まあやるだろうなと思っていたら、案の定「雇用調整助成金の緩和」である。
「助成金が雇用を支えているって言うので緩和します」という菅さんの言葉からは
まったく戦略を感じないのは気のせいか。
以前も述べたように、半年なり一年なりバラマいて、それからどうするかという
ビジョンが完全に欠落している。永遠にばらまき続けるわけにはいかないのだから
出口を意識しないといけないはずなのだが、誰も意識しているようには見えない。
「一円もまくな」とは言わない。でも、せめて失業給付という形でまくべきだ。
それなら、リソースの移動を通じて(ある程度は)経済の新陳代謝が進むだろうし、
労働者も再就職という目標に向かって自助努力するインセンティブを持つ。
こういった一定の痛みを引き受ける覚悟が、今の日本には決定的に不足している。
助成金では、企業にも労働者にも、社内失業状態のまま
亀のように縮こまれというインセンティブしか与えられないのだ。
こんなことは現実を見れば明らかだろう。昨年末以来200万人規模でばらまいてきた
日本が、市場からどういう評価をされているかといえばこのザマである。
いったい国家戦略はどうなってるんだ!と思っていたら、国家戦略室のボスは
「今、考え中」らしい。
そういえば金融担当大臣は、日本企業に必要なのは「大和魂」と言っていた。
友愛から大和魂まで、もうてんでんばらばらである。
そりゃビル・エモットも混乱するわけだ。
「助成金が雇用を支えているって言うので緩和します」という菅さんの言葉からは
まったく戦略を感じないのは気のせいか。
以前も述べたように、半年なり一年なりバラマいて、それからどうするかという
ビジョンが完全に欠落している。永遠にばらまき続けるわけにはいかないのだから
出口を意識しないといけないはずなのだが、誰も意識しているようには見えない。
「一円もまくな」とは言わない。でも、せめて失業給付という形でまくべきだ。
それなら、リソースの移動を通じて(ある程度は)経済の新陳代謝が進むだろうし、
労働者も再就職という目標に向かって自助努力するインセンティブを持つ。
こういった一定の痛みを引き受ける覚悟が、今の日本には決定的に不足している。
助成金では、企業にも労働者にも、社内失業状態のまま
亀のように縮こまれというインセンティブしか与えられないのだ。
こんなことは現実を見れば明らかだろう。昨年末以来200万人規模でばらまいてきた
日本が、市場からどういう評価をされているかといえばこのザマである。
いったい国家戦略はどうなってるんだ!と思っていたら、国家戦略室のボスは
「今、考え中」らしい。
そういえば金融担当大臣は、日本企業に必要なのは「大和魂」と言っていた。
友愛から大和魂まで、もうてんでんばらばらである。
そりゃビル・エモットも混乱するわけだ。
>「今、考え中」らしい。
>そういえば金融担当大臣は、日本企業に必要なのは「大和魂」と言っていた。
>友愛から大和魂まで、もうてんでんばらばらである。
第二次大戦の大本営と重なってみえるのは私だけだろうか。
あのときも出口戦略を見出させないまま、なしくずしにアメリカとの戦争を始め、戦局が悪化すると「一億玉砕」を叫んで、精神論で状況を打開しようとした。それと何が違うというのだろう。
この国の政治家の無能、迷走ぶりを見ると、戦後の繁栄って、たまたま流れに乗れただけの本当にラッキーだったんだなあとつくづく思わされる。
ただ、ただ、脱力。
世界経済もドバイショックでまた混乱の様相。
いよいよ昭和10年代のような閉塞状況になってきたか。
根性がない男に過ぎない。大体落ちぶれて四国48所回った男である。
我々はとんでもない事態が待っていることを覚悟するべきである。
私は判断している。
面白い時代で、無意識の持っている常識が無用になり、各人は思わぬ能力を発揮せざるを得ない時が来る。
こんなことをしなければならないかとか、今んなやり方もあったのか。
人々が確実に入れ替わる。
まずは参院選で過半数を獲得したら、社民と国民新党を切り捨てることからはじめるべきでしょう。特にみずほはまだ大人しくしてるからいいですが、亀井は白蟻と同じ。こいつを郵政・金融大臣にしたのは大失策です
街頭でインタビューに答えていた50代のサラリーマンの答えが日本型雇用に守られた正社員の本音を反映していると思いました。
「20年働いてきた人間と昨日今日来た人間が一緒の給料なんておかしい」、「家のローンや教育など生活設計がある」
発想が江戸時代の武士と同じだと思いました。譜代、外様(新参)という区別。お家(会社)に生活設計を依存した生き方。
コメンテーターの伊藤元重先生がご指摘の通り、年功序列賃金は戦争へ進む中で軍需産業が熟練工を確保するために導入した制度で、長期戦や高度経済成長という特殊な状況下でのみプラスに作用する制度です。
江戸時代だって、財政が苦しい藩は家臣の知行を借り上げるとかして正社員の給与を賃下げしていたのです。それでも、浪人になるよりはましだから、多くの武士がお家にしがみついたのです。
みんなで我慢比べをする。我慢から新しいものは生まれてきません。せいぜい、節約しよう、貯金しようという後ろ向きな生活防衛です。
>>なんかさん
ご指摘の通り、参院選で過半数を確保したら、社民党と国民新党とは縁を切るべきです。
亀井静香みたいに弱者の味方ぶって悪人を仕立てあげようとする奴が金融担当大臣にいること自体ミスキャストです。亀井静香の論理では「金融業=悪」ですが、金融業を育成しようという考えがこれっぽちも見えません。金融業は法律事務所、会計事務所、ITなど関連する産業も多く、しかも高学歴者を必要とするので、国策として育成すべき産業です。英国が金融規制の在り方について活発に各国に提案していますが、禁輸規制の在り方を自国主導で進めて、金融市場としてのロンドンの地位を守る、場合によってはどさくさまぎれにさらに向上させようとする国家戦略が見えます。
大企業の社長でも「ここは社員のがんばりに期待する」と精神論”だけ”ぶち上げる方はおられますから日本の指導者の特徴でしょう。”日本”国民からの受けは悪くはないですから、一応支持されているのかな?
大阪府でも橋下知事が最初におこなったのは「まず出血を止める」でした。企業でも業績が傾けばまずコスト削減をして、その次に利益を見込める事業へ、お金、人などの資源を振り向ける、が業績再建の一般的なやり方だと思います。民主党の方法は一般的なやり方ではなく”名人芸”のやり方を目指しているのでしょうか?親方日の丸ではなく親方そのもの、日の丸そのもの、だから”一般的な”やり方がそぐわないのでしょうか?
ただ、トリクルダウン的な政策(一握りの儲ける能力のある企業/人間がバンバン稼いで国を引っ張り、他(=雇用助成金をもらう企業/人間)はそのオコボレで暮らしましょう)を現政権がするってのは面白いですね。
別スレの共産主義批判はさらに昇華されましたってね。
しかし、日本インタビュ新聞社のこの記事もなんだかなぁ・・・この期に及んで事業創出を政府にお願いするかのような記事。「景気の良くなる「事業創出」をして欲しいものだ」ですと?社会主義計画経済を、上から&無責任目線で標榜してるんでしょうか、Media-IR。びっくりします。
管さんは日本はサッチャー改革がされていないからサッチャー改革と
ブレアの第三の道を両方やるとか代表の時いってましたよね。
現政権はサッチャー改革の片鱗すら見られないんですが・・・・
同一労働同一賃金について、派遣、正社員、連合そしてエコノミストそれぞれの視点が描かれていていました。
興味深いのは、派遣の訴える「仕事内容が同じ」という切り口に対して、正社員は「がんばって入社した」「住宅ローンなどの将来設計が・・」など城さんが冒頭で指摘していた”身分制”を盾にしていた点です。
また、連合の古賀さんからは正社員の取り分を派遣に回すことは不可能(する気もない)と本音をポロリ・・結局彼らと連帯しても小遣いが貰える程度ってことですか。今後も組織を守るために若い人たちが犠牲になるんでしょう。
ともかく、WBSの淡々と進む構成は良かったと思います。多くの良識ある人が何かを感じてくれれば。