『ハートは心臓にある』 (グリオーマ・脳腫瘍・てんかん発作・へたれ日記)

脳腫瘍(グリオーマ)と共に生き、人生を哲学します。2015年2月に再発・手術、膠芽腫と診断→抗がん剤治療中です。

もくもくが好き

2009年11月30日 21時46分52秒 | わたしの部屋


通院からそのままアルバイトに行ったので、
充実した1日だったけれど、ちょっと疲れました。


今、いただいたコメントに、お返事を書いていたのですが、
自分でも何を書いているのかよく分からない感じに
なってしまい、ごめんなさい。


そんな(?)僕は、「アロマテラピー」を始めました。


始めた、と言っても、1つ香料(?)を買ってきて
部屋の中で、もくもくさせているだけです。
火を使わず、電気で動く機械を使っているので
安心です。


オシャレとか、アロマとか、コスメとか、
そういう今風のことには疎い僕なので、
なんとなく、ちょっとカッコいいことをしているような
気もして、面白いです。


疲れているので、話が飛びますが、
ケーキやアイスクリームを買って、
ドライアイスが入っていたら、必ず、
洗面器の中に入れて、もくもくを楽しみます。


たとえ家から5分の場所で買ったとしても
ドライアイスの追加が有料であったとしても
「1時間以上かかります」と、嘘をついて
箱に詰めてもらいます。


洗面器がもくもくしていると、
嬉しくて、楽しくなります。

先日、顔を突っ込んでみたら、大変なことになりました。
二酸化炭素はちょっと吸うぶんにはいいけれど、
大量の吸引は危険と知りました。


「アロマテラピー機」も、スイッチを入れると、
ドライアイスのような、もくもくが出てきます。


おそらく、部屋の隅などに置いて、
さりげなく香りを楽しむものだと思うのですが、
僕は目の前に置いて、
もくもくを直接顔に当てて楽しんでいます。


書くことが無くなったので、
オイルの瓶の裏を見たら、「スペイン産」と
ありました。


スペインの香りなのかぁ、と思うと、
また楽しくなりました。


試しに、オイルを手につけてみようかな、と思ったのですが、
「原液を肌につけないでください」と
注意事項の一番上に書いてあったので自重します

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位置

2009年11月29日 22時49分24秒 | 考えごと


明日は月に1度の通院の日です。


電車に乗るときの一番の楽しみは、
周りの人の話を、こっそり聞くことです。


テレビやラジオや新聞や本より、
僕は、今を生きている人が、
目の前で語る言葉を聞くのが好きです。


狭い範囲で生活していると、
自分の考えがどんどん偏ってしまうような気がします。


世代、という言葉を意識することはないけれど、
特に、同世代の人の話を聞くことは滅多にないので、
何をどういうふうに感じているのか、ということに
興味があります。


もうすぐ32歳、同級生の多くは働き盛りで、
いろいろな苦労をして、さまざまな悩みを抱えているんだろうな、
と想像します。


明後日から、12月です。
忘年会シーズン、なので、
「飲み屋さんのテーブルにレコーダーを置いてくれないかな」と
妄想しています。


盗聴、とか、そういうことではなくて、
“今”がどんな空気なのか、を知りたいな、と感じます。


僕は病人で、経済的に妻に養ってもらっています。
ほんとうはもっと働きたいし、悔しいけれど、
現実的に無理です。

毎日、朝早くから夜遅くまで働いている人たちが、
どんなことを感じているのか、
多くの価値観や、生き方の中で、
今、自分が社会において、どのような「位置」にいるのか、
その位置を知った上で、自分の考えを再構築したいな、と
こっそり思っています

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屋久島

2009年11月28日 23時01分38秒 | わたしの部屋


屋久島に行ったことは無いし、
行ってはみたいけれど、
たぶん行くことはできないと思います。


ちゃこさん(妻)いわく、
僕は、山や、海などに行くと、
とても生き生きと元気になるそうです。


自分でもそれは感じます。


ただ、関東平野の真ん中から、
海や山に行くには、時間がかかるので
移動で疲れて果ててしまいます。


だから、というわけではないのですが、
僕は、“屋久島の音を集めたCD”を
2枚持っています。


鳥の鳴き声や、
川の流れる音、波の音などが入っています。


布団に横になり、部屋を暗くして、
小さな音量でCDを流し、目を閉じます。


静かに、静かに。


目が覚めるとからだの左側が
重くなっていました。


何があったかは分からないけれど、
記憶が無いなら平気です。


知らない、見ないふりをすることを
僕は覚え始めました。


ゆっくりストレッチをしながら、
からだのバランスを整えます。


屋久島の、夕暮れ。


スピーカーからは、
波打ち際の風景が伝わってきます。

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人伝の優しさ

2009年11月27日 23時16分31秒 | わたしの部屋


今日は、とても良い話を聴きました。
胸が熱くなりました。


個人的なことなので、
ここに書けないのが残念です。


22:30頃に友だちからその話を聴いて、
今、23:18です。


まだ、気持ちが温かいです。


優しさは、
ときに諸刃の剣となってしまう、と思います。


でも、それは、僕の考える優しさが、
いつも、心のどこかで見返りを求める優しさだから
かもしれない、と感じました。

見返りを求めない優しさが、
どれだけ人を幸福にするだろう、と
素直に感じることができました。

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ノーパソくん不在の夜

2009年11月26日 23時03分17秒 | わたしの部屋


贅沢な話なのですが、
僕はパソコンを2台持っています。


作業用のデスクトップパソコンと、
携帯用のノートパソコンです。


***


随分前から感じていたのですが、
僕は、口で話したり、手で文字を書いたりすると、
そのこと自体に疲れてしまい、
どんどん、わけの分からないことを
話したり、書いたりしてしまうことがあります。


今日は、お休みの日だったので、
アパートの周りを散歩しました。


家に帰って、最近の自分の言動を振り返ると、
やっぱり、「あれは、おかしいよな」と
思い当たる節が多々ありました。


キーボードで文章を書くのは、
脳への負担も少ないし、
なにより、推敲ができるので、ラクです。


時々、目の前に相手がいるのに、
キーボードで文字を打って、
メールかチャットで伝えられたらいいのに、と
思うことがあります。


***


ノートパソコンくんは、普段、枕元に
置いてあります。


目が覚めたら、すぐにニュースを見ます。


出かけるときは、リュックサックの中に入れて、
すぐに取り出せるようにしています。

聴いた話のメモを取ったり、
考えをまとめたりするのに重宝しています。
辞書ソフトも入っているので、
分からない言葉を調べることもできます。


あるとき、ノートパソコンでCD-Rにデータを
焼こうとしたら、MRIのような(?)、
「ぶぅぅぅぅぅん」という異音が出ることに気付きました。


インターネットで同じ機種を使っている人の
評判を調べたら、初期不良の可能性もある、
とのことだったので、修理に出しました。


数日間、寂しい思いをして、
さっき、宅急便で返ってきました。


箱を空けると、メーカーからの書類が入っていました。


「これは異音ではなく、もともと、こういう音です」


というようなことが書いてありました。


『壊れた』と思ったけれど、
『壊れていなかった』ということです。
僕の得意な、取り越し苦労でした。


ちゃこさん(妻)が

「壊れてるのかなーと思って使うより、
 これでもう普通なんだってことが分かったんだから
 安心して使えるから良かったね


と言っていました。


その通りだな、と思いました。


自分自身のことについても……
あまり考え過ぎなくてもいいのかな、と
ノートパソコンくんとの再会を喜びながら、思いました。

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昨日よりは今日

2009年11月25日 22時25分56秒 | わたしの部屋


トランプのカードを“シャッフル”する。


もともと得意ではなかったし、
久しぶりだし、左手の動きが硬いので、
なかなか思うようにいかない。


2つの山に分けたカードが1枚ずつ、
互い違いに重なるのが理想だけれど、
それどころか、
5枚くらいずつのかたまりになっている。


噛み合わなかったり、偏ってしまったりするカードが、
今の自分の生活や性格に重なって見える。


昨日よりは今日。


昨日は、自分の中で、
「自分をコントロールしきれなかった日」だった。


反省して今日を迎えた。


今日は、まずます、の出来だった。


これで少し休むと、またすぐに振り出しに戻ってしまう。
だから、何度も同じ失敗をする。


でも、やっぱり、昨日より今日。
そして今日より明日、だ。


現在、過去、未来、
ついつい大きく考えてしまうけれど、
実際、自分が持っている時間軸なんて、
前後1日ぶんくらいなんだろうな、と思う。


ブログを投稿したら、手元のトランプで
もう2、3回練習をして、寝ようと思う。


明日も良い日になるといいな。

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トランプ

2009年11月24日 22時35分27秒 | わたしの部屋


無性にトランプがやりたくなる。


僕には弟が2人いるので、
子どもの頃は、よく家族でゲームをした。


トランプとトランプゲームのルールブックも、
「人生ゲーム」も「オセロ」もバックギャモンも
将棋もチェスも「どんじゃら」も麻雀も花札も
ルーレットも、家には一通りのゲームが揃っていた。


『トランプを買いに行こう!』と
思い立って家を出たのはいいけれど、
どこに売っているのか分からない。


僕の印象では、トランプは、コンビニエンスストアの
文房具売り場にあるような気がしたのだけれど、
キャラクター入りのゲームカードと、
テレビゲームのソフト、それにゲーム機本体が売っていて、
トランプは無かった。


昨今、トランプなんて流行らないのかな、と思う。


少し足を伸ばして、おもちゃが売っているお店に行き、
ようやくトランプを発見した。


家に帰り、さっそく、カードを切ってみる。
とても懐かしい感触だ。


今日は、夕食後に、ちゃこさん(妻)とふたりで
トランプを並べ、“スピード”をやる。


面白くて、何度もやる。
マイペースのちゃこさんが素早く動くところを初めて見た。


今日は、頭のバルブの調節が上手くいかなくて、
必要なときに黙り、必要では無いときに多くしゃべってしまった。


オンとオフのスイッチが極端になっている。
話し始めると、発作が怖くて、逆にどんどん話してしまう。


反省しながら、トランプをシャッフルする。
少し、自分の頭も切り替えられたような気がした。

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捜査

2009年11月23日 22時45分06秒 | わたしの部屋


エアコンの室外機の外枠が壊れているのを
ちゃこさん(妻)が発見しました。


愛用のルーペを取り出し、
割れた部分を確認しました。


なんでも真剣に、
そして楽しく(?)取り組めるのが、僕の特技です。


プラスチックの折れ方から考えて、
おそらく、外側から何か力が加わって割れたのだ、
という結論に達しました。


以前、家の前で遊んでいた子どもたちが、
石をバットで打ちこんで窓ガラスを割っているので、
まずは、その線から“捜査”を開始しました。


ベランダには、ゴムのボールが落ちているし、
手すりには、何かをぶつけた痕跡もあり、
外には、小さな石ころも落ちているので、
可能性はじゅうぶんありそうでした。


しかし、僕の持っている中学校の理科程度の知識を
総動員した範囲では、
石ころをぶつけて割る、という線はかなり薄い、と
分かりました。


そうなると、石か、もしくは、硬球のボールなどが、
弧を描いて、ベランダの中に入り、
室外機にぶつかったのでは、と推理しました。


家の前の道路で、本格的なキャッチボールをしている
中学生もいるからです。


長さを計ったり、角度を計算したりしたのち、
ゴムボールを持って、家の外に出ました。


僕の計算では、この位置、この角度から、
この強さ、と狙いを定めて、ボールを投げました。


すると、見事に大当たり!!
ちょうど、手すりが傷ついている部分に当たりました。


原因はだいたい分かったけれど、
かといって、どうすることもできません。


前回の窓ガラスのときと違い、
今回は、割れたプラスチックの破片がありません。


ドライバーで室外機の覆いを外し、
中を捜しました。ベランダも探しました。
やっぱり、ありません。


風で飛ぶような材質ではありません。
ちゃこさんは、毎日植物の世話をするために
ベランダに出ているので、破片の見落としもないはずです。

外に回って実験してみると、棒を使えば、
破片は、外から簡単に回収できることが判明しました。


小さい子どもでは手が届かないので、
中学生か、もっと大人のやったこと、だと推測しています。


僕もちゃこさんも、室外機の覆いを割られたくらいで
怒る性格ではありません。


そんなことくらいで感情的になっていたら、
発作で倒れて、からだが持ちません。


でも、明らかに証拠隠滅の形跡があり、しかも、
家のベランダの構造を知っている人がやった、と
いうのは、とても寂しい気がしました。


ボールを投げるのは面白かったので、
今度、広い所でキャッチボールをしよう、と
思いました。


ちゃこさんも、夜になって、
『今日の“捜査”は面白かったね』と言っていました。


僕らとしてはそれでいいけれど、
そういうのって、どうなのかな、と思った月曜日でした。

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クリア

2009年11月22日 22時56分40秒 | わたしの部屋


昨日は気づいたら眠っていた。


12時間も眠っていた。長い夢を見ていた。
たくさん眠ったはずなのに、
頭が重い。死について考える。


夜になって、軽い発作が起こり、
むしろ、そのことで、少し頭が冴えた。


「調子が悪い」ということで預かっている
ノートパソコンを机の上に置く。


このパソコンの調子を回復するのが、
連休の“宿題”だ。


データのバックアップをとり、作業を始める。


自分のパソコンで情報を集めながら、
ひとつずつ、問題点を「切り分けて」いく。


原因がAだとしたら…いや、違う。
Bだとしたら?
あるいは、Aである上にBだから上手くいかないのか。


慎重に作業をする。


途中、ちゃこさん(妻)が何度か声をかけたらしいが、
僕は、曖昧な返事しかしなかったらしい。


作業中は、とにかく集中する。


おかげで、問題の糸口を見つけることができた。


続きは明日にしようと思う。


僕だけが解決できる問題であってはいけない。
「ヘンゼルとグレーテル」のお話で、
道にパン屑を残していく主人公のように、
工程を記録し、
誰が見ても明らかな形にしていく必要がある。


物事を簡単に、分かりやすく説明するためには、
多くを学ばなくてはいけない。


もやもやした部分と、はっきりした部分とが
頭の中に混在している。


明日は、分かっている部分を、
しっかり文書の形に残そうと思う。


新しいことを学ぶのは、今の僕には、
正直、少しつらい。


でも、楽しいし、上手く行ったときはやりがいを感じる。


そういう気持ちがあるうちは、まだまだ大丈夫だ、と
自分に言い聞かせている。

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読書の冬

2009年11月20日 22時15分17秒 | わたしの部屋


「応用倫理学」の本を読み始めました。


僕は大学に行きましたが、
なにより良かったのは、本を読むのが
楽しくなったことです。


「応用倫理学」、中でも、僕は、
学生時代から「生命倫理学」に興味を持っていたので、
その分野の本を読んでいます。


とても面白いです。


『こうすれば夢がかなう』とか
『年収アップ』というような本も確かに面白いのですが、
哲学の本は、問題提起が仔細になされるだけで、
結局、答えは無く、その先は自分で考えましょう、という
本が多いと思います。


それが、とても興味深いです。


自分が日常の中で感じることを、
研ぎ澄まされた言葉や論理で補うと、
考えが深まっていくのが分かります。


今朝はとても寒くて、ああ、冬が来たんだな、と
感じました。


『老人と海』も『カラマーゾフの兄弟』も
まだ途中なので、
“読書の冬”にしたいなぁ、と思っています。

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プレゼント交換!!

2009年11月19日 22時19分25秒 | わたしの部屋


お店に行って食事をとるのは苦手でしたが、
だいぶ慣れてきました。


ちゃこさん(妻)と一緒に、
何度も“練習”して、気持ちや体調を
上手くコントロールできるようになりました。


滅多に行かないけれど、
用事があれば出かけられるようになったのは
とても嬉しいです。


元気だったころは、
毎年、この時期になると、忘年会や新年会の幹事役を
何件も引き受けていた記憶があります。


今年は、忘年会の予定が2つあります。
とても楽しみです。


今日、そのうちの1件の幹事のかたから、
メールがありました。


見ると、当日は、「プレゼント交換」をする、との
ことでした。


「プレゼント交換」なんて、
小学生のとき以来、です。


予算は500円。
うーん、けっこう難しいなぁ、
何にしようかなぁ、と
インターネット通販の画面を見ながら、
楽しんでいます。

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祈りと願いと

2009年11月18日 22時17分57秒 | 本音とか愚痴とか


ここしばらく、訃報が続いた。

どういうことだろう、と思っていたら、
昨日今日、今度は携帯電話やメールの連絡が
何件も来た。


大切な人が、相次いで、入院、手術、と
いう状態になっている。


自分が病気を告知されたときは、
驚いたけれど、特に何も思わなかった。


「ああ、来たか」と思った。
自分の番だ、と思った。


でも、自分にとって大切な人が、
つらい思いをするのは、ほんとうに悲しい。
なんとか乗り越えて、みんな元気になってほしい。


ふざけるな、と思う。
なんで病気なんてあるんだよ、と思う。


祈ること、願うことは、決して無駄じゃない。


祈ろうと思う。
願おうと思う。

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川崎病

2009年11月17日 21時36分43秒 | 考えごと


[YOMIURI ONLINE]
「川崎病、複数細菌原因か…抗菌薬で治療成功」

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20091117-OYT1T00758.htm
(*勝手に画像を使ってしまって読売新聞さま、ごめんなさい)


僕は、幼少時に「川崎病」に罹っている。
当時の記憶は無いけれど、心臓に後遺症が残る危険があったため、
18歳になるまで、定期健診を受けていた。


今日、家に帰って、コンピュータの電源を入れたら、
川崎病に関するニュースがあって、真剣に読んだ。


今でも、年間1万人近い人が罹患するというから、
治療法の研究が進むことで、よりたくさんの命が救えると思う。
良いことだよな、と、嬉しく思った。


両親いわく『もうダメだかと思って諦めた』、という僕は、
幸い、助かって、生きることができた。


その当時の話は何度も聞いていたし、
検査のたびに病院を訪れていたので、
「生きていることに感謝する」のは、僕にとっては
当たり前のことになった。


また、母が、
『あんたは、1回ダメかと思って、それでも生きられたんだから
 まず、生きているだけでいいんだよ』と
僕を育ててくれたので、
自分の命を大切にしよう、という気持ちが自然に芽生えた。


今、再び、今度は、グリオーマという、違う形の手強い相手と
闘うことになっているけれど、
なんとしてでも、僕は生きなければならない、と思う。


自分のため、というよりも、
両親や、妻や、支えてくれる人のために、という想いが強い。


自分を大切にしてくれる人がいて、
自分を大切にすることができて、
初めて、人を大切にすることができるんだろう、と
僕は考えている。

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工事中

2009年11月16日 21時13分17秒 | わたしの部屋


頭の中の工事をしている。


頭、というよりは、心、精神、思考、のほうが
当てはまっているかもしれない。


感情を抑えて生活することには、
だいぶ、慣れた。


ほんとうは慣れることなんてできないはずだけれど、
慣れた、と自分に言い聞かせることが必要だ。


気持ちを抑えて生活していると、
ストレスが溜まるし、感受性が鈍くなる。


だからといって、そのことを嘆いてしまうと、
せっかく「悲しみ」を抑えている効果が無くなってしまう。


何より、一番の大敵である「ストレス」につながってしまう。


だから、もう、それは仕方がないことと、
割り切るしかない。


心から笑ったり、泣いたりしていた頃が懐かしい。
でも、過去への感傷は、感情を揺らし、結局、発作につながる。
何度も経験したことだ。


今の自分の生活を維持するためには、
刻々と変わる状況に、いかにして適応するか、だと
僕は考えている。


補修が必要な道には、舗装工事を施し、
止むを得ず、通行が難しいと思われる道は、
迷うことなく、通行止めにする。


必要なのは強く、そして柔軟な意志だ。
喜怒哀楽、焦り、固執、諦め、恐れ、
全てを捨て去りたい。


眠っているときの発作で、痺れてしまったからだを、
ストレッチでほぐす。

僕は今、自分自身のチューンアップを図っている。

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の巻

2009年11月14日 23時32分54秒 | わたしの部屋


今日も半日、眠っていた。
数日間、集中して睡眠を取ったおかげで、
風邪が、すっかり治った。


同じような毎日が続いているけれど、
確実に1日1日がカウントされているのだと思うと
怖くなる。


「人生の意味」なんて考える必要がないと思うけれど、
「今日1日が何のためにあったか」と意味を付与する事で
僕は少し安心する。


強引な意味付けであってもいい。
子どもの頃に見ていたアニメのように、
毎回「○△□の巻」とタイトルをつける。


『たくさん寝ることで風邪を治そうの巻』


この数日間を、そう命名して、自分を納得させる。
これでいい。
一旦、そう決めたら、記憶の本棚にしまって、
もう、思い出さないようにする。


明日があるからだ。


明日、目覚めたら、今日があることに感謝しよう。

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