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朝日新聞:JR宝塚線で新型ATS設置工事 国交相の意向受け
マスコミ各社の報道によると、今月2日に北側国交相が「ATS-P型を設置しなければ、事故路線の運行再開を認めない」との意向を示したとか。
で、これを受けてJR西日本は大慌てでATS-P型の設置工事を再開したそうです。
現時点では原因が分からない以上、北側国交相に言われるまで既存のATS-SW型のままで運行再開しようとしたJR西日本を責めるつもりはありません。
それよりも、大臣に限らず、マスコミ各社もATS-P型を「設置するだけで事故を防げる魔法の装置」の様に思っているみたいなので、そこが気になるところではあります。
例えば、今回の事故の原因が、仮に速度超過だったとしましょう。
その場合、確かに速度照査機能の付いたATS-P型を設置すれば、今後同種の事故が発生する確率は限りなく低くなります。
でも、それでは根本的な解決にはならないのです。
速度超過が原因なのであれば、まずは「何故、速度超過を起こしたのか」を考え、その原因を解決しなければなりません。
で、実際に考えてみると、それは、過密ダイヤでもあったし、マスコミや労働組合が騒いでいる日勤教育でもあった。
では、もう一段階進んで、過密ダイヤは何故作られたのかといえば、利用者が求めたから。
更にもう一段階進んで、利用者が何故求めたのかと言えば、それは必要だったから。
こうやって原因を探っていけばいく程、ATS-P型の設置が単なる対症療法でしかないということがお分かり頂けるかと思います。
確かに、ATS-P型の設置は安全性の向上という点では必要でしょう。それは否定の余地はありませんし、否定することもしません。
しかし、それによって今回発覚した問題が全て解決するのかと言えば、答えはノーです。
大切なのは、単にATS-P型を設置したからそれで終わりというのではなく、ATS-P型の設置も含めて、今回発覚した問題点を総合的な視点で解決する必要があるということ。
今はマスコミも、国土交通省も、我々利用者も、あるひとつの方向ばかりを見て、全体を見るということを忘れている様に思えてなりません。
朝日新聞:JR宝塚線で新型ATS設置工事 国交相の意向受け
マスコミ各社の報道によると、今月2日に北側国交相が「ATS-P型を設置しなければ、事故路線の運行再開を認めない」との意向を示したとか。
で、これを受けてJR西日本は大慌てでATS-P型の設置工事を再開したそうです。
現時点では原因が分からない以上、北側国交相に言われるまで既存のATS-SW型のままで運行再開しようとしたJR西日本を責めるつもりはありません。
それよりも、大臣に限らず、マスコミ各社もATS-P型を「設置するだけで事故を防げる魔法の装置」の様に思っているみたいなので、そこが気になるところではあります。
例えば、今回の事故の原因が、仮に速度超過だったとしましょう。
その場合、確かに速度照査機能の付いたATS-P型を設置すれば、今後同種の事故が発生する確率は限りなく低くなります。
でも、それでは根本的な解決にはならないのです。
速度超過が原因なのであれば、まずは「何故、速度超過を起こしたのか」を考え、その原因を解決しなければなりません。
で、実際に考えてみると、それは、過密ダイヤでもあったし、マスコミや労働組合が騒いでいる日勤教育でもあった。
では、もう一段階進んで、過密ダイヤは何故作られたのかといえば、利用者が求めたから。
更にもう一段階進んで、利用者が何故求めたのかと言えば、それは必要だったから。
こうやって原因を探っていけばいく程、ATS-P型の設置が単なる対症療法でしかないということがお分かり頂けるかと思います。
確かに、ATS-P型の設置は安全性の向上という点では必要でしょう。それは否定の余地はありませんし、否定することもしません。
しかし、それによって今回発覚した問題が全て解決するのかと言えば、答えはノーです。
大切なのは、単にATS-P型を設置したからそれで終わりというのではなく、ATS-P型の設置も含めて、今回発覚した問題点を総合的な視点で解決する必要があるということ。
今はマスコミも、国土交通省も、我々利用者も、あるひとつの方向ばかりを見て、全体を見るということを忘れている様に思えてなりません。