吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

介護の閑話

2014年08月29日 | Weblog
不便な中山間地・農山村地域に暮らす満93歳の母が、要介護1の通知を受けた。どうみても要介護2か3あたりと思う母なのだが、”いい子ぶる”のだ。役所やケア診断をする方の面談を受けたりすると、大いに頑張る。まだ、介護される自分ではないと、あやしいことも”できる”と連発する。

何をするにも、危なげでしくじることが多いのだが、そんなことはおくびにも出さない。認知症がキツイと思うこの頃なのだが、そのような気配を見せないように面談調査に応じる。頑張る。ことさら、介護やケアや施設などという言葉を避ける。50年以上も”一人暮らし”してきた意地がそうさせるのかも知れない。

ある調査レポートを見せてもらった。自分が”介護状態になったとき”の一番の心配ごとは、①認知症などで周囲に迷惑をかけること(5~60代の女性で50%強)らしい。3~40代より介護年齢に近づくにつれ高くなっている。つぎに心配になることが、②他人に委ねることになるシモの世話(6~70代の女性で約20%)。3~40代の若い人はこのようなことより、③介護にかかるお金のこと(3~40代の女性で約30%)が心配だという。

男性も似たり寄ったりの傾向なのだが、このようなことへの日頃の関心は、女性の方が高い。男女とも加齢するに従い 健康への気遣いは高くなるのだが、女性の方がその傾向はつよい。わが家でもそんな気がする。わたし(男)より家内や妹の方が、そのような心配をしている。

あと3年で後期高齢者になるブロガーの介護の閑話でした。
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轟音と 泥と瓦礫の 処暑の朝

2014年08月24日 | Weblog
広島・安佐南区、安佐北区の豪雨災害と被災された方々に対し、お見舞い申し上げます。2014年8月20日未明の豪雨災害が、早朝のテレビ画面いっぱいに来た。倒壊した家々や大きな岩石や土砂に混じる瓦礫や泥が轟音とともに流れ、住宅街や道路は跡形もない。

地域の土の質や山裾深くまで開発された宅地や15年前の土砂災害経験などが語られ、県や市の災害についての立法や取組などについて批判的なコメントも語られた。しかし、ただいまの緊急は被災行方不明者の救助捜索や土砂瓦礫の撤去などだ。消防隊や自衛隊の寝ずの活動に感謝する。

自然災害(天災)や飢饉の60年周期説を唱えた二宮尊徳ではないが、地震台風豪雨や干ばつなどは長い周期で繰り返されるようだが、いつも災害は忘れたころにやって来る。老子や松下幸之助翁の天地自然の理で、すべてを抽象的に始末する愚は避けたいが、わたしたち人間の傲慢さが起因の根本にあるような気がする。

高齢や現役を理由にボランティアの手伝いにも行けない自分が情けないが、被災された方々がこの天災を克服され早く元の生活を取り戻されることを願い、祈る。3日すぎた処暑になっても、まだゲリラ豪雨が去らない。
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オールドファッションは、新鮮ですか?

2014年08月20日 | Weblog
アニメ(アナ雪)やネット(スマホ/動画)などが時代の流れで、きょうを表現している需要市場なのはわかるが、世の中結構むかし回帰やむかし再現の市場もある。世界文化遺産の登録された富岡製糸場なども、むかし回顧の需要だろうし、このところ急に人気のカープ(広島東洋カープ)だって坂上忍だって、同類のような気がする。

さんざん労働に流動性や自由選択などいい、派遣やパートや契約有期などの非正規雇用の割合を高めてきた企業社会でさえ、正規社員を増やそうとかパート社員の正社員化などと言い出している。20年前の倍の40%2000万人にもなった非正規雇用だが、20年前やそれ以上前の終身正社員雇用にでも戻してほしい。年功序列や辞めない社員ばかりになってほしい。

流行やファッションだってアキバ・メイド・スタイルやきゃりーぱみゅぱみゅのこれなんだスタイルがはやっているこの頃、スカートや靴下女子などが復活している。吸汗性やクーリッシュを訴求する肌着でさえ、カタチなどはずっと昔のままだ。本来は下着だろうに、ステテコなどというシロモノがボタニカル柄などと一緒に女子にまで拡がっている。

アソビだってスマホゲームばかりでもない。けん玉やカラオケなどは、いまや海外において盛んなのだという。ことほど、むかし回帰やむかし復活が多いことをみるに、人間の着想力の狭さを想う。
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ロコモ/ フレイル/ サルコ など高齢症候群対策の急務!

2014年08月10日 | Weblog
昨日(8/8)勤める日本豆乳協会の勉強会で「フレイル」( frailty)についての講義(近畿大 森山達哉教授)を聴講した。高齢になって筋力や活力が衰えた状態(フレイル)のことだが、具体的に 歩行が困難になったり、座った状態や椅子からの立ち上がりが難しくなったりする”筋力が衰える”現象は サルコペニア( sarcopenia ) という。

似ているようで少々違う。筋力の衰えに①移動能力の低下②握力の低下③体重の減少④疲労感の自覚⑤活動レベルの低下などのうちの3つが当てはまれば「フレイル」と認定している(米国老年医学会/ 朝日新聞デジタル2014.5.8.)ようだ。筋力が衰えて老衰/ 衰弱/ 虚弱などのいわゆる老化状態のようなことだ。 神奈川工科大 准教授 千葉先生

このような筋肉量や筋力の低下と骨、関節、椎間板などいわゆる足腰力が衰えるとロコモ( locomotive syndrome/ 運動器症候群 )と言われる要介護リスクの高い状態になる。ウォーキングや軽いエクササイズや運動などに加え、高齢になると摂取量が低減するたんぱく質系の食事に努めることが必要になる。 近畿大 教授 森山先生

敬老の日「9/15(月)」を前にした今年の夏は、異常な猛暑で高齢者にきつい。夏の熱中症への対策に加えロコモ/ フレイル/ サルコなどへの対策も大事だ。たんぱく質は、良質な植物性たんぱく質飲料の豆乳で摂りたい。おすすめする。
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擬カタカナ難解言葉の横行

2014年08月07日 | Weblog
結構適当にカタカナ言葉を使っているくせに、年寄りの私には”どうもカタカナ言葉は・・ね”などという。いい加減にカタカナ言葉を使っている己を知らない。若者ぶって、ヤバイ・・と言ったり、ダサいなどと言っている。ちょっと気取ると、リスペクトしているなどという。

まさか、ダサいをダセーなどとは言わないが、エグいやグロいを使い、イモっぽいとかイケてるなどと言ったりする。褒められた会話や言葉使いではないのだが、似たようなカタカナ言葉を使う。バッファやインスタレーションなどと意味も理解できていない難解カタカナ言葉を使う。

それにしても難解なカタカナ言葉が横行している。避けて通りたいが、節操なく自分が使っていたりする。何だかそのような存在も知らない”コンソーシアム”(consortium)。どのような提携や共働ができていると、そのように言うのだろうか。難しすぎる。コンピテンシ-(competency) などという難しい言葉もたまに聞く。

ダイバーシティ(diversity) なども上記のコンピテンシーと同じく、人事や人材などに関係して出てきた言葉のようだ。この10年、わたしが好んで使っているサステイナビリティは、この日本ではサステイナブル(sustainable)という言葉で使われることが多い。大分違うと思うのだが、世の中の大勢には逆らえない。

そんなこんなのカタカナ言葉塾でしたが、書いている自分 何が言いたいのか分からない。そんな夜話閑話でした。
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ふる里や 荒れし原野の 合歓の花

2014年08月02日 | Weblog
年に3~4回しか帰省できない古里は、2050年なくなるかも知れないという。何の特徴的な産業も、産物もない中山間地。農業だけでは成り立たない。帰省の度にみる”誰も住む人がいない”家。年に1~2軒のペースで廃屋が増える。棚田は原野化し、人手が入らない。蔦雑草や合歓の木が増える。『里山や 麓彩る 合歓の花』

荒れ放題の耕作放棄地の棚田の畦道に、色とりどりの夏草の花。エビネやシュンランとは少し違う龍のヒゲのような野草蘭。その隣の土手に、大輪の百合がある。何とも元気なのは、野草や蔦雑草だけの古里。里山の中腹から眺めると、耕作棚田の水稲のみどりがまぶしい。

いま、里山の中腹半分は合歓の花。麓の原野も合歓の花が満開。いつごろから、このような風景になったのか知らないが、原野や棚田の畦道は、合歓の木の幼木でいっぱい。桑や梅の低木は、葛やアケビなどの蔦雑草に覆われ、花や実をつけることもできない。そのような荒れ地や原野で、低木や野草があざやかに四季を知らせる。

ついこの間の蛙の合唱にかわり、アブラゼミやミンミンゼミが声高々に鳴く。薮雑草の間に、空蝉がひとつ。『ふる里や 墓の脇道に 空蝉が』
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