高月観音ふるさと祭りに出掛けました。
柏原阿弥陀堂の拝観を終えて、雨森(あめのもり)集落に向かいました。
高時川の堤防道路を歩きました。明るく青い空、柔らかな日差し、秋らしい本当にいい日でした。
この植物は、何かわかりますか?
答えは、荻(オギ)です。
薄(ススキ)はこちら。本当によく似ています。先日、中日新聞の写真付き記事も荻をススキと間違えていて、翌日訂正記事が載りました。
いちばんの違いは、ススキは株立ちするという点です。
河畔の竹藪には、こんな立て札が。
奈良東大寺のお水取りに使う籠松明の竹は、ここで採っていたんですね。
雨森集落に入ると、家々の脇には、水路が整備され、透き通ったきれいな水が勢いよく流れていました。流れているのは、山のわき水のようです。
今でも野菜や食器を洗ったり、洗濯に使っているのではと思いました。
水車も回っていました。ただ、何かのために働いてるようすはなく、景観用のようです。
雨森(あめのもり)というのは、天から神さまが降りてきた場所、天の降り(あめのおり)が語源だそうです。
雨森観音寺です。奈良時代に最澄が創建し、一時は広大な伽藍を誇ったそうですが、今はこのお堂だけが残っています。
所々に、往時を偲ばせる石組みや礎石が残されていました。
ご本尊の千手観音です。明治24年、このお堂を再建したとき、比叡山から賜ったのだそうです。
続きます。