ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

新政権のスタートダッシュ

2009-09-18 14:45:40 | ときのまにまに
まさに弾丸スタート、天皇の認証式が終わるや否や、新しい閣僚たちは一斉にスタートした。一番は総務大臣に就任した原口さんで、その晩の(日付は翌日)の午前1時には指令第1号ともいうべき命令書が発せられていた。各閣僚の初登庁の形もそれぞれ個性的で面白い。彼らの姿勢には一日も無駄にはできないという意気込みが感じられる。前任者からの引き継ぎも興味深い。とくに面白いのは新しい閣僚の「入り方」ではなく、去る閣僚の「出方」である。いかにも未練たらしかったのは桝添さんで、それと対照的なのが与謝野さんで、金融相の引き継ぎ光景は微笑ましかった。テレビでは見られなかったが、財務省の引き継ぎも美事だったに違いない。引き際で人間の大きさが測れる。
第1回の閣議で全閣僚の給与を1割返納するという申し合わせがなされたとのことであるが、金額の問題ではなく姿勢の問題として気持ちが良い。
新しい政権では、もちろん閣僚の責任も以前に増して重要であり、おそらく非常に多忙なものとなるであろうが、それよりもわたしが期待するのは、副大臣の人選である。今日あたりからぼつぼつ発表されているが、非常に頼もしい。おそらく新政権における副大臣は今までのお飾り的なポジションではなく、各省庁におけるリーダーシップや国会答弁など、大臣と一体になって実力を発揮することが期待される。その意味で、国土交通省の副大臣に辻元清美、馬淵澄夫という元気印が就任することは非常に心強い。おそらく鳩山政権が直面する第1ラウンドは「国土交通省の戦い」であると思われる。ここでは上品な議論というよりも迫力が求められる。
新政権にとって問題は、対マスコミ戦略であろう。記者クラブという伝統的な悪弊がまだ温存されている。彼らはテレビや新聞等メジャーなメディアではほとんど流される筈がない情報が、最近ではインターネットを通じてどんどん流されている。その一つが記者クラブを廃止すると宣言した鳩山政権に対する恐喝まがいの圧力である。今のところ、政権側が一歩引いている感じがする。
16日の夕方に新内閣の発足に際しての記者会見が開かれたらしいが、これは本来すべてのメディアに解放されるはずであったが、その直前にドタキャンされ従来通りの官邸記者クラブである内閣記者会だけで行われたという。これは確認のしようないがかなり信頼できる筋からの情報である。今もマダマスコミでは「小沢たたき」「小沢警戒」が続いているが、実は記者会見をすべてのメディアに解放すると主張しているのが小沢さんである。本当かどうか分からないが、このマスメデイアの圧力を受けて、平野博文新官房長官が「『記者クラブ開放』は俺が潰す」、と息巻いていたとか。インターネットで流されている The Journal で、 『週間朝日』の編集者山口氏は次のように語っている。
≪ http://www.the-journal.jp/contents/yamaguchi/2009/09/post_90.html ≫
「わたしは新聞社(朝日新聞)の子会社で働く者として、記者クラブ自体の存在を否定するものではない。既得権を持った者が既得権を維持しようと努力するのも理解できないことではない。残念なのは、民主党の職員や藤井氏、平野氏といった幹部までが、既得権者の利益代表となり、歴代代表の方針を握りつぶしてしまったことだ。『公開と公正』は民主党政権にとっての魂ではなかったか」。

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