ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

天声人語の質の低下

2010-01-27 11:20:38 | ときのまにまに
今朝の天声人語(朝日新聞のコラム)で、おとといの衆院予算委員会での自民党の町村元官房長官と前原国土交通相との「小衝突」を道楽三昧の親父が放蕩息子に意見する落語の「親子茶屋」として取り上げている。大朝日の人気を支えている天声人語の文章としては呆れる。
予算委員会でのヤリトリを実際に見ていた者としては、前原大臣の態度は決して「小爆発」という程度のものではなかった。あの時、コップの水をぶっかけても国民は納得したことだろう。問題はあの瞬間のことだけではない。自民党の質問のどこに「親父の心配」があるのだろうか。どこを見たら放蕩息子に対する道楽親父の心配が感じられるのだろうか。わざわざ寅さんの言葉まで引用して「親の意見と冷や酒は後になって効いてくる」などという言葉が、この場面でどういう意味を持つのだろうか。自分自身がしてきた道楽をさておき、息子の道楽をたしなめる親父には、愛情があるが、町村元幹事長のどこに愛情があるのだろうか。ただ、必死で民主党を潰そうとする無意味な「あがき」だけではないか。今まで天声人語は朝日新聞の「良心」と思っていたが、随分質が低下したものである。

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