無線脳の視点

無線関係のモノ・ヒトに毒された日常を地味に書いてみる。

航空無線の割り当て原則

2016年08月09日 | 航空
地上と航空機ので行う通信は、マニアの間ではまるごとまとめて「航空無線」とか「エアバンド」などと呼ばれているが、一部軍用機を除く航空機が使う周波数の帯域はVHF帯であれば概ね118MHz~137MHzと幅広く、何も資料を持っていないのであれば、闇雲にこの周波数帯域をグルグルとサーチして信号が入感するのを待たなければならない。しかし、航空通信はアマチュア無線なんかと違って、飛行高度や進行方向、出発・到着のためのやりとりがメインで、あーでもないこーでもないとダラダラしゃべるようなことは一切無く、通信時間も短い。
となると、通信するであろう対象は、自分の家から近いどこかの空港などと、あらかじめ決め打ちしておかないと、あっさり聞き逃してしまうわけだ。これはあくまでも周波数などの資料が無かったり周波数の割り当てが不明の場合。
しかし、そんな心配はご無用、日本国内においては、電波法の「無線局運用規則」によって、通信の用途ごとに運用する周波数が定められていて、そのお約束さえ知っていれば、あらかじめ待ち受けが出来るのだ。
以下は公開されている電波法令の抜粋である。なお、「航空機の離着陸に関する通信」とか「飛行場内地上管制」などの具体的な区分は読んで字の通り。


無線局運用規則第百五十二条の規定による航空移動業務に使用する電波の型式及び周波数の使用区別(平成七年十月二十五日)(郵政省告示第五百五十九号)
無線局運用規則(昭和二十五年電波監理委員会規則第十七号)第百五十二条の規定により、航空移動業務(航空機局が海上移動業務の無線局との間に行う通信を含む。)
に使用する電波の型式及び周波数の使用区別を次のように定める。昭和四十八年郵政省告示第五百七十八号は、廃止する。

1 電波型式は次のとおりとする。

(1) 単側波帯の28MHz以下の周波数の電波を使用する場合の電波の型式は、J2D、J3E又はH3Eとする。
(2) 131.25MHz、131.45MHz又は131.95MHzの周波数の電波を使用する場合の電波の型式は、A2Dとする。
(3) 136.975MHzの周波数の電波を使用する場合の電波の型式は、G1Dとする。
(4) (1)から(3)まで以外の周波数の電波を使用する場合の電波の型式は、A3Eとする。

2 使用周波数は、次の(1)から(14)までの区別に従い、それぞれに掲げる周波数とする。

(1) 航空移動業務を行う無線局相互間及び航空機局と海上移動業務を行う無線局との間で捜索救難のため通信を行う場合
3023kHz 5680kHz 123.1MHz 243.0MHz

(2) 航空局と航空機局との間で飛行場管制に関する次の通信を行う場合

ア 航空機の離着陸に関する通信
118.0MHz 118.025MHz 118.05MHz 118.1MHz 118.15MHz 118.2MHz 118.25MHz 118.3MHz 118.35MHz 118.4MHz 118.5MHz 118.55MHz 118.575MHz 118.6MHz 118.65MHz 118.7MHz 118.725MHz 118.75MHz 118.8MHz 118.85MHz 120.1MHz 122.0MHz 122.05MHz 122.2MHz 122.7MHz 122.9MHz 123.6MHz 124.3MHz 124.35MHz 126.2MHz 133.4MHz 135.9MHz

イ 飛行場内地上管制に関する通信
118.225MHz 118.65MHz 121.6MHz 121.625MHz 121.7MHz 121.75MHz 121.8MHz 121.85MHz 121.9MHz 121.95MHz 121.975MHz 122.075MHz 126.2MHz 133.0MHz

ウ 管制承認の中継等に関する通信
118.8MHz 121.75MHz 121.8MHz 121.825MHz 121.85MHz 121.875MHz 121.9MHz 121.925MHz 122.075MHz

(3) 航空局と航空機局との間で航空機の進入管制、ターミナル・レーダー管制又は着陸誘導管制に関する通信を行う場合
119.0MHz 119.025MHz 119.05MHz 119.1MHz 119.175MHz 119.2MHz 119.25MHz 119.4MHz 119.45MHz 119.5MHz 119.6MHz 119.65MHz 119.7MHz 119.75MHz 119.9MHz 120.0MHz 120.1MHz 120.2MHz 120.25MHz 120.3MHz 120.4MHz 120.45MHz 120.6MHz 120.65MHz 120.7MHz 120.8MHz 120.85MHz 120.9MHz 121.0MHz 121.025MHz 121.05MHz 121.1MHz 121.15MHz 121.175MHz 121.2MHz 121.225MHz 121.25MHz 121.275MHz 121.4MHz 122.0MHz 122.15MHz 122.35MHz 122.45MHz 122.9MHz 123.6MHz 123.85MHz 123.875MHz 124.0MHz 124.05MHz 124.2MHz 124.4MHz 124.7MHz 124.75MHz 124.8MHz 125.0MHz 125.1MHz 125.15MHz 125.2MHz 125.3MHz 125.4MHz 125.5MHz 125.525MHz 125.55MHz 125.8MHz 126.0MHz 126.2MHz 126.5MHz 127.5MHz 127.6MHz 127.7MHz 127.9MHz 127.95MHz 127.975MHz 128.7MHz 133.0MHz 133.4MHz 134.1MHz 134.55MHz

(4) 航空局と航空機局との間で航空路管制、飛行情報又は位置情報等に関する通信を行う場合
2,932kHz 2,998kHz 3,455kHz 4,666kHz 5,628kHz 5,667kHz 6,532kHz 6,655kHz 8,903kHz 8,951kHz 10,048kHz 11,330kHz 11,384kHz 13,273kHz 13,300kHz 17,904kHz 17,946kHz 21,925kHz
118.9MHz 119.3MHz 119.35MHz 120.5MHz 120.75MHz 120.975MHz 123.7MHz 123.775MHz 123.9MHz 124.1MHz 124.15MHz 124.5MHz 124.55MHz 124.9MHz 124.95MHz 125.6MHz 125.7MHz 125.9MHz 126.1MHz 126.4MHz 126.45MHz 126.6MHz 126.7MHz 126.75MHz 126.8MHz 126.85MHz 126.9MHz 126.95MHz 127.0MHz 127.05MHz 127.1MHz 127.15MHz 127.2MHz 127.25MHz 127.3MHz 127.4MHz 127.45MHz 127.5MHz 127.65MHz 127.8MHz 127.85MHz 128.125MHz 128.2MHz 128.25MHz 128.4MHz 128.45MHz 128.6MHz 128.8MHz 132.1MHz 132.25MHz 132.3MHz 132.35MHz 132.4MHz 132.45MHz 132.5MHz 132.6MHz 132.7MHz 132.9MHz 133.025MHz 133.15MHz 133.3MHz 133.35MHz 133.5MHz 133.55MHz 133.6MHz 133.7MHz 133.8MHz 133.85MHz 133.9MHz 134.0MHz 134.15MHz 134.25MHz 134.35MHz 134.4MHz 134.6MHz 134.65MHz 134.7MHz 134.75MHz 134.8MHz 134.85MHz 135.05MHz 135.1MHz 135.3MHz 135.5MHz 135.6MHz 135.65MHz 135.75MHz 135.8MHz 135.9MHz

(5) 航空路情報又は飛行場情報に関するデータ通信を行う場合
131.25MHz 131.45MHz 131.95MHz 136.975MHz

(6) 電気通信業務を行う航空局と航空機局との間で航空機の運航管理に関する音声通信を行う場合
129.1MHz 129.225MHz 129.475MHz 129.8MHz 130.0MHz 130.1MHz 130.25MHz 130.45MHz 130.55MHz 130.9MHz 130.95MHz 131.05MHz 131.1MHz 131.2MHz 131.7MHz 131.75MHz 131.85MHz 132.05MHz 132.075MHz

(7) 電気通信業務を行う航空局と航空機局との間で航空機の運航管理に関するデータ通信を行う場合
131.25MHz 131.45MHz 131.95MHz 136.975MHz

(8) 航空移動業務を行う無線局相互間で次に掲げる事務又は事業に関する通信を行う場合

ア 科学技術事務
129.95MHz

イ 航空運送事業又は航空機使用事業
122.425MHz(2) 123.5MHz(2) 123.675MHz(2) 128.5MHz(2) 128.9MHz(2) 128.925MHz(2) 128.975MHz(2) 129.0MHz(2) 129.075MHz(2) 129.1MHz(1)(2) 129.15MHz(2) 129.25MHz(2) 129.3MHz(2) 129.325MHz(2) 129.425MHz(2) 129.45MHz(2) 129.525MHz(2) 129.55MHz(2) 129.575MHz(2) 129.6MHz(2) 129.65MHz(2) 129.7MHz(2) 129.8MHz(2) 129.85MHz(2) 129.9MHz(2) 130.0MHz(2) 130.05MHz(2) 130.1MHz(1)(2) 130.15MHz(2) 130.175MHz(1)(2) 130.2MHz(2) 130.25MHz(2) 130.35MHz(2) 130.4MHz(2) 130.45MHz(1)(2) 130.6MHz(2) 130.85MHz(2) 131.0MHz(2) 131.025MHz(2) 131.3MHz(2) 131.5MHz(2) 131.85MHz(1)(2) 131.9MHz(2) 133.1MHz(2)

ウ 新聞事業
132.0MHz(2) 133.1MHz(2) 134.2MHz(2) 134.9MHz(2) 135.4MHz(2)

エ 航空機製造事業
122.4MHz

オ 航空機修理事業
122.4MHz 128.5MHz 130.1MHz 130.25MHz 131.3MHz

注1 (1)は、沖縄県及びその周辺海域の上空以外において使用する場合に限る。
注2 (2)は、当該周波数が割り当てられた航空局の免許人が開設する航空移動業務を行う無線局相互間で通信を行う場合に限る。


(9) 免許人加入団体所属の航空局と航空機局との間で通信を行う場合
131.125MHz 注
注 この周波数の使用は、近畿総合通信局所轄区域に限る。

(10) 航空局(訓練用のものに限る。)と航空機局との間又は航空機局相互間で航空機の乗員訓練に関する通信を行う場合
122.9MHz 123.0MHz 123.35MHz 123.4MHz

(11) 航空機局相互間で気象状況及び航空機の相互の位置等飛行情報に関する通信を行う場合
122.6MHz 123.45MHz (注)
注 この周波数の使用は、航空局のVHF周波数の通信圏外となる遠隔地及び洋上を航行する場合に限る。

(12) 航空機局と船舶に開設する無線局との間で航空機の航行の安全に関する通信を行う場合
122.6MHz

(13) 航空管制が行われていない飛行場及びその周辺において航空局と航空機局との間で飛行援助に関する通信を行う場合
122.7MHz 注 123.5MHz 129.0MHz 129.8MHz 129.9MHz 130.05MHz 130.15MHz 130.35MHz 130.5MHz 130.625MHz 130.65MHz 130.675MHz 130.7MHz 130.75MHz 130.775MHz 130.8MHz 131.5MHz
注 この周波数の電波は、東京都東京ヘリポートにおいてのみ使用することができる。

(14) 災害発生時に救援活動等を行うための臨時の離発着場周辺において、航空局と航空機局との間で飛行援助に関する通信若しくは航空機局相互間で救援活動等に関する連携のための通信を行う場合又はそれらの訓練に関する通信を行う場合
122.95MHz 123.25MHz 123.45MHz 129.75MHz 130.3MHz 131.15MHz 131.8MHz 131.875MHz 131.925MHz 131.975MHz 135.85MHz 135.95MHz

3 航空移動業務の無線局相互間における送信及び受信は、同一の周波数の電波により行うものとする。
改正文 (平成一二年一二月二五日郵政省告示第八三一号) 抄
平成十三年一月六日から施行する。

祝!日の丸ジェット初飛行(MRJ JA21MJ)

2015年11月11日 | 航空
MRJがようやく初飛行にこぎつけた。
2015年11月11日は、日本の航空機開発に大きな足跡を残す日となるとともに、多くの国民に喜びと夢を持たせた。
これから日本の成長産業の鍵は航空産業にある。(お、言い切った(笑))
飛行機の部品点数は約20万点とされるが、この部品を、日本の中小企業が担うことが出来る道筋が出来たのだ。
これからがニッポンの物づくりの腕の見せどころである。

残念ながら、今回のMRJは部品の多くは外国産であるが、これからは完全な国産飛行機を目指すべきだ。
今日を境に、日本での航空機開発で、今後多くのイノベーションが起きる。
関わった皆様、誠におめでとうございます。

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で、無線脳的視点。

免許情報を掘ってみたら、三菱重工の実験局を発見。
電波型式が F1D だから、航空機を制御するデータをリアルタイムにモニターするデータ転送用かな?
さすがにモニターは出来なそうだけど(笑)



360KF1D 296.6 298.4 MHz 10 W
4M00F1D 2290 2296 MHz 25 W

設置場所 JA21MJ

移動範囲
・G空域
・C空域の一部
・K空域
・K空域の南側エリア
・名古屋空港及びその上空並びに名古屋空港から横山ダム、小松空港、猿山岬を経てG空域に至る経路の上空
・名古屋空港から豊田松平インターチェンジを経てK空域に至る経路の上空
・G空域からC空域に至る経路の上空
・K空域からK空域の南側エリアに至る経路の上空

調布飛行場から離陸した小型機の事故について考える

2015年07月30日 | 航空
今回の航空機事故に際して、亡くなられた方にはお悔やみを、ケガをされた方にはお見舞い申し上げます。
この事故は、そもそも何が要因で発生したのか。
公開されている映像や各種報道の情報から、自分勝手に「結局、こうだったんでないの?」と考えてみた。

飛行機という乗り物は、航空法で、離陸する前に出発前点検をすることを定めている。と言いながらこれは航空機に限ったことでもなく、身近で使われている自動車でも運行前点検をすることは定められているし、自動車教習所でも必ず習う項目である。
ここで、事前に飛行機のエンジンの出力の試験をしたとかしてないとか、前回トラブル起こしたときにエンジン交換しないで直しただけだったとかという情報も出ているが、エンジンはそうそうアッセンブリ交換する性格のものでもないから、きちんと修理を行った上で、かつ、今回の飛行前にも点検したという前提で述べることにする。
(※注:航空機は、規定の耐用時間数を超えた部品はバンバン交換するので、壊れるまで使うという概念は基本的にはありません)

事故の当日はかなり暑い日で、風が弱くて、たくさん人が乗ってて、燃料もいっぱい積んでいて、しかも滑走路は元から短くて…という話がある中、今掲げたような状況は、操縦士が実際に飛び立つ前とか離陸操作をする前に、あらかじめ確認出来る既知の情報だったと位置づけられる。今回墜落事故を起こした飛行機が離陸する時の映像が残っており、報道経由で映像を見た限りでは、「滑走路のエンドのギリギリまで走らないと上がれなかったんじゃ、操縦士の離陸判断ミスだよね(≒人的要因)」と結論づけることが出来るかもしれない。

ここで、タラレバの話ではあるけれど、操縦士が滑走路を半分ぐらい走った段階で、「ダメだこれじゃ上がれない!離陸中止!」を決心していたなら、そして「この機体が安全に停止できずにオーバーランしてしまったとしても、最低限、命は助かる!」と覚悟を決めてくれていたのなら、今回のような痛ましい事故は未然の防げたかもしれない。現時点でテレビに出てくるような航空評論家諸氏が「今回のは人為的なミスだよね?」と明言しないのは、あくまで証拠が無いから言えないだけだと思う。

今回の事故の件で、「結局のところ、コイツら遊覧飛行だったんじゃね?」「慣熟飛行は名ばかりじゃね?」とか、「調布飛行場あぶねーから廃止しちゃおうぜ」「ハンターイハンターイ、ワッショイワッショイ」「オスプレイも基地もハンターイ」という方向にミスリードして対立を煽るマスコミ連中のメシの種にすることは、ちょっと違うだろうよと思う航空関係者・航空従事者は多いはずだ。

航空機に関する事故を目にするたび、航空関係で仕事していた身からすると、多少なりとも関係者側からの視点がある分、余計に胸が締め付けられるような思いである。このような悲しい事故はもう起こらないで欲しいと願うばかりだ。

仙台空港祭の遊覧飛行

2013年10月09日 | 航空
ちょっと宣伝を。

2013年10月13日(日)、仙台空港で「2013空の日・仙台空港祭」が開催されます。

2013 空の日 仙台空港祭 10月13日(日) 開催!!
http://www.sendai-airport.co.jp/content/view/454/94/

空港ターミナルビルではイベントが盛りだくさんですが、マニア目線では、ヘリコプターの遊覧飛行が非常にオススメであります。
通常なら、AS350BやBELL206Bなどの単発機でお茶を濁すところなのだけど、今回このイベントで使用する機体は、海外では軍や警察、救助隊などが使用している、メッサーシュミットベルコウブローム(MBB) Bo105 という機体。世界中を見渡しても、一般人がフラッと立ち寄ってBo105に乗れるようなチャンスは、まずここしか無いでしょう。まさにチャーンス!
自分も今まであらゆる機体に乗ったけど、さすがにBo105は無いなぁ。



↑撮影者:私。TAS社に表敬訪問をした際に撮影したものです。画像を転載使用する際は許可制で。
写真の機体は JA6752

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後日談。
風が強くなってきたとのことで、午後のフライトはキャンセルになってしまいました。
マニア残念。
PのMさん、待機乙。

アシアナ777機、着陸失敗事故雑感

2013年07月07日 | 航空
韓国アシアナ航空のボーイング777旅客機が、サンフランシスコの空港で着陸に失敗し炎上した事故が発生したという。
高度が低かったことや炎上が遅かったのはせめてもの救いか。

この事故で、疑問点がいくつも出てきた。
正確な部分はNTSBの検証を待つとして、それにしてもなぜ事前にゴーアラウンド(着陸復行)できなかった(しなかった)のか?
滑走路には、誘導装置などもあっただろう。その装置類が利用可能な状態になっていたか否かは別の話かもしれないが、フライトプランを組むときは事前に目的地の状況は把握できている訳だから、知らなかったでは済まされない。

仮にILSが使えなくても、滑走路の入り口横にある「PAPI」(パピ、Precision Approach Path Indicator)と呼ばれる、進入する角度によって見え方が違うライトが最低限使えたはずだから、滑走路に進入する前に最適な高度は判断出来ないはずがない。
しかし、事故を起こしたアシアナ機は、結果として低い高度・速度のまま滑走路に進入してしまっている。
気象条件は良好だったことを考えると、事故の原因は、機体のハード面か人的なミスに絞られるだろう。

日本のマスコミさんたちは、なぜかk国に都合の悪い話題を出さないから、現地サンフランシスコの新聞のネット版をざっと読み流してみたが、謎というか「何でそうなる?」の思いは強くなるばかり。
「何とかイケると思ったんだけどなー」とか、「あの機械の調子が悪かったんだから事故が起きた、飛行機のせいだ」や、「アメリカの管制や空港の設備が悪いから事故を招いたんだ」という話にならないことを祈るばかりだ。

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2013/7/11 追記

だんだんNTSBとアシアナの間が、どうもキナ臭い雰囲気になってきたようです。(想定内?)

当ブログは「無線脳の視点」なもんで、航空無線の観点から追いかけてみましょうか。
アメリカでは、無線マニアのサイトが充実しているので(嬉)、事故当時の管制側と飛行機のやりとりが、LIVE ATCと呼ばれるサイトで聴けちゃうのです。
 LiveATC.net Air Traffic Control Audio Archives
 http://www.liveatc.net/archive.php

設定方法は、日付と場所と時間を選択してSubmitするだけ。



1 カレンダーから7月6日を選択
2 Select a feed: 「KSFO Tower」か「KSFO Tower #2」を選択
3 Select a time (GMT/UTC): 18:00-18:30Zをセット

「submit」ボタンを押すと再生開始。 (MP3で保存も可能)

こういうサイト、日本にもあればいいのに。

仙台空港、不発弾処理で閉鎖

2012年10月30日 | 航空
仙台空港の夜間工事中に不発弾が発見されてしまい、10/30のまる一日、仙台空港が閉鎖になった。



 1072⁄12 FROM 12/10/29 21:41 TO 12/10/30 12:30
 E)ALL TWY-CLSD DUE TO BOMB DISPOSAL

 1071⁄12 FROM 12/10/29 21:40 TO 12/10/30 12:30
 E)RWY 12/30-CLSD DUE TO BOMB DISPOSAL

 1070⁄12 FROM 12/10/29 21:40 TO 12/10/30 12:30
 E)RWY 09/27-CLSD DUE TO BOMB DISPOSAL

これは、仙台空港のNOTAM(ノータム,Notice To Airmen)と呼ばれる航空情報である。
こんな情報には滅多にお目にかかることはないので記録しておいた。


この情報によれば、仙台空港(RJSS)の滑走路(RUNWAY) 09/27,12/30と、すべての誘導路(ALL TAXI WAY)が、爆発物処理のため(DUE TO BOMB DISPOSAL)閉鎖(CLOSE)となっている。
マスコミの報道ヘリも取材しに仙台空港周辺に来ているが、管制からは「仙台空港の1nm・4000ft以内に入ってくれるな」と言う指示が出ていたようだ。

戦時中の不発弾が、まさか仙台空港サウスエプロンに近いところに埋まってるとは思いもよらないことだろうが、仙台空港が震災や津波で甚大な被害を受けながらも、爆弾はよく耐えていたもんだ。
まぁここに限らず、爆発しないだけで、世の中にはまだまだ不発弾は埋まっているのだろうけど。

ちなみに、自衛隊の処理班は、山形県東根市の神町駐屯地から来たそうだ。
お疲れ様であります。