日経ビジネスオンラインのこの連載が熱い。
内容については結構生々しい話でびっくり。
でもまあ、内定取り消しなんて実際そんなものだろう。だって、それはあってはならないことなのだから。
解雇にしてもそうだが、それは日本においては基本的に認められていないことだ。
日本は世界に冠たる終身雇用の国である。解雇はもちろん、賃下げも事実上不可能というとても美しい社会だ。
異論はあるかもしれないが、少なくともそういう建前で動いている以上はそうなのだ。
だから、闇に潜るしかない。窓の無い部屋に閉じ込めて軟禁したり、圧迫面談で自己都合の退職(あるいは辞退)に
誘導するというのは、これはもう美しい日本型雇用を守るための伝統行事みたいなものなので、
事故にあったようなものだと思って諦めよう。
ちなみに、本当のブラック企業なら建前なんて気にしないから、しちめんどくさいことなんてやらずに
「おまえクビだ」で終了。離職票には勝手に“自己都合”と書くだろう。
むしろ、若い子をつかまえて「おまえなんてクズだ!辞めちまえ!」というのは、
その会社の高いコンプライアンス精神のあらわれと思っていい。
そんなコンプライアンスはいやだ!というのであれば、構造的課題にメスを入れるしかなく、
「解雇&内定取り消しの(明文による)ルール化」が必要となる。
まあそれは民主党的にもタブーだろうから、対症療法だけれども
「内定取り消し証明の発行義務付け+公機関で一年ほどインターン受け入れ」あたりが落とし所か。
この手の話を聞く時、いつも思い出すのがアメリカの禁酒法時代だ。
「酒の販売を禁じればアル中も喧嘩も減るし、酔っ払いが減るから生産性も上がるだろう」
という規制脳の人々はアメリカにもいたようで、こういう飲んべえ殺しの法律ができたのだけど、
メチル入りの闇酒で死人は続出するわマフィアはのさばるわで
全然いいことがなかったのでその後廃止されている。
道端で泡吹いて死んだり、流れ弾で撃ち殺される社会よりは、販売相手や販売法に一定の規制を
設けることで自由化した方が合理的だというわけだ。
同じように、退職願いにサインするまで一日中倉庫でどやされたり、午前中に穴掘って午後は埋める
仕事やらされてメンタルトラブル続出みたいなカルチャーよりも、無理なく守れる範囲のルールを
作った方がみんなが暮らしやすい社会になると思うのは僕だけだろうか。
内容については結構生々しい話でびっくり。
でもまあ、内定取り消しなんて実際そんなものだろう。だって、それはあってはならないことなのだから。
解雇にしてもそうだが、それは日本においては基本的に認められていないことだ。
日本は世界に冠たる終身雇用の国である。解雇はもちろん、賃下げも事実上不可能というとても美しい社会だ。
異論はあるかもしれないが、少なくともそういう建前で動いている以上はそうなのだ。
だから、闇に潜るしかない。窓の無い部屋に閉じ込めて軟禁したり、圧迫面談で自己都合の退職(あるいは辞退)に
誘導するというのは、これはもう美しい日本型雇用を守るための伝統行事みたいなものなので、
事故にあったようなものだと思って諦めよう。
ちなみに、本当のブラック企業なら建前なんて気にしないから、しちめんどくさいことなんてやらずに
「おまえクビだ」で終了。離職票には勝手に“自己都合”と書くだろう。
むしろ、若い子をつかまえて「おまえなんてクズだ!辞めちまえ!」というのは、
その会社の高いコンプライアンス精神のあらわれと思っていい。
そんなコンプライアンスはいやだ!というのであれば、構造的課題にメスを入れるしかなく、
「解雇&内定取り消しの(明文による)ルール化」が必要となる。
まあそれは民主党的にもタブーだろうから、対症療法だけれども
「内定取り消し証明の発行義務付け+公機関で一年ほどインターン受け入れ」あたりが落とし所か。
この手の話を聞く時、いつも思い出すのがアメリカの禁酒法時代だ。
「酒の販売を禁じればアル中も喧嘩も減るし、酔っ払いが減るから生産性も上がるだろう」
という規制脳の人々はアメリカにもいたようで、こういう飲んべえ殺しの法律ができたのだけど、
メチル入りの闇酒で死人は続出するわマフィアはのさばるわで
全然いいことがなかったのでその後廃止されている。
道端で泡吹いて死んだり、流れ弾で撃ち殺される社会よりは、販売相手や販売法に一定の規制を
設けることで自由化した方が合理的だというわけだ。
同じように、退職願いにサインするまで一日中倉庫でどやされたり、午前中に穴掘って午後は埋める
仕事やらされてメンタルトラブル続出みたいなカルチャーよりも、無理なく守れる範囲のルールを
作った方がみんなが暮らしやすい社会になると思うのは僕だけだろうか。
という規制脳の人々はアメリカにもいたようで
規制脳の人々は、妄想が好きなのでしょうね。
「○○を××すれば、※※になる可能性がある」の、
「~になる可能性がある」が、いつの間にか「~になるに違いない」「~になる!」に妄想脳内変換されている。
しかも、脳内変換されたことに自分で気がついていない。
政治でも宗教でも日常生活の場面でも、自分の思想信条に偏愛を抱き始めると歯車がずれてくるものです。
と書きながら、自分も気をつけねばと思う今日この頃。
城さん、いつもリスペクトして読んでいるが、実際内定取り消しにあった方々がこの記事を読んだら…と想像するといたたまれない。
J-casのコメント欄なんか自民以上の腐臭だし(笑。
地下室に席設けたりし、
無理な資格取得を促す。
もしくは海外駐在を視野に入れた語学力の取得。
会社としては
「チャンスを与えた」
確かにそうだ。
ちなみに研修は基本放置プレイ。
これは仮にも上場している某会社で行われている事例。
解雇規制論者はこの現実を知ってて
弱者の味方面するから困る。
同感です。以前にTVで見たけど、会社からの退職勧告を蹴った挙句、地下室のような部屋に閉じ込められて、何年もまともな仕事を与えられないサラリーマンのケースを思い出しました。本人は毎朝定時に出勤しているけど、会社の中で口をきいてくれる人もいない。
その人にしてみれば、「不当な扱いにはあくまで闘う」という信念表明なんでしょうけど・・正直言って、そのがんばっている年月が「もったいない・・」と思ってしまうのです。何年間もそうゆう組織にしがみついていること自体、人生を生き腐されにしてる。
番組の趣旨はリストラされるサラリーマンを応援するという内容だったので違和感がありましたが、いまでもサラリーマンの大半はああいう映像を見て共感するんでしょうか。わたしだったら(う~ん)「退めろ」と言われたら、さっさと退めて、もらえるものはなんでももらって、朝はぐっすり眠っていられる生活に突入する方を選びます(←ダメ?)。
みんなが暮らしやすいとか、みんなが守れるルールなんてのは幻想だと思います。
世代間とか雇用形態間の利害対立があるように、誰かが得をすれば誰かが損をする。そこで重要なのは各個人が自分の利益を最大化するように行動することだと思います。政治家とかテレビのコメンテーターとか見ているとホントにそう思います。
どう考えてももはや終身雇用の維持自体無理があるのですから、金銭解雇などとの形で合法的に解雇できる方がいいのですが・・・。でも民主党政権じゃ無理でしょうねぇ。そろいもそろって昭和的価値観に毒されてますから。
れっきとした違法行為ではないですか?
それと、「証拠が残せない」とありますけど、ICレコーダーとかに録音すれば簡単に証拠は残せますし。
こういう「露骨な」辞めさせ方って、最近ではIBMみたいな外資しかやらないんじゃないですかね?そういう意
味ではIBMは間抜けな会社だと思いましたよ。あんなこ
とすれば、河添氏みたいな青年ユニオンの人たちが「ま
ってました」とすっ飛んで仕返しにやってきますから。
最近、企業のメンタルヘルス対策がうるさくなって、こ
れをきちんとやらないと訴訟リスクがあることくらいは
人事担当者として常識です。そんなことも知らずに、精
神的に追い詰めて辞めさせようとしたIBMは本当に馬鹿
な人たちだと思ってしまいました。
>内定取り消し
そもそも、新卒一括採用を禁止すれば済むことだと思います。内定を出して(厳密には、内々定)、雇い入れ日
まで1年もあるなんておかしな話です。それを一方的に
やるのはやはり企業の側の責任。それで訴えられたくな
いならとっとと新卒採用を止めればいいだけの話です。
>解雇
これもある意味、厳密に労基法を守って、「3年を超え
る労働契約は無効とする。」という条文通りに労働者す
べてが「期間契約社員」になればいいんじゃないかと
最近は思っています。なぜ、「期間の無い定め」の契約
がそこに入ってくるのか?これは、労働者のためだった
というより、高度経済成長下で、すぐに辞めてほしくな
いという企業側の意向が強い状況下で生じた契約形態で
しょうね。
インフレの箇所はちょっと引っかかった点があります。(はっきりと手段について書いてませんでしたが)
個人的には硬直した市場がストッパーとなるために、貨幣供給量の増大によるインフレ目標実現は不可能なように思われます。(資金需要が発生しないので)結局国債額が増えるだけで骨折り損になる可能性を危惧します。
逆に(労働・金融を含む)市場の自由化を進めればあの程度の数字は勝手に達成されるのではないでしょうか。
計画経済のバカさ加減は全くおっしゃるとおりで、恐ろしいのは現在の(厚生経済学上の)死重的損失だけではなく将来の機会を喪失することです。
インテリジェントシステムの急先鋒として大ブレイクの兆しがあるベイズ理論について勉強しようと思ったのですが、amazon.co.jpでの「ベイズ」の検索結果とamazon.comの「bayesian」を比較すると(ほとんどの分野で同様の傾向があるとはいえ輪をかけて)ひどい有様です。
何よりひどいのは、海外経験すら殆ど無い自分が、日本語のベイズ本より英語の本のほうが分かりやすく内容も網羅的で教育的配慮に富んでいると感じたことです。そういうアウトプットでないと評価されないんでしょう。
官僚主導の計画経済が齎した社会の美しさに感涙を禁じ得ません。スーパーコンピュータが好きで仕方ないんでしょうか。税金ぢゃなくてポケットマネーでやればいいのに。
ところでモーニング連載中の漫画が似たようなネタを扱ってますね…
作者は元ライブドア某氏のパラレル人格を作中に登場させたりしてますし機会があれば城さんにも漫画で、歪んだルールが生み出す地獄の業界について突っ込んで語っていただきたいところです。。
長々と失礼しました。