
先日、知り合いの先生にお招きいただいて、慶應大学SFCでゲスト講師
として話をさせていただいた。テーマは「法律と雇用」について。
最初はいつもながらの話をしていたものの、質疑応答でいろいろ
盛り上がって、最後は法と経済、日本型高等教育の問題点といった範囲に
まで及んだ。非常に有意義だったと思う。
SFCは昔もよく通っていたが、改めて演壇の上から眺めると、学生の顔つきが
他と違うことに驚かされる。
質問のグレードも非常に高く、寝てるヤツも(パッと見では)いない。
言っちゃあなんだが、某国立大より全然優秀だ。
面白いことに、同じ慶應でも三田はまた別で、どちらかというと某国立大に雰囲気は
似ている。
要するに、SFCというのは日本の大学としては
かなりの変わり者ということだ。
文理の壁が低く、カリキュラムがアメリカ式で学生のイニシアチブを刺激する仕組みに
なっている点が大きいと思われる。意欲のある人間は大きな知的刺激が得られるはずだ。
(無気力型は徹底的にダメ化しそうだが、そういうタイプは入試で弾いているのだろう)
この変人ぶりは、当然ながら日本の企業社会と様々な軋轢を引き起こしてきた。
90年代前半、設立直後は国際教育の充実振りで大いに財界からも期待されたものの
すぐに期待は落胆に変わった。
「わがままで使えない」「自己主張がすぎる」
実際、「同じ慶應でもSFCは三田より一段下」と公言する人事の人間は多かった。
週刊朝日で特集されたこともあったから、人事以外の人も記憶している人は多いのでは
ないか。
ところが21世紀現在、この評価は大きく変わっている。
まず、ベンチャーや外資といった非年功序列型組織で活躍する人材には、やたらと
SFC出身者が多い。
たとえばダイヤの社会起業家特集(4月11日号)なんて、3割くらいはSFC出身者だった。
僕の「アウトサイダーの時代」の中にも、OBは少なくとも3人含まれている。
もちろん、選んだわけではなくて、気が付いたらそうなっていたものだ。
興味深いことに、大手の日本企業自身も、SFCに対する評価を一変させているようだ。
今でも「三田バンザイ!経済学部バンザイ!」と言っている人事担当者は知らない。
これは要するに、社会全体が脱・年功序列の流れの中にあり、この流れは
もうどうにも止まらないということだろう。
さて、SFCとは逆に、評価を低下させたのが体育会だ。
「若者はなぜ3年で〜」にも書いたが、企業が体育会を好んできたのは、その
年功序列組織への相性の良さからであり、そういう組織風土自体が消えつつある今、
彼らのセールスポイントも薄れつつある。
フォローしておくと、けしてそれがマイナス評価になるということはありえない。
それまでついてきたボーナス効果が消えつつある、というだけだ。
それに、今でも
「体育会系優遇」「社長以下、役員全員レスラー体形」
「声のでかいものだけが生き残る」
というような会社は割と多いし(特に営業系)、ラグビーとかボートやってると
鉄鋼とか重工系には強そうだ。
まあ、そういう会社はたいてい社風も昭和的だとは思うけど。
として話をさせていただいた。テーマは「法律と雇用」について。
最初はいつもながらの話をしていたものの、質疑応答でいろいろ
盛り上がって、最後は法と経済、日本型高等教育の問題点といった範囲に
まで及んだ。非常に有意義だったと思う。
SFCは昔もよく通っていたが、改めて演壇の上から眺めると、学生の顔つきが
他と違うことに驚かされる。
質問のグレードも非常に高く、寝てるヤツも(パッと見では)いない。
言っちゃあなんだが、某国立大より全然優秀だ。
面白いことに、同じ慶應でも三田はまた別で、どちらかというと某国立大に雰囲気は
似ている。
要するに、SFCというのは日本の大学としては
かなりの変わり者ということだ。
文理の壁が低く、カリキュラムがアメリカ式で学生のイニシアチブを刺激する仕組みに
なっている点が大きいと思われる。意欲のある人間は大きな知的刺激が得られるはずだ。
(無気力型は徹底的にダメ化しそうだが、そういうタイプは入試で弾いているのだろう)
この変人ぶりは、当然ながら日本の企業社会と様々な軋轢を引き起こしてきた。
90年代前半、設立直後は国際教育の充実振りで大いに財界からも期待されたものの
すぐに期待は落胆に変わった。
「わがままで使えない」「自己主張がすぎる」
実際、「同じ慶應でもSFCは三田より一段下」と公言する人事の人間は多かった。
週刊朝日で特集されたこともあったから、人事以外の人も記憶している人は多いのでは
ないか。
ところが21世紀現在、この評価は大きく変わっている。
まず、ベンチャーや外資といった非年功序列型組織で活躍する人材には、やたらと
SFC出身者が多い。
たとえばダイヤの社会起業家特集(4月11日号)なんて、3割くらいはSFC出身者だった。
僕の「アウトサイダーの時代」の中にも、OBは少なくとも3人含まれている。
もちろん、選んだわけではなくて、気が付いたらそうなっていたものだ。
興味深いことに、大手の日本企業自身も、SFCに対する評価を一変させているようだ。
今でも「三田バンザイ!経済学部バンザイ!」と言っている人事担当者は知らない。
これは要するに、社会全体が脱・年功序列の流れの中にあり、この流れは
もうどうにも止まらないということだろう。
さて、SFCとは逆に、評価を低下させたのが体育会だ。
「若者はなぜ3年で〜」にも書いたが、企業が体育会を好んできたのは、その
年功序列組織への相性の良さからであり、そういう組織風土自体が消えつつある今、
彼らのセールスポイントも薄れつつある。
フォローしておくと、けしてそれがマイナス評価になるということはありえない。
それまでついてきたボーナス効果が消えつつある、というだけだ。
それに、今でも
「体育会系優遇」「社長以下、役員全員レスラー体形」
「声のでかいものだけが生き残る」
というような会社は割と多いし(特に営業系)、ラグビーとかボートやってると
鉄鋼とか重工系には強そうだ。
まあ、そういう会社はたいてい社風も昭和的だとは思うけど。











規模が小さいので、OBを見つけるのはかなり困難ですが。
1.社長がレスラー体系(実際に強い(笑))
2.体育会系優遇(特に現場レベル。役員以上はゴルフ経験必須(笑)、管理職はゴルフ経験者優遇(爆))
3.声のでかいものだけが生き残る(怒鳴る原因が幼稚→萎縮するスタッフ多数)
労働集約型の業種なら、こんなもんですかね(笑)
彼らの中には教条主義的に陥らず、新たな事業展開を目指していった若者もいました。
私の所属している企業もそのような経緯で設立されたものです。もちろん労組のような存在はなく、給与体系も年俸制・成果主義です。
昨今の社会起業の方たちをみても、やはり旧体制にNoという意識があるのでしょう。
日本そのものが泥舟化している中、今度こそ大きく日本を変えていかなければ、この次はないような気がしています。
僕はここの学生やOBにいまだかつて会った事がないのでわからない。グローバル化という意味では免疫はありそうだけど。
>1.社長がレスラー体系(実際に強い(笑))
「人間、がっぷり四つに組めば分かる」と言っている会社があって、比喩だと思っていたが経営陣が全員柔道・相撲OBだと聞いて以来、笑えない。
>天皇制について
ごく平均的な日本人が考えている以上のことは考えていないと思う。
話はズレますが、昨今、失職者への職業訓練を増やせと多方面からありますが、
SFCの成功のひけつなんかもよく研究しないと、労働生産性の向上とか
新産業へのシフトとかにならずに官を肥え太らせるだけでおわってしまう
ような気がします。
(単に訓練ふやせふやせと言っている人たちからは、どうも体育会系っぽい
ところを感じずには居られないので)
そのような体育会系が戦後も生き延びてきたのは、高度成長期には中国のような競争相手がいなかったので、ただ言われたことを一生懸命頑張るだけでも十分に国際競争力があったからである。
また、会社を私物化している経営者からすれば、疑問などもたず、会社私物化の手足となる体育会系が必要でもあったのである。
しかし、中国人が我々の10分の1の時給で一生懸命働くようになった現在、ただ言われたことを一生懸命やるだけの労働の価値は10分の1に切り下がってしまった。
このような状況では、自ら創意工夫し、価値を生み出す労働者が必要なのであるが、上に言われたことに従うだけで思考停止状態の体育会系にそのような能力はない。
それに加えて、昭和的価値観をまき散らされたりすれば、職場のイノベーションにも悪影響を与える。
このような経済環境の下では、体育会系の就職が良くないのも当然であろう。
うちの職場でも間違って体育会系が採用されたりしないよう、気をつけてほしいものだ。
≪ 慶応大SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合政策学部と環境情報学部、 2002年卒業生の半分がニート !! ≫
【週刊現代2002.11.2】
ある慶応大の教員はこう話す。「実は学内で公示された02年4月卒業生の就職率が、大きな話題に
なっているんです。湘南藤沢キャンパスの2学部が、全学部中もっとも低く、両学部をあわせた学部学生の
就職率がついに50%を切っているんです」
慶応大の学生の就職率、就職先企業名は、大学のホームページで公開されている。それによると、
01年度(01年9月、02年3月卒業)の卒業生は総合政策学部で、519人。 うち就職者は、268人。
大学院などへの進学者が42人。「その他」つまり就職も進学もしないプータロー予備軍が、209人もいる。
もうひとつの環境情報学部はもっと酷くて、500人の卒業生のうち就職したのはたった222人。
「その他」が4割の200人もいる。2つの学部をあわせると、1019人の卒業生のうち就職したのは490人
にすぎず、「就職率」は48%なのである。
この率は、70%が大学院に進学する理工学部を除けば、慶応大の中で最下位。さらに、ライバルの
早大の各学部をみても理工学部以外にはこんなに就職率の低い学部は見あたらない。理工学部の学生は
大学院卒業段階ではほとんどが就職するから、実際の「プータロー製造率」ではSFCがナンバーワンなのである。
【1998年−2002年の就職率の推移】
・ 1998年卒業の慶応大SFC学生の就職率 67.1%
・ 1999年卒業の慶応大SFC学生の就職率 63.6%
・ 2000年卒業の慶応大SFC学生の就職率 63.9%
・ 2001年卒業の慶応大SFC学生の就職率 53.9%
・ 2002年卒業の慶応大SFC学生の就職率 48.1%
そもそもほぼ1教科入試でまともな学生が採れるわけがないと思いますが。もしSFCに高い才能を持った人間が集まるとしたら、「学生の学力低下が問題」に
なるはずがありません。「東大よりFラン私大生の方が優秀」となり、どこの企業もこぞってFラン私大生を採るでしょう。
昔からそうなんだけど、ある程度上位の大学よりも普通の私大のほうが就職率はずっと高い。よく言えば「志が高い」悪く言えば「夢見すぎ」。それでも上位校を目指す人が耐えない現実を見ると、意外と日本人はリスクを取る気性があるのかもしれない。
元々変わり者を集めているから、変わり者になっているわけです。それと女性が多いことや金銭に余裕がある家庭の者が多いことが合わさって、新卒就職をする必要性・意思が低い人が多いから、就職率が悪くなっているだけでしょう。
カリキュラムや理念が何かの強みになっているという印象は無いんですが、「変わり者」を集めて受け入れる懐の深さは十分に慶應の強みでしょうし、貧乏人でカツカツしている人ばかりでは、中々ベンチャーや外資へ挑戦できないですから。
ただ、最近の就職を見ていて一つ気がかりなのは、女は無論、男も容姿とコネの割合が大きくなっているような所です。美人・イケメンや良家の子弟なら慶應SFCは最適ですが、ブサイクや貧乏人の子弟なら、とにかく東大や一橋を目指すべきです。「ダラゴン桜」の「ブスとバカは東大へ行け」は嘘じゃないです。
7年前のデータではねぇ。最新の数字はありませんか?
そして、卒業後の4月1日のみを切り口にして結論付けるのは危険かもしれません。
入ったもののすぐやめる新卒者も多数います。
(私のいた会社でも「仕事中に逃亡してそのままやめた」「初日しか来なかった」はたまた「入社式に来なかった」という人がいましたし)
結婚式〜新婚旅行がピークで、その後離婚する夫婦もいますからね(笑)
SFCを端的に言うと「ハイリスク・ハイリターン」による自己実現を目指す若者が多いのだと思います。リスクを避け続けたためにリターンも取れずに失速し、今や赤字垂れ流し状態の日本に対するアンチテーゼかと。
優秀なのとプータローに二極化してるって可能性は?
イノベーションを起こした方が自分を含め社会全体の利益になると考える人間と、事なかれ主義で他に追随した方が得策かなと考える人間と。
同じことしていたら付加価値は減少するのは当たり前のこと。
歴史をみれば明らかです。
京大なんかは典型的ですが、大学院進学率がたかいからでしょうね。東大もそれに近いでしょう。
ですが、そのSFCの場合、大学院に進学するわけでもなさそうですから
>留学前提の比較的金銭に余裕がある家庭の子女が多い
というのが実態なんでしょうね。
>最近の就職を見ていて一つ気がかりなのは、女は無論、男も容姿とコネの割合が大きくなっているような所
こういう世の中を慶応は作り上げるのに貢献しているわけで、それをヨイショすれば大多数の凡人たちは努力することを忘れますよ。
>卒業生の4割が進学も就職先もわからないニート予備軍らしいから
まあ、働く意欲がないというのは偏差値の高低は関係ないでしょう。学問なんて触れていない分、Fラン大卒や高卒なんかの低学歴の人たちのほうが「金儲けで
きればいいや。」と思うから却ってニートになりにくいのかもしれませんね。
東大や京大なんかの一流大卒の人はまじめな人が多くて、「金儲けに走って生きていくことが自分と世の中にとって本当に良い事なのか。」と悩むでしょうから。
見栄張りが多いんじゃないですか?低偏差値の大学卒業生と肩を並べて仕事するのがイヤなんでしょ。正直な話。それまでの努力がリセットされてスタートラインを同じにされることに耐えられないんじゃないですかね?
これは大いにありそうだ。そこそこの大学の司法試験受験生なんかもこのクチかな。「オイオイ、このオレ様が底辺大卒と机並べて営業なんかできるかよ」と。で、受かればいいけど、そうでなければ後の祭り。
貧乏人や才能が無い人は、ちゃんと国公立大学を目指し、万一に私大に行ったならば資格を取って、安定した職業人を目指すべきですけど。金持ちは自分の金でチャレンジして、安定職業は貧乏人・凡人に譲るのが社会的には最適。
従来型の情報処理力ではなく、納得解を導き出していくことが社会で求められているということだろうと思います。
SFCの教育もそのような方向性を取入れた教育内容なのでしょう。
こういう力が今後ますます求められていくでしょうね。
それは就職課に進路届けを出す学生が少なかったことが原因です。
もっとも大学側は、就職だけが評価基準じゃないから、就職率が
低いことは必ずしも問題だと思っていないとも言っています。
ただ自分自身の体感としては、就職率は悪いと思います。
4年間、あの地でやりたいことをやり続けたせいで、社会に出ても
やりたいことを続けられると考える人が多すぎるからです。
それが院進学につながり、ベンチャーへの就職につながり、
就職してもすぐ辞めるというのにつながっているのでしょう。
良いか悪いかは使う側の問題ですから、変わり者を変わっている
からダメだ!と評価することに意味はないでしょうね。
そこで、城さんに質問なんですが、飲食業界についてどのような印象を持っていますか?
http://sfcclip.net/series/2062
就職率5割の話はここで。
http://sfcclip.net/series2010041601