Joe's Labo

城繁幸公式。
というか避難所。移行か?
なんか使いづらいな・・・

どうした東洋経済

2009-11-06 12:07:20 | その他
先週の東洋経済の年金特集で、実名でこっぴどく批判されていた鈴木教授が、
ブログで反論されている。一方のコメントだけを聞いて判断は出来ないが、
東洋経済側のこの対応はちょっとひどい。

正直に言うと、一方の論(というのもはばかられるくらい“トンデモ論”だったが)
を出しておいて続けて反論掲載、というようなパターンかと想像していた。
論壇誌などがよくやる手だ。
だが、少なくともそういう懐の深さは無いらしい。

お付き合いもあるのであまり言いたくは無いけれど、僕が読み始めたここ10年で
一番ひどいレベルの特集だった。うちにきた某競合誌の記者などは嬉しそうに
「東洋経済は厚労省の天下りでも受け入れたのではないか」
と言っていたけど、そう思われても仕方のないレベルだ。
多分、某御用学者の駄本でも読んで染まっちゃった人が編集部内にいるのだろうが、
チェック機能は働かなかったのか。

ある程度リテラシーのある人間なら鼻で笑うだけだからいいが、問題はそうでない
一般の読者だ。流し読みした彼らの中には、
「年金改革なんて必要ない、民主党はおかしい」
という先入観が刷り込まれてしまった人もいるはずだ。
そして、最終的にツケは団塊ジュニア以降の世代に回ってくる。

「うちは絶対に間違ってはいない」というのであれば、自信を持って鈴木教授の
反論記事を載せるべきだ。アゴラ百景なんて休んでいいから。

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12 コメント

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全体主義の足音が・・・ (yasu)
2009-11-06 13:01:47
既存メディアが大本営に取り込まれつつある。
ってことはないでしょうねえ。
さすがにねぇ。
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やっぱりと思いました。 (あるライター)
2009-11-06 18:57:00
すみません、仕事上名前を書けないのですが、何度か同雑誌に書いたことがあります。いろいろな企画のお手伝い。結局のところ、取り上げるテーマに沿った企業のPRというか、「怒らせないように」「協力して作る」ということを言われました。そこまでしないと売れないのかなと思います。いろいろ大変なんでしょうが、貴殿のブログを読んで、はっとしました。確かにややおかしくなってるかも。
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精査に感謝。 (山田祐太)
2009-11-06 22:53:21
ご指摘の通り、僕ぐらいのレベルだと正直「あれっ、そうだったのか!?」と感じてしまいました。
信頼して定期購読しているのに。

すぐに城さんが指摘してくれたので助かりましたけど、あやうく厚生省プログラムに洗脳されるところでした・・・。反省すると同時に、ウェブがここまで進化するつい最近まではテレビ、新聞、雑誌を使って扇動されてたと思うと・・恐ろしいです。
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東洋経済 (???)
2009-11-07 11:13:14
城さんもお付き合いするのやめた方がいいのではないでしょうか?それぐらいこのところ特集・記事はお粗末です。個人的には東洋経済は立ち読みすることはあっても買うことはないんでいいんですけどね。もうここ2~3年買っていません。

本屋に行ってもダイヤモンドやエコノミストの方を買います。
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城さんのご指摘に納得、考えられる背景は2つ (東洋経済など読みませんが)
2009-11-08 10:21:17
 週刊東洋経済の年金特集は、城さんのご指摘の通りで、背景は、次の2つしか考えにくいものがあります。1つは、慶応大学商学部某教授の狂信的信者に週刊東洋経済という媒体がジャックされた。ここ最近の東洋経済の社会保障に関する記事は明らかに偏向しています。多方面から取材し、自らの言葉で記事を書いているのではなく、件の某教授の特定宗教(これは学問ではないでしょう)の盲信です。鈴木先生のブログにみるように、東洋経済編集者が2時間も居座った挙句、雑誌の寄贈すらしないなどの非常識な行動も、狂信者のものとすれば理解できます。はじめから、ひとの意見を聴くつもりなどないのです。
 もう1つ考えられなくないのは、厚生労働省の直接的、間接的指図です。流石に政権が代わって、既得権が失われそうな状況にあせった同省が、民主党をはじめ改革を主張する学者たちを攻撃した可能性もない訳ではありません。ただ、「経済前提が甘い」というのは、厚生労働省も分かってやっているのでしょう。8月に総選挙を控えて、所得代替率50%割れの数値など出せないことから、渋々やったのが実態ではないでしょうか。世代間格差だってそうです。それが拡大してよいなど考えていないでしょう。それに、現政権をここまで刺激するようなことを役所がするとも思えません。
 すると、背景はやはり1つめの方ではないでしょうか。東洋経済のそうした社内で週刊東洋経済の現状を憂えている人はいないのでしょうか?鈴木亘先生や高山憲之先生の著書の編集者は、自ら心血注いだ著書をさらしものにされて黙っているのでしょうか?今回の件で、雑誌と本が売れれば満足ですか?
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考えられる背景 ()
2009-11-08 14:59:15
 やはり、前者でしょう。某先生の本なんかで洗脳されちゃう可哀相な人がいるのは仕方が無いとしても、問題はチェック機能がまったく働かなかったこと。同じ特集でページによって主張が異なるダイヤもたいがいだけど、一誌丸ごと暴走する東洋経済の方が危うい。
 現状を憂えている人はいるでしょうけど、(鈴木さんブログによれば)問題記者は副編集長らしいので、結局はこれも年功序列的な問題なのかもしれない。
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東洋経済への違和感 (tanaka)
2010-04-24 08:25:45
こんな古いところにコメントしても読まれないかもしれませんが・・・・。

今週号の東洋経済も菅直人の言う増税で景気回復論を絶賛。アホなこと言うなと非難する内容だろうと思ったら特集組んでまでの絶賛ぶり。いったいどうなっているのかいなと思って読み進めると各政党の政策位置図がありそこでみんなの党や自民の改革派を「本音は社会保障を縮小したい」(ちょっと記憶あいまい)とマイナスイメージを与えるコメントが。

そのこととこのときの年金特集の厚労省の言い分垂れ流しがのったことといい東洋経済内で「なに者かいる、なにかある」と思わざるを得ません。
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消費税増税は正しい ()
2010-04-24 08:41:34
増税自体は正しいし、その認識は政策立案者もだいたい共有している。与党が作っている財政健全化法案の消費税引き上げ数値は、我々有志が作っている若者マニフェストのそれと近い。
菅さんも「財政を持続可能にする」のが本音だけど、立場上それは言えないから雇用が増えるとかなんとか言っているのだろう。既に日本はそこまで危機的な状況ということ。東洋経済は見てないけど空気読んだんじゃないの。

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... (Ts)
2010-04-24 09:47:44
中途半端に増税されてリセットが先延ばしになるだけなのは最悪。

・やるなら、根本原因にきっちりメスを入れる。
・やらないなら、さっさとあきらめてデフォルト宣言。

中間は止めてください。。。
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無し (tanaka)
2010-04-24 10:07:05
>菅さんも「財政を持続可能にする」のが本音だけど、立場上それは言えない

財務大臣がなんで言えないのでしょうか?
無駄を省けば簡単に20兆円は捻出できると言っていた民主党員としての立場上ということ?

消費税アップ、所得法人贈与税ダウンというのには個人的にも賛成なんですが消費税アップを賛成している政治家が財政のこととか世代間格差とかではなく単なる利権目当てhttp://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/column/shusei/080724_88th/index2.html
なのが残念。特に今の民主党の最高権力者

ではこれで。再コメントはしません。
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