■鑑賞日記

基本的に[ネタバレ]に配慮しておりませんので御注意下さい。そして概ね敬称略。

World's Wing 翼 Premium 2007 @日生劇場(10/22 13:00)

2007年10月22日 | ステージ・レポ
前回観たときも松竹座からのバージョンアップぶりに拍手したのだが
あれから2週間以上を経て観た本日の舞台は、さらに素晴らしいものであった。

記憶にとどめておきたくて、今回は幕間と終演後にメモなどしてみたが
そのメモを見ても、ダンスの全体などは思い出せるわけもなく・・・
でも、印象に残った部分を「観劇の思い出」に書き残しておこうかと。

布を使った演出が色々あって効果的だった。
垂れ下がった幅広い布が5本、一気に背後に引き抜かれていく
大きな多角形の白い布を8人くらいで持ち、床からの風でふわふわふくらむ
横長の布を数本、低い塀のように立てて、その間からダンサーが出てくるなど。

『十六夜物語』では和テイストの衣裳でJr.のひとりがソロで踊った後
上手花道(通路)前の階段に扇をかざして控えた姿のまま
ステージではショーが進行されていく。
大きな扇を持って並んだダンサーが扇を交互に上下させている。

BWミュージカルのスタンダードナンバーの曲つなぎに
タキツバ曲のメロディを使った編曲がいい。
ショーウインドの箱が3つ並んで、それぞれにマネキン(人)が1人ずつ。
ちょっとバービー人形の箱のようにも見える水色ストライプの枠だ。
曲が変わって箱が後ろ向きに動かされると
マネキンだった女性がショーウインドから出てきて翼と踊る。
やがて曲が終わり翼は次の曲『雨に歌えば』の世界に入るのだが
さきほどの彼女は人形に戻っていて固まったまま担ぎ上げられて退場している。
『雨に歌えば』では、小道具に傘を使って、順に閉じたり。
その傘の色合いがとりどりのペールカラーで程良く美しい。
ショーウインドの箱3つとドアなどを組み合わせて
いつのまにか背後にはWorld Premium theaterなるものが出現。
ドアからは金ラメドレスの女性ダンサーが華やかに登場
そして、タキシードのJr.達も登場しての群舞。

私の好きなドラムパフォーマンスは松竹座と同様のセットが復活していた。
やはり素晴らしい、圧巻。
あれだけ激しいドラミングをしながら、いや、だからこそ?歌も力強く
その音たちと共に踊るJr.のダンスもまたいいのである。
最後の方で照明を落として蛍光発色が際立つ場面があり、幻想的。
このパフォーマンスで1幕が終わる。

2幕冒頭に、2日目にはなかったフラメンコもあった。
初日に脚を痛めて控えていたが快方に向かい復活したということかも。
フラメンコのときだけは床のセンターが四角くタップ用にしつらえてあった。
つまりステップの音は完全生音。
その後ステージの前方に出てその背後が全面真っ赤な布になる。
布には風か何かの刺激が加えられ、表面に波形のニュアンスが生まれている。
次にその布が取り払われるまでの間に、床は通常のものに戻してあった。
松竹座でも思ったことなのだが、このダンスをもっともっと小さな空間で
ギターを1本、もしくはカンテと共にもいいなあ・・・。

海底のセットにお魚コスチュームの女性ダンサー。
青い衣裳の海の王子翼が手を触れるとふわふわスカートのお嬢さんに。

照明などが赤系に変わり海底セットは火山に、翼も赤い衣裳。
バックのビジョンには竜が飛び回り降りて行き
不死鳥の姿となって舞い昇る。

それから、あれは『千年マスク』というのだろうか
仮面が云々という歌詞の、東山さんや光一さんも過去に歌っていた歌。
翼さんの歌がすごくよかったのである。
もちろん他の歌もみなお上手だったのだが、とりわけこれがよかった。

終了のアナウンスの後の拍手に応えて出てきてくれた翼さん。
客席のみんなへのお礼の言葉の後に
「千秋楽までみんなと一丸となって頑張っていきたいと思います」と。
あと残り1週間、何らかの方法で見られそうな方は是非、お勧め。

2階A列1*番より(機会を下さったyouに感謝)
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