創刊してから51冊目の月刊アレコレが完成。いつも以上に思いを込めて、本日読者に発送。採算を考えると継続することをためらいつつ、読者の励ましと優柔不断な性格が幸いしたのか、誌面で展開したい企画に魅せられてなのか、なんとか5年も続いています。今回は51号、新創刊と言い訳させていただき、”合併号”という苦肉の策を考え、1号休刊し、1号分24ページをレギュラー記事で、1号分20ページを特集「まるごと◎きくちいま」の44ページ。刷り上がりのずっしりした重みにニンマリ。
月刊アレコレ、小冊子といえども月刊誌を創刊するのは大変なのことで、迷いに迷っていた時、当時注目されていたきくちさんに連載を引き受けていただけたら、創刊しよう!と勝手に考えていました。ある意味この5年間は、きくちさんとともにきもののことを考え、歩んできた5年間でした。今回特集で、改めてきくちさんのこの5年間のきもの遍歴をみていると、当然のことですが、家族とともに「暮らしは変わる」ということです。ですからある年代、あるニーズだけを切り取らないで、女性のライフスタイル、ライフステージを考えて継続して「きもののある暮らしの魅力」を気付かせるきもの提案を是非呉服屋さんにはお願いしたいと改めて思います。振袖をお召しになったお嬢さんのわずか20%ほどですが、「きものの魅力を実感した」と。成人式や七五三、結婚式など「ライフステージ=通過儀礼」の時きものを着たことによって、「おやっ、きものって案外といいかも」と見直す方は結構多いはず。今回の特集のテーマは自分の趣味や好み、楽しみで着るきものがある一方、「誰かのために着るきもの」がある、ということを是非気付いてもらえたら、「誰かのために着るきものの魅力」を気付いて欲しい、そんな思いを込めた特集です。
特集取材では、何かにいたずらされているかのように編集者が行けども行けども山形にたどり着かない珍道中?で、大幅に遅れて到着した山形でしたが、それでもきくちさんのいつも以上のご協力とラッキーがあって、苦心惨憺たる取材の様子を感じさせない素晴らしい出来上がりになりました。是非ご覧になって下さい。いつもこれくらいのページ数だったら、本当にアレコレできるのになと妄想は膨らむのですが、先ずは足元を固めなきゃ、という訳で今読者拡大のために様々な手を打っています。是非この機会に購読ください。購読申込や詳しい内容は月刊アレコレのホームページをご覧下さい。