先入観。
マイクロエース製京成3300形の動力ユニット整備はモハ3303現行色特急成田山号仕様(3304F-7)を入場させる。
3344F特急成田山号は3344F-3+3304F-7(3344F-4)の4+4編成を組む。
編成管理番号上は3344Fグループに属するが走行機会が多いことから1次車での整備に組み入れた。
京成3300形3304F 現行色 特急成田山号仕様。
3304F-7:[3304]-[3303]-[3302]-[3301]。
3304F-7は当初4T化し出場させた。
動力車はモハ3334(3344F-3)としたが[成田]固定のため推進割合が高かった。
保留車発生時にKS-131非動力台車,FS-329動力台車付動力ユニットを捻出しモハ3303を電装した。
ここで3344F-3が4Tに変わり3304F-7が1M3Tへ改められた。
3344F-4の牽引比率を高める目的だったが現時点では上手く機能している。
保留車から動力ユニットを転用したため種車の3304F現行色に搭載されいたものではない。
動力車変更後から加速度が低くなり特急成田山号さながらだったが個体差と思い気にしていなかった。
入工中のモハ3303。
当時は珍しい存在だった奇数番号車両の動力ユニット搭載車も今では勢力が拡大した。
モハ3303を電装したのは極端な動力車偏位を嫌ったためで他編成とは意味合いが異なっている。
動力ユニットは未整備のまま起用しておりモハ3302(3304F-6)に近い状態だと思われた。
早速分解するとその通りの結果が待ち受けていた。
導電板の酸化進行はほどほどだった。
しかし指紋が強烈に残り部分的にはモハ3302を下回っている。
ラプロス#4000でもなかなか除去出来ず導電板と10分近く格闘した。
完全な状態には至らなかったもののそれなりの状態まで戻している。
↓
指紋を除去した導電板。
FS-361動力台車の整備はモハ3302から採用した上野寄,成田寄同時施工とした。
3304F現行色,3344F現行色は純正グリスが過剰に投入されている個体が殆どである。
モハ3303も当然ながらこれに該当した。
ギアボックス内の白塊と煌めくギアは最早見慣れてしまった。
嫌がらせの様な純正グリスは全て除去する。
現行LOT特有の純正グリスが盛られたFS-361動力台車。
ギア類はクリーナー浸けし溶解を待つ。
その間にギアボックス,スパイラルギア部の清掃を進める。
純正グリスは僅かに固形化が始まっており爪楊枝での掻き出しは順調に進められた。
ギアボックス内壁に残った純正グリスはクリーナーを浸した綿棒で除去し細綿棒で拭き上げた。
ギアボックス清掃はクリーナー浸けより綿棒の方が作業し易いように思える。
個体差にも左右されるが基本的には2種類の綿棒で純正グリス除去を行う方針としたい。
純正グリス除去を終えたギアボックス。
FS-361動力台車枠,動軸ギアは固形化の影響かグリス塗れには至っていなかった。
ギアボックス清掃と同様にクリーナーを浸した綿棒で大方の純正グリスを取り除いた。
FS-361動力台車枠はクロス,動軸ギアは歯ブラシで各々仕上げている。
ギアボックス内の状態が悪かったため最悪の状態を考えていたが一歩手前で止まっていた。
ここで手間を要さなかった事がそのままFS-361動力台車整備の時間短縮に繋がっている。
被害の少なかったFS-361動力台車枠,動軸。
スパイラルギア部も予想より純正グリスが回り込んでおらず手早く清掃を終えた。
クリーナー浸けされていたギア類は完全に純正グリスが無くなり歯ブラシとクロスで綺麗な状態になった。
集電板は純正グリスの影響を受けておらずクロスで吹き上げだけで済ませている。
組立を終えたFS-361動力台車。
組み立てたFS-361動力台車は車輪の回転が軽くなった。
摺動抵抗が低くなれば加速度改善に繋がる可能性がある。
仕様だと考えていた状況が改められる期待を抱いた。
付着した油脂を除去したモーター軸。
動力ユニットは3304F現行色でモーター周りは目視だけで済むと考えていた。
ところがモーターストッパーを撤去するとモーター軸に油脂が絡み白色に変わっていた。
これも加速度低下の一因かもしれない。
油脂を除去した上で念の為注油を行っている。
3304F現行色,3344F現行色LOTの動力ユニットも注油対象にした方が無難な気がする。
整備を終えた動力ユニット。
最後に津川洋行製ホイールクリーナーで踏面清掃を施した。
添加したタミヤ製グリスを馴染ませる目的もあり常に低速回転としている。
この時は動力ユニットの変化に気付かなかった。
踏面清掃を終え駆動試験を行ったところ電流量と比例する加速に変わっていた。
モハ3303はギア類の過剰グリスとモーターが抵抗の元になっていたらしい。
再び装着をし忘れたTNカプラーSP。
3344F-4は全車TNカプラーSPへ交換した。
これを失念し車体と嵌合させたが間の抜けた妻面を見て装着忘れに気付いた。
TNカプラーSPを装着したマイクロエース製車両の絶対数は少ない。
それでも度重なる失策に嫌気が差す。
ユニットカバーにマーキングを施すなど何かしら手を打った方が良いかもしれない。
台枠に入り込むTNカプラーSPロアフレーム。
TNカプラーSPを装着したままユニットカバーを撤去できればこの様な失敗は生じない。
しかし動力ユニットの構造上TNカプラーSPを取り外す必要がある。
台枠下部にTNカプラーSPのロアフレームが進入するためユニットカバーが取り外せない。
正規指定はマイクロカプラーでありTNカプラーSPを起用する以上は気を付けるしかないだろう。
モハ3303特急成田山号仕様(動力ユニット整備)。
加速度が改善されモハ3303が竣工した。
個体差と思われた現象は分解整備だけで解消された。
注油を施したせいかモーター駆動音も静音化された気がする。
個体差と言う言葉に騙されないよう先入観を廃して動力ユニット整備を進めたい。
マイクロエース製京成3300形の動力ユニット整備はモハ3303現行色特急成田山号仕様(3304F-7)を入場させる。
3344F特急成田山号は3344F-3+3304F-7(3344F-4)の4+4編成を組む。
編成管理番号上は3344Fグループに属するが走行機会が多いことから1次車での整備に組み入れた。
京成3300形3304F 現行色 特急成田山号仕様。
3304F-7:[3304]-[3303]-[3302]-[3301]。
3304F-7は当初4T化し出場させた。
動力車はモハ3334(3344F-3)としたが[成田]固定のため推進割合が高かった。
保留車発生時にKS-131非動力台車,FS-329動力台車付動力ユニットを捻出しモハ3303を電装した。
ここで3344F-3が4Tに変わり3304F-7が1M3Tへ改められた。
3344F-4の牽引比率を高める目的だったが現時点では上手く機能している。
保留車から動力ユニットを転用したため種車の3304F現行色に搭載されいたものではない。
動力車変更後から加速度が低くなり特急成田山号さながらだったが個体差と思い気にしていなかった。
入工中のモハ3303。
当時は珍しい存在だった奇数番号車両の動力ユニット搭載車も今では勢力が拡大した。
モハ3303を電装したのは極端な動力車偏位を嫌ったためで他編成とは意味合いが異なっている。
動力ユニットは未整備のまま起用しておりモハ3302(3304F-6)に近い状態だと思われた。
早速分解するとその通りの結果が待ち受けていた。
導電板の酸化進行はほどほどだった。
しかし指紋が強烈に残り部分的にはモハ3302を下回っている。
ラプロス#4000でもなかなか除去出来ず導電板と10分近く格闘した。
完全な状態には至らなかったもののそれなりの状態まで戻している。
↓
指紋を除去した導電板。
FS-361動力台車の整備はモハ3302から採用した上野寄,成田寄同時施工とした。
3304F現行色,3344F現行色は純正グリスが過剰に投入されている個体が殆どである。
モハ3303も当然ながらこれに該当した。
ギアボックス内の白塊と煌めくギアは最早見慣れてしまった。
嫌がらせの様な純正グリスは全て除去する。
現行LOT特有の純正グリスが盛られたFS-361動力台車。
ギア類はクリーナー浸けし溶解を待つ。
その間にギアボックス,スパイラルギア部の清掃を進める。
純正グリスは僅かに固形化が始まっており爪楊枝での掻き出しは順調に進められた。
ギアボックス内壁に残った純正グリスはクリーナーを浸した綿棒で除去し細綿棒で拭き上げた。
ギアボックス清掃はクリーナー浸けより綿棒の方が作業し易いように思える。
個体差にも左右されるが基本的には2種類の綿棒で純正グリス除去を行う方針としたい。
純正グリス除去を終えたギアボックス。
FS-361動力台車枠,動軸ギアは固形化の影響かグリス塗れには至っていなかった。
ギアボックス清掃と同様にクリーナーを浸した綿棒で大方の純正グリスを取り除いた。
FS-361動力台車枠はクロス,動軸ギアは歯ブラシで各々仕上げている。
ギアボックス内の状態が悪かったため最悪の状態を考えていたが一歩手前で止まっていた。
ここで手間を要さなかった事がそのままFS-361動力台車整備の時間短縮に繋がっている。
被害の少なかったFS-361動力台車枠,動軸。
スパイラルギア部も予想より純正グリスが回り込んでおらず手早く清掃を終えた。
クリーナー浸けされていたギア類は完全に純正グリスが無くなり歯ブラシとクロスで綺麗な状態になった。
集電板は純正グリスの影響を受けておらずクロスで吹き上げだけで済ませている。
組立を終えたFS-361動力台車。
組み立てたFS-361動力台車は車輪の回転が軽くなった。
摺動抵抗が低くなれば加速度改善に繋がる可能性がある。
仕様だと考えていた状況が改められる期待を抱いた。
付着した油脂を除去したモーター軸。
動力ユニットは3304F現行色でモーター周りは目視だけで済むと考えていた。
ところがモーターストッパーを撤去するとモーター軸に油脂が絡み白色に変わっていた。
これも加速度低下の一因かもしれない。
油脂を除去した上で念の為注油を行っている。
3304F現行色,3344F現行色LOTの動力ユニットも注油対象にした方が無難な気がする。
整備を終えた動力ユニット。
最後に津川洋行製ホイールクリーナーで踏面清掃を施した。
添加したタミヤ製グリスを馴染ませる目的もあり常に低速回転としている。
この時は動力ユニットの変化に気付かなかった。
踏面清掃を終え駆動試験を行ったところ電流量と比例する加速に変わっていた。
モハ3303はギア類の過剰グリスとモーターが抵抗の元になっていたらしい。
再び装着をし忘れたTNカプラーSP。
3344F-4は全車TNカプラーSPへ交換した。
これを失念し車体と嵌合させたが間の抜けた妻面を見て装着忘れに気付いた。
TNカプラーSPを装着したマイクロエース製車両の絶対数は少ない。
それでも度重なる失策に嫌気が差す。
ユニットカバーにマーキングを施すなど何かしら手を打った方が良いかもしれない。
台枠に入り込むTNカプラーSPロアフレーム。
TNカプラーSPを装着したままユニットカバーを撤去できればこの様な失敗は生じない。
しかし動力ユニットの構造上TNカプラーSPを取り外す必要がある。
台枠下部にTNカプラーSPのロアフレームが進入するためユニットカバーが取り外せない。
正規指定はマイクロカプラーでありTNカプラーSPを起用する以上は気を付けるしかないだろう。
モハ3303特急成田山号仕様(動力ユニット整備)。
加速度が改善されモハ3303が竣工した。
個体差と思われた現象は分解整備だけで解消された。
注油を施したせいかモーター駆動音も静音化された気がする。
個体差と言う言葉に騙されないよう先入観を廃して動力ユニット整備を進めたい。