議会の人事って?
「議会の人事」と言われてもピンと来ない方が多いかもしれませんね。あるいは、多数派工作のための少数派の抱き込みとか…(?)
議会にはいろんな役割があって、議会や委員会の運営の「責任者」として議長とか委員長などの役職に誰かが就くことになっています。
また自治体の会計運営などを監視するための「監査委員」には、一般から選ぶ(行政の経験者から選ばれることが多いようですが、東郷町では公認会計士の方が就任しています)人の他にも、議会の議員から選ぶことが地方自治法という法律で決められています。形式上は、町長がどの議員を監査委員にするのかを議会に提案することになっていますが、実際には議会の中での話し合いで決めて、それを町長が受け入れることが多いようですし、実際、東郷町でもそうされてきました。
このほかにもいろいろな役割がありますが、その一つに「一部事務組合の議員」というものがあります。一部事務組合というのは、消防やごみ処理などの市町村の仕事を、単独の自治体ではなく、いくつかの自治体で共同して行うために置かれる団体です。一部事務組合には議会があり、多くの場合、関係市町村の議員から選ばれています。(自治体の長が議員になっている一部事務組合もあります)
東郷町では、町が関係する尾三衛生組合(ごみ処理)、尾三消防組合(消防)、日東衛生組合(し尿処理)、愛知中部水道企業団(上水道)の議員が、町議会議員の中から選出されています。
このように、議長、副議長、委員長、監査委員、一部事務組合の議員といった役職に議員たちが就任しますが、特定の議員に役職が集中しないように、ある程度は話し合いで役割分担を決めてきました。ただし、議会を代表する議長と、議長が事故や病気などで役割を果たせないときに議長の代わりを務める副議長は、東郷町議会では投票によって決められる場合が多かったです。
ときには、なかなか話し合いがつかず、委員長は委員会の中での多数決で決めたり、一部事務組合の議員も議会での投票で決めたりする場合も多々ありますが、いずれにしても、議会の中で決めることで、町長の介入など思いもよらないことでした。
しかし、その「思いもよらないこと」が東郷町と、一部事務組合で関係する日進市、みよし市で起きています。
それは「尾三衛生組合の議員と尾三消防組合の議員は兼務するように」という要請です。
尾三衛生・尾三消防の両組合には、東郷町・日進市・みよし市の3市町が関係しています。両組合の議会の議員は、この3市町の議会から選ばれることが組合規約で定められています。
その選び方は関係する市町の議会からそれぞれ4人ずつ、ただし1人は市町の議長、1人は副議長、あとの2人は選挙(投票とは限らず話し合いがつく場合は議長の指名推薦)で、ということになっています。
最近、これらの3市町の市長と町長、議長と副議長らが集まり、この2組合の議会のあり方について話し合ったそうです。その結果の説明が議長からありました。大まかに言って
1.議長・副議長を自動的に組合議員にする取り決めの廃止
2.この2組合の議員には同じ議員を選ぶようにする
1.については、私は以前から「議員平等の原則に反する」として、廃止を提案してきたので、賛成したいと思いますが。
2.はあからさまな議会人事への介入であり、議長同士が話し合って、関係する議会で決めるならまだしも、市長や町長が口をはさむことは、ハッキリ言って筋違いも甚だしい。
東郷町の議会でこの説明があったとき、これにハッキリと異論を述べ、再考を求めたのは日本共産党の私だけで、他の議員からは異論がありませんでした。
議会というのは言うまでもなく地方自治体の「二元代表制」の一方を成すもので、首長とは対等の立場にあり、予算編成権や予算執行権など絶大な権力を持つ首長をチェック・監督する機能を期待されています。
その議会に対し、首長が介入することはあってはならないことですし、まして、自らが責任を負う広域行政(一部事務組合の長である管理者は関係市町の長から選ばれます)をチェックするための組合議会の人事の方法に介入することは重大です。
行政をチェックするために議員をしているという自覚があるならば、こうしたことに無感覚であっていいはずはないのですが…。私が細かすぎるんでしょうかね?
他の議員の考えがどうあれ、今度の人事で、議会の中でこれに従う動きが出たなら、すかさず「異議あり!」と発声することにしましょう。(選挙後ですが)
「議会の人事」と言われてもピンと来ない方が多いかもしれませんね。あるいは、多数派工作のための少数派の抱き込みとか…(?)
議会にはいろんな役割があって、議会や委員会の運営の「責任者」として議長とか委員長などの役職に誰かが就くことになっています。
また自治体の会計運営などを監視するための「監査委員」には、一般から選ぶ(行政の経験者から選ばれることが多いようですが、東郷町では公認会計士の方が就任しています)人の他にも、議会の議員から選ぶことが地方自治法という法律で決められています。形式上は、町長がどの議員を監査委員にするのかを議会に提案することになっていますが、実際には議会の中での話し合いで決めて、それを町長が受け入れることが多いようですし、実際、東郷町でもそうされてきました。
このほかにもいろいろな役割がありますが、その一つに「一部事務組合の議員」というものがあります。一部事務組合というのは、消防やごみ処理などの市町村の仕事を、単独の自治体ではなく、いくつかの自治体で共同して行うために置かれる団体です。一部事務組合には議会があり、多くの場合、関係市町村の議員から選ばれています。(自治体の長が議員になっている一部事務組合もあります)
東郷町では、町が関係する尾三衛生組合(ごみ処理)、尾三消防組合(消防)、日東衛生組合(し尿処理)、愛知中部水道企業団(上水道)の議員が、町議会議員の中から選出されています。
このように、議長、副議長、委員長、監査委員、一部事務組合の議員といった役職に議員たちが就任しますが、特定の議員に役職が集中しないように、ある程度は話し合いで役割分担を決めてきました。ただし、議会を代表する議長と、議長が事故や病気などで役割を果たせないときに議長の代わりを務める副議長は、東郷町議会では投票によって決められる場合が多かったです。
ときには、なかなか話し合いがつかず、委員長は委員会の中での多数決で決めたり、一部事務組合の議員も議会での投票で決めたりする場合も多々ありますが、いずれにしても、議会の中で決めることで、町長の介入など思いもよらないことでした。
しかし、その「思いもよらないこと」が東郷町と、一部事務組合で関係する日進市、みよし市で起きています。
それは「尾三衛生組合の議員と尾三消防組合の議員は兼務するように」という要請です。
尾三衛生・尾三消防の両組合には、東郷町・日進市・みよし市の3市町が関係しています。両組合の議会の議員は、この3市町の議会から選ばれることが組合規約で定められています。
その選び方は関係する市町の議会からそれぞれ4人ずつ、ただし1人は市町の議長、1人は副議長、あとの2人は選挙(投票とは限らず話し合いがつく場合は議長の指名推薦)で、ということになっています。
最近、これらの3市町の市長と町長、議長と副議長らが集まり、この2組合の議会のあり方について話し合ったそうです。その結果の説明が議長からありました。大まかに言って
1.議長・副議長を自動的に組合議員にする取り決めの廃止
2.この2組合の議員には同じ議員を選ぶようにする
1.については、私は以前から「議員平等の原則に反する」として、廃止を提案してきたので、賛成したいと思いますが。
2.はあからさまな議会人事への介入であり、議長同士が話し合って、関係する議会で決めるならまだしも、市長や町長が口をはさむことは、ハッキリ言って筋違いも甚だしい。
東郷町の議会でこの説明があったとき、これにハッキリと異論を述べ、再考を求めたのは日本共産党の私だけで、他の議員からは異論がありませんでした。
議会というのは言うまでもなく地方自治体の「二元代表制」の一方を成すもので、首長とは対等の立場にあり、予算編成権や予算執行権など絶大な権力を持つ首長をチェック・監督する機能を期待されています。
その議会に対し、首長が介入することはあってはならないことですし、まして、自らが責任を負う広域行政(一部事務組合の長である管理者は関係市町の長から選ばれます)をチェックするための組合議会の人事の方法に介入することは重大です。
行政をチェックするために議員をしているという自覚があるならば、こうしたことに無感覚であっていいはずはないのですが…。私が細かすぎるんでしょうかね?
他の議員の考えがどうあれ、今度の人事で、議会の中でこれに従う動きが出たなら、すかさず「異議あり!」と発声することにしましょう。(選挙後ですが)