無線脳の視点

無線関係のモノ・ヒトに毒された日常を地味に書いてみる。

自分用雑メモ(随時更新)

2017年10月02日 | 無線系全般
自分用メモ。


559375 M M T
646875 K H B
796875 T B C
846875 N H K

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Dell Latitude10のWindows10化でWiFiが効かない時の設定変更

プロパティの詳細設定のタブで以下を調整
[40MHz Intolerant]の[Disabled]を[Enable]に変更。
[802.11n Preamble]の[Auto]を[Mixed Mode]に変更。
[Afterburner]の[Disabled]を[Enable]に変更。

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仙台市内一円で受信出来る351.25625MHz(10ch)と351.35000MHz(25ch)の連続波が邪魔だなぁと思っていた。
この10chの連続波について、「なんちゃって俺様デューラス(笑)」による独自の調査によると、名取市閖上地区の土地を嵩上げしているエリアあたりから出ていることが分かった。

2017/7/9 追記
上の記事の、仙台地域で幅広く受信出来るデジタル簡易無線のデータ通信用と思しき連続波のうち、351.25625MHz(10ch)の発信元が判明。やはり名取市閖上地区の嵩上げ工事に伴う「RTK-GPS測量」用の補正データ送出に使用しているものであった。
その機器が設置してある建物の屋上には、独立して電力を確保するための太陽電池パネル複数枚が設置され、機材箱のほか、測量用GPSアンテナ、デジ簡の白い送信アンテナ、監視用のカメラまでもが装備されている。周辺に何も無い場所からそこそこの地上高で電波出したらそれなりに飛ぶよなぁ

RTK-GPS測量とやらで何でそんな連続送信する無線なんぞを使うのさ?と疑問を持つだろうが、いちいち造成する度に一箇所ずつ基準点測量なんぞ効率悪くてやっていられないので、あらかじめ分かっている場所の基準点測量の位置情報(既知点)と、その基準点と同じ位置に設置したGPS測量情報の観測精度誤差の差分データを送信すれば、新たなGPS測量観測点でも高精度の位置情報が得られる、というものである。

RTK-GPS測量の技術的な内容は、適当に単語をググっていただければ図解入りの説明がたくさん転がっているのでそちらを参照のこと。同じような理屈でDGPSというものもあるが、このRTK-GPSとは似てるようでもちょっと理屈が違うので、その辺も話のネタとしてついでにお調べいただければと思う。

このデジ簡10chの連続送信は、名取市閖上地区の嵩上げと造成工事が終わったら撤去されるであろう、と勝手に思っている。(まさか、県道亘理塩釜線(通称:浜街道)の嵩上げ道路工事にも使ってはいないだろうとは思うが)

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仙台周辺で飛び交う5桁の数字(随時更新)
00870 01345 02151 18881 03500 03540 04680 06276

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消防車や救急車に装着されている日本アンテナ製のデジタル無線用アンテナ(MG-260A-09とかWH-260A-09相当)のエレメントを、業者さんからお借りして長さを計測。


カタログに掲載されている図面には、長さは1/4λ相当としか書いてないけど、難しいことは何も考慮せずに波長を計算してみると 300÷275×0.9÷4=0.246 でだいたい実寸。
25cmの長さのアンテナは、高い確率で防災行政無線とか消防救急デジタル無線用と判断していい。(地デジテレビ用にも使えそう)

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仙台うみの杜水族館の業務通信はデジ簡登録局と免許局を使用。
駐車場入出場、館内、裏方でチャンネルを使い分け。
秘話無し。
免許局7ch・登録局3chがお気に入りらしい。
108 490

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EBAYで調達したプログラミングケーブル
6 in 1 USB Program Programming Cable Adapter for Motorola HYT ICOM BAOFENG PUXIN

単純にUSBシリアル変換ケーブルが欲しかったのだけど、たくさんオマケが(笑)
USBドライバだけではなく、海外の業務用無線機の書き換えソフトまで付いてきたw
決済時の価格、日本円で850円、送料込み。
いったいいくらで出来てるんだコレ。

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中継局(判明・推定分、本部・所署除く)

仙台:権現森山・大年寺山・八木山・大八山・芋峠
塩釜:番ヶ森山
名取:相互台公民館
仙南:雨塚山・大萩山・離森・支倉・太陽の村
大崎:鬼首・岩渕・薬莱・箟岳
石巻:上品山・大草山・日和山・石峰山・前山
気仙沼:石割・津谷舘岡・十二曲

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海外通販で、KNB-26N互換のニッケル水素電池パック(7.2V,2000mAh 注:自称)を1個購入。
純正の乾電池ケースKBP-5と単3ニッケル水素の組み合わせを調達するコストを考えたらお安いものなのだが、互換品なので当たり外れのリスクを考え、とりあえず1個、お試しで使ってみる。


無線機に装着してみると、ずっしり重い。
その重さ441g、無線機本体よりも重い。
純正のリチウムイオン電池KNB-62L(7.4V, 1100mAh)は85g、軽い。KNB-57L (7.4V, 1800mAh)は持ってないので不明。
その互換電池の重さは何と228gもあったのだが、価格が安い分、許してやるとするか。
そこそこ使えそうなので、あと何個か買っておこう。

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ケンウッド TCP-D201,D203,D143,D243,D343,D503などのユニバーサルコネクタ



1 SSW
2 SP+
3 SP-
4 MSW
5 EMC
6 ME
7 PTT
8 PF
9 OPT
10 GND
11 +5v
12 TXD
13 RXD
14 NC

ケーブル KPG-36
ニッケル水素電池 KNB-26N
ニッカド電池 KNB-25A
Li-Ion Battery KNB-35L KNB-62L
乾電池ケース KBP-5

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興味本位で、NEC製のWiMAXの端末、Aterm WM3600 を開けてみる。

 

裏面のYネジを3つ外して、ちょっと強めに引っかかっている中央2カ所のツメから蓋を外し、パカッと開きに。
おや、中身は意外にシンプル。パッキンやシールは無いので、防水性能はまず期待できないですな。
アンテナが蓋側に付いていたのはちょっとした発見かも。



で、気になるのは電池。
基板と電池の間にあるシールドフィルムをめくると、リチウムポリマー充電池が出てくる。
ジャンク品の電池でも出回っていれば、交換も出来そうな気もするけれど、まず無いだろうなぁ。
電池にはこう書いてあった。

Li-ion Polymer Battry
OUTPUT:2500mAh 3.7V(9.3Wh)
AL1-002523-002

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パイオニア製のカーナビ(エアナビ)AVIC-T77の端子にセロハンテープとかシールを貼っておくと、何かと便利。



ポイントは端っこ。
走りながらテレビ見たりとかナビの操作設定なんかやっちゃだめですよ。

パイオニア製のメモリーナビ(エアナビ)AVIC-T77の内蔵電池



充電式電池パック(リチウムイオン)
商品コード: BP-N265-12/920 MX
発売元:パイオニア株式会社
定格: 3.7V 1840mAh
P/N: 338937010206

とは言え、交換用の電池はパイオニアのサービスに注文しない限り、世の中には出てこないでしょうな。

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東京国際空港(羽田) 航空無線 周波数
(AIP RJTT AD 2.18 ATS COMMUNICATION FACILITIES より)

APP
Tokyo Approach
119.1MHz(1) 119.4MHz 119.7MHz 124.4MHz 125.8MHz 127.7MHz 261.2MHz
121.5MHz(E) 243.0MHz(E)
H24
(1)Primary

ASR
Tokyo Radar
126.5MHz 236.8MHz 261.2MHz
121.5MHz(E) 243.0MHz(E)
120.2MHz 362.3MHz
H24

DEP
Tokyo Departure
126.0MHz(1) 120.8MHz 127.6MHz
121.5MHz(E) 243.0MHz(E)
124.2MHz 119.6MHz 120.6MHz 125.525MHz
H24

TCA
Tokyo TCA
124.75MHz 256.1MHz 2300 - 1200
119.45MHz 246.1MHz 2300 - 1030

TWR
Tokyo Tower
118.1MHz(1) 118.575MHz 118.725MHz 124.35MHz 118.8MHz
126.2MHz 236.8MHz
121.5MHz(E) 243.0MHz(E)
H24

GND
Tokyo Ground
121.7MHz 118.225MHz 121.625MHz 121.975MHz
H24
See RJTT AD2.20.1.2 (14)“GROUND CONTROL Frequency”


DLVRY
Tokyo Delivery
121.825MHz(1) 121.875MHz
H24

ATIS
Tokyo INTL Airport
128.8MHz
H24

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IC-S25/IC-S35の電池類のオプションで、単三乾電池ケースのBP-226とリチウムイオンBP-227は、IC-D50やIC-DPR5,IC-DPR6,IC-VH35/UH35/VH37/UH37などの業務用機器でも使えちゃう。(ってことは、BP-221とBP-226の違いは値段だけ?!)
もちろん、使うときは自己責任で。


写真は単三電池ケース BP-226 とリチウムイオン電池 BP-220L の参考比較。
BP-227は防水らしいが。
違いがわからねー

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アイコム ユニバーサルコネクター MP6 ピンの配線

OPC-966,EM-80,EM-89,AD-52,HS-93
ただし、このピン配列は海外仕向機器の場合。

日本国内業務仕様だと

右端が1番、左端が9番で、このコネクタの場合の端子は3,4,6番が存在している状態。
そのうち、クローンで使うのは上側の4,6番ピンで、RXDとTXDをMIXさせて使うということになる。

1 AF MUTE
2 EXT MIC
3 NC
4 CLONE
5 M5V
6 GND
7 EXTS
8 RCS
9 EXT SP

安易に海外の安い互換モノ持ってきてもオイソレとは使えない仕様。
IC-VH35,UH37,UH35,UH37とかIC-D50,IC-D60あたりで使うには、Rを追加したり若干の改造が必要。
IC-DPR系も同じかな?という感じ。


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パナソニック製 ETC 車載器 CY-ET909D (909KD,809D)の配線

 
5ピンのコネクタのうち、[・・・・・]の右から、

黄色「バッテリーからの電源(常時来ている)」
黒色「車体へアース」
赤色「アクセサリ電源(キーでオフになる)」

K-COSMOSからK-LAMBDA (K-λ) への移行

2017年06月21日 | 無線機器
国土交通省の持つ移動通信システムで、Kensetsu Communication System for Mobile Station、略称 K-COSMOS という装置があった。一言で言えば、無線を使った国土交通省内の内線電話のようなものである。
このK-COSMOSは、平時からNTTの有線電話回線に頼らず、旧建設省の頃から脈々と運用されているマイクロ回線や多重無線回線を活用しながら、全国津々浦々、国土交通省の役所内インフラで通信が自己完結でき、音声通信が主体のものはマルチチャンネルアクセス(MCA)方式を用いた無線通話を行っていた。割当周波数のある390MHz帯では常に制御信号の電波がギャース!ギャース!って鳴っていたものだ。

このK-COSMOSは平成4~5年頃から運用が始まり既に20年が経過し、メーカー側からしたら積極的に保守・維持管理をしたがらない段階に来ている訳で、しかもそこらの中高生ですらネットを使って画像や映像伝送が出来るようになった今の時代、普段はさほど使いもしない大層なシステムを維持する意味が無くなってきた・・・というところにあったのだが、そんなシステムが脚光を浴びたのが平成23年に発生した東日本大震災であった。震災の被災地が複数の県かつ広範囲にわたり、太平洋沿岸部では電源を喪失し有線回線も断絶、バタバタと使えなくなっていく地上の携帯電話の基地局がゴミと化していく中、国土交通省が非常用に配備していた衛星携帯電話と共に活躍したのが、山上と、堅牢な河川・国道事務所などの自立鉄塔に基地局機能を設置したK-COSMOSだった、という訳である。
高い周波数を使うことが技術的にも難しく、あっても高価で故障も多かった昭和40年代、役所が使う連絡用の無線は回路が簡単な60MHz帯が多く用いられていたが、昭和50年代ともなると半導体技術がどんどん良くなり安定してきたため、移動局の無線設備は150MHz帯が主役に。平成も30年となろうとしているこのご時世、使い勝手の良い150MHz帯の無線をあまり大がかりにせずデジタル化して再整備してしまおう、という流れになった。K-COSMOSがモシモシハイハイの1対1の内線電話式であることに対し、K-LAMBDAは基本的には1対nの通信、ということである。(これ、あくまでも私の見てきた無線業界感であり私見です)
それが「国土交通省デジタル陸上移動通信システム Kokudokoutsuu LAnd Mobile system By Digital Access K-LAMBDA(K-λ)」である。

総務省の公表している技術基準適合証明を受けた特定無線設備の型式の情報を拾ってみると、K-LAMBDAの仕様は

 電波型式  5K80 F1D,F1E (4値FSK ARIB STD-T102準拠)
 割当周波数 146.34375MHz ~ 146.37500MHz (6.25kHz間隔6波), 146.76875MHz ~ 146.78125MHz (6.25kHz間隔3波) , 150.85625MHz
 送信出力  移動局5W~10W , 基地局20W
 アクセス方式 SCPC

というもの。
「この規格、最近よく見かけるなぁ、白いアレを使ったらどうにかなるんじゃないかなぁ」と思った人は勘の良い人です。
「おや?こんな所に白いアレがあるー」という人、ぜひお試しあれ。
(※裏の声:長押し不要)


AR-DV1雑感その2 1702Dファームアップその後ほか

2017年04月28日 | 無線機器
2016年のアマチュア無線のイベント「ハムフェア」で華々しく登場し、無線(受信)マニアらの間でずいぶん話題になったのがアイコムの IC-R8600 デジタル対応広帯域受信機である。
年が明け2017年の春になり、満を持しての販売開始とともに好調な滑り出しを・・・と思いきや、「そんな程度だったら現状はAR-DV1で良くね?」という評価になっている。(2017年4月28日時点)

というのも、デジタル消防無線やデジタル鉄道無線なんかが受信復調してくれないというのは賢明な人なら分かろうものだけど、ごくごく一般的に使われている方式に対応していないのはあまりに謎仕様だ。
 DMR = 非対応
 C4FM = 非対応
DMRは世界中で使われているし、C4FMに至ってはバースタではあるけれどアマチュア無線の規格として使われているものだ。
いくらJARLがICOMと結託してD-STARを推進したからと言って、ライバル会社に対するこの仕打ちはあるまい。
ネット上の意見で多かったのが、デジタル簡易無線・ARIB-STD-B54系の業務用無線で、別途数字の入力が必要な通信に対して、数字を探してくれる機能が無いというのは残念な仕様であり、せっかく高い買い物をする側としては魅力が半減する。
私の近い存在の人で、IC-R8600を買った人の中のうちアイコムのサポートに電話やメールで直撃してみた!という人がやったという会話やメールのやりとりを要約すると「そんな勝手にそっちが期待してただけで、説明書に書いてあることしかできませんからwww」という塩対応をされた、とのことである。(JRCにARIB-STD-B54規格の無線機をOEM供給しといて「その仕様は何ですか知りませんよそんなの」的な)
私はIC-R8600を買ったお客さんじゃないのでこれ以上の辛口意見(笑)は控えるが、せっかくキレイな箱に入れてもらった高級ソフトウェアラジオなのだから、今後のソフトウェア(ファームウェア)アップデートに多少の期待はしておこう。
現状のIC-R8600がソフトウェア黎明期だと考えたら成長の余地は多分にある・・・と思いたい。

さて。
話を戻してAORのAR-DV1の話題である。
前回のAR-DV1のエントリーから時間が経過し、現在まで数回のファームウェア更新を経過した中てずいぶん機能性能がアップしたように思う。
AR-DV1が発表された当時、受信させる内部ソフトウェアの仕上がりがイマイチだったことから考えると、相当オトナになった。
(製品発表時のハムフェアで、AORの説明員は「売るモノが無かったからフライング気味で発表しちゃったぃ」のようなニュアンスを語ってたけど)

先般提供が始まった1702Dファームウェアによって、NXDNタクシー無線やARIB-STD-B54系無線、デジタル地域振興無線をコンプリートし、デジタル簡易無線のユーザーコード(UC)を表示、逆トーン設定やトーン・DCS解析も出来るようになった。海外のサポートページには1702Dの記載は日本の発表から少々遅れて提供されたから、厳しい目を持つ(?)日本のユーザーに対し、メーカーも少々気を遣っているような感じになっている。(と勝手に思っている)
日本で公式にアナウンスはしていないものの、D-STARの復調の際、内部デバイスの個体差により周波数を2kHz程ずらさないと復調しないというのがあったようだが、現行で出荷されているAR-DV1は内部部品の変更対策が行われている。

去年、アイコムでもモックアップのみの展示があったデジタル対応のハンディ型受信機だが、このあたりはまだアイコムからの追加発表は無い。
今の製造技術があれば、基板の集積度を上げて手持ちサイズの筐体に詰め込むことは可能であろうが、ネックは消費電流と電池の問題だと思う。
専用のリチウムイオン電池パックを使っても、せいぜい3時間ぐらい動作させられるぐらいなんだろうな、と予想している。
対するAOR側も、開発コストとの兼ね合いから、どっかの会社の無線機の筐体や電池パックを流用してでも詰め込んでやる!という荒技をしてくるかもという想定(期待)をしている。

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2017/10/3 追記
ハムフェア2017でAORはデジタル対応ハンディ型受信機 AR-DV10 を発表、VS社のFTA-550、FTA-750に良く似てるw

小心地滑コレクション(随時追加)

2017年01月24日 | 旅行
海外で、人が歩く場所で滑りやすいとされる場所には必ず置いてあるのがこの「小心地滑」や「CAUTION WET FLOOR」の看板。
いろんなバリエーションがあるので、新種を見つける度にメモとして写真を撮っているのだ。
滑りやすいのは分かるが、注意しておきながら既に看板の中ではキャラ(ピクトグラム)が滑っていたり踊っていたりしているのがご愛敬。
そもそも路面が濡れても滑らない構造にすればいいのに、というツッコミは無しで。

たしかコレはシンガポール。


ハワイ・オアフ島ではこんな感じ。

くつろいでるヤツもいれば、最初からコケてるヤツもいる。
それにしても滑りやす過ぎである。


次に出先で見つけたら現地のホームセンターに行って1つ買ってこようかと思う今日この頃。
折りたたみ式なら、きっとスーツケースにも入るだろう。

この「小心地滑」のキャラだけでなく様々な注意書きに目を向けて研究・ネタにして集っている「日本ピクトさん学会」という集団もあるらしい。(詳細はググって)
日本ピクトさん学会の説明によると、

ピクトさんとは、
いつも酷い目に遭っている。
転んだり、頭を打ったり、転落したり、はさまれたり。
自らの体を犠牲にして道ゆく人に危険を知らせてくださっているのである。
我々はその痛々しいメッセージを、敬意を持って受け止めなければならない。


うむ、納得。

無線機のリチウムイオン電池パックを殻割りしてみた

2016年12月22日 | 無線機器
アマチュア無線を趣味にしている人が少なくなりつつある中、最近はアマチュア無線ではなく簡単な手続きで誰でも運用ができる「デジタル簡易無線(登録局)」で遊ぶ方々が増えてきている。
このデジタル簡易無線(登録局)というのは、昔ならば仕事(業務)で使うため大変高価であった業務用無線機器のカテゴリからちょっと逸脱した、言わば「誰でもが、仕事や遊びの垣根を越えてそこそこ使える業務用無線機」という分類にあたる新しいジャンルのものだ、と自分は勝手に思っている。(ただし、デジタル簡易無線のうち、「免許局」の分類は、旧来の業務用無線と同様)
趣味や遊びに使うこともでき、いちいち名前も名乗らずとも使える便利なこの道具は、いままでアマチュア無線をやっていた方々のうち、「これがあれば面倒くさい理屈をこねるおっさんじじいの自慢話に絡まれないで済む!」と飛びついた人も多数いることだろう。
このデジタル簡易無線は無線機本体とアンテナ、バッテリー、充電器のセットで3~5万円程度で入手出来ることから、その手軽さも人気の一つだ。

ただ、使えば使うほど気になるのが、バッテリーに代表される消耗品である。
オアソビに使おうが業務に使おうが、この手の無線機器のバッテリーの値段はお高くて、1個あたり軽く諭吉様がヒラヒラ飛んでいく世界だったりするからさぁ大変。
業務で使用するなら経費でどうにかなるからまだしも、個人が楽しむアイテムの消耗品にしては痛い出費だろう。
(プリンターのインク的な商売かよ!?というぐらいお高いのに、互換品もお安くはないという現実)

私の場合は仕事で業務用無線機器を使うことが多かったため、仕事の準備をする中で、バッテリーの管理には結構気を遣っていたのだが、仕事先で誰かが電源を入れっぱなしにしたまま放置なんかしてしまうと、バッテリーが放電しきってしまい、充電器に差しても充電を受け付けてくれないダメバッテリーを作ってしまうことがある。
ご多分にもれず、私の手持ちのバッテリーパックの中にもお亡くなり、または仮死状態になってしまったダメバッテリーパックがいくつかあるのだが、そのまま処分するのもなんか負けた気がするので、今回はオアソビ側に準じたネタを投下してみようと思う。
これはバースタ系の無線機で使うリチウムイオン電池パックだが、ダメバッテリーを開きにして電池セルに直接「カツ!」を入れて復活を試みようという訳だ。


モトローラやバーテックススタンダードのリチウムイオン電池パックの例( MLB-001 FNB-V87Li )

このバッテリーパックは、無線機側にフタがしてあり、ぱっと見はどうがんばっても二度と開けられない構造のように見えるが、接着剤の盲点(引っ張りには強いがねじれには弱い)を突いて開腹を試みると、案外簡単にパカッと開けられるものなのだ。


万力を使ってバッテリーパックにじわじわと圧力を加えると、瞬間接着剤のようなもので接着してある部分は「パカッ!」と一気に接着面が外れてくれる。
(一気に全体が残念な結果になる場合もあり)



パカッと開けて中身を取り出し、リチウムイオン電池セルのそれぞれにテスターを当ててみると、電圧が出てこない眠った状態のリチウムイオン電池セルを発見。
この仮死状態のリチウム電池セルに10Vぐらいの電圧を1秒ぐらいずつ断続的に掛けて「カツ!」を入れると、ようやくバッテリーが目覚めてくれた。
その後、充電回路の充電電源イン側に8.5V・1Aの定電圧を加えてしばらく放置したら、このバッテリーパックの仮復活は完了。
あとは普通の充電器に差して充電すればOK。


ちなみに、内蔵されていたリチウムイオン電池充電制御回路はこんな感じ。(Aliexpressあたりで送料込で2ドルぐらいで買える2セル用の充電制御回路を使って置き換えられそう)

例えばこんなやつあたり。

この FNB-V87LI で使用しているリチウムイオン電池セルは、そこらで安く買える18650セルなので、この電池セルを使い倒してダメダメになっても、中身を取り出してタブ付き18650と組み替えをして使うことも出来そうだ。
ただし、組み替えの手間を惜しまなければ・・・だけど。


2017/01/13 追記

手持ちの別な FNB-V87LI バッテリーパックも殻割してみたら、リチウムイオン電池と充電回路のバージョンが違ってた。
前回同様に電池パックをそれぞれ万力でじわじわ挟んで開腹。キレイに開けるコツがつかめてきたぞ。
コイツもモトローラ印の無線機に対応させるためにロックのツメが入る部分を加工しておく。

それにしても、この FNB-V87LIA とか MLB-001リチウムイオン電池パックが、新品売価で12,000円~13,000円だとは。
うーん。

実は無線マニア向け?!電話用の通話録音装置を無線通信に流用してみた

2016年12月01日 | 無線機器
無線(受信)マニアなら、誰しもが「受信した無線通信は録音して残しておきたい」というニーズはそれなりにあるだろうし、「あーーーーっ!その通信聴いてたけど録音してたらよかったぁーー!」的な瞬間にも遭遇したことだろう。
かつてはカセットテープやらMDなんかに録音をしたものだが、音声が無いときの無音状態が無駄に録音されたり、通話があったときの時間が分からないなど、いろいろな苦労も存在したものだ。
それが今では、パソコンのソフトやICレコーダーなどの外部録音装置、さらには、無線機や受信機の本体そのものにあらかじめ音声録音機能が搭載されていたりするから、世の中、進歩したものだと思う。
と言いつつ、ソフトウェア上では多機能ではあるけれど、パソコンを付けっぱなしにするのはどうなのよ?という意見もあるし、ICレコーダーで録音してるときは、受信した時間のログ情報って記録出来るんだっけ?などと贅沢を言い始めると、「じゃぁ、音声録音の専用機で何か良いの無いの?」というところに行き着く。


AOR AR-5001D と タカコム VR-D175 の組み合わせ(自家用)

そこで目を付けたのが、電話用の通話録音装置なのである。
何だソレ?という方のために、ざっと通話録音装置の本来の用途を説明すると、企業とお客との間でクレームの受付やら何かしらのサポートに関する通話の中で、「絶対言った!」「そんなこと言ってない!」というトラブル防止に証拠として記録を残すための道具である。どっかの会社のお問い合わせ窓口に電話をすると、担当オペレーターにつながる前に「この通話は、製品やサービスの向上のため、録音させていただきます」などと言うアレで使ってるヤツである。一度は聞いたことがあるフレーズだろう。(何か感じ悪い気はするけどw)
特に、110番や119番などの緊急を要する電話は、事件事故の背景を聞き逃さないためにも記録を残す必要があるため、大昔から導入されているのだ。
でも、「電話の通話記録でしょ?無線と関係ないじゃん」と思うかも知れないけど、ところがドッコイなのがこの装置の良いところ。






本来ならば、電話機本体と受話器と間に線を繋いで使う記録装置なのだけど、実はちゃんと外部入力端子も装備してあります。「外部の音源」のところに何の機械を繋ぐかはご想像にお任せするとして。
そして、「音声の有り無しで勝手に録音したり止めたりしてくれるのかいな?」という疑問に対しては、







はい、音声が入ったら自動で録音開始して音声が無くなったら自動で止まります。
(しかも音が無くなってから録音を停止するまで4秒または8秒後という設定も出来ます)
「じゃぁ、ログは?録音開始と終了時間ってどう見るのさ?」という疑問は、






はいこのとおり。
そこで記録したファイルをパソコンに展開するとログ情報が見れます。(音声記録はwavデータに変換して保存できるようになってます)
「そうは言っても録音できる時間が短いとダメじゃん?!100時間とか200時間とか録りたいじゃん!」と思った方、そのあたりはSDカードの容量によりますが、ほぼ録りっぱなしで大丈夫なんじゃないの?というレベルです。通話しっぱなしでも最大、半年間録りっぱなし可(笑)。当初、8GBのSDを入れていたけど、何だかんだで今の自分の使い方だと、2GBのSDでも十分足りる。さらに言えば、データの容量が一杯になったら古いファイルから消していってくれる機能も付いているから、記録装置を使ってることや存在まで忘れそう。(ただし、ファイル容量ではなくファイル数で制限はあるのであまりほったらかすのもよろしくないかも)
ただしファイル操作に関しては注意点があり、タカコムのサイトからダウンロードして使えるVR-D175の専用ソフト以外の方法でパソコンにデータを展開したりコピー/移動すると、ソフト側が記録した録音データを認識してくれない場合がある。(つか、使い方を守らないと認識してくれない)

唯一の難点(?)は、USB経由で通話記録をPCに転送する際、結構な時間が掛かるってことか。(本体からSDカード抜いてソフト上でコピペ転送したほうが時間は短い)
例えばATCなんかを受信させて記録を仕掛けたままにすると、あっという間に記録が何千件と溜まってしまうので、小まめな転送が必要かも。





実はこの記録装置の複数回線仕様の高級なものは、消防救急無線がデジタル運用に移行する際、指令卓の更新に併せて納入仕様書の中にもちゃっかり(?)書いてあったりして、「長時間録音装置」などという名目で、何十回線もの複数回線の通信が記録できる装置が納入されています。(119番の受付台だけでなく使っている消防救急無線の全チャンネルの通信も同時に記録して庁舎内サーバーに蓄積し、庁内ネットワーク経由で音声が再生できちゃう)
企業の大規模なコールセンターなどが使っているものとは使用している回線規模は違えど、こんな便利な道具が安く調達できれば無線マニアが使わない手は無いですということで、今回は個人ユースにはちょうど良い1回線用の記録装置 タカコム製 VR-D179 を勝手に紹介。(何でもかんでもアフィリエイト貼るのは好きじゃないのでリンクは企業サイト直接としました。また、VR-D175はリンク切れのためVR-D179にリンク変更)

このタカコム製 VR-D179 の新品実売価格は2万円台ぐらいだけど、Yオークションなんかでは、このVR-D175だけでなく旧モデルの VR-D170 や VR-D160 (コレでも実用上は十分!)の中古品がおおよそ2千円程度から1万円程度(オクなので時価)で調達出来るのだから、無線脳目線(笑)・マニア目線で、「欺されたと思って使ってみても損は無いオモチャだよ」と勝手に推奨。ICレコーダーと併用すると便利かも。

冒頭の写真にあるAORのAR-5001DとVR-D175だけど、AR-5001Dの後部にあるLINE出力端子とVR-D175の外部入力端子の間を3.5Φオーディオプラグを繋いでいる。RECレベルが気になる場合は、VR-D175の入力レベル設定(1-8段階)で変更でき、音が切れてから録音を停止させるまでの時間も、4秒か8秒の選択ができる。さらには、録音されている通話は留守番電話機のように本体の操作で1通話ごとに飛ばしたり戻したり消したり、という技が使える。(さすが録音専用機!)AR-5001Dの前スタンド幅にVR-D175が収まるのも結構お気に入り。AR-DV1と組み合わせると、白に白だからAR-DV1の置き台としては実にマッチしちゃう。


AR-DV1の後部にある外部スピーカー端子からVR-D175の外部入力端子へ接続して使用する。
もうAR-DV1向けに作られたのか?と思える程(笑)(ただし外部スピーカーを繋がないと音が出ない。端子はVR-D175本体左側にあり、音量は左端のボリュームスイッチで調整する)

「AR-5001DでもAR-DV1でも、本体に録音機能があるじゃないか」という意見もあるけど、録音した内容をAR-5001DやAR-DV1本体で再生する際、早送り・巻き戻しが出来ないため、必ず頭から聴かなければならないので、結局パソコンのお世話にならなければならず、無線脳的には帯に短したすきに長し、なのだ。

この装置をこよなく愛すマニア側のヘビーユーザーの友人は、モバイルバッテリーを繋いで外出先でも使っちゃうというからその根性たるや恐れ入る。しかし、この機器は複数台あっても自分なら使い倒すことが出来る自信はある(笑)VR-D175は既に2台持ち、VR-D170は1台持ちの私。
年が明けてタカコムのホームページを見に行ってみたら、VR-D175 がちょっと進化して VR-D179 という型番で新製品が出てた。「この通話は録音させてもらいまっせ」を電話を掛けてきた側に通知する機能が追加されたらしい。同時に再生ソフトの VPS175 から VPS179 へバージョンが上がってた。無線通信を録音するのに使うのであれば、旧モデルの VR-D175 、旧旧モデルの VR-D170 でも十分。安く出てたらまた買お。


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2018/04/18 追記

外出時でバッテリー運用を想定した際、電源はどうしたら良いかと思いつき、消費電流を測ってみることにした。

音声再生時(VOL-2)でだいたい90mAぐらい


録音時でも同じぐらいの85mA~90mAぐらい


思ったほど消費電流は大きくなかったので、DCプラグ(EIAJ2規格)経由で単3乾電池4本運用という手が使える。(※USBプラグからは電源供給しない)

こちらは、のじま、さようなら。

2016年09月30日 | 無線系全般
平成28年9月30日、長い歴史の1ページが閉じられた。
んな大げさな、という向きもあろうかとは思うが、海上保安庁が沿岸を航行する船舶に対して風向・風速・気圧・波浪などの気象情報を提供するラジオ放送、「船舶気象通報」が本日正午で終了した。
これは通称「灯台放送」と呼ばれ、運用が開始された1949年以来67年間、付近を航行する船舶や地元の漁業者、一部の無線マニア(笑)が利用してきたが、1時間に1回の放送だったため必要な時に情報がとれないこと、インターネットや携帯電話でも手軽に気象情報が入手出来るようになったことから、廃止が決まっていた。

かつては命がけで灯台を守った「灯台守」の皆様、海上保安庁の航路標識事務所の皆様に最大の敬意を表しつつ、私の仕事関連で現地に出向き、撮りためていた写真ライブラリーの中から、野島崎「南房総航路標識事務所」における「灯台放送」の「のじま」の内側を紹介させていただこう。


「のじま」の放送機器ラック。(ちょっとピン甘い)
手前から、レーダー波高観測装置、総合気象観測装置(風向風速気圧など)の上には送信状況確認用NRD-525受信機、1669kHz送信ラック、60MHz帯の布良鼻灯台向け連絡用無線ラック、テレホンサービス放送用の架台
この「レーダー波高観測装置」が導入されてから無人化が加速した。このシステムの導入により「天気」以外の情報が自動化されたため、灯台放送から「天気」の項目が無くなった。


野島崎灯台が有人だった頃に稼働していた気象情報入力端末。
放送時間の15分ぐらい前になると、気象情報の入力を求めるアラート音が鳴り、職員の方が天気や視程、うねりなどの情報を入力する。
放送時間直前に、もう一度、確認を求めるアラート音が鳴り、入力した情報が確定された内容が実際に放送される。夜勤もあり、深夜であっても当直がその都度入力する。
毎日23時には千葉海上保安部に電話で定時連絡も行っていた。


気象通報の送信機操作部。
第一・第二送信機があり定期的に切り換える。職員の方は毎日、測定器を接続して周波数と電力を計測して業務日誌に記載していた。


無線業務日誌。
これに毎日、放送内容と点検内容、局での出来事の記録を記載していた。


野島崎灯台における船舶気象通報のマニュアル放送用原稿。


「のじま」無人化切り換え直前(!)の有人時代、職員による最後のマニュアル放送の様子
(実は録音もあります)


「のじま」無線局免許状(撮影当時)


67年の長きに渡り、灯台放送の業務に関わってきた職員・関係者の皆様、あらためて大変お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。

特定小電力無線機の互換電池

2016年08月29日 | 無線機器
現状で特に仕事で使っているわけでは無いのだけれど、近距離や閉空間などでの簡易な連絡用にと、アルインコ製の特定小電力無線機のDJ-CH27を複数台所有している。
この特定小電力無線機は、既に2015年10月に製造が終了し、後継機種としてDJ-CH201/271(単信専用と単信・中継・半複信用の違い)のものが出ている。
使用する電池は、無線機本体背部にすっぽり収まる専用リチウムイオン電池と、背部のフタを乾電池用のケースに取り替えると単四電池での使用が可能になる。

今までの私なら、普段は専用リチウムイオン電池パック(EBP-80)を使い、予備として、電池ケースに単四型のアルカリ電池なりニッケル水素電池を入れたものと交換しながら使うという方法をとっていたのだけど、専用リチウムイオン電池を使ったときの軽さは、やはり便利であり、予備のリチウムイオン電池パックも複数個用意しておきたい。


アルインコ純正のリチウム電池パック「EBP-80」

・・・と言いながら、「素直に純正オプションを買うのは何か負けた気がする」とささやかな抵抗をしている自分がいる。
そんな時、まじまじと純正のリチウムイオン電池パックを眺めていたら、「この形、どっかで見たことあるなぁ、前にどっかで使ったことあるなぁ」と思うようになった。
「あ、ノキアのケイタイに入ってたアイツじゃねーか?!」
と思い出し、ノキアの携帯電話を画像検索してて内蔵バッテリーの型番を特定してみたところ、姿形がそっくりな電池にたどり着く。

「BL-5Cだ!」

ってなことで、(なぜか)手元に残してあったBL-5Cバッテリーパックとアルインコ純正の電池を比較してみると、

左「EBP-80」右「BL-5C」

まぁそっくり(笑)
製造する側から考えたら、金型を起こすにも、充電回路を考えるにも、汎用というか既に出来上がってるものを参考にしたほうが良く、製造コストも下がり利益も見込めるかもしれないが、純正品を使わず汎用品、互換品を使われてしまうというリスクもある。ユーザー側からすると、非純正のものを使った場合は、製品トラブルが発生してもメーカー保証は受けられないから、そのあたりのリスクを天秤にかけた上で使用を判断すべきだろう。



結論。
アルインコの EBP-80 は、ノキアの BL-5C である。


キーワード: アルインコ DJ-CH20 DJ-CH27 DJ-CH201 DJ-CH271 EBP-80 互換電池 ノキア BL-5C

昭和の時代のローカルラジオ・テレビの記憶

2016年08月15日 | 無線系全般
娯楽の少ない昭和の時代、私はラジオを良く聴いていた。(と言いつつ、今も聴いてるけど)
当時は、いわゆるBCLが一世を風靡した時代が終焉した頃だったかもしれない。

その頃は、たいそうなアンテナを展開せずとも手軽に聴取・視聴できる地元の放送局の自主製作番組のテレビもよく見ていた。
具体的に言えば、TBC東北放送のラジオ番組「ラジオはAM跳んでけ電波」であったり、仙台放送のテレビ番組「サタデーマガジンα(あるふぁ)」などという、ローカル番組だ。(何を隠そう宮城県民だし)

今や、インターネットをはじめとする複合的な情報源が存在する中、当時は、マスコミが時代を先取りした上で、コミュニティとかトレンド、などというものを形成していた・・・と私は勝手に思っている。そして、その中にはラジオやテレビを中心とした聴取者・視聴者コミュニティというものが存在し、番組パーソナリティのファンクラブが発足したり、番組の質や視聴率向上に利する相互交流、会員同士の繋がりを是とした組織の形成が、番組制作側のバックアップにより行われた時代であった。
しかし、当時は今のようなネットやメール、SNSなどという手段は当然ながら無く、さらには携帯電話はおろか、FAXも一般に普及していない頃でもあったため、そのやりとりは、郵便と書面、手紙が主体で行われていた。番組へのお便り・リクエストなどはハガキによる投稿が中心であり、電話でのリクエスト、いわゆる「電リク」という手法も用いられていた。(電リク受付嬢のバイト募集、などという広告もあったのだから、時代だなぁ)


このファイルは、1983年(昭和58年)から1987年(昭和62年)まで仙台放送で放送された土曜昼の情報バラエティ番組「サタデーマガジンα」(さたでーまがじんあるふぁ)」(通称・サタマガ)の番組友の会「座敷ブタ友の会」の会員規約である。
(コレがあるってことは、私は会員だったのだ)


番組内容の向上と視聴率アップを念頭とした会員相互のふれあいを深める目的で、仙台放送の制作部がバックアップで会員組織が形成され、ファンクラブ会員(座敷ブタ友の会・会員)が番組のスタジオ見学を優先観覧できたり、さらには、番組スポンサーからの粗品をもらって帰ることが出来るという、今となってはのんびりとした良き時代のだったのだ。

ちなみに、ウィキペディア情報だけでなく、ネット検索で引っかかる「サタデーマガジンα」のネタには「座敷ブタ友の会」などというファンクラブがあったとされる情報の掲載は無く、仙台放送の中でもこのファンクラブの存在を知るものは、当時現役の局スタッフ、今現在の局スタッフの世代を考えると、皆無に等しいと思われる。(放送局自体も移転したため、この手の資料も保存されてはいないだろう)


また、TBC東北放送の「ラジオはAM翔んでけ電波」は、1983年~1987年の9月までの4年半にわたり放送され、リスナーの間では、通称「ラジ電」と呼ばれていた。
この番組にも番組ファンクラブというより、パーソナリティファンクラブが存在し、何を隠そうこの私も、局アナである石川太郎氏のファンクラブの「Taro's」の会員であった。
ヘビーリスナーとのやりとりで、特定のラジオネームで頻繁に番組に登場していた人が、実は学生時代の同じ学校で別な科の先輩だった、という驚きの遭遇も私は経験している。
平成の今、いつだったか(2014年ぐらい)、屋外のイベント(於・勾当台公園)で石川太郎氏と直接お会いしたとき、「私、ラジ電のTaro'sの会員でした!」と話をしたら、石川太郎氏は大層喜んでくれたことを私は記憶している。

以上のような、そもそもチラシの裏に書くような「昔ネタ」がどなたかの興味本位のネット検索に引っかかり、その時代の記憶の穴埋めに役立てられることを密かに期待している(笑)。
そして、平成の今の時代に、30年も前のラテ的な昔話が出来るかもしれない地元民がどっかにいてほしい・・・と願うばかりだ。

航空無線の割り当て原則

2016年08月09日 | 航空
地上と航空機ので行う通信は、マニアの間ではまるごとまとめて「航空無線」とか「エアバンド」などと呼ばれているが、一部軍用機を除く航空機が使う周波数の帯域はVHF帯であれば概ね118MHz~137MHzと幅広く、何も資料を持っていないのであれば、闇雲にこの周波数帯域をグルグルとサーチして信号が入感するのを待たなければならない。しかし、航空通信はアマチュア無線なんかと違って、飛行高度や進行方向、出発・到着のためのやりとりがメインで、あーでもないこーでもないとダラダラしゃべるようなことは一切無く、通信時間も短い。
となると、通信するであろう対象は、自分の家から近いどこかの空港などと、あらかじめ決め打ちしておかないと、あっさり聞き逃してしまうわけだ。これはあくまでも周波数などの資料が無かったり周波数の割り当てが不明の場合。
しかし、そんな心配はご無用、日本国内においては、電波法の「無線局運用規則」によって、通信の用途ごとに運用する周波数が定められていて、そのお約束さえ知っていれば、あらかじめ待ち受けが出来るのだ。
以下は公開されている電波法令の抜粋である。なお、「航空機の離着陸に関する通信」とか「飛行場内地上管制」などの具体的な区分は読んで字の通り。


無線局運用規則第百五十二条の規定による航空移動業務に使用する電波の型式及び周波数の使用区別(平成七年十月二十五日)(郵政省告示第五百五十九号)
無線局運用規則(昭和二十五年電波監理委員会規則第十七号)第百五十二条の規定により、航空移動業務(航空機局が海上移動業務の無線局との間に行う通信を含む。)
に使用する電波の型式及び周波数の使用区別を次のように定める。昭和四十八年郵政省告示第五百七十八号は、廃止する。

1 電波型式は次のとおりとする。

(1) 単側波帯の28MHz以下の周波数の電波を使用する場合の電波の型式は、J2D、J3E又はH3Eとする。
(2) 131.25MHz、131.45MHz又は131.95MHzの周波数の電波を使用する場合の電波の型式は、A2Dとする。
(3) 136.975MHzの周波数の電波を使用する場合の電波の型式は、G1Dとする。
(4) (1)から(3)まで以外の周波数の電波を使用する場合の電波の型式は、A3Eとする。

2 使用周波数は、次の(1)から(14)までの区別に従い、それぞれに掲げる周波数とする。

(1) 航空移動業務を行う無線局相互間及び航空機局と海上移動業務を行う無線局との間で捜索救難のため通信を行う場合
3023kHz 5680kHz 123.1MHz 243.0MHz

(2) 航空局と航空機局との間で飛行場管制に関する次の通信を行う場合

ア 航空機の離着陸に関する通信
118.0MHz 118.025MHz 118.05MHz 118.1MHz 118.15MHz 118.2MHz 118.25MHz 118.3MHz 118.35MHz 118.4MHz 118.5MHz 118.55MHz 118.575MHz 118.6MHz 118.65MHz 118.7MHz 118.725MHz 118.75MHz 118.8MHz 118.85MHz 120.1MHz 122.0MHz 122.05MHz 122.2MHz 122.7MHz 122.9MHz 123.6MHz 124.3MHz 124.35MHz 126.2MHz 133.4MHz 135.9MHz

イ 飛行場内地上管制に関する通信
118.225MHz 118.65MHz 121.6MHz 121.625MHz 121.7MHz 121.75MHz 121.8MHz 121.85MHz 121.9MHz 121.95MHz 121.975MHz 122.075MHz 126.2MHz 133.0MHz

ウ 管制承認の中継等に関する通信
118.8MHz 121.75MHz 121.8MHz 121.825MHz 121.85MHz 121.875MHz 121.9MHz 121.925MHz 122.075MHz

(3) 航空局と航空機局との間で航空機の進入管制、ターミナル・レーダー管制又は着陸誘導管制に関する通信を行う場合
119.0MHz 119.025MHz 119.05MHz 119.1MHz 119.175MHz 119.2MHz 119.25MHz 119.4MHz 119.45MHz 119.5MHz 119.6MHz 119.65MHz 119.7MHz 119.75MHz 119.9MHz 120.0MHz 120.1MHz 120.2MHz 120.25MHz 120.3MHz 120.4MHz 120.45MHz 120.6MHz 120.65MHz 120.7MHz 120.8MHz 120.85MHz 120.9MHz 121.0MHz 121.025MHz 121.05MHz 121.1MHz 121.15MHz 121.175MHz 121.2MHz 121.225MHz 121.25MHz 121.275MHz 121.4MHz 122.0MHz 122.15MHz 122.35MHz 122.45MHz 122.9MHz 123.6MHz 123.85MHz 123.875MHz 124.0MHz 124.05MHz 124.2MHz 124.4MHz 124.7MHz 124.75MHz 124.8MHz 125.0MHz 125.1MHz 125.15MHz 125.2MHz 125.3MHz 125.4MHz 125.5MHz 125.525MHz 125.55MHz 125.8MHz 126.0MHz 126.2MHz 126.5MHz 127.5MHz 127.6MHz 127.7MHz 127.9MHz 127.95MHz 127.975MHz 128.7MHz 133.0MHz 133.4MHz 134.1MHz 134.55MHz

(4) 航空局と航空機局との間で航空路管制、飛行情報又は位置情報等に関する通信を行う場合
2,932kHz 2,998kHz 3,455kHz 4,666kHz 5,628kHz 5,667kHz 6,532kHz 6,655kHz 8,903kHz 8,951kHz 10,048kHz 11,330kHz 11,384kHz 13,273kHz 13,300kHz 17,904kHz 17,946kHz 21,925kHz
118.9MHz 119.3MHz 119.35MHz 120.5MHz 120.75MHz 120.975MHz 123.7MHz 123.775MHz 123.9MHz 124.1MHz 124.15MHz 124.5MHz 124.55MHz 124.9MHz 124.95MHz 125.6MHz 125.7MHz 125.9MHz 126.1MHz 126.4MHz 126.45MHz 126.6MHz 126.7MHz 126.75MHz 126.8MHz 126.85MHz 126.9MHz 126.95MHz 127.0MHz 127.05MHz 127.1MHz 127.15MHz 127.2MHz 127.25MHz 127.3MHz 127.4MHz 127.45MHz 127.5MHz 127.65MHz 127.8MHz 127.85MHz 128.125MHz 128.2MHz 128.25MHz 128.4MHz 128.45MHz 128.6MHz 128.8MHz 132.1MHz 132.25MHz 132.3MHz 132.35MHz 132.4MHz 132.45MHz 132.5MHz 132.6MHz 132.7MHz 132.9MHz 133.025MHz 133.15MHz 133.3MHz 133.35MHz 133.5MHz 133.55MHz 133.6MHz 133.7MHz 133.8MHz 133.85MHz 133.9MHz 134.0MHz 134.15MHz 134.25MHz 134.35MHz 134.4MHz 134.6MHz 134.65MHz 134.7MHz 134.75MHz 134.8MHz 134.85MHz 135.05MHz 135.1MHz 135.3MHz 135.5MHz 135.6MHz 135.65MHz 135.75MHz 135.8MHz 135.9MHz

(5) 航空路情報又は飛行場情報に関するデータ通信を行う場合
131.25MHz 131.45MHz 131.95MHz 136.975MHz

(6) 電気通信業務を行う航空局と航空機局との間で航空機の運航管理に関する音声通信を行う場合
129.1MHz 129.225MHz 129.475MHz 129.8MHz 130.0MHz 130.1MHz 130.25MHz 130.45MHz 130.55MHz 130.9MHz 130.95MHz 131.05MHz 131.1MHz 131.2MHz 131.7MHz 131.75MHz 131.85MHz 132.05MHz 132.075MHz

(7) 電気通信業務を行う航空局と航空機局との間で航空機の運航管理に関するデータ通信を行う場合
131.25MHz 131.45MHz 131.95MHz 136.975MHz

(8) 航空移動業務を行う無線局相互間で次に掲げる事務又は事業に関する通信を行う場合

ア 科学技術事務
129.95MHz

イ 航空運送事業又は航空機使用事業
122.425MHz(2) 123.5MHz(2) 123.675MHz(2) 128.5MHz(2) 128.9MHz(2) 128.925MHz(2) 128.975MHz(2) 129.0MHz(2) 129.075MHz(2) 129.1MHz(1)(2) 129.15MHz(2) 129.25MHz(2) 129.3MHz(2) 129.325MHz(2) 129.425MHz(2) 129.45MHz(2) 129.525MHz(2) 129.55MHz(2) 129.575MHz(2) 129.6MHz(2) 129.65MHz(2) 129.7MHz(2) 129.8MHz(2) 129.85MHz(2) 129.9MHz(2) 130.0MHz(2) 130.05MHz(2) 130.1MHz(1)(2) 130.15MHz(2) 130.175MHz(1)(2) 130.2MHz(2) 130.25MHz(2) 130.35MHz(2) 130.4MHz(2) 130.45MHz(1)(2) 130.6MHz(2) 130.85MHz(2) 131.0MHz(2) 131.025MHz(2) 131.3MHz(2) 131.5MHz(2) 131.85MHz(1)(2) 131.9MHz(2) 133.1MHz(2)

ウ 新聞事業
132.0MHz(2) 133.1MHz(2) 134.2MHz(2) 134.9MHz(2) 135.4MHz(2)

エ 航空機製造事業
122.4MHz

オ 航空機修理事業
122.4MHz 128.5MHz 130.1MHz 130.25MHz 131.3MHz

注1 (1)は、沖縄県及びその周辺海域の上空以外において使用する場合に限る。
注2 (2)は、当該周波数が割り当てられた航空局の免許人が開設する航空移動業務を行う無線局相互間で通信を行う場合に限る。


(9) 免許人加入団体所属の航空局と航空機局との間で通信を行う場合
131.125MHz 注
注 この周波数の使用は、近畿総合通信局所轄区域に限る。

(10) 航空局(訓練用のものに限る。)と航空機局との間又は航空機局相互間で航空機の乗員訓練に関する通信を行う場合
122.9MHz 123.0MHz 123.35MHz 123.4MHz

(11) 航空機局相互間で気象状況及び航空機の相互の位置等飛行情報に関する通信を行う場合
122.6MHz 123.45MHz (注)
注 この周波数の使用は、航空局のVHF周波数の通信圏外となる遠隔地及び洋上を航行する場合に限る。

(12) 航空機局と船舶に開設する無線局との間で航空機の航行の安全に関する通信を行う場合
122.6MHz

(13) 航空管制が行われていない飛行場及びその周辺において航空局と航空機局との間で飛行援助に関する通信を行う場合
122.7MHz 注 123.5MHz 129.0MHz 129.8MHz 129.9MHz 130.05MHz 130.15MHz 130.35MHz 130.5MHz 130.625MHz 130.65MHz 130.675MHz 130.7MHz 130.75MHz 130.775MHz 130.8MHz 131.5MHz
注 この周波数の電波は、東京都東京ヘリポートにおいてのみ使用することができる。

(14) 災害発生時に救援活動等を行うための臨時の離発着場周辺において、航空局と航空機局との間で飛行援助に関する通信若しくは航空機局相互間で救援活動等に関する連携のための通信を行う場合又はそれらの訓練に関する通信を行う場合
122.95MHz 123.25MHz 123.45MHz 129.75MHz 130.3MHz 131.15MHz 131.8MHz 131.875MHz 131.925MHz 131.975MHz 135.85MHz 135.95MHz

3 航空移動業務の無線局相互間における送信及び受信は、同一の周波数の電波により行うものとする。
改正文 (平成一二年一二月二五日郵政省告示第八三一号) 抄
平成十三年一月六日から施行する。