独り合点(ひとりがてん)

きもの業界をステージとした、ビジネスと生活スタイル、および近況。

料理(6)トホホの里芋

2010-07-23 | 料理
毎日すくすくと成長している里芋。子供の夏休みの宿題ではなく、これはトホホの里芋なのです。
料理を作るには材料を買い出しに行かねばならない、というわけで先日は気分を変えて、いつもと違う八百屋へ。安い!トマト1箱、12個入って200円とトマトのスープを作るには十分と意気込み、ズッキーニ始め、タマネギ、人参、なす、エリンギ、カボチャ、じゃがいもなどなどを購入し、さらに勢いで1つ仲間はずれの里芋も。しかし家に帰ってよく見ると、里芋はみんな芽が出ている。「よく中を見て買わなきゃ」と冷たくあしらわれ、一言も返す言葉がない。このあいだは腐ったタマネギとか、芽が出たじゃがいも、しなぶれたなす、もう熟れすぎのバナナとか「よく見ればわかるじゃないの」と家人に言われるが、店先では見えていない。自己責任というほど大げさではないが、自分がきちんと見ないくせに何か騙されたような感じで、安かろうが、きちんと品質や鮮度にまで管理して店に出せよ!と八つ当たり。で、芽が出たものは食べない方がいい、と確か昔聞いたので、捨てるわけにも行かず、頭3分の1を残して、せめて里芋の葉でもながめて涼しい気分でも味わおうかと、水栽培して5日目の様子です。じっと眺めていると、小さいながら1日1日とはっきり眼に見える変化、成長をしている様子には、思わず「頑張れ!」と声をかけたくなる、不思議な気分です。

料理(5)ピリ辛肉じゃが

2010-06-19 | 料理
7月号のLEEに掲載されていたコウケンテツさんの「母から教わった味」と紹介されていた韓国風肉じゃが。牛スジ肉とじゃがいも、タマネギを煮込み、コチジャンで味付けしただけのシンプルな料理なのですが、作ってみると美味しい。牛スジ肉を水から火にかけ、沸騰したらざるにあげ、さっと水洗いして、きれいなおなべに、ニンニク、酒、塩、牛スジ肉を入れ1時間ほど弱火で煮込み、その後じゃがいもとタマネギ、コチジャン、醤油、砂糖などを入れ、中火で20分ほど煮込むだけ。一度はレシピ通りに作ってみると幾つか自分の好みと違う部分がわかり、こうしたらどうだろう、こんな食材を加えたらどうだろうなどアイデアが出てくる。中には1度作ればいいか、というレシピもあるが、雑誌やTVなど見ていて、気に入ったもの、食べてみたいなと思ったものは、とにかく作ってみて、食べてみる。感想を聞く。実際にアクションを起こす。ここから次の工夫が湧くから、料理は面白い。今日は土曜日.アラレも留守で、原稿を書きながら午後の時間をかけて、ピリ辛肉じゃが、ラタトゥイユに再挑戦です。

料理(4)買い物

2010-06-07 | 料理
料理をするようになって、俄然変わったのが買い物。いままではメニューも何もなく、欲しい物をただポイポイ買い物かごに入れていただけなので、すべて酒のつまみのような物で献立が出来ないこともしばしで、アラレに「あなたは、ただの買い物が好きなだけ」とばっさり!しかしこの数ヶ月、献立を考えながら買うと、レパートリーの少なさ故に、タマネギ、ジャガイモ、人参、そしてもやしは重宝で、リーズナブル、しかも料理の幅が広い野菜なので、随分使いました。しかも主婦よろしく野菜は八百屋、しかも数軒のお店の得意技を比べながら買うまでに成長。でも素人の悲しさで、鮮度や重さ、旬や産地などの知識がないため、単に値段だけで比較して安い物を買ってしまい、あとで「えっ~!」と思うこともしばし。自分に知識がないのを棚に上げ、「やられた~」と思ってしまうから不思議。本当に「安物買いの銭失い」を実践し、かなり失敗しました。また先日はNHKの《ためしてガッテン」で紹介されていた大根っぱカレーが美味しそうなので早速作ろうと準備。しかし、いざ葉のついた大根を買おうと思ったら、2軒、3軒と八百屋、スーパーを回れどもない。意地になって人形町の八百屋、移動販売のトラックがつけている場所まで探し、ようやくゲット。苦労して料理しただけに家族にも好評。意外に美味ですから、だまされたと思って、一度作ってみて下さい。
それにしても自分で料理するようになって、買い物は《美味しくて、旬で、鮮度があって、安全で価格の安い物》を探すようになりました。献立によっては、旬の食材でなくてもOKという融通もつけられるようになりましたが、その日の店頭を見て、献立を考えるアラレに比べれば未だ未だを実感しています。単に安いではなく、コストパフォーマンスがいい、という買い物感覚を女性なら本能的に身につけ、主婦なら更に研ぎ澄まされたものを持っているように思います。小手先の《安い価格》だけでは、お店の姿勢をすぐに見透かされてしまう様に思います。いかにお得、コストパフォーマンスを感じてもらえるか、十分な説明が必要と改めて考えています。こんなことを考えるようになったのも、料理を始めたおかげです。

料理(3)知る人ぞ、知るお店

2010-05-31 | 料理
パンが大好きで、毎日三食パタールでいいくらい。最近のお気に入りは、ダロワィヨのバタール。ぱりっとした皮としっとりとした中身のバランスがいい。マーガリンもバターもなしで、もうこれ1本で、いいですね。昨日はあいにくバタールが売り切れで、お徳用のパンドミの「いろいろ」。写真を見るとおわかりのように厚さがいろいろ。1斤を普通は6枚とか、サンドイッチ用とかに切ってあるのですが、いろいろは文字通り、いろいろな厚さのものが8~9枚、1袋に入っている。1斤をわざわざ厚さを変えて切ったのではなく、いろいろなサイズに切った半端を1袋に入れている。多分お得にしている、と思うのですが初めて買いました。このお店ならではの特別パッケージ。以前はフォションが好みでしたが、いまはダロワィヨ贔屓。なにしろ人形町、というか中州に工場があり、焼きたてを直売しているから、香りも味もいい。工場なので看板も出ていないし、売り切れれば閉店ですが、さすがにOLや主婦のアンテナはすごい。昼時には行列が出来ているからさすが。銀座や日本橋まで行かなくても、近くにおいしいパン屋さんがあるのは、ちょっぴり幸せというか、お得な感じます。

料理(2)ラタトゥイユ

2010-05-30 | 料理
結構きわどい場面や状況になっていてもお腹がすくから不思議。まして育ちざかりの子供がいると年中ご飯の支度に追われているよう。料理はじめはの当初は、野球小僧のためにとにかく肉を使ってボリュームがあり、腹持ちのいい物を考えましたが、何しろ即席シェフですから、ハンバーグやカレー、水炊きなどの鍋類、肉を炒めたり、焼いたり、煮込んだりと、ごくごく少ないレパートリーの繰り返し。味付けや使う肉を工夫しても最後は、「もう幾日同じもの食べてると思う」といわれる始末。さて写真は初挑戦した「ラタトゥイエ」、南仏風の野菜の煮込みです。トマト、タマネギ、カボチャ、ズッキーニ、なす、人参、ピーマン、アスパラの8種類、大きな鍋に次々に重ねて入れ込み、各野菜を入れるごとに塩を多めに振りかけ、あとは蓋をして中火で30分ほど煮込むだけのシンプルなもの。全体に野菜を少し大きく切りすぎたようですが、驚くほどの野菜から水分が出て、スープに。アラレはコンソメの素を加えるそうですが、今回は塩加減だけ。シンプルだけどおいしい。今回は野菜だけで挑戦しましたが、ボリューム感を出すなら、ソーセージか、ベーコンを入れるといいかも。カボチャはラタトゥイユを作った際の余り物を和風の味付けでに込みましたが、どうしてもレシピより濃いめにできあがってしまう。もう1品は豚挽肉とタマネギ、豆腐、しその葉を混ぜたハンバーグ。味付けは塩こしょうだけ。塩やポン酢、アラレのスペシャルタレなど、各自が好きな味付けで食べるのが我が家風。半年前には、考えられない毎日です。料理の難しさは、味付け。この加減がどうもうまく行かずに濃かったり、薄かったりですが、でも料理は面白い。

料理(1)

2010-05-22 | 料理
今年に入ってから、切羽詰まった事情があり料理をすることになってしまった。しかし料理と名のつくものなど小学校の家庭科でカレーを作った以外、いつも「食べる人」だったので、大困惑、大混乱でしたが、毎日三度のことで出来るかどうか、なんて言っている余裕もなく急遽料理雑誌やネットを検索して、出来そうなものから、作り始めてみたが、正直これが案外と面白い。悠々自適ならこれほど面白く、意義のある楽しいことはないだろうと思ったほど。なにしろ最愛の家族に喜んで、おいしく食べてもらい、心身ともに満足してもらう仕事?なのだから、家で料理するは、世の中で最高の仕事だと今回つくづく思いました。馴れない料理作りで、失敗苦戦の日々が続いていますが、その奥行きの深さに病つきになりそうです。巷でも「男子大いに厨房に入る」男子料理ブームだそうですが、それは楽しみと言うより高齢化による養護家庭や単身家族の増加に伴っての深刻な社会背景もあり、今後料理をする男性は増える一方だそうです。