ウーパールーパーその脅威の生態～再生の不思議

この夏の初めに妹宅にやってきたウーパールーパーの“ホワイト”（←名前）
やってきた時は体長４センチほどの小ささだったのが
今では体長１８センチを越すまでに成長し、すっかり大きく逞しくなりました
赤ちゃんの頃の写真を見ると全然違うでしょ～～～　

　　　　まだおたまじゃくしみたいです

しかしここまで来るには実は大きな試練がありました

夏休みには妹達と一緒に元気に帰省もしていたホワイトですが、
夏休みがあけて少したった頃、水槽の手入れをしていた妹が水槽の中にうっかり物を落としてしまい、
それがホワイトの右手にあたり、右手が付け根からちぎれてしまったのです・・・。
皮一枚で繋がっている状態。

妹は大変なショックを受け、自分がホワイトを身体障害者にしてしまった、
かわいそうで見ていられない、もう生き物は飼わない・・・とまで言い出す始末。
そんなことを言ったってホワイトの事は最後まで見てあげなきゃならないんだから、
それにもし右手がなくなっても体が元気なら大丈夫だから、
生き物の生きる力と言うのはすごいんだからそれを信じて頑張ろう！と、
妹も気を取り直して食欲の無い時は好物の生きた赤虫を釣具やさんまで買いに行ったり
体からふわふわしたものが出てきたといってはろ過に気をつかったりお薬を使ってみたりとかいがいしく看護をしていました。
そしてその甲斐あって右手の力は弱いものの傷口もふさがりすっかり元気になりました
それからまもなく・・・・・ホワイトの体にある変化が出てきました。

ちぎれた右手の途中から骨がちょこっと出ていたらしいのですが、
そこがどんどん成長してきて先が４つに分かれ、なんと新しい手が出てきたのです

　　　　小さい手がわかる

調べてみれば、ウーパーは手足の再生能力が大変にすぐれた生物らしい。
視力が弱いので近くに来たものはなんでもエサと思って食いつくので
複数で飼っていると他の子に手足を食べられてしまうということもよくあるのだとか

しかし体側の方からでなく、ちぎれた腕の方から生えたというのがすごく不思議
新しい手が大きくなったら最初の手は吸収されて小さくなるの？
それとも腐ってなくなるの！？
その行く末をひたすら見守っておりました。

そして現在、新しい右手はほぼ他の手足と同じ大きさにまで成長し、メインの手になりました
トップ画像でホワイトが上げている右手は「新しい右手」なんですよ～
まるで「手、出たーーーっ」って言ってたポニョみたいね

そしてお腹の方にある指がわかります！？
最初の手はなくなるわけでもなく、使わずにいつも体の方に沿わせているのですって。

本当にどうなっているのでしょう？？？
もしかしたらすっぱり切れてしまった方が綺麗に生えてきたのかもしれません。
少し繋がっていたことで再生の情報がどこかで狂ってしまったのでしょう・・。

その再生の情報ってどうなっているのかしら
本当に考えれば考えるほど不思議

なんでもウーパーのすぐれた再生力を人間の欠損した手足等の再生に応用できないかという研究までされているのだとか。
事故などで失った手足がまた生えるのならどんなにすばらしいでしょう。
しかし、本人でさえどこかでかけ違いがおこるのだから、人間に応用するのは恐ろしく難しいことでしょうね・・・・。

トップの写真は１ヶ月ほど前に撮ったものだそうですが、
今はさらに太く逞しくなってメタボじゃないかと心配しているほどらしい
お腹が空くと、いつもエサをあげている妹や甥っ子が近づくと、
ちゃんとわかって水槽の縁によってくるんだって　ウーパーも慣れるのね～。
（お腹がいっぱいだとあっちを向いているらしいが。
　実は妹達自身がエサと思われているだけ！？・・・という説も・・・）
パパだと寄って来ないらしいのよ。


そして「写真より実物はもっと可愛いよ」と一言付け加えておいてくれと妹から　プフ
写真も十分可愛いよ

引き続き、ホワイトの成長を見守りたいと思います