柔軟性(フレキシビリティ)が大事
<カオルとアンドレ>
アンドレとはツアー中に何度も『カオル企画』2012の話をした。
カオルと同年代で、2005年にツエルマットで一緒に滑ったようなメンバーが集まると伝えてある。
<2005年 『カオル企画』inツエルマット>
「そりゃあ楽しいなあ」とアンドレも乗り気だ。
そして「オートルートには柔軟性(フレキシビリティ)が必要だ」と教えてくれた。
「天候、メンバーの技量&体力によって様々なルート選択をすることができる。」
「1本の道に固執してしまうと誰もハッピーになれなくなってしまう。」とも。
柔軟性(フレキシビリティ)が大事だと何度も教えてくれた。
カオルも全くもってその通りだと思った。
何故、サースフェー → シャモニー ?
今回は、サースフェー⇒シャモニーというルートを取っている我ら。
最初は何故オートルートの王道、一番人気のシャモニー⇒ツエルマットにしないのかと真剣に思った。
【山小屋3泊のみ】
けれど今回のサースフェー⇒シャモニーの方が圧倒的に滑る距離が長く、山小屋泊も3泊で済む。
この山小屋泊もせっかくだから山小屋泊が多い方が楽しいんじゃないか、
オートルートを縦走している感がでるんじゃないかって思ったけど、
山小屋泊はやっぱり不便だから少なくて済むなら、
少ない方が良いと言うのが実際滑ったあとの感想だよね。
肉体的にも精神的にも山小屋泊は疲れるよ。
【パウダーを滑ることができる】
そしてサースフェー⇒シャモニーは滑走する斜面の多くが北斜面になっているので、
雪質もすごく良くパウダーを滑るチャンスがとても多い。
今回も何度も何度もパウダーを滑ったけどしんどい思いして登った後に、
パウダーのご褒美があるのってとっても嬉しいし、疲れも癒される。
【最大の魅力 ひとが少ない】
でもねサースフェー⇒シャモニーの最大の魅力は・・・・・ 空いていること。
山小屋(ションビエール小屋、ベルトール小屋、ビニエット小屋)に3泊した。
ひとつの小屋には平均して60-80人のスキーヤーが宿泊していた。
けれどそのうちの90%はシャモニー⇒ツエルマットのコースを取っていた。
60-80人x3泊≒200人だったけれど、その200人のうち、
サースフェー⇒シャモニーのルートを取っているのは我らグループを含む3グループ、20人程度だった。
【気の毒だ】
ハイクアップをしている時もこのことは何度も感じていた、例えば、、、
我らグループが登っているもうすでに大人数に滑られてしまった、
ガタガタで日当り良いの南斜面を滑り降りていくグループを何組も見た。
我らグループはこのガタガタ腐れ南斜面を登り切って、
まだたっぷりノートラックが残っているさらさらパウダー北斜面を美味しくいただいた。
実際ちょっと気の毒に思うこともあった。
【『カオル企画』2012】
なのでカオルはもちろん次回もサースフェー⇒シャモニーのルートで走破する予定だし、
これからオートルートを走破したいと思ったいる人にも、
サースフェー⇒シャモニーのルートをお勧めすることにしている。
だっておれ達スキーヤーじゃん、滑りがマジでおもしれー方が楽しいに決まってんじゃん!
【装備篇】
オートルート完全走破への山スキー用具 その1
オートルート完全走破への山スキー用具 その2
【体力篇】
オートルート完全走破へのトレーニング その1
オートルート完全走破へのトレーニング その2
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なぜなら、山ヤではなく、スキーヤーなのですから。
なぜ、今回このようなルートになったか?
私の推測ですが、
①以前F社のアンケートにオートルートをやって欲しいと書いてみた。
②C葉さん(仮名)から問い合わのメールがきた。
③オートルートをネット検索すると、シャモニー~ツェルマットばかりで、内訳を覗くと、トラバースばかりで滑りが殆ど無いという感想が多かった。
④SJ誌別冊「ラグジュアリースキー」誌にツェルマット~シャモニーの記事があった。スキー雑誌なので当然のように滑りが多い企画であった。
⑤どうせやるならスキーヤーなので、具体的な企画案として、上記記事の内容を提案してみた。
⑥そうしたら少しアレンジして、今回のオートルート企画が出来上がっていた。(C葉さんにまんまとのせられたのかもしれませんが)
⑦去年参加したら、楽しかったが、大変な目にあった。オートルート不完全制覇。事実上、「ツール・ド・モンテローザ」。(企画のお礼にC葉さんからオレンジーナをご馳走になりました。)
⑧まさか、継続企画になるとは思いもよらなかった。
こんな感じです。
カオル企画2012では体力、足前、徳の全てがそろったメンツになるといいですね。(特に天気)
雑誌の記事がなかったら、クラッシクルートを強く要望していたかもしれない王様(仮名)より
それは、サースフェーから一度、同じ宿に帰ってくる点です。
なぜなら、足ならしと、初日のアドラーパス(またはアラリンパス)越えを体験してみて、自分の力量を良く吟味して、必要により簡単にリタイヤできるという選択肢が与えられるからです。
これは、他社の企画と違い、大きなアドバンテージだと思います。リタイヤしたらツェルマットで遊んでいればいいし、適当な日にクールマイユールへ車で移動、夜のオートルートで合流するという手段を楽に取れるからです。(ツェルマットにはF社のオフィスあることで何かあっても対応可能)
これなら自信の無い人も、参加しやすいと思います。C葉さんの企画力の凄さに本当に脱帽です。
ツアーの始まりがサースフェー → ツエルマットというのはありがたいよね。
お客様にとっても、主催している側にとっても。
前日の足慣らしだけではまだまだ不十分だから、ここでひとつ峠を越えてみて、
実際に自分自身が大丈夫かどうか見極められる。
無理だと思ったら3日間のツエルマットスキーに変更すればいいだけだ。
クールマイユールで合流して、バレーブランシュを一緒に滑る。
これもアンドレの言う柔軟性のひとつだと思う。
こうすることで誰も我慢することなく、辛い思いをすることなく、オートルートを楽しむことだできる。
ここまで考え抜いてこのツアーを作った大先輩に敬服です。
ちなみにカオルがお客様にお願いしている3代事項は、、
1.オコナイ (天気、パウダーはこれにかかっています、オコナイを積みまくれ!)
1.根回し (気持ちよく会社、家族に送り出してもらうために)
1.体力づくり(滑走を、登行を楽しめるために)
2012年が待ち遠しいなあ~