Joe's Labo

城繁幸公式。
というか避難所。移行か?
なんか使いづらいな・・・

政治というコスプレ

2009-11-28 11:31:34 | その他
若者マニフェスト策定委員会のメンバーで、10月の朝生にも出演した市川市議会
議員の高橋君が、市川市長選に出馬した。
というわけで昨日、2時間ほど応援に行ってきたのだが、本人がげっそりしていて
驚いたのなんの。
「選挙のたびに10kg痩せる」と聞いたことがあったけど、話半分というわけでも
なさそうだ。

そういえば以前、別の若手議員がこんことをこぼしていた。
本当は政策的な勉強会や活動をもっとやりたいのだが、地元周りを減らすだけで
「最近、天狗になった」とか「○○さんは真冬でも毎朝7時に駅前に立ってるのに」
なんて地元で言われるのだそうだ。
昭和というかなんというか、“おしん”みたいな世界観である。
きっと、過去には勉強熱心だったり、高度な専門性を持つ候補もいたのだろう。
が、スポ根と浪花節が大好きな国民の下、選挙という自由競争を通じて淘汰され、
気が付けば選挙バカが適者生存する国になってしまったのだろう。
「新人は役職なんかつかずに選挙に専念しろ」と言う小沢さんなんて、まさに
昭和型政治家の典型だ。

実をいうと、車があるのにわざわざ自転車で回ってみたり、金持ってるくせにドンキ
でスーツ買うようなヤツは大嫌いだったのだが、少し考えが変わった。
あれは“おしん”のコスプレみたいなものなのだろう。
彼らにそれをさせているのは有権者なのだから仕方がない。

ところで、スポ根も浪花節も、社会的には明らかに退潮気味である。
Webの選挙活動を解禁し、ネット投票などもできるようにすれば、そういう活動を
通じて得られる票の方が浪花節を逆転するのではないか。

選挙バカ一代はいやだという若手政治家は党派を超えて、時代遅れの公職選挙法の
改正に尽力していただきたい。


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20 コメント

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Unknown (ns)
2009-11-28 12:49:59
なるほど。

政治はあくまでも直接的な言語を介して行われるものであって、ジェスチャーのような非定型の間接的な言語で行われるものではないことが判らない人が多い訳ですか。

確かに、アピールの場では表情や語気のような非定型な言語も一定の意味を持つわけですが、言質をとるためにはやはり直接的な言語で語ってもらわねばならないですよね。

もっとも、言質をとられたくない人や美辞麗句が好きな人が、件のおしんのコスプレをはやらせたのかもしれませんが。
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まだまだ (ドン)
2009-11-28 14:10:43
日本は昭和的な考えの人が多いですからねぇ。昭和的価値観の基本は理屈より感情論を優先すること。
ワールドビジネスサテライトに出ていたサラリーマンの「昨日、今日来た人よりも二十年働いてきた人を優先したい」という発言とか、選挙での立候補者に対する選挙民の発言など典型的ですよね。

感情論を優先した挙句、この国が滅びるのであればそれも自業自得なのかもしれません。海外では合理性重視ですが、日本では感情論第一ですからこれじゃ差もつくのは仕方ないでしょうね。しかも高齢者ほどこの傾向が強いですし。
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大和魂バンザイ (sakyo)
2009-11-28 15:45:02
>「最近、天狗になった」とか「○○さんは真冬でも毎朝7時に駅前に立ってるのに」
たいした仕事がなくても周囲の同僚が残業していれば一緒に残業する心理に通じるところがあります。意味もなくしんどいことをすることが尊いのです。これぞ”大和魂”!
 「民主党新人議員も事業仕分けに参加させてマスコミにアピールした方が次の選挙で有利なのになぜ?」と思っていましたがそうではないのですね!
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Unknown (kenji)
2009-11-28 17:41:30
芸能界が最低でも実力がある人を上に上げるというシステムがない。其の昔素人喉自慢と言うのがあり、それによって、衆人環視の中で歌い手の力を素人が見る事ができた。
 その仕組みというか、感覚がない人が増えた。
そこが完全自由市場であると私は思うが、本来、力だけの世界が置屋の力で出てくるから、嫌になる人がおおいだろう。
 モット困れ、それからだという力があれば、面白い時代ではないか。
 ただこれから起業できる人々は、知恵着け屋(コンサルタント)だろう。産業を興すというのは難しいのではないか。
モット言うと山師のような世界である。
産業の衰退を見ていると、そのように思う。
 然しこれからがらがらとあらゆる人々の思惑を超えて変わるナとはひしひしと感じる。
生き残れるかしらとも思う。
先日もある程度金持って、退職した奴と話したが、気が狂っているのではと俺は思った。
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大事なことは (スターチスの花言葉)
2009-11-28 20:06:40
公職選挙法改正でインターネットの有効的な政治活用に賛成です。
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私の選挙区 (1970年生まれ)
2009-11-28 23:48:15
私の住んでいる選挙区の民主党議員は地縁がなく、公募で立候補した。一方の自民党候補は世襲の3代目。
民主党の現職はNTTの元社員でペンシルバニア大のウオートンでMBAを取得、東南アジアのどこかの国の国営電話会社の経営にも参画した人物で、人当たりは良くないが、国政報告会などでは日本の電気通信のあり方やインターネット時代に対応した新しい法制度などについて必ず触れる。自分が政権の中で何をやりたいかちゃんとPRしている。彼の主張には電気通信は国のインフラであり、そこから新しい産業が生まれる、またネット社会に対応した法制度は犯罪の防止と健全なネットビジネスの発展に必要という自分の専門の立脚した彼なりの将来の国の在り方を考えている姿勢を感じている。
しかし、彼の国政報告会に来るのは老人ばかり。質問は「自分の年金は増えるのか?」、「医療費を安くしてほしい」、「消費税を上げないでほしい」など自分の懐具合に関する事ばかり。

休日に交通の便のいい公民館で開いた報告会でもやってくるのは老人ばかり。老人たちの要求を聞いていると、「さもしい」と思う。チャーチルが言った「その国の文化水準は老人を見ればわかる」を痛感した。

しかし、絶望的ではないのは、30代以下でわざわざ来ている人達は質問事項をあらかじめまとめて、安全保障とか財政とか国の将来について質問している。

この国が滅ぶか持ちこたえるかは、愚かな老人たちと自分たちの代で国を滅ぼしたくないと思う若者とどちらが国を動かすかである。

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労働市場の硬直性は日本の諸問題の根っこ (本の紹介)
2009-11-29 01:46:43
労働市場が新しい家族モデル移行への障害になっていることやフリーター問題、パラサイトシングル現象の根源が日本の企業社会のネズミ構的な構造にあることを示した山田さんの著作。
山田昌弘「家族というリスク」勁草書房2001年
http://www.amazon.co.jp/%E5%AE%B6%E6%97%8F%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AF-%E5%B1%B1%E7%94%B0-%E6%98%8C%E5%BC%98/dp/4326652594/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1259426417&sr=8-1

戦後、企業や政府が持ち家を持つことを奨励しすぎて一戸建ての住宅は余る一方、賃貸住宅を貧困層が借りられないなどの状況が起こっている。政府の住宅政策はまさに終身雇用・年功序列の正社員をベースにすえて行ってきたと言える。これも昭和的価値観の副産物である。一軒家を持つことが男の夢(住宅ローンをという時代は終わり、これからは流動性ある社会に向けた住宅政策が好まれるのではないか。
平山洋介「住宅政策のどこが問題か」光文社新書2009年
http://www.amazon.co.jp/%E4%BD%8F%E5%AE%85%E6%94%BF%E7%AD%96%E3%81%AE%E3%81%A9%E3%81%93%E3%81%8C%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%8B-%E5%85%89%E6%96%87%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%B9%B3%E5%B1%B1%E6%B4%8B%E4%BB%8B/dp/4334034993/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1259426458&sr=1-1

池田信夫氏が日本の中間集団が崩れてきているのにも関わらず、それを受け止め調整する力が働いてないことが今の日本社会の問題の根源とおっしゃってて、それはあらゆる問題に当てはまるのではないかなと思いその例として家族・住宅問題の二つを挙げさせてもらいました。
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Unknown (are)
2009-11-29 02:01:25
組織があればね・・
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レールが途切れている現実 ()
2009-11-29 08:33:19
若い人が質問するだけで喜ぶ議員さんは多い。今は30代議員がスポットライトを浴びていることだし、どんどん質問してあげよう。

>日本の中間集団が崩れてきているのにも関わらず、それを受け止め調整する力が働いてない

今まではアンテナの高い人だけが気づいていたけど、金融危機以降、普通レベルの人材が慌てはじめた気がする。バブルも維新もそうだが、日本人というのは保守的であっても、ある時期を境に雪崩を打って変わるのではないか。
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誤解ですよ (senna-pro)
2009-11-29 09:48:08
ものすごいどうでもいいツッコミですけど、おしんは決して昭和的価値観の典型なんかじゃないですよ。

大人のおしんは前向きにキャリアアップと創意工夫で厳しい現実に立ち向かっていく女で、むしろ勝間タイプです。
現実と戦わないで妥協して“忍耐”を受容したときにはこっぴどい目にあってます。

辛抱や忍耐を美化してるように見えるのは幼女時代の印象が強いせいです。
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