無線脳の視点

無線関係のモノ・ヒトに毒された日常を地味に書いてみる。

丸い筒の病

2011年06月28日 | 自作
最近、炭酸飲料のペットボトルを見ると、「これは使える」とか「これは使えない」と、心の中で怪しい選択をしている自分がいる。巷では、CCレモンがいいとか何とかいう話もあったが、酒屋でふと目にとまったペットボトル、「ウィルキンソン・ジンジャエール"辛口"」がどうも「使える」ようなのだ。



元々、このジンジャエールは、緑色のガラス瓶入りで辛いタイプのものがお気に入りだったのだけど、まさしくそれのペットボトル版と出会えたところが結構うれしい。しかも飲んだ後に"二度おいしい"というおまけも付いている。ボトルの中央部にくびれがほとんど無いというところがステキ。

メモ:宮城県ハムの集い2011

2011年06月21日 | 日記
宮城県ハムの集い 開催予定。
2011年9月4日2011年9月11日(日)10時~
栗駒市民活動支援センター(築館町)

JA7ZVS栗駒クラブ様が現場で音頭を取り、ジャンク市、フリマ、オークション等の催しあり。
技術講習会は電子申請関係、WIRESなどなど。
噂の域ではありますが、食べ物関係の出店もあるとか。

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2011/7/6追記

開催日を訂正しておきます。
平成23年度JARL宮城支部HPの行事予定

静電容量結合式の簡易アース板製作

2011年06月17日 | 自作
おなじみの無線ショップに冷やかしに行っていたら、アマチュア無線関係で有名なアンテナメーカーのD社から、クルマの車体に貼り付けるタイプのMAT50マグネットアースシートなる品物が出ているのを発見。カタログスペックでは、7~50MHz帯で使えるという。

「はは~ん」と思い、仕事の帰りに100円均一のお店(しつこいようだが私はセリア派)に出向き、文房具のコーナーにあったマグネットシートを数枚購入。いろんな種類のものがあったが、そこそこ使えそうな2種類を選択した。
写真右にある300mm×100m×0.7mmのシートなんか、今回のイタズラにもってこいだ。



用意した物
・100円均一のお店で買った300mm×100m×0.7mmのマグネットシート
・スコッチ製アルミテープ
・適当な線材
・3M製マスキングテープ(仮止め用)
・正体不明の粘着シート
(NITTO No.5015 と書いてあるがこの品番は両面テープだった)
・マグネット基台に取り付けられる程度の圧着端子



製作の過程
1 マグネットシートにアルミテープを貼る
2 適当な線材をひん剥いてバラし、放射状に延ばして仮止め
3 粘着シートを貼り付ける
4 線を30cmぐらい残し、圧着端子を取り付ける



ついでに、容量アップ&調整用に、アルミテープの角を折り返して貼ったマグネットシートも作ってみた。
今の目標は、マグネット基台と7MHzモービルホイップを使ったお気軽運用だ。
さて、この自作シートの効能はいかに?!
もし変化が無くても元手が安いのであきらめが付くってもんだ。

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2011/06/18 追記

私にしては珍しく、今回作ったモノを試さずには居られない衝動に駆られ、マグネット基台と組み合わせて測ってみた。
まずは7MHz帯のモノバンドモービルホイップであるコメット製のHR7で試してみる。
もちろん、マグネットシート無しの状態では同調点は全く見られないのは確認済みだ。



実験環境はこんな感じ。
マグネット基台に今回製作したマグネットシートの線をネジ止めし、HR7アンテナを取り付ける。
実に単純。
そこからアンテナアナライザに接続して7MHz帯を計測してみると・・・?!

!!!!!

なんということでしょう~!7.000MHz近辺でストンと同調してしまいました。
エレメントを3cmぐらい切れば即運用できそう。



これに味をしめて、調子に乗って3.5MHzのアンテナと交換してみる。
コメット製の短いモービルホイップのHA035だ。
今度は追加用に作ったシートを貼り付ける。



おーーっとこれまたなんということでしょう~!
3.500MHz近辺でストンと同調してしまいました~。



で、ここからちょっと実験で、追加したシートを取り外してみると・・・?!
意外にも変化無し。
貼り方を変えてみても(≒容量を変化させても)ほぼ変わらず。

う~ん、どうやら最初の1枚で済んでるっぽい。
某社製のアースシートの大きさから考えたらそれもそのはずで、今回作ったシートと製品とでは面積で約2倍の差がある。製品の方は、"本製品2セット使用にて3.5MHz帯も対応可"と書いてあるから、最初から2枚貼ったことと同じ効果だったようだ。

残る作業はアンテナエレメントの調整だ。
と、エレメントを切断して後戻りの出来なくなる前に、アースシートの線の長さを変えるとか、シートそのものの面積を変えたりしてみるか。
まあココまで来れば、あとは鼻歌まじりの作業でもokだろう。

さらに調子に乗って、別の場所でダイヤモンドアンテナ製MD200に7MHzのコイルMDC40を取り付けたものを使用し、試してみた。



これはコイルの中心にある棒を動かすと同調点を動かせるものだが、こちらも良好な結果が得られた。
しかし、これでメデタシメデタシではなかった。
21MHz帯や28MHz帯のコイルでは、今回作成したマグネットシートを使うと、いくら最大可変値にしても同調点がアマチュアバンドのはるか下に行ってしまうのだ。(電気的には当然起こりうる現象ではあるけれど)
よって、周波数を高くするに従い、マグネットシートのサイズを小さくするとか、配線の長さを短くする必要に迫られてきた。

よし、この際だから作るか。

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2011/06/23追記



周波数が高くなるにつれて必要な容量が変化するため、サイズを変えて作ってみた。
これ以上作ると何かの宗教になりそうなので(笑)、適当なところでやめておくことにする。



大きいモノが3.5MHzや7MHz用、それ以上の周波数は、面積が半分・線の長さ半分、線さらに半分。
21MHzから上は、マグネット基台からの距離や貼り方、線の引き回し方で効果が変わるので、この辺はアマチュア精神とやらでクリアすべきだろう。ただ、一番小さいのは50MHz用に作ったのだが、これはあまり効果がないっぽい。(無くてもそこそこ落ちた)

参考まで、紙を何枚か挟んだクリアファイルにアルミホイルを突っ込んだものでも、同様の効果を確認している。
基本的な理屈は同じだから、結構テキトーで良いのかも。

謎の受信機 FAIRHAVEN RD500

2011年06月13日 | 無線機器
日頃お付き合いのある通信関係の方から、緊急支援物資として今まで見たことがない受信機を回していただいた。(私の家は内陸なので大した被災はしてないのだけど)

その機種名は、 FAIRHAVEN RD500 (なんと英国製!)といい、HF帯からUHF帯まで広帯域をカバーしているようだ。
カタログスペックを見てみると、長波帯から1750MHzのオールモード受信可能で、メモリーチャンネル数が54,700波、内蔵のボイスメモリに録音も出来たり、PCと連動させてコントロールも可能とのことだ。それだけのメモリー数があるから、別称で「RADIO DATABASE」と名乗るのも頷ける。



アンテナ入力も複数あり、VHF帯から860MHzまでとそれ以上の周波数、短波帯は2系統の切り替えができる。
残念ながらうちはロケもさることながら大したアンテナが上がっている訳ではないので善し悪しの判断は出来かねるのだが、いじり倒す価値がありそうである。



電源を入れるツマミを見ると、そこらのラジオや通常の日本製受信機でありがちな、ボリュームツマミとの連動ではなく、なんとスケルチツマミに電源スイッチがある。さらに画期的な部分は、赤外線リモコンで周波数の入力設定が出来る点だ。それもそのはず、背面にはビデオ出力やオーディオ出力も装備され、AM/FM/TVチューナーとしても利用できる。(テレビはNTSC/PAL対応らしい)
過去にTVチューナーとしても動作する受信機と言えば、KENWOODのRZ-1、八重洲のFRG-965、アイコムのIC-R7000等々、ほぼ日本製が占めていたが、さすがに洋モノではお目に掛かったことは無い。

取説が英語なのが難点だけど、やはりこれはいじり甲斐がありそうだ。

釣り竿アンテナへの道

2011年06月13日 | 自作
昨年(2010年)のハムフェアで買ってきたグラスファイバー製5.4mの釣り竿をそろそろ活用しようと決意し、部品屋に材料を調達しに行った。



用意したモノは、ネジ・圧着端子・自在ブッシュ・ミノムシクリップ・スズメッキ線1.2mm径10m、直径60mmの塩ビ管である。
おなじみ局との会話の中では、「塩ビ管なんかで作ったら重くなるじゃね~か」とのことだが、カットアンドトライをするにも試作品から作らないと…という訳で、インダクタンス計算云々は棚に上げ、とりあえず巻いてみることにする。

参考になりそうなサイトをぐるぐる回っていたら、便利な計算ツールが載っているサイトを発見したのでメモ。
 Helical Coil Calculator ヘリカルコイル計算機
 線の太さと直径と長さ、巻線数や間隔等を入力するとインダクタンスを計算してくれるものだ。

さて、完成はいつになることやら。

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11/06/14 追記

この手の工作ではおなじみの百円均一のお店(私はセリア派)では、あらゆる用途で筒状のケース的なものが在庫している。本来はお茶や味噌、粉モノなど、密閉して保存したいもの用なのだが、無線脳は何でもコイルの材料に見えてきてしまうのが不思議だ。





ありがたいことに、セリアで売っているこうした筒モノは日本製が多く、某大陸産でありがちな刺激臭やプラスチック臭、そして"やっつけ仕事感"は見られない。先日調達したスズメッキ線はこちらの入れ物を使用するコイルにすることにし、とりあえず手持ちのカラー線(テレビアンテナのステー線の余り)を持ってきて自在ブッシュを貼り付けた塩ビ管に適当に巻いてみた。(参考まで、巻数は43.5回です)

ついでに、物干し竿用洗濯ばさみ(何とポリカーボネート製、3個100円byセリア)で釣り竿にコイルを取り付けてみると、何となくアンテナらしく見えてきたぞ。コイルをクリップ式にしておけば、周波数毎のコイルを必要に応じて差し替えることも出来るし、調整もしやすいだろう。この後、コイルには陸軍端子を取り付け、エレメントにはバナナプラグか圧着端子を取り付けることにする。今の段階で運用目標は、3.5MHz帯と7MHz帯だ。



今まではこれで満足して放置モードに突入していたのだが、次はうまくマウントを作って実際に取り付け、調整・・・するかなあ。

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2011/6/17 追記

釣り竿アンテナのエレメント長が約4mで、今回作ったコイルがどこの周波数に乗ってるか確認してみた。



3.5MHz帯に乗れば御の字ってなもんで、アンテナアナライザを追い込んでいくと・・・



ん?3.82MHz付近でVS1.2?
惜しい!!
今回の調整で使った竿は、ローカル局から借りたトップの竿が抜いてある4.5M物だから、実質のエレメント長は約4m。(ローカル局曰く、18MHz帯の1/4λの釣り竿アンテナだぞーとの話)
今後は自前の5.4mの竿(実質5m弱になる)を使ってエレメント長やコイルを調整すればすんなり3.5MHzはイケそうだ。


今回作ったモノのまとめメモ
・直径60mmの塩ビ管
・自在ブッシュ
・1.2mm径のカラーワイヤ(被覆無くても良いと思う)
・43.5回巻

次は7MHz帯のコイル巻に突入予定。(いつかは未定)