戦後70年紅組特別企画」と銘打ったステージ。
(23白) 5 : 53 美輪明宏 [04]「ヨイトマケの唄」1965
(23紅) 3 : 15 レベッカ [初]「フレンズ」1985
(24紅) 4 : 09 今井美樹 [02]「PIECE OF MY WISH」1991
(Pre : 24白) 1 : 46 「NHKのど自慢」出演でSMAPが訪れた岩手県山田町から生中継
(24白) 5 : 10 SMAP [23]「This is SMAP メドレー」
{メドレー内訳}
2 : 00「Triangle」2005
3 : 07「Otherside」2015
(Pre : 25白) 1 : 27 今回をもって紅白を「卒業」する次登場の歌手と曲を白組司会の井ノ原快彦が紹介
(25白) 3 : 42 森進一 [48]「おふくろさん」1971
(25紅) 4 : 29 高橋真梨子 [03]「五番街のマリーへ2015」
1 : 44「五番街のマリーへ」1973
2 : 44「桃色吐息」1984
(26白) 2 : 39 近藤真彦 [10]「ギンギラギンにさりげなく」1981
(26紅) 3 : 30 松田聖子 [19]「赤いスイートピー」1982

(エンディング)
0 : 50 出場歌手ほぼ全員「蛍の光」
# 指揮は平尾昌晃
# 最終得票は紅組356832、白組346929で紅勝利


もの凄く、多種多様な出し物が用意された紅白で、こういったリストを作るのが、前回以上に大変でした(笑)。

しかし、一見、複雑な楽曲群の中にも、何らかの特徴や傾向がある筈で、そこに制作者の意図が隠されていることが多い。

そこで、テーマを絞って、調べてみましょう。

最初は、各アーティストが、どのくらいの演奏時間を貰ったかについてです。

(表2) 割り当て演奏時間のアーティスト別順位

凡例
順位 (対戦番号 紅or白) 演奏時間 歌手名 [今回を含む紅白出場回数]

# 小林幸子を含む53組のアーティストが対象
# 第1部 : (01紅白)~(12紅白)
# 第2部 : (13紅白)~(26紅白)

Top10
01位 (23白) 5 : 53 美輪明宏 [04]
02位 (14白) 5 : 16 福山雅治 [08]
03位 (24白) 5 : 10 SMAP [23]
04位 (16白) 5 : 07 嵐 [07]
05位 (19白) 4 : 55 BUMP OF CHICKEN [01]
06位 (17白) 4 : 50 EXILE [11]
07位 (17紅) 4 : 46 AKB48 [08]
08位 (22白) 4 : 41 X JAPAN [06]
09位 (25紅) 4 : 29 高橋真梨子 [03]
10位 (24紅) 4 : 09 今井美樹 [02]

Bottom10
53位 (06紅) 1 : 30 μ's [01]
51位 (01紅) 1 : 56 大原櫻子 [01]
51位 (10紅) 1 : 56 miwa [03]
50位 (04紅) 1 : 59 E-girls [03]
49位 (07白) 2 : 03 星野源 [01]
47位 (03紅) 2 : 04 乃木坂46 [01]
47位 (07紅) 2 : 04 AAA [06]
46位 (08白) 2 : 05 ゲスの極み乙女。 [01]
45位 (06白) 2 : 09 山内惠介 [01]
44位 (11白) 2 : 16 細川たかし [39]


今回の紅白で、もっとも長い演奏時間だったのは美輪明宏で、6分近いステージでした。

さらに、福山雅治、SMAP、嵐が5分台で続き、BUMP OF CHICKEN、EXILE、AKB48、X JAPAN、高橋真梨子、今井美樹が4分台となっています。

11位は、V6なんですが、ここからは3分台です。

このトップ10は、すべて第2部に登場し、NHKが、極めて重視しているアーティストだと考えられます。


興味深いのは、上位10組の中で、出場回数がもっとも多いのは、SMAPの23回で、20回以上の歌手がずらりと並んでいるわけではない。

それどころか、10組中8組は10回未満で、必ずしも、出場回数が重点プロモーションの決め手になるわけではないようです。

前回の状況と考え併せると、紅白選考委員の個人的な好みや価値観が色濃く反映されているように見えます。

とくに、福山雅治への評価は、観ていて戸惑うほど高い。

例えば、福山雅治の出番は第2部が始まって間もなくの27番目ですが、第1部、12番目に登場するμ'sのステージの後に、横浜にいる本人と中継を結んで、トークを流しています。

福山さんは、後でちゃんと歌いますよと宣伝をしておかないと、チャンネルを変えられてしまうと、NHKが心配しているかのようで(笑)、彼は、紅白の大きな「目玉」という認識なんだと思います。


一方、(表2)の下位10組を見ると、そのμ'sが、残念ながら、もっとも短いステージでした。

μ'sのステージでは、直前に曲紹介として「ラブライブ」のアニメを流しているので、演奏時間だけでプレゼンスは測れませんが、そのアニメも35秒なので、かりに足しても、Bottom10に入ってしまいます。

「ラブライブ」は、2015年に間違いなくヒットしたアニメで、μ'sのファンは非常に多い筈ですが、美輪明宏の4分の1しか演奏時間を貰えていない。

「今」という時代を重視するなら、もっと長いステージであるべきだと思いますが、NHKはそう考えなかったようです。

特定歌手のステージに長い時間を割り振って、一方、今の流行には、あまり頓着しないという方針は、前回と同じく健在ということでしょうか(笑)。


下位10組のステージはすべて第1部ですが、乃木坂46を含め、その中で、6組が初出場です。

やはり、初出場歌手はステージ時間を短くされ、第1部にまとめられる傾向があるようです。

また、下位10組だけでなく、第1部のアーティストは、総じて演奏時間が短い印象があるけど、以下のように、これは正しい。

(表3) 各時間帯におけるアーティスト1組あたりの平均演奏時間

第1部
(01紅白)~(12紅白) 2 : 17 (24組)
第2部
(13紅白)~(26紅白) 3 : 39 (29組)
{内訳}
(13紅白)~(21紅白) 3 : 25 (19組)
(22紅白)~(26紅白) 4 : 06 (10組)

# (21紅白)の後、小林幸子の「千本桜」があり、ここまでを第2部前半としている。上記19組は小林幸子を含んだ歌手数


いくら何でも、2分半以上のステージ時間は欲しいところですが、第1部の平均は、たったの2分17秒で、「君の名は希望」も2分4秒しかなく、歌詞がぶつ切りにされてしまった感がある。

これでは、歌の魅力は伝わりにくい。

第2部に入ると、1組あたり平均3分以上となって、演奏時間に関して、ある程度、満足できるレベルになる。

つまり、9時以前の第1部だと、不完全燃焼のステージになる危険が大きいわけで、乃木坂は、来年、第2部を狙いたいですね(笑)。


ところで、(表2)では、アーティスト1組あたりの演奏時間ですが、実は、上位10組中、7組が2曲以上の歌をうたうメドレーを披露しています。

従って、歌1曲あたりの演奏時間は、必ずしもアーティスト1組あたりのそれと一致しません。

そこで、メドレーに含まれる複数曲に関しても、それぞれについて演奏時間を調べて、紅白で歌われた全曲に渡るランキングを作ってみました。

(表4) 割り当て演奏時間の楽曲別順位

凡例
順位 (対戦番号 紅or白) 演奏時間「楽曲名」(リリース年) 歌手名

# 小林幸子「千本桜」を含む67曲が対象
#「アニメ紅白」やディズニーとのコラボ企画での曲は入っていない
# 第1部 : (01紅白)~(12紅白)
# 第2部 : (13紅白)~(26紅白)

Top10
01位 (23白) 5 : 53「ヨイトマケの唄」(1965) 美輪明宏
02位 (19白) 4 : 55「ray」(2014) BUMP OF CHICKEN
03位 (24紅) 4 : 09「PIECE OF MY WISH」(1991) 今井美樹
04位 (25白) 3 : 42「おふくろさん」(1971) 森進一
05位 (26紅) 3 : 30「赤いスイートピー」(1982) 松田聖子
06位 (17白) 3 : 28「Rising Sun」(2011) EXILE
06位 (22紅) 3 : 28「 オルフェンズの涙」(2015) MISIA
08位 (16白) 3 : 19「愛を叫べ」(2015) 嵐
09位 (20紅) 3 : 15「津軽海峡・冬景色」(1977) 石川さゆり
09位 (23紅) 3 : 15「フレンズ」(1985) レベッカ

Bottom10
67位 (14白) 0 : 32「虹」(2003) 福山雅治
66位 (16紅) 0 : 35「神様、仏様」(2015) 椎名林檎
65位 (12紅) 0 : 39「終わりなき旅」(1988) 天童よしみ
64位 (17紅) 0 : 42「会いたかった」(2006) AKB48
63位 (17紅) 0 : 50「フライングゲット」(2011) AKB48
62位 (14白) 1 : 02「HELLO」(1995) 福山雅治
61位 (17紅) 1 : 05「ヘビーローテーション」(2010) AKB48
60位 (14白) 1 : 15「I am a HERO」(2015) 福山雅治
59位 (17白) 1 : 20「24karats GOLD SOUL」(2015) EXILE
58位 (17紅) 1 : 27「恋するフォーチュンクッキー」(2013) AKB48


アーティスト1組あたり演奏時間のトップ10と比べると、歌手の顔ぶれが少し異なっています。

これは、長いステージを貰ったアーティストで、メドレーを選択した人が多く、1曲あたりで数えると、ずっと短い演奏時間になっているからです。

例えば、福山雅治は、(表2)のTop10では2位でしたが、(表4)Top10には曲がランクインしておらず、その代わり、Bottom10に3曲が入っている。

全体としては、5分16秒のステージだったけど、そこに4曲を入れたので、もっとも長い「桜坂」でも、2分21秒になってしまった。


そして、(表2)Top10では、全員が4分以上のステージだったのに、(表4)Top10を見ると、4分を越えるのは3曲だけで、他は3分台に留まっている。

長いステージを披露したアーティストは何組もいたけど、実は、1曲1曲は思った以上に短かったということです。

そして、(表4)Bottom10のように、1分未満や1分台の曲が続出している。


観客や視聴者が、しっかりと歌を楽しむには、3分は欲しいところです。

ましてや、紅白というのは、日本を代表する歌謡祭なので、フルバージョンとは言わないけど、3分を越える演奏時間はあってしかるべきでしょう。

ところが、以下のように、3分以上の歌は、全67曲中、2割に当たる14曲しかなく、逆に、8割に相当する53曲が、3分未満になっています。

(表5) 演奏時間別の楽曲数

5分以上6分未満 : 01曲 (01.5%)
4分以上5分未満 : 02曲 (03.0%)
3分以上4分未満 : 11曲 (16.4%)
2分以上3分未満 : 36曲 (53.7%)
1分以上2分未満 : 12曲 (17.9%)
0分以上1分未満 : 05曲 (07.5%)


つまり、今回の紅白は、1曲をじっくり伝えるというより、次々と短い歌をつないでいく、そんなスタイルになっていて、メドレーも多用されている。

そして、以下のように、小林幸子「千本桜」までは、第1部、第2部ともに、1曲当たりの平均が2分12~13秒と短く、長い歌唱ステージは、それ以後、終盤の13曲に集中しています。

(表6) 各時間帯における歌1曲あたりの平均演奏時間

第1部
(01紅白)~(12紅白) 2 : 12 (25曲)
第2部
(13紅白)~(26紅白) 2 : 30 (42曲)
{内訳}
(13紅白)~(21紅白) 2 : 13 (29曲)
(22紅白)~(26紅白) 3 : 09 (13曲)

#上記29曲は小林幸子「千本桜」を含んだ楽曲数


しかし、この終盤の13曲にこそ、今回の紅白で視聴率が奮わなかった原因があるように思います。

(表4)Top10を眺めると、興味深いことが分かります。

これら長い演奏時間で歌われた10曲のリリース年を見ると、2001年以降の曲はたった4曲しかなく、6曲が20世紀に発表された歌です。

一方、(表4)Bottom10では、2001年以降にリリースされたのが8曲を占めている。

つまり、昔の歌が、より長く歌われ、最近の曲は、より短く端折られたことが分かります。


そして、もっとも特徴的なのは、平均演奏時間が3分を越える終盤の13曲に、古い曲が集中しているということです。

(表7) 各時間帯における全歌唱曲中、5年以内にリリースされた曲の占める割合

# 5年以内とは2011年から現在までにリリースされた曲という意味

第1部
(01紅白)~(12紅白) 15曲 / 25曲 (60.6%)
第2部
(13紅白)~(26紅白) 20曲 / 42曲 (47.6%)
{内訳}
(13紅白)~(21紅白) 17曲 / 29曲 (58.6%)
(22紅白)~(26紅白) 03曲 / 13曲 (23.1%)


5年以内にリリースされた曲の割合は、「千本桜」までは、60%程度ですが、それ以降の終盤に入ると、20%あたりまで一気に落ち込んでいます。

つまり、紅白の最終コーナーで、昔の曲が長い時間歌われたことを意味していて、懐メロショーの様相を呈していたことが分かります。


8割の曲が、3分を切る演奏時間に抑えられ、ぶつ切りにされ、長く歌われた残り2割は、多くが5年以上前の曲で、しかも番組が最高潮に達する筈の終盤に集中している。

ステージが短過ぎて、歌詞の良さが伝わらないと嘆いているのは、乃木坂ファンだけではないかもしれません。

さらに、懐メロショーは、他局でもやっていることで、それを肝心の終盤に持ってきて、多くの視聴者を惹き付けられるのか、疑問を感じます。

今回、第2部の視聴率がとくに低かったようですが、演奏時間とリリース年の表を眺めていると、「なぜだろう?理由がまったく分からない」という気持ちにはならないですね(笑)。


関連サイト

第66回NHK紅白歌合戦の公式サイト


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています

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