先月末から、秋葉原通り魔事件の加藤の公判が始まっている。
事件後、会ったこともないのに勝手に「改革が悪い」と便乗していた政治家や活動屋もいたが、
出てくるのは「ブサイクに人権は無い」といった個人レベルの疎外感だけだ。
会社からも疎外されたじゃないかというロジックはおかしい。
雇用に“愛社精神”とか“家族意識”なんて気持ち悪いことを求めるのは一部の日本企業だけだ。
この手の疎外感は、誰でも一定程度は感じているはずだ。会社や学校はもちろん、地域に親しい
人間がいない、家族とも疎遠、というか家族がいないetc...
もちろん、普通の人なら暴発する水準まで鬱積することはない。大なり小なりある多くの感情の
一つとして消化していけるようになっている。
ただし、特定のイデオロギーがあれば話は別だ。それは日常に存在する疎外を、暴発する水準まで
引き上げてしまう。
本書も述べるように、ジハードの聖戦士たちの多くは、中流以上の家庭に育った若者で、911テロの
実行犯にはヨーロッパ育ちの若者が多く参加した。西欧社会の中で彼らの抱く文化的、宗教的な
疎外感に「これは聖戦であり、天国へのチケットである」という誤った教義が加えられたことで、
暴発水準が下がってしまったわけだ。
つい40年ほど前に「革命なのだから殺人も正当化される」といっていた連中が出現した日本人も、
あまり他人事ではない。
むしろ、地域や家庭というコミュニティの崩壊が進み、“無縁死”が話題になるくらいだから、
そういう他者からの“救い”が受け入れられる余地は大きいのではないか。
さすがに左翼はもうないだろうけど、全体主義はありえると思う。
亀井さんはもう年なので無理だけど、もうちょっと若くてカリスマのあるリーダーが登場すれば、
若者の疎外感を膨大なエネルギーに結集してしまうだろう。
考えてみれば、いまどき市場経済嫌いで(郵貯国有化という)統制経済好きの現政権も、
立ち位置的にはそんなに遠くではない。隷従への道は案外と近くにあるような気がする。
事件後、会ったこともないのに勝手に「改革が悪い」と便乗していた政治家や活動屋もいたが、
出てくるのは「ブサイクに人権は無い」といった個人レベルの疎外感だけだ。
会社からも疎外されたじゃないかというロジックはおかしい。
雇用に“愛社精神”とか“家族意識”なんて気持ち悪いことを求めるのは一部の日本企業だけだ。
この手の疎外感は、誰でも一定程度は感じているはずだ。会社や学校はもちろん、地域に親しい
人間がいない、家族とも疎遠、というか家族がいないetc...
もちろん、普通の人なら暴発する水準まで鬱積することはない。大なり小なりある多くの感情の
一つとして消化していけるようになっている。
ただし、特定のイデオロギーがあれば話は別だ。それは日常に存在する疎外を、暴発する水準まで
引き上げてしまう。
本書も述べるように、ジハードの聖戦士たちの多くは、中流以上の家庭に育った若者で、911テロの
実行犯にはヨーロッパ育ちの若者が多く参加した。西欧社会の中で彼らの抱く文化的、宗教的な
疎外感に「これは聖戦であり、天国へのチケットである」という誤った教義が加えられたことで、
暴発水準が下がってしまったわけだ。
つい40年ほど前に「革命なのだから殺人も正当化される」といっていた連中が出現した日本人も、
あまり他人事ではない。
むしろ、地域や家庭というコミュニティの崩壊が進み、“無縁死”が話題になるくらいだから、
そういう他者からの“救い”が受け入れられる余地は大きいのではないか。
さすがに左翼はもうないだろうけど、全体主義はありえると思う。
亀井さんはもう年なので無理だけど、もうちょっと若くてカリスマのあるリーダーが登場すれば、
若者の疎外感を膨大なエネルギーに結集してしまうだろう。
考えてみれば、いまどき市場経済嫌いで(郵貯国有化という)統制経済好きの現政権も、
立ち位置的にはそんなに遠くではない。隷従への道は案外と近くにあるような気がする。
失礼ですが城さんがイスラムのような教養あるトピックを出してくれると新鮮ですね。これからも雇用を軸に他分野とも関連を持たしていける、または他分野からの引き出しが増えると言論人としての評価も上がりますよ。この辺は40代を迎えるに当たっての課題ではないでしょうか。
創価学会が大きくなったのは高度成長時代、寄る辺のない都市部の母子家庭などに広まった。
>もうちょっと若くてカリスマのあるリーダーが登場すれば、
去る2月2日、日比谷公会堂の保守決起集会に参加した者ですが、
条件に該当する政治家、論壇人はそこにはいなかったというのが
僕の認識でした。大衆組織の登場と今後の推移は注目に値すると思います。
ちなみに今は中道全体主義の立場を支持しています
金融危機までのカジノ資本主義がやりすぎだったという反省から、「経済への規制強化&自国経済の保護」というのが世界的な関心事になっています。
行き過ぎからの振り戻しとは言え、1920~40年代に辿った「世界恐慌→保護貿易の台頭→経済ブロックの成立→ブロック間の利害対立→戦争」と言うルートを再び進むことは避けて欲しいですね。
>去る2月2日、日比谷公会堂の保守決起集会に参加した者ですが、
あ、タモガミさんがいたか。でも論文読んだ限りだと、こっちは高校生の読書感想文って感じだったな(笑)
>雇用に“愛社精神”とか“家族意識”なんて気持ち悪いことを求めるのは一部の日本企業だけだ。
とありますが、“愛社精神”とか“家族意識”ってそんなに悪いことなんでしょうか。
単独で考えればそこまで悪いことではないと思うのですが・・・
もちろん、強制的に求めたり、悪条件のもとでの精神論なら最低ですが、
働いている人間が自然とそう思える組織は強いと思いますけどね。
城さんの求める世界とは違うのかもしれませんが、インセンティブに頼らない、
モチベーションのあげ方の一つかな~と考えていたので、つい聞いてみたくなりました。